第4回打ち合わせ

4回目の打ち合わせは9月20日。

ここ2回ほど、一人で打ち合わせに行っていたので電車を利用していたのですが、今回は前回借りた資料やその後送られてきた資料を持って行きたかったために車で行きます。

…敬老の日で祝日のこの日、道路は非常に混雑していました。あらかじめ予想して早めに家を出ていたのですが、普通1時間で来れる距離に2時間もかかるとは思わず、すこし遅刻して到着します。


最初に、外観についての確認があります。

外観は前回決めたのですが、部分的に確認忘れや、細かな色指定の忘れがあったために再確認。前回の話を妻にも伝えたところ、色などは問題なしとのことだったので、そのまま決定です。

保留していたお風呂の色なんかも、妻のOKが出たのでそのまま決定。


壁紙・照明については、あらかじめ決定したものをメールで送っておいたので、再確認作業だけで済ませます。

壁紙はいくつか「保留」な場所があったのですが、別メーカーのカタログを見せてもらってもそれほど代わり映えしないため、そのまま決定。


照明は、メールでは薦められたものの中から選択し、全ての部屋について決定していました。

しかし、「申し訳ないが、いくつかの部屋は施主支給で…」と切り出します。だって、電器屋で売っているようなライトだと割高なんだもん。


施主支給と言うのは、ハウスメーカーからすればありがたくない選択です。

仕入れ価格で仕入れて、少しマージンを乗せて売る…というのが商売の基本です。しかし、別の場所から買われてしまえば儲けが出ません。

もちろん、施主の意向があって家を建てるわけですから、施主が自分で買ってくるといえば断ることは出来ません。しかし、あまり信頼関係に傷が付くのも問題です。

そのうえ、施主支給の場合にはハウスメーカーとしては確実に指定された仕様の物が、指定された日に届くのか保証されないことになります。もし期日に届かなければ、職人を雇っているのに仕事を進めることが出来なくなります。


しかし、照明くらいは施主支給でもかまわないでしょう。照明っていうのは、実際家が完成してから取り付けるだけのものだし。

7個の照明を施主支給することにして、1個1万〜2万円安くなります。全体では10万円程度の節約に。


「では、せっかくお金の話が出たので、ついでに話してしまいましょう」と、設計の T さんから話が出ます。


まず、前回頼んだ薄型 IH ヒーターで見積もりを出したところ、換気扇を専用の物に変更してもトータルで少し安くなったそうです。

ただ、薄型 IH というのがシステムキッチンメーカーで使ったことがない(そりゃそうだ。新製品だもの)ということで、薄くなった分を収納に使えるのかどうかはまだ不明。


そして、会議前のメールで僕が議題として送っておいた、エコキュート助成金の件。

エコキュートは、政府が推進する省エネルギー計画で導入が推進されている温水器です。

しかし、旧来のシステムに比べて高価なため、旧来のシステムとの差額の半額(通常、10万円強)を政府が助成してくれる制度があります。


助成金の総額は決まっていて、助成はその総額の範囲内で先着順で行われます。

前回の募集は5月末にあり、4日目に助成金の上限に達しました。

そのため、3日目までは助成金をそのまま支給し、4日目〜6日目に届いた申請書は抽選になったそうです。(7日目以降は門前払い)


今回の募集は10月1日から。打ち合わせを行ったのは9月20日ですから、もう10日程度しかありません。

ここは、ぜひ初日に申請書が届くようにしておきたいところ。


…すでに話がややこしいのですが、ここまでが話の前提。本当にややこしいのはここからです。

申請日が近いので自分でも詳細を調べたところ、衝撃の事実が判明しました。

エコキュート助成金に応募する資格は「来年2月末日までにエコキュートの設置工事を行う者」に限られていたのです。


現在のところ、年始に地鎮祭、1月中に地盤改良を済ませ、5月初旬完成、5月後半入居を目指していました。エコキュートの設置は家の本体が完成してからですから、おそらく4月です。これでは、今回の募集には申し込めません。

では、次の募集まで待つか? 今年の場合、募集は5月と10月の2回でした。そして、応募資格には「これから設置する者」と言うのもあります。4月設置では申し込めません。

更に言えば、来年の助成金についてはまだ白紙の状態です。政府が行うものですから、12月の通常国会で来年度予算が決まらないとどうなるかわからないのです。


前置きが長くなりましたが、これに対して僕が考えた案は2つ。

1) 助成金制度には、「2月末までに設置予定だったが、工期の遅れで間に合わない」という申請が出来る。これを使って、なんとか4月まで引っ張れないか?

2) いっその事完成を遅らせて、来年6月まで待つか?


さて、以上の状況までを事前に T さんにメールで相談してあったのですが、この問題はメールよりも少し前に Tさんのほうでも気づいていたのだそうです。

そして、僕が考えた2つの方法と同じことを、やはりTさんも考え、すでに助成金を管轄する団体に問い合わせてくれていました。

助成金の遅延申請はせいぜい1ヶ月延長まで、3月末には設置が求められているそうです。しかも、もし「嘘をついて」遅延したことがわかれば、その申請をした会社単位でのペナルティがあるとか。

来年6月まで待つのは、あまりにも分の悪いギャンブルです。完成が遅れればすでに借りている繋ぎ資金の金利も嵩みますし、今済んでいる家の家賃も発生し続けることになります。それでいて助成金が確実にもらえる保証はないですし、もらえたところで10万円ちょっとなのです。


そして、Tさんから第3の提案がありました。

「スケジュールを2ヶ月前倒しにしましょう。3月完成を目指せば、エコキュートの設置も2月中になります。」

これには本当に驚きました。もちろん、スケジュールを早めてもらうのが一番いい方法だとは思っていましたが、いろいろな予定だってあるでしょうに…


このことについて、続けて説明があります。

SWH側としては、うちに子供が生まれて妻が打ち合わせに参加できないことなども含め、打ち合わせに年内いっぱいかかると想定していたそうです。

ところが、非常に速いペースで打ち合わせが進み、すでにほとんどの部分が決まってしましました。

まだ金額的に折り合いが付かないので、さらに安くする方法を考えなくてはなりませんが、このペースなら11月には工事が始められるでしょう、とのこと。それなら確かに2ヶ月前倒しになっています。


妻が参加できないという「うちの事情」で遅くなると申し訳ないと思って、基本的には僕の独断で決定、妻の事後承諾を得るという方法でインテリアなどを決定してきました。

しかし、そのために通常よりもずっと速いペースで打ち合わせが進んでいるのだそうです。SWH側のスタッフも、意思決定の速さに驚いているのだとか。


もちろん、スケジュールを早めることに異論はありません。家賃支出も減るし、繋ぎ融資の利子も減るし、エコキュート助成金の申請も出来るし、いいこと尽くめです。ただし、今後は忙しくなりますが。


さて、スケジュールを早くすることに決めたのなら、迷っていたところをどんどん決めてしまいましょう。

外構工事がもうちょっと削れそうなので、再見積もりお願いします。

庭の素敵な飛び石は要りません。駐車場も、しばらく持てばいいので砂利を敷くだけとか、なにか良い方法がないか業者さんに聞いてみてください。

あと、作り付けの可動棚が何箇所かありますが、この棚板は全部自作します。棚板を載せるためのダボレールだけ取り付けて置いてください。

えーと、ずっと迷っていたウッドデッキ、なくしてしまいましょう。数年後にお金が溜まったらお願いすることにします。

2階の廊下突き当りの窓も、思い切ってなくします。この窓、1階屋根との位置関係で普通より高い位置に設置する必要があり、特殊な工事になってしまうため無駄に高かったのです。


これで全体の金額をもう一度出してもらいます。同時に、自分のほうでも最終的にいくらまでなら許容できるのかを見積もっておかないと…

補助金申請

数日後、Tさんから速達でエコキュートの申請用紙が届きます。

申請には実印が必要なので、実印を押して送り返します。ちゃんと速達で届く返信封筒を入れてくれていました。

使用する機械はコロナ製のものなので、コロナのほうで全ての申請用紙をまとめ、バイク便で募集開始日に確実に届けるようにしてくれるのだそうです。

あたると良いな…あとは運を天に任せて祈るのみです。

(ページ作成 2004-11-04)

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