2004年01月21日の日記です


レベルX  2004-01-21 23:11:18  コンピュータ
レベルX

東京都写真美術館で開催している、「レベルX」を見てきた。


ファミコンと、その時代のゲーム機を集めた展示会。

全ファミコンソフトのパッケージを展示していて、ファミコン以降に国内で発売された「コンシューマーゲーム機」もかなりの部分展示している。

(プレイディアなんて、存在自体忘れていたよ!)


見に行った友人が「まぁ、小さな展示会なのであまり期待しないで行ったほうが…」と忠告してくれていたのだが、十分楽しめた。

密度の濃い展示をじっくり見ていたら、2時間くらいはあっという間に過ぎる。


メインは1200本以上のゲームタイトル展示。

だいたい発売順に並べられていて、これを見ながらお互いの思い出を語る(妻も一緒に行ったので)だけでも楽しい。



うぉ、ファミリーベーシックだ! あれは使い込んだなぁ…

あ、「きね子」だ。地味なゲームだけど好きだったんだぁ…



ところどころ、主催者側の人のセンスなのか、説明がつけられたゲームがある。

「ポルスボイスを倒すために2コンのマイクを…」って、それは裏技扱いなのでは!?



マイク使うゲームって、もうひとつ有名なのあったよね? と妻に聞かれ、バンゲリング・ベイを見に戻る。

いや、実はスターラスターでもマイクを使うと隠れキャラが出たし、ファミリーベーシックでもマイク入力を感知できた。

V3 の宣伝でマイクを使ったサンプルをやっていたから、あれは V3 独自の機能だと思っている人も多かったみたいだけど、実は V1 や V2 のカートリッジでも読み取れるんだ。



ひとつのゲームの思い出で、別のゲームが思い出されそれを探してみる。

探す間に別の懐かしいゲームを見つけ出し、その話題に花が咲く。



ときおり、目立つように斜めに置かれたカートリッジがある。

これもまた主催者側のセンスで選ばれているのだろうが、泣かせる選択が多い。


ヒトラーの復活・キャプテン翼などは、よく知らない人にとっては「クソゲー」扱いだったはずだが、わかっていた人には非常に評価の高いソフトだった。

さりげなく、そういうソフトが斜めに置かれている。それだけで十分。



時には、有名ゲームを実際に動かしてもいるのが余計に泣かせる。

ドラクエがあったので、妻が「子供のころに暗記した」復活の呪文を入力してみると、見事にレベル25の勇者が復活した。




展示会の端っこ、小さな別室で「ラストファミコン」という短い無声映画(?)を上映していた。

最後のファミコンが製造される工場ライン。ベルトコンベア上を次々とファミコンが流れていくが、とある一台を最後に、それ以降は何も流れてこない…


作られたファミコンが箱に収められ、10台づつ段ボール箱に入れられ、その段ボール箱は積み上げられ、フォークリフトでトラックに積み込まれる。


「最後のファミコンが出荷された」


物悲しいテロップで映像は幕を閉じる。




他にも、いろいろと考えるところの多い展示会だった。


僕もいまでもゲーム畑の端っこで商売しているようなものなので、ゲームクリエイター8人へのインタビューなどは、非常に興味深かった。


パンフレットを買ってきた。

2500円もする分厚い本だが、ファミコンに発売された全ゲームのリスト、8人へのインタビューの掲載など、資料価値は非常に高い。




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