禁則処理
日本語化された Llama では、かなり変なところに改行が入ります。
これは作者さんが悪いわけでも、翻訳が悪いせいでもなく、Android が悪いのです。
Android で文章表示を行う際、禁則処理が行われます。
英語で言えば、単語の途中では改行しないようにする、などが禁則処理です。
日本語では、句読点(、。)や閉じ括弧(」)が行の頭にこないようにする、行の終わりに開き括弧(「)がこないようにする、などですが、このやりかたも
「追い出し禁則」(。が行頭にくるとき、前の行の最後の一文字を持ってきて、。を行の2文字目に下げる)
「ぶら下がり禁則」(。が行頭にくるとき、前の行の最後に無理やりくっつける)
の2通りがあります。
日本語的には、両方を適切に使い分けたほうが見た目が美しくなりますが、Android 標準の日本語禁則は、追い出し禁則です。まぁ、これは構わない範囲。
しかし、その禁則処理がなんか変です。1文字だけでなく、まとめて数文字を追い出すことがあるのです。
どうも、英語の禁則処理と同じように、「単語の途中で区切ってはならない」と思っている様子。しかし、日本語は分かち書きされていないのでどこまでが単語かわからず、内部的な謎の処理(バグ?)によって単語の区切りを決めている、という感じです。
Android では、アプリ独自の禁則処理を作ることもできます。日本人のアプリ作家の人は、自分で禁則処理を組み込んで、おかしな表示になるのを避けたりしているようです。
しかし、各国語対応しているプログラムを、日本語のためだけにチューンしてもらうのも違う気がします。ここは、Android の日本語版がちゃんと禁則処理できるようになるのが本筋。
というわけで、日本語化された場合でも、ヘルプなどの文章が読みにくい場合があります。仕方がないとあきらめてください。