まずは気軽に考える

僕が生まれた時に住んでいた家は…残念ながら記憶にありません。生後1ヶ月で引越しをしてしまったそうなので。神奈川県は金沢文庫の借家だったそうです。


生後1ヶ月から小学校2年生まで暮らしたのは、港南台にあった建売住宅。兄弟6人という大家族で、建売とはいえ広い家だったようです。ただ、こちらも詳細な記憶はあまりありません。


父が会社経営をしていたので広い家も買えたのですが、その後、オイルショック後の不景気で家を手放します。引っ越したのは横浜の端、鎌倉に限りなく近いところでした。

事実上、僕が「育った」のはこの家です。大学を卒業し、会社勤務後独立、現在の妻との暮らしを始めるまではこの家にいました。

それほど広い家ではなく、6人の兄弟がいた頃は窮屈でした。しかし、仲の良い兄弟だったので特に問題を感じたこともありません。


そんな状況なので、僕としては借家住まいに疑問はありませんでしたし、このまま一生借家でもいいと思っていました。

だって、借家暮らしは気楽じゃないですか。飽きたら引っ越してもかまわないし、不動産税がかかることもない。

でも、妻の考えは違いました。妻はずっと広い持ち家で育ちました。妻の両親も経営者で、「暮らしにあわせて時々家をリフォームする」という、随分贅沢な趣味を持っています。

そんな家で育った妻は、「後で返すのだから、と釘一本打つのにも気を使う借家より、多少お金を払っても自分の家が持ちたい」と考えていました。


考え方の違いは夫婦の大問題。彼女と結婚する時、彼女の両親から「結婚するなら家くらい構えろ」と言われたこともあって、結婚後に家の購入を検討し始めます。


どういうわけか、大学時代の友人ですでに家を持っている奴は多いです。

M先輩が山梨とはいえ土地付で1800万と言う破格値で家を建てたのをはじめとして、5人が20代で家持です。

よくそんなにお金あるなぁ…と思っていたのですが、みんなが出来ることが僕に出来ないということもないでしょう。


ただし、家を買うなら条件があります。僕は自営業なので、将来の収入は不安定です。出来ることなら借金はあまりしたくありません。

収入がゼロになっても半年くらいは大丈夫と言う金額を考慮し、心配なく出せる額は3000万円程度。もしこれで家が買えるのなら買っても良い、と考えるようになりました。


3000万円…建売ならあるかもしれないというギリギリの線です。

まだこのときは真剣に考えておらず「いいものがあれば買ってみよう」という軽い気持ちでした。


でも、これが計画のスタートだったのです。

(ページ作成 2004-08-05)

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