メーカー絞込み

しばらく仕事が忙しく、家の計画はほったらかしになっていました。

計画が本格的に動き出してから1年…ふたたびゴールデンウィークがやってきました。

ゴールデンウィークには住宅展示場のチラシが多数入ります。ちょうど仕事が一段落したこともあって、ふたたび見学に行く気が起こります。


そろそろ、両親も交えて本格的な相談も始めようと思っていました。

この頃までに、僕ら夫婦の間では大船に住みたいという気持ちが固まっていました。両親にも、場所は大船で了承してもらいましょう。大船は両親も以前住んでいた場所ですので、これは問題無いと考えます。

間取りは…メーカーごとに得意とする方法が違うとわかってきていました。となると、まず決めるべきはメーカーでしょう。


展示場をめぐって、いままでに自分たちで絞り込んだメーカーに見積もりを依頼します。

三井ホーム。結構気に入っていた営業さんは辞めてしまったようです。(別の人との会話中に「移動になった」と言っていたが、会話中にうっかり辞めたと言ったのを聞き漏らさなかった)

仕方ないので、初めて会ったばかりの営業さんに、「大船近辺、両親と同居、自宅で仕事、大人数が入れる間取り」という要望と、土地込みでの予算を話します。

「土地の値段が大きいので、まずは土地が決まらないとなんともいえない。」との事で回答保留。後日土地情報を見ながら話をすることになりました。


スウェーデンハウス。ここの営業のHさんは唯一、住宅展示場廻りを始めた1年前からずっと連絡を取り続けている人です。

僕らが「スウェーデンハウスはありえない」と思っていた時から、たびたび家にスウェーデンハウスの情報誌を持ってきてくれます。せっかくきてくれたのだからと、「スウェーデンハウスで建てるわけではない」事を前提に家の話などをしていました。(プロの意見を聞くのは楽しかったので)

Hさんに、両親に話をしたいから見積もりを出してみて欲しいと依頼します。Hさんは要望をその場で聞き、見積もりを書いてくれました。

スウェーデンハウスはちょっと高い、と聞いていましたが、見事にこちらが考えていた予算をオーバーしています。でも「実は、大船でもこのあたりは土地が安いので、そのあたりでよければ土地込みで予算内に収まりますよ」という情報を教えてくれます。

いままで住宅情報誌は読み続けていたけど、そんな情報初めて知りました。Hさんによれば「このあたりの土地は滅多に出ないし、出てもすぐに売れてしまうから情報誌には載らないんですよ」とのこと。


へーベルハウス。実は、いままでに何度か訪れているのに、不思議と営業さんが相手をしてくれないメーカーです (^^; どうも、こちらの年齢が若いので冷やかしと思われているみたい。

それでもさすがに、見積もりを頼みたいのだけど…と切り出したらこちらが本気であることをわかってくれました。

Hさんと同じように、要望を聞いてその場で見積もりを出してくれます。見事にスウェーデンハウスと同じ値段でした。そういえば、ずっと前に話を聞いた有名地元工務店でも同じくらいの見積もりだったっけ…

どうも、住宅の価格はこんなもの、と言う相場があるようです。


坪単価いくら、と言う話をよく聞きますが、あれが当てにならないこともいろいろなところで指摘されています。

 水周りはどうしても高くつくし、壁の少ない大空間は安上がりです。結局、狭い家は坪単価が高く、広い家は坪単価が安いことになります。モデルハウスは非現実的なほどに大きいので、その坪単価で自分の家を想像することは出来ません。
 「狭い家は割高で、広い家は割安」ということは、ある程度は広さに関わらず同じような値段、と言うことでもあります。

 どこのメーカーで聞いても、面積に関わらず同じらいの見積もりが出るようです。標準的な価格があり、安いメーカーなら1割安、高いメーカーなら1割高と言う感じ。また、エレベーターや制振装置も標準的な価格の1割程度。
 実際には、単価計算で値段を出しているのではなく、相手の予算に応じてそれにあわせた金額を言っているようにも思います。なにぶん家と言うのは多くの部品から出来ているものなので、値段の調整をつけられる箇所も多数あります。オプションの値段が1割程度、というのも、このレベルであれば調整で何とかなるからではないかと…

 これが、どこに聞いても似たような価格、という不思議な現象のからくりのようです。もちろん、安売りを得意とするメーカーなどは思い切った低価格を提示することもあるようです。
 どこもが同程度の価格を提示してくるのであれば、結局大切なのは「自分の好み」に合う家を建ててくれるメーカーかどうかなのでしょう。

それはともかく、その値段だとちょっと予算が…と言ったのですが、それに対する回答は特にありません。大船だとこの予算は難しいかもしれないですね、で終わりです。

じゃぁ、狭い土地に3階建てだとどうなりますか? と聞いたのですが、3階建てだと建物が高くなるのでトータルでは高くついてしまうでしょう、との事。どうもへーベルハウスは僕らにとってメリットがなさそうです。


1週間ほどたち、三井ホームから打ち合わせの誘いが来ます。

関連会社である三井不動産の協力を得て、土地を探してくれていました。


しかし、明らかに予算オーバーの土地ばかりです。三井は特に安売りと言うことは無いはずだけど、この値段で土地込みで家建てられる自信があるのかな…

しかも、予算オーバーでありながら土地はこちらの要望とかけ離れたものばかり。さんざん車で連れまわされただけで、あまりよい印象はありません。

この時点で三井ホームへの興味が薄れました。それでも、この日見た土地の中で一番良いと思われる土地にプランを乗せてみて、その上で見積もり…と言うことになりました。「ご両親と相談されるということですので、簡単な間取りも引いて見ますよ」とまで言われたことは好感触。


…1週間程度で作成するといっていたのに、2週間たっても連絡が来ません。三井ホームとしては、僕みたいに予算の少ない人間は相手にしたくないのかな…と考えて、この時点で三井ホームは候補から脱落です。


その後2ヶ月以上たった現在まで連絡はありません。私のほうとしても急に依頼した形ですし、たまたま担当になった営業さんがいい加減だっただけで三井ホームが悪いわけではないでしょう。
 家作りの一番のポイントは、気の会う営業さんを見つけることだとも言います。今回営業さんに恵まれずに三井ホームは辞めた形になりますが、三井ホームは良い家を作っていると思います。

(ページ作成 2004-08-05)

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