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2011-04-06 入学式・入園式
2011-06-15 ポケットメイト
2011-10-27 太陽電池
2011-12-12 カレンダー
2011-12-22 リモコン当たった
2012-02-02 人工衛星
2012-03-30 ロボットゆうえんち
2012-05-07 スマホ購入
2012-05-07 山登り
2012-11-15 再度JAMSTECグッズ
2012-12-05 水星とプラネタリウム
2012-12-13 答えは重要ではない
2012-12-17 湘南台こども館
2012-12-18 ふたござ流星群
2013-04-04 科学館めぐり
2013-04-23 LUMIX Phone Update
2013-04-28 誕生日プレゼント
2013-05-08 ケミストリークエストの問題点
2013-05-08 ケミストリークエスト改正案
2013-05-14 ケミクエ改良ルール・策定中
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昨日4月5日、長男が小学校に入学しました。
本日4月6日、長女が保育園の「制服組」(3歳児以上クラス)になりました。
そして、次女は…以前は「チューリップ組」で、今日からも「チューリップ組」。
0・1歳児は同じクラスなの。(一応、0歳チューリップとか、1歳チューリップと呼ばれることはあるが)
小学校はまだ給食が始まらないので、当分午前中に帰ってきます。
自宅で仕事をしている人間としては、仕事になりません。
段々と、一人で遊ぶ事を覚えてもらわなくては。
今年の頭くらいから、「どうぶつしょうぎ」を買おうと思っていた。
僕はゲーム好きだが、それはテレビゲームに限定しない。
むしろ、ボードゲームを皆で囲むのは好きだ。
子供がゲームを理解できる年齢になったら、一緒に遊びたいと思っていた。
で、「どうぶつしょうぎ」は、ブームが起きる前から注目していたのだが、子供が始めるのに十分な年齢ではない、と考えていたので購入していなかった。
それが、今年の頭くらいからトランプなど、様々なゲームに興味を持ち始めたので、買おうと思っていたのだ。
ただ、一緒に遊ぼうとすると問題なのは、長女や次女が「自分もやりたい」と言って邪魔することだった。
そして、買おうと思っただけで買わないまま、小学生が近づいてきた。
小学校に入ると、保育園ほど長い時間預かってもらえるわけではない。長女・次女は保育園にいるまま、長男は家で過ごす時間が長くなる。
そこで再び、どうぶつしょうぎを買おうと思い始めた。その矢先に震災が起きた。
節電しなくてはならない。
長男はテレビゲームも好きだが、こんな時こそボードゲームだ。
そこで、小学校で使う筆箱などを買うついでに、おもちゃ売り場のゲームコーナーに行き、どうぶつしょうぎを購入…しようとした。
隣に、オセロ(もどき)が置いてあった。
長男はオセロは遊んだことがある。戦略がまだわからないので全然勝負にならなかったが「オセロのほうが欲しい」という。
そのゲーム版は、オセロを含めて10種類のゲームが遊べた。
見たところ、どうぶつしょうぎのほうが「初めて遊ぶボードゲーム」としては適しているのだが…
子供の希望は無視できない。欲しがるほうを購入。
早速オセロで遊んだ長男、他のゲームにも興味を持つ。
小学校1年生の漢字を大体覚えてきているので、漢字が駒に書かれている「将棋」に興味がでる。
でも、長男にはまだちょっと難しすぎる。
…なんだか、当初目的に戻ってきたぞ。
ペーパークラフトのどうぶつしょうぎを WEB で発見。
早速作り、遊んでみる。子供にもすぐ理解できたし、自分としても予想以上に面白い。
盤面が狭すぎて、常に詰め将棋状態になっている、というのが良い。
また、駒も少ないので、どの駒をどの駒が守っている、という状況が把握しやすい。
要素を大きくそぎ落としたことで、非常にテンポの良いゲームに仕上がっている一方で、そぎ落としたことにより不満を感じるような箇所はほとんどないようになっている。
このバランス感覚に脱帽。
一応ゲームの製作側にまわっていたこともある人間として書いておけば、市販されているどうぶつしょうぎと同じものを「ペーパークラフト」等の形で発表していることには、なんら法的な問題はない。
ゲームのルールは著作権や特許の保護範囲外にある。絵柄などを盗用していれば著作権違反だが、WEB で公表されているペーパークラフトは絵柄などはオリジナルだ。
でも、「問題ないからこれで遊び続けよう」とは思わない。
自分はゲームの作成側の人間だったし、今でもその一員であると思っているので、評価できるアイディアに対しては正当な対価を払いたい。
…すぐさま、楽天 Books でどうぶつしょうぎとどうぶつしょうぎのほんをセットで購入。
どうぶつしょうぎ自体はルールは簡単だが、それでも戦うための「コツ」はある。
そのコツを、子供にわかりやすいように解説したのが「ほん」のほう。
これは、どうぶつしょうぎが面白かったので、僕自身が戦略を知りたくて購入する側面もあります。
決して子供だけのためではない。
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別年同日の日記
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現在40歳前後の男性なら、「ポケットメイト」シリーズで遊んだ経験があるはず。
過去に復刻販売されたことがあるのは知っていたが、その際は買う気にはならなかった。
それが、この3月からミスタードーナツの子供向け「おもちゃセット」の付属おもちゃになっている。
もちろん、背景にはポンデライオン絡みの絵が描かれていたりするので、正確な意味での「復刻」ではないのだけれど。
今調べたら、当時人気があったのは「野球」「ゴルフ」「将棋」だった…ということになっている。
…えーと、たぶん、年代にもよるんだろうな。販売時期は案外長かったので。
自分の周囲では、「フィールドアスレチック」に人気が集中していたような記憶がある。
でも、上に書かれた3機種、複数のページで同じことが書いてあるから、おそらくはトミーの公式発表だったりするのだろう。
それはともかく。
ミスドで復刻したのは3月末から。最初は、フィールドアスレチックと、野球のリメイクだった。
ここら辺、おそらくは「一番人気があった機種」からはじめたのだろう、と考えた。
で、欲しくなったし、自分が昔熱中したおもちゃを子供にも遊ばせてやりたかったのだが、子供が小学校に入ったりして生活が変わり、なんとなく外食しないままだった。
おもちゃセットは、基本的に毎月追加発売される。
月内でも在庫がなくなると終了。売れ残ると何ヶ月も置いてあったりする。
フィールドアスレチックはもともと人気のあったものだし、もう売り切れているだろうな、と思っていた。
先週の土曜日、必要があって近所のショッピングモールへ。
昼時だったので、子供に何を食べたいか聞いたら、ドーナツを食べたいというのでミスタードーナツのショップへ。
レジ横におもちゃセットのおもちゃが置いてある。
…フィールドアスレチックが、奇跡的に残っていた!
これは入手するしかない!
というわけで、長男と長女に、1つだけ買ってやるから仲良く遊ぶんだよ、と言い聞かせる。
…が、早速、どのおもちゃを買うかでもめる。
仕方がなく、2つ買うことにした。
長男はアスレチック、長女は「くるくる顔合わせ」。…顔合わせ? 昔のポケットメイトでの記憶がない。
調べたら「ヌギヌギゲーム」だそうです。女の子脱がせるゲームで、販売期間が短かったらしい。
発売当時、僕は4歳。記憶にないわけだ。
毎月2種類ずつ発売になるはずなのに、当初予定されていた4種類のおもちゃしかない。
とおもったら、今後の発売予定表に、「諸般の事情により発売延期します」と書いた紙が張ってある。
えーと、「諸般の事情」といわれると、昨今震災の影響かな、と考えそうなものですが…。
普通ならすぐ売り切れる子供セットのおもちゃで、最初に発売した、昔大人気のゲームがいまさら手に入るわけですよね。
つまり、予想に反してまったく売れていない、ということかな? (^^;;
どうやら、入手は「奇跡」ではなかったらしい。
ドーナツを食べながら、子供に借りて遊ぶ。
フィールドアスレチックは、当時は人気があったゆえに、どこのおもちゃ屋の店頭にもサンプルが置いてあった。
僕はそこで遊び倒して簡単にクリアできるようになっていたので、自分では買わなかった。
久しぶりに遊んでも、すぐにクリア。コツは指が覚えていた。
しかし、長男には難しく「できないー」と泣き出しそう。
その後、家に帰ってコツを教えるが、やっぱり出来ない。
説明書を読んだら、「8歳以上対象」となっていた。長男は6歳。まだ難しいのか?
泣き出しそうなので、落ちてもリカバー可能なら続けちゃっていいよ、とか、イカダで落ちたら泳いだことにしちゃえば? とか、子供向けにルールをどんどん改変していて、気づいた。
そうだ。昔のゲームって、遊ぶ人の自由裁量で、どんどんルールを変えていた。
柔軟に考えて、慣れれば自分で難易度を上げていたし、ゲームじゃなくなるくらいグダグダに簡単にしたりもした。
でも、今の子供はテレビゲームで遊んでいるから、そういうことに慣れていない。
テレビゲームでは自分でルールを変えることは難しいから。
昔のゲームを復刻しても、今風の遊びには「かなわない」といわれる。今の遊びのほうが刺激が強く、昔の遊びでは物足りない、という意味合いだ。
だけど本当は「かなわない」のではなく、今の子供には、自分でルールを考える、という遊び方が理解できないのかも。
長男は、コツもある程度覚えて、グダグダルールならクリアできるようになりました。
正しくクリアするのは数年後でいいと思います。
「自分で遊べるように工夫する」ことが大切。
自分で考えていれば、それは遊びではなく勉強だから。
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別年同日の日記
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太陽電池グッズを立て続けに購入した。
せっかくなので、使用レポート。
いずれも、震災に端を発している。
震災時、神戸震災のときに買ったラジオが大活躍している話は書いたが、使い続けたら初夏のころに壊れてしまった。
太陽電池で聞くことができ、単三電池も併用できた。日のあたるところにおいておけば、単三電池2本で1ヶ月稼動できた。
ちなみに、ダイナモ発電も、懐中電灯も、サイレン機能もついていた。
一応防災用ではあるが、普段使いとしても非常に優れていた。
で、壊れた後、同等品を探して回った。
初夏にはまだ大規模停電の可能性が示されており、ラジオはどこも品切れ、もしくは非常に高値だった。
とりあえず、家にあった普通のラジオで夏を越す。
捜し歩いていたときに、DE13というラジオを見つけた。
値段も手ごろでほしい機能はついているようで…かなり食指が動いたが、買わなかった。
だって、ラジオの周波数が中国仕様で、国内の放送が聞けないのだもの。
9月の防災の日で改めてラジオなどは高値安定し、10月に入ってやっと安値で買えるようになった。
改めてラジオを探してみるが、AK-DR603ばっかり見かける。
これ、震災時に6000円くらいで売っていたよね?
2000円弱になっていたから、まぁこんなものかもしれないけど…
どうも形などが気に入らないが、太陽電池、ダイナモ、ラジオ、ライト、はついている。
悩んでいても仕方がないので、とりあえず買ってみる。
…これは、失敗。自分のほしいものではなかった。
形が明らかに懐中電灯なのは気になっていたが、ラジオはおまけ。
気軽に使える防災用懐中電灯が欲しい人にはいいかもしれない。
でも僕は、普段使いできて、防災時にも役立つラジオを探しているのだ。
太陽電池はまったく役に立たない。
後で知ったが、充電池が過放電すると劣化が激しいので「完全に放電しないように」するために太陽電池がついているのだそうだ。発電して使うためではない。
そういえば、箱にかかれた商品名も「ダイナモライト」であり、太陽電池とラジオがついている、という扱いである。
改めて調べる。
気になっていた DE13 は、国内向け OEM で、RAD-V963という名前で売っていた。
某所では、これと SONY のICF-B02 のどちらが優れているか、で口論になっていた。
SONY のものは、太陽電池はついていないが、ダイナモが非常に高性能、かつ強固なつくりなので、防災用としては非常によいようだ。
SONY 派の人々は、RAD-V963 は中国製で安っぽい、と攻撃している。
でも、僕はダイナモなんか回さないでも太陽電池で聞き続けられる、普段使いのラジオを探している。
RAD-V963 を購入してみる。
というわけで、やっと使用レポート。
2ch の評価のとおりです(笑)。
非常に安っぽいつくり。でも、値段も実際安いし、必要な機能は満たしている。
太陽電池は、十分な性能です。
電池を抜いて、内臓充電地も抜いて、十分に光の当たるところでラジオをつけると、音は小さいのですが聞くことができます。
でも、太陽電池で1時間充電した際に、ラジオは30分聞けることになっているので、電池の併用は必須なのでしょう。
(ダイナモ使ってもいいけど、普段使うときにぐるぐる回しているのは面倒くさい)
むしろ、電池がなくなったな、と思ったら、PC の USB 端子から充電しています。
僕がラジオを聴いているのは PC で仕事中が多いので、これで十分。
残念なのは、内臓充電池と乾電池が切り替え式なこと。
以前使っていたラジオは、電力が不足すると自動的に乾電池から補っていたから。
最大の「安っぽさ」は、チューニングの表示があてにならないこと。
FM 横浜は 84.7 MHz だけど、85 をはるかに超えて、86 くらい(表示上は、85 の次は 88 ですが)のところで入ります。
しかも、一度チューニングしても、太陽電池で使うために本体を日向においておくと、暑くなってチューニングが狂います。
…人には薦められないねぇ。でも、自分が使うのはこれでなくちゃだめ。
2ch の人々が SONY 派と二分している理由がよくわかります。
もうひとつ、太陽電池NiMH充電器を購入しました。
これも、震災後の節電が呼びかけられていたとき、妻が「太陽電池で乾電池に充電したい」といっていたのがきっかけです。
eneloop solar chargerの存在は知ったうえでの話だったのですが、価格を見たところ採算に合わないとすぐわかったので購入にはいたらず。
で、探した結果、先にリンクした商品にたどり着きました。
これ、国内で扱っている会社は少ないようで、先のリンクのほかにはもう1件くらいしか見ていません。
でも、海外のサイトで検索すると、結構ヒットします。メジャーなようです。
で、海外のサイトには例外なく、重要な情報が書かれています。
「充電直後の電池には絶対に触るな。なぜなら、とても熱くなっているから」
…安い理由がわかった気がします。過充電防止装置、ついていないんだろうな。
でも、この値段の商品としては、太陽電池の出力が他のものの倍違う。
ならば、過充電しないように使うのみです。
eneloop 単四なら4本、単三なら2本入れれば、理想的に日が当たった状態で充電に8時間かかります。
これなら、朝から晩まで充電して、過充電しない程度で終わるはず。
現状、その使い方で使っていますが、非常によいです。
今までも、深夜電力で充電していたから電気代はそれほどかかっていなかったのだけどね。
別年同日の日記
17年 Android Chromeでスクロールがおかしくなるバグの原因と修正
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JAMSTEC に勤めている妻の知人より、JAMSTEC の2012年カレンダーをいただいた。
1枚のポスターにまとめられた、「地球史カレンダー」というもの。
1月1日に地球が誕生したとすると、恐竜の絶滅が12月26日、という、まぁ、よくある内容。
一応、12月31日はカレンダーの最後に、時間単位で別に書かれている。
「人類の誕生」とか、12月31日のことだからね。
で、内容的にはよくあるのだが、このカレンダーは普通ではない。
「余りに面白いので」お土産にくれた、というほどのものだ。
2月が30日まである。
4月と9月と11月が31日まである。
12月31日の時間も、19時が2つある。
2月30日と3月1日が同じ曜日だったりして、とりあえず「曜日がずれている」というようなことはない。
間違いに気づいて配布できなかった…とかではない。
大量に配布した後で、間違いに気づいたのだとか。
地球史の内容はかなり力が入っていて、いろいろ書いてある。
こちらの内容が非常に充実していて、科学的な検証も一生懸命やっていたので、「カレンダーの検証」という、ある意味些細な部分が忘れ去られていたらしい。
すごい。
さすが、日本を誇る知力が結集されている機関だけのことはある。
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別年同日の日記
22年 Windows 11 の 22H2 アップデートでネットがつながらなくなる
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ピカチュウリモコンあたりました。
「東京12チャンネル」という社名で始まった、現・テレビ東京が、地上デジタル化で「7」という縁起のいい(?)数字に移動になったのを記念して作ったものです。
7777名にプレゼントされ、7チャンネルだけボタンが特大、しかも押すと「ピカチュウ!」としゃべる。
まぁ、子供が喜ぶかと思って、家族中の名前を使ってプレゼントに応募しておいたのですが、当たったのは妻名義。
妻は運がよくて、懸賞によくあたります。
そんな力がここでも発揮されるとは。
よく考えると、子供が見ている番組のほとんどが、7チャン(テレ東)か、2チャン(NHK Eテレ)。
ほとんど録画で見ているから、テレビリモコンの出番はあまりないんですけどね。
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別年同日の日記
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子供を迎えに行った、保育園の帰り道。
「おつきさまー」と長女が言うので、次女も「おつきさまー」と空を見上げる。
自転車練習中の長男も、一緒に迎えに行っていた。
長男ならわかるだろう、と「月の近くに明るく光ってる星が、木星ね。で、あっちが金星」などと教えると、長女も「どれ? どれ?」と探す。
そんなことをして、30秒ほど月の近くをみなで見ていたら、すーっと、明るく光りながら近づくものがあった。木星よりも明るい。
なんだろう? 飛行機にしては何かおかしい。でも、確定的でないので、子供に注意を促してみる。
「なんか動いてる明るいの見えるかな? 人工衛星かもしれない。…飛行機かもしれないけど、たぶん人工衛星」
自分でも自信のないまま話していたが、違和感が「点滅しない」ことだと気づいた。
人工衛星確定。
光は、やがて雲の中に入り…雲の中で急激に暗くなって視界から消えた。
家に帰り、長男が興奮気味に妻に報告。
「どっちから、どっちに飛んでた?」と僕が聞かれる。北西から南東、かな?
「じゃぁ、おそらく ISS。」と、即答。
以前も書いたが、震災のときに空が綺麗で、そのとき以来、妻はすっかり「星を見る人」。
ISS の見かけ上の動きは時期により異なるが、3日くらい前に調べたときは、日本上空では北から南だった、とのこと。
(一週間くらいは同じ向きなのだそうだ。)
そうか。自分が知っている衛星よりずいぶん明るかったけど、ISS は大きいから輝いているのか。
…と思ったら、翌日妻から訂正が入った。
「ごめん。調べたら、その時間はイリジウム。しかも、ほぼ最大輝度。みたかったなぁ。」
イリジウムは、太陽電池の形状などから、地上に強く光を反射する、というのは知っていた。
明るいときは昼間でも見えるそうだ。
妻も以前イリジウムを見て、「あれは、ハマる人の気持ちがわかるね」などと言っていたのだが、妻も最大輝度近いものは見たことがない。
子供たちといたときに皆で見れて、ちょっと運がよかった。
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別年同日の日記
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3月29日、長女の希望で、はまぎん子供宇宙科学館へ。
「ロボットゆうえんちがやってくる」というチラシを見たのがきっかけ。
ロボット、と言う言葉の響きに、長女は何かを感じたらしい。
へんな期待をされても困るので、「ねじかわ君みたいのがいるわけじゃないよ」と牽制しておく。
「ロボットゆうえんち」と言うのは…なんというか、展示コーナーでした。
PLEOとか、ハローキティロボとか置いてあるのだけど…「置いてある」だけ。
PLEO は電源入ってないし、キティロボは電源は入っていたのだけど、調整が悪いのか何を話しかけても反応せず。
キクゾーとかソージーとか、知らない人には全くわからない古いロボットおもちゃに出会えたのが、収穫と言えば収穫。
もっとも、キクゾーはこの科学館内で、ひっそり常設展示されています。
(今回の特別展に出ていたものは、この常設展示物とは別物でした)
一番の収穫物は、マッピーの迷路脱出玩具が存在していた、と知ったこと。
これは知らなかった。欲しい。
でも、…当時売っているのを見たら、たぶん買わなかっただろうな。
結構高いけど、「本物のロボットではない」のがすぐわかるので。
結局、欲しいのはこの現物ではなく、古い機械に対するノスタルジーなのだ。
「ロボットゆうえんち」よりも、むしろ目玉はロボットダンス。
これは1日5回の公演でしたが、MANOI PF01 という、市販もされている汎用ロボットが「マルマルモリモリ」を踊ります。
…いや、実は元ネタよくしらんのだわ。
子供たちは、保育園とかで踊っていたりして知っているのだが、僕は歌を聞いたことがあるだけで、踊りはよく知らない。
ロボットたちがどの程度の再現性で踊れているのかもわからない。
ダンスショーの後は、別のリモコン操縦可能なロボットで、子供たちが操縦体験。
障害物を除けて走り、サッカーボールをゴールに蹴りこむ、という操縦です。
うちの子はラジコンカーでは遊んでいるけど、少し勝手が違うようでうまく操縦できませんでした。
でも、小学校高学年くらいの子は、すぐに操縦になれて、「サイドキックでゴールする」とか、準備した側が想定していなかった遊びを始めるのね。
使われているロボットは、すべて市販のもの。非常に高価だけど。
市販のものだから、科学館の人が実物を借りてきて解説しているだけかな、と思っていたら、解説していたのは開発者の方だった。
せっかくなので、ショーの終了後に質問。
まず、長男が「リモコンに使ってないキーがあるけど、押したらどうなるの?」と疑問を持っていたので、聞いてみる。
この質問、表面どおりのものではない。(小学校1年生…を終了したばかりの子供に、自分の疑問を十分に表現する能力は無い)
なので、僕のほうからサポートの追加質問。
うちの長男、ラジコン自動車を持っているので、ロボットも同じようにラジコン操縦で動いている、と考えているので、違いを教えてあげてください、と開発者の方にお願いする。
ラジコン自動車は、電波を使って直接ハードウェアを駆動している。
しかし、ロボットはそうではない。電波で指令を出し、その指令に従った動作を行っている。
この違いが、小学生にはよくわからない。
開発者の方は、「動きを選ぶだけなので、アナログ操作と違って速度を変えたりできない」という切り口で解説をしてくれた。
あぁ、なるほど。それはわかりやすい例だ、とこちらも納得。
子供への解説の後、他の話もしてみた。
これ、ロボカップとか、ロボ1グランプリに出てたやつですよね? と水を向けると、「よくご存知で」と喜んでくれた。
(ロボカップは、自立制御ロボットによるサッカー大会。ロボ1グランプリは、リモコン操縦ロボットによる格闘技大会)
この質問で以前からロボットに興味があることがわかってもらえたら、面白い話がどんどん出てくる。
最近ロボカップとか聞かないと思っていたら、最初はレベルが高くて上位に食い込んでいた日本勢は、今では見る影も無い状態だとか。
諸外国は、技術レベルを上げる、という目的を理解して、国が援助してロボット研究者たちが働いている。
でも、日本では国の補助は無く、開発者たちの手弁当なんだとか。
結局、これであっという間にレベルの差が出来た。
以前は Sony がロボット研究していて、ロボカップでも AIBO を使った規定部門があったりした。
Sony がロボット研究やめた影響とかあるんですか? と聞くと、それは余り関係ないという。
Sony のように直接ではなくても、大企業でロボット研究しているところや、研究はせずとも興味を持ってスポンサーになってくれるところはあった。
それが、リーマンショック以降の不況で、みんな手を引いてしまったのだとか。
今でもロボット研究している、と表面上は言っていても、ほとんどの企業で研究費0になってしまったらしい。
今回のショーをやっていた方の会社は、ロボット専門の零細企業なので、やめるわけにはいかなくてがんばっている、とのこと。
かつて日本が世界最高の技術水準を持っていたものが、どんどん諸外国に追い抜かれている。
ロボットの分野でもその状態だという。
自分も技術者なので、少しさびしい。逆境にめげず、ぜひがんばっていただきたい。
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別年同日の日記
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4月25日、子供を迎えに保育園に行ったとき…
次女のロッカーの引き出しに、オムツのストックが何枚あるかを毎日記録しています。
翌朝には、規定枚数入れておく必要があるためです。
この日も枚数を調べていつものように携帯に記録を…と思ったら、携帯の画面が点きません。
おや? とおもってよく見ると、後ろからなにか「びよーん」と飛び出しています。
…スライド式携帯の、画面とキーボードをつなぐフィルム基盤が飛び出しているのでした。
後ろから電線が飛び出して故障、なんて漫画みたいな壊れ方をするとは思いませんでした。
壊れた、とわかって軽くパニック。
もう一度フィルム部分つなげば戻るかな?
とか、画面が表示されていないだけで、うまくすればデータ吸いだせるかな? とか。
とりあえず子供の帰る支度をしながら考える。
冷静になると、絶望的だとわかってくる。
フィルム基盤だから、単純には接続できない(後で見たら、思った以上の線数が入っていたし)。
キーボード側には分厚い電池が入っているし、画面に対して送る信号が多いので、おそらくメイン基盤は画面側。
ということは、「画面が出ない」だけではなく「電源が供給されない」ので、データを取り出すのは無理。
家に帰ってからは子供の相手で忙しい。
翌日調査。
同じ壊れ方は、同機種購入者の多くが経験している。
早い人では1ヶ月で壊れている。
フィルム基盤が曲げ伸ばしされる構造なので、疲労を起こして折れるようだ。
発売から2年経つが、今でも「新規に」購入した直後に壊れた、という報告がネット上に挙がっている。
しかし、ショップに持ち込んでも、ドコモ・シャープの認識としては「同様な報告は他になく、使い方が悪い」ので有償修理、とのことのようだ。
僕の場合2年使って月賦払いは終わった(やっと終わって、これからは月額料金が安くなる、と喜んだばかりだった)。
2年も使うと、修理しても他の部分で不具合が出そうだし…
しかし、月額780円で使っていると、スマホに乗り換える気がしない。
スマホ以外の選択肢を見ると…こちらは、ドコモの「スマホに乗り換えて欲しい」思惑もあって、本体代金に対する補助が少ない。機種も少ないので選択肢の幅も無い。
他社への乗り換えも含め、じっくり検討…
1日悩んで出た答えは、ドコモのままでスマホ購入。
ただし、できればパケホーダイプランには入らない。
仕事柄ほとんど家にいるので、WiFi が使えれば十分。
外出時は通信を SP モードメールに限れば、パケット料金は加算されない。
これなら、今までと月額料金は余り変わらない。
この場合、ねらい目の機種は GALAXY NEXUS。
Android 4.0 (ICS と呼ばれる。開発コードネームである、Ice Cream Sandwitch の略。)を搭載するフラッグシップモデルなのに、1万円程度まで値段が下がっている。
#普及のために google が補助金出してるから。
ただ、仕事でこの機種借りているのだけど、互換性が悪くて動かないソフト多いんだよね。
google 製のソフトですら、異常終了したりする。
互換性を気にするなら、あえて 2.3 を購入したほうが良い。
(ちなみに、3.0~3.2 はタブレット用の OS になっていて、携帯電話用は 2.3 の次が 4.0 になる。4.0 は 3系列の機能も取り入れたため大きく内部が変化しており、それが先に書いた互換性の悪さの原因)
27日、考えていても仕方が無いので買いにいってみる。
翌日から G.W. に入ってしまって、子供の相手で購入どころでなくなるだろう。
家に一番近いヤマダ電機へ…行ったら、半月ほど閉店してビルの工事をしていたのが「新装オープン」の当日だった。
人がごった返していて、とてもゆっくり選べる雰囲気ではない。
携帯コーナーに行ったら、キャリアごとではなく、メーカーごとに機種が並んでいる。
スマホは事実上同じものを、3キャリアに降ろしている形だから、この方が「MNP で安いですよ」感が出せるようだ。
で、ゆっくり見て回ろうとすると、端末メーカーの法被を着た人が「ご案内しましょうか?」とよってくる。
かわしても、すぐに別のメーカーの人が…今度はキャリアの人が…
で、買うのやめて別の店へ。
少し離れたノジマ電機に行くと、ヤマダの新装オープンを意識してか、「他店徹底対抗」と書いたビラがたくさん貼ってあった。
ヤマダでは、GALAXY NEXUS は売り切れだった。
ノジマでは、売り場に最初から置いてすらいなかった。
でも、「徹底対抗」を謳うだけあって、総じて安くなっていた。
特に安かったのは Xperia acro (SO-02C) と、Lumix phone (P-02D)。で、両方「実質0円」。
少し考えて、Panasonic P-02D を購入。
決め手は、最後のアルファベットがこちらのほうが「後」だったから、という単純なもの。
(ドコモの規則では、ハイフンの前はメーカー名、最後のアルファベットが発売年度。ただし、年度は冬が頭。数字は年度内の「ドコモ内での」整理番号。発売順とは多少前後する場合もある)
実質0円って、どういう計算ですか、とお決まりで聞いてみる。
ドコモの「月々割り」を適用するのは当然で、それに加えてノジマ側の指定するコンテンツサービスに入ることが条件。
(このサービスを薦める「販売奨励金」が端末代金の残りに充てられる)
サービスは入るだけで、翌月解約でも可? と聞いてみる。
一応、加入月と翌月は無料なので、その次の月までは入っていて欲しい、とのことだけど、調べる方法が無いので解約されてもわからないそうだ。
それならいいでしょう、と購入を決定。
指定された時間に行くと、処理は終わっていたけど、店員が最後の通信確認をやり忘れていた。
目の前で確認して、受け取り。
…後で気づいたが、つまり「指定したサービス」に登録されていない。
これは店員のミスなので、知ったことではない。
というわけで、いまさらスマホユーザーに。
仕事で使っていたから「知っているつもり」だったけど、自分が使うつもりになると案外わかっていなかった、と気づく。
AU の IS05 のステータスバーのインターフェイス使いやすかったのだが、あれは標準では無いのか…
似たのを探す。有料ならあるみたいなのだけど、金払ってから「思っていたのと違う」のはイヤなので、とりあえず無料で。
じゃぁ、妥協してこれとこれを組み合わせて…とか。
子供の相手をしながらなので少しづつ環境を整え、やっと満足できるようになったところ。
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LUMIX Phone Update【日記 13/04/23】
別年同日の日記
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G.W. 最終日の5月7日、六国見山登山へ。
これ、G.W. には登ろう、と長女と約束していたもの。
なのに、雨続きで最終日にずれ込みました。
長男が3歳の頃、お散歩中に「こっちの道行ってみたい」という長男に合わせて、「どうせ低い山だから、30分もかからないだろう」と登ったことがあります。
…子連れだと大変でした。なんの準備もなしに登るものではありません。
六国見山は、大船で一番高い山。
「大船で」というのがミソで、鎌倉に行けばもっと高い山もあると思います。
名前の由来は、「六つの国が見える山」だから。
山頂から、安房、上総、下総、伊豆、武蔵、相模の6つの国を見ることができます。
知人によれば、日本の歴史を舞台にしたテレビゲームでスタート地点になっているらしいけど、そちらは詳しくないので知らない。
#後日追記。
後で調べたら、六国見山は鎌倉で一番高い山だった。
大平山が「鎌倉市最高地点」として知られるが、実は隣の横浜市栄区。
(鎌倉市から登っていけるので、勘違いしている人が多い)
大平山は 159m で、六国見山は 147m 。
大平山の中腹の鎌倉市側がぎりぎり高い、という可能性も捨てきれないが、山頂は鎌倉市ではない。
建長寺の裏山が一番高いかと思っていたのだが、こちらは 145m らしい。
#さらに後日、2012.10.28 追記。
大平山に行ってきました。
地図も確認して、「最高地点」はやはり鎌倉市側だと確認。
(横浜市の市境から、わずかに 90m ほど鎌倉側です)
横浜市側の最高地点は、400mほど横浜側の、天園峠の茶屋付近でした。
この日は過去の経験を活かして十分準備して、おにぎりもおやつも持って登ります。
…あっと言う間に山頂に着きました。
10時に家を出て、10時半にはついた感じ。
しかし、下山のほうが長かった。
せっかくだから違う道で、と進んだのですが、降りるまでに1時間、さらに町の中を家まで戻るのに30分。
家に帰ったらお昼でした。
長男以外は疲れてお昼寝。
長男だけは元気で遊んでいましたが、夜いつもより早寝でした。
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LUMIX Phone Update【日記 13/04/23】
別年同日の日記
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昨年の末にJAMSTEC の地球史カレンダーをもらい、日記ねたにした。
詳細はリンク先にあるが、「地球の歴史を1年間に縮尺したらどうなるか」という、よくあるネタで本当にカレンダーを作ってしまった、というもの。
学術的には正しい記述を心がけているようだが、カレンダーとしての機能がおかしかった。
存在しない日付が書かれていたりするのだもの。
でもね、僕は心のそこから、こういうのは「些細なこと」だと思っている。
作りたかったのは、地球史を身近に感じてもらうためのツールであって、カレンダーではないから。
カレンダーとして多少おかしくっても、かまうものか!
…とはいえ、ネタにしたというのは、やはりその本末転倒ぶりを面白がっている自分がいるわけです。
ある意味、JAMSTEC の悪口を書いたと思われても仕方が無いところ。
先日、妻の知人のJAMSTECの人が遊びに来ました。
実は食育フェスタの日だったので、僕はあまり話をしていないのですが。
で、翌日妻から、「そういえば」と話を持ち出されました。
僕の書いた日記、JAMSTEC でカレンダー作った本人が見つけて読んだのだとか。
…うぉ、やべぇ。
話を聞きながらあせりました。見つかると思わず書いているけど、気を悪くされたかな。
…とおもったらそうではなくて、本人いたく喜んでいた、とのこと。
取り上げてるブログがあったよ、と話題に上ったところで、知人が「友達の旦那のページだ」と気づいたとのこと。
で、「じゃぁ、次に遊びに行く時はこれもってけ」と渡されたそうで、JAMSTEC 謹製のお土産を多数戴いた。
せっかく戴いたし、取り上げて喜んでいただけたそうなので、ちょっと紹介しよう。
その1。
トイレットペーパー 「地球史ロール」
妻がトイレットペーパーコレクターなので、さっそく大切にしまわれており、まだ中身を見ていません。
中には、巻物のようにして地球の歴史が書かれているらしい。
#妻は、トイレットペーパーの「皮」…周囲の紙をコレクションしている。
外してしまうとしわになりやすいので、落ち着いて作業する時間が取れるまで、皮を外さない。
地球史を50mのトイレットペーパーにたとえると、人類の文明は 0.1mmという話があるのだけど、もしかしてそれを実際に作ったのではあるまいな!?
その2。
プレート地図パズル。
地球はいくつかのプレートにわかれ、動いている。
大陸移動説における、プレート仮説だ。
いや、「仮説」じゃないかな?
僕の子供の頃には有力仮説だったが、現在ではほぼ認められているので、「プレート理論」でいいのかな?
まぁ、プレートが分かれているのだから、地図をプレートにしたがってばらばらにしてしまえ、と言うパズル。
プレートって、大きさが結構ばらばらなので、ピースの特徴が出すぎてパズルとしての難易度は非常に低い。
というか、パズルとして成立しないレベル。
「実際分かれているのだから、地図をばらばらにしてみた」という、ほぼ出落ちに近いアイディア。
こういうくだらない(失礼)ものを実際に作るセンスって、好きですよ。
ところが、とある研究者の息子さん(小学校6年生)は、このパズルをもらって「ファンデフカプレートがない」と指摘したとか。
ファンデフカプレートは、最小のプレートで、小さすぎるために北アメリカプレートの一部という扱いにされてしまうことが多いものです。
しかし、小さいからこそ研究が進み、プレート仮説を多くの人に認めさせた重要なプレート。
…だそうです。(パズルをもらってから調べて知りました)
指摘した子供、すげー。
もらったのはこの二つだけど、ついでなので以前もらった絵本について。
同じ作者さんのもので、「しんかいくん」についてはサイン入りをもらっています。
内容も大体一緒…というと語弊があるな。
「くじら号」のほうは、小学校中学年くらい向けに書かれています。
実際の写真などをふんだんに使い、ストーリー仕立てで深海の生物などについて書かれています。
こちらは市販もされているだけあり、まぁ常識的な内容。
特筆すべきは「しんかいくん」のほう。3歳児くらい向けの絵本で、絵柄も非常にかわいいです。
残念ながら市販されていません。興味のある方は、図書館などを探してみましょう。
お子さんのいる方は、3歳くらい向けの絵本と言うのがどういうものかわかると思います。
非常に簡単な内容で、絵を見て楽しむ要素が強い。
象の鼻だけ見えて、次のページをめくると象がいる、とか、そういう「想像通りになった」ことを楽しむのが普通で、お話を楽しむようなものではないです。
しかし、「しんかいくん」は一味違う。
「あ、あれはなんだろう?」と書かれて、一部が見えている、と言うようなシチュエーションはちゃんと3歳児向け。
だけど、ページをめくると「すけーりーくんだよ」とか、「おおぐちくんだよ」とか、子供が絶対知らないような深海生物が出てくる。
うちの子は、先に「くじら号」を読んでいたので(もらった時期に3年くらい差がある)楽しんで読んでいましたが。
お子さんにお薦め…はしません (^^;
でも、「しんかい6500」が主人公の絵本なんて、科学好きなら一読の価値はありますよ。
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別年同日の日記
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いつものように4時半に起きて皿を洗っていると、5時ごろ妻が起きてきて「おっきいスマホ貸して」という。
おっきいスマホ、とは、仕事で借りている Galaxy nexus (SC-04D) のこと。
3G通信しなければ自由に使ってよい、といわれているので家で便利に使っている。
妻はしばらく空中であちこち動かし、「ちょっと出かけてくる」。
これで大体察しは付く。空中で動かしているのは、Google Sky Map を確認しているのだ。
ということは、なにか珍しい天体現象があるということだ。
なにがあるの? と聞くと、水星の西方最大離隔だそうだ。
って書いたところで何のことやらわからない人のほうが多いだろう。
太陽の周りを回っている惑星、一番内側は「水星」だという知識を持っている人は多いと思う。
では、水星を見たことある人は?
水星を見るのは結構難しい。太陽の近く過ぎて、太陽がまぶしくて見えないのだ。
見えるのは、太陽が地平線に沈んでいて、水星だけが空に現れる瞬間だけ。
「だけ」と書くのは簡単だが、このタイミングが難しいのだ。
太陽から見て、東側に水星が離れた場合、太陽が沈んだ直後に見られる。
つまり、夕方に水星が見られる。
妻はこのタイミングを狙ってここ2年くらい水星を見ようとしていたのだが、そのためには太陽が地平線・水平線に沈まなくてはならない。
家の近所でそのような条件の箇所が見つからず、なかなか見られないでいた。
我が家は鎌倉で…中学校の歴史で習うと思うのだが、鎌倉は山に囲まれている地形なのだ。
そこで、考え方を変えて、太陽から見て水星が西側に離れた場合、つまり明け方に見ようとしていた。
家の近所で出来る限り東の空が開けて…地平線が見えるような箇所を探していた。
西方最大離隔、とは、つまり今日が西の方角に一番離れる日だと言う事だ。
というわけで、今から見つけておいた場所に行ってみるつもり、とのこと。
新聞を取りに先ほど外に出たが、今朝は初霜が降りていた。しっかり防寒して、という。
僕も興味はあるけど、子供が起きてくるといけないから家にいる。
しばらくして、「みえた~」と言いながら帰ってくる。
しかも、「確認して帰ってきたら、家の庭からも見えてた~」とのこと。
せっかくなので望遠鏡で見る、と準備しているので、僕も外に出る準備をする。
庭先なら観察できるから。
見ると、たしかに水星が見えていた。
夏だと太陽は山の端から出るために水星観察が出来ないのだが、冬至の近い今は、ぎりぎり谷戸の中央、山の切れ目の部分に出てくるようだ。
水星のすぐ上には金星。さらにすぐ上に土星。ほぼ直線に並んでいる。
さらに直線を延ばすとスピカが光っているが、これは偶然。
惑星って、ちゃんと同一平面状にあるねぇ、と僕が言う。
そして平面が微妙にずれてるねぇ、と妻が言う。
実際それがわかる配置になっているのだ。
#以下、5日後の追記
一度見えるポイントがわかれば、「最大離隔」でなくても結構見えることがわかった。
水星の動きは速いが、5日経ってもまだ見える。
追記終わり。
さて、そんなわけで妻の以前から念願であった「水星を見る」という夢を果たしたわけだが、ついでにもう一つ。
今日大平さんのイベント行かない? と持ちかけてみる。
大平さんとは、メガスター作者として有名な大平貴之氏のこと。
(という説明でわからない人は、ここから先は読んでもつまらないだろうから帰ってよろしい)
その大平さんが、六本木ヒルズでスカイ・クルーズ・プラネタリウムというイベントをやっているらしい。
先日知って妻に教えたところ、見に行きたいと言っていた。今なら二人とも仕事が多少余裕があるんで、忙しくなる前に見に行こうという相談だ。
妻も異論はないようで、見に行く。
結構チケット高いです。2000円。
でも、これはプラネタリウム代だけではなく、展望台と、美術館の入場料金込み。繋がった施設だから込みこみなのね。
プラネタリウムイベント開館時間前だったので美術館を見に行く。
…知らない作家さん。というか、僕は美術作家なんてほとんど知らない。
えーと、美術品なので、実物を見ると迫力が違うと思います。
ネットでも検索は出来るだろうけど、絵に関しては多く語らないでおきます。
興味のある人は見に行きましょう。
と、前置きした上で。
中二病です。いい年した作家さんだけど、すごく中二。
前半、中二っぷりに「なにが評価されている人なんだろう」と理解できなかったのだけど、それはある程度時代を追いながら展示してあるから。
最初は、本当に中二病。自分の欲望を丸出しにするのが恥ずかしいから、斜に構えている。欲望を丸出しに見せたいくせに、見せたくないフリをしているのが、非常にウザい。
でも、最近の作品に行くに従い、中二っぷりが切れを見せ始めます。欲望丸出しで、斜に構えるところがなくなると、むしろすがすがしい。
で、最後は圧倒されて、確かにすごい人だと認めるようになりました。
代表的な作風は、かわいい女の子を裸に剥いていたぶること。
手足ちぎって料理していたり、手足切断して犬扱いしていたり、シューティングゲームのターゲットとして惨殺したり。
もう、エロ漫画でも描かないような、「かわいい女の子を自分の好きなようにもてあそびたい」という願望をそのまま出した感じ。中二としか言いようが無い。
でも、中二であることは本人も自覚しているし、それを確かな技術で描いていたりするので、エロ漫画とも違う独特の世界になりえている。
それ以外の作品も多数あった。たとえば、平安時代の巻物のように、綺麗な和紙を長くつなげて、崩し字の美しい綴りで言葉を書き連ねていた作品があった。
なんだろうと読んでみると、2ch のどっかのスレから抽出したと思われる罵詈雑言が、延々と書き連ねてある。
非常に美しい文字で。「美しい日本語」として。
ひとりでデモ行進が出来るマシン、というのもあった。
マイクに向かって演説をすると、最後の部分だけを後ろの人形たちが合唱する。シュプレヒコール、ってやつを自分ひとりだけで行える。
人形がおざなりに作ってあるいい加減さに、こういったデモ行進は「どうでも良いのだ」という感じがにじみ出ている。
デモ行進、という何かに対する反逆に対して、反逆している感じがある。
近年のテーマとしては、ダンボールで安っぽい彫像をつくる、ということがあるようだ。
ワークショップとして、素人に巨大なダンボール細工を作ってもらう。寄せ集めて芸術作品とする。でも、ダンボールだから展示が終わったら捨てる。
本来、長期保存が前提の「美術品としての彫像」を、気軽に、いい加減に作って捨てるもの、として再定義しようとしている。
結局、この作家さんとしては、すべてに反逆することから始まっているようだ。それと、中二的な悪ふざけ。
美しい絵にもどこか毒があるし、エロ漫画みたいな絵も、それが眉をひそめられることを理解したうえで描いているのだろう。
さて、目的ではなかった美術展の話を長々書いたのにはわけがある。
最終的な評価として、チケット代2000円のうち、1500円分くらいは美術展の料金だな、と思ったから。
…そう、期待していったプラネタリウムは、かなり期待はずれでした。
300円くらい出してもいいかな。残る200円は展望台の料金ね。
たぶんね、水星を見て喜んでいるような、本当に星が好きな人が見に行っちゃいけなかったんですよ。
しっかりと物は作ってあるし、言い方は悪いのだけど「大学祭かとおもった」。
やりたいことはわかるのだけど、なんだかスマートでない、もどかしい感じ。
六本木ヒルズだから、おしゃれなデートコースとして気軽に入るような人向けに作られているのだと思う。
…でも、その割にはウラシマ効果とか、泡状宇宙とか、40億年後のアンドロメダと銀河の衝突とか、そういう話も出てくる。
大平さんが星好きだからそういう話題を交えたかったのかもしれないけど、全体の中では「その話題出す必要あったの?」というような中途半端な扱いで、誰に向けてメッセージを出しているのか謎すぎる。
わざわざ鎌倉から電車で見に行くようなものではありませんでした。
星好きの人が見に行くようなものでもない。
おしゃれなデートコースに組み込むにしては、理系説明が面倒なのでこれも向かない。
(説明なんかすっとばして、キラキラ輝く星に「わーきれー」って言っているだけならいいけどね)
まぁ、たまたま通りがかって、理系の素養はあるけど星や宇宙論に詳しいわけではなくて、でも知りたいとは思っていて、2000円を気軽に出せる、という人なら見ても損は無いです。
(なんだかすごく狭いターゲットだな…)
翌日追記:
書いた後で調べたら、美術館に入るチケットもあって、1500円だった。
この金額で、展望台も入ることが出来る。
だから、主催者側としてはプラネタリウムは500円くらい、という認識のようだ。
まぁ、妥当な金額だと思う。
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別年同日の日記
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新聞報道によれば、脱ゆとり教育の成果があらわれて、小4の学力調査で、理科・算数の国際的な順位が上がったのだそうだ。中2の学力調査は横ばい。
しかし、「理数は楽しいか」「将来理数を役立てた職業に就きたいか」のアンケート結果は非常に低い。
脱ゆとり教育で知識は植えつけられたが、理数の「楽しさ」は教えられていない、という傾向。
一応、数学コーナーを(ほったらかしだけど)書いているので、コメントしておくことにしよう。
理科離れ、という言葉が言われて久しく、そのために学校教育の改革が行われているけど、実のところそこは余り問題ではないように思う。
教育論には詳しくないし、教育の現場も良く知らない素人が何かを語るのはおこがましいのだが、いろいろと思うところがあるので書き連ねる。
僕の日記ではあまり書かない(でも時々顔を出す)政治問題も絡んでくる。
理科や数学が嫌いになる要因は、「勉強についていけなくなるから」ではないと思う。
そんなの、昔から付いていけない子はいっぱいいた。ゆとり教育で「付いていきやすい状況」になっても、理科離れは止まらなかった。
(理科離れは相変わらず進み、学力も低下する、という最悪状況に陥った)
ちなみに、僕は数学と物理は完全に落ちこぼれていた。でも、今でも数学好きだし、理科好きだ。
だから、「学習到達度」と「理科離れ」は必ずしも関係は無い。
(全く無い、とは言わない。やはり、付いていけなくて嫌になる子は一定数いるだろうから)
本来、理科は机上学問ではない。フィールドの学問だ。
それを教室で教えるからよくない、もっとフィールドに出るべきだ、という話も昔からある。
それはそうだと思う。
実際、これらの声を受けて、現在の小学校低学年の授業では、「理科」という教科はなくなっている。
理科は「生活科」の一部となっていて、この生活科というのは、できるだけフィールドに出て、当たり前に思っている自分たちの周辺を観察しよう、という教科だ。(社会科と理科が混ざった状態と思ってよい)
しかし、フィールドの時間を増やしても、やはり「理科好き」は増えていないという現実がある。
もっといえば、学習時間の都合でフィールドにばかり出られないのは、「理科が好き」という答えが多い諸外国だって同じではないかと思う。
フィールドに出ることは、必ずしも理科の楽しさを教えることと一致はしないだろう。
(これも、全く無い、とは言わない。時間が許すならフィールドに出たり、実験したりしたほうがよいのは当然だ)
おそらく、理科や数学が嫌いになる最大の要因は、「答えが正しいか間違っているかがすぐわかる」からではないかと思っている。
体育や音楽では、絶対的な正解なんて存在しない。
演奏が下手でも、逆上がりができなくても、「まぁ、できなくても生活に困らないから」と許される。
国語にも、絶対的な正解なんて存在しない。
漢字テストで「ハライとハネが正確でない」とバツをもらっても、字として読めればまぁいいかな、となる。
作者の心情が読み取れなくても、実際のところ作者が何を考えていたかなんて誰にもわからないわけで、学校のテストでは間違いってことになるけど、まぁいいよ、って話になる。
しかし、理科や数学には絶対的な正解がある。数字を間違えると容赦なく減点され、親にも「成績が悪い」と怒られることになる。
この構造で、勉強を好きになれ、というほうに無理がある。
子供はほめて育てろ…どころか、大人だってほめて育てろと言われる世の中で、理科と数学の教育だけが、できない人間を減点する厳しい方法で動いている。
まず、この意識を変えなきゃダメだ。
「教育システムを」変えるのではない。周囲の大人の意識を、社会全体の意識を変えなくちゃいけない。
勉強なんて、できなくても構わない。体育や音楽が「できなくてもいいや」と言われる程度には、理科や数学だって「できなくてもいいや」といわれないといけない。
ただ「できなくていい」と言い続ければ学力は低下する。それは本意ではない。
体育や音楽で、できない人間ががんばると「根性があった」とほめられたりする。
なのに、現状の数学や理科では、根性は評価されない。答えが間違っていれば「ダメ」という厳しい世界だ。
でも本当は、数学や理科にだって「根性」に相当する評価が可能だ。
そして、実際のところ、この部分こそが「理数系の愉しみ」の部分なのだ。
理数系では、答えは一つしかないかもしれない。
でも、応えに至る道は多様だ。いろんな考え方が合ってよい。むしろ、いろいろな考え方をしなくてはならない。
学校教育では、とにもかくにも、「問い」を設定して「答え」を導かなくてはならない。
だから、答えにいたる道筋を先生が紹介することになる。
ここで、紹介されるのは、過去数千年の人類の歴史の中で洗練された方法であることが多い。
それこそが、後世に…自分たちの子孫に残したい、英知の結晶だからだ。
でも、10年やそこらしか勉強していない人間が、過去数千年の英知の結晶に触れたとしても、「楽しい」とは思えない。ただ、そうやって解くものだと「暗記」しようとして、別の方法が多様にある、という楽しさまで見落とすことになる。
理科って言うのは、正解を求めるものではない。疑問を楽しむものだ。
なんで空は青いのだろう?
なんで海は満ち干きするのだろう?
宇宙の果てはどこにあるのだろう?
流れ星の正体ってなに?
いちおう、これらに対する「正解」は数通りはある。「小学生に聞かれたときの、それらしい説明」と、「科学を理解する人に対する説明」と、「現状一番もっともらしい説」だ。
つまり、こんな簡単な質問ですら、「正解」は一通りではない。
でも、正解を知る、なんていうのは「些細なこと」だ。
正解を知りたいと思い、もっともらしい説明をひねり出すことが理科の一番の楽しみだ。
その説明が、「いわゆる正解」と違っていたとしてもいい。
それなりの妥当性があるならば、もしかしたら正解かもしれないのだ。
日本では、教育とは「学習」、つまり、教師から知識を学び(教えてもらい)、習う(真似する・覚える)事だと思われているが、理科は記憶するものではなく、考えるものなのだ。
(ただし、考えるためには知識ベースが必要になる。この知識ベースは記憶しなくてはならない。だから、現状の教育方法が全くダメだ、というような単純な話ではない)
数学も同じ。数学は、理科から派生した「道具」に過ぎない。
だからこそ「理数」といっしょくたにされやすい。密接な関係にある。
つまるところ、数学も答えが重要なのではない。答えにいたる道筋を見つけ出すことが重要で、計算が正確であることを競うものではない。
(もちろん、計算が正確であることは重要だが、ここで言いたいのは、答えだけを見て評価してはならない、ということだ)
ついでに言えば、理科の答えが一つで無いように、数学の答えも一つではない。
学校では、評価しやすいように「答えが一つ」になるような問題ばかりを出しているだけで、数学の答えが常に一つだと思っていると、数学の愉しみを奪うことになる。
つまるところ、「答えを出さないといけない」という強迫観念が、理数離れを起こしているように思える。
理数以外の教科、国語・社会・音楽・体育なんかは、たった一つの答えを求めたりしない。
なのに、理数だけはたった一つの答えを出せと強要され、それが「出題者が想定したものでないと」ダメだ、とされる状況が問題だ。
勉強っていうのは、知的好奇心を満たしたい、という欲求から始まるものだ。つまりは遊びの一種に過ぎない。
遊びって言うのは楽しいはずなのに、「さぁ遊べ。今すぐ遊べ」なんて強要されたらつまらなくなる。
ただそれだけのこと。必ず答えを出せ、という強要を止めれば、理数はもっと楽しくなる。
もっと言えば、学校に行ったら勉強しなくちゃいけなくて、解放されたら遊んでよい、というのも「強要」の一種。
勉強なんて遊びなんだから、のんべんだらりとやったって構わない。
(ただ、テレビゲームでもだらだら無目的にやるのはつまらないもので、なにか目標を持って邁進したほうが面白い。勉強だって、学校では一生懸命やって、それ以外のときは「学校でできないような」興味心で遊ぶ、というメリハリは必要)
これ、最初に書いたように「教育現場で教え方を変えなくちゃいけない」という話ではないからね。
変わらなくちゃならないのは、これを読んでいるあなた自身。
あなたが学生であれば学ぶ態度を変え、あなたが親であれば子供に対する態度を変え、社会人であれば周囲に対する態度を変えなくてはならない。
すべてのことに対して、答えがあるはず、答えを出さなくちゃ、という考えを止めることが、ひいては「理数離れ」を食い止めることになる。
…ただ、これは案外茨の道。
答えが「ない」ことを前提に入れないといけないから。
答えがあるなら、調べればすぐわかる。記憶すれば後々困らない。これが「学習科目」の目的。
答えが無いことを前提にすると、常に考え続けなくてはならない。
これが、非常に難しい。というか、疲れる。
多くの人は嫌になり、脱落する。そして、「たった一つの答えを記憶しようとする」という元の状態に戻る。
考えることを「疲れること」ではなく、「楽しいこと」にするためには、意識を変えないといけない。
答えを出すことではなく、考えること自体を目的とする。
つまり、最初に書いたように「答えを出す必要は無い」と了解しておく。
とりあえずの答え、というのは必要だけど、それは「とりあえず」と断ってよい。
考えが熟したら置き換えても良いし、状況が変化したら破棄しても良い。
さて、最初に書いたとおり「政治問題」を絡める。
理数系学力調査の話を読んで最初に思ったのは、実はここから下の話だ。
教育問題で理数離れが続いていることは嘆くべき?
「一位じゃなくちゃだめなんですか?」っていうのは、スパコンだけの話ではない。
順位が落ちたらダメ、というのであれば、なんで?
なんで順位は上がっても、理数に興味持つ子が少ないと問題になるの?
原発問題。
危険は排除すべきだと思う。それは当然。
じゃぁ、危険って何のこと? 原発を廃炉にすれば危険は去るの?
東京電力が、現在廃炉を求められている原発の「維持費」を必要経費に計上するのは悪いことなの?
北朝鮮のミサイル発射。
なんであれを「ミサイル」と呼ぶの?
衛星を打ち上げたならロケットではないの?
日本は衛星打ち上げてよくて、北朝鮮だとダメなの?
なんでアメリカが確認できた衛星を、日本は確認できなかったの?
もしかして、自衛隊無能なの?
どの問題も「当然○○だ!」というような主張がある方も多いとは思う。
実のところ、問いかけの形にしているが、答えを求めているわけではない。
どの問題も自分の中では答えは出ている。
でも、そんな答えは重要ではない。あなたの答えも重要ではないし、僕の答えも重要ではない。
大切なのは、個々人が、答えを出そうとして熟考する過程だ。
最後に、僕以外の誰にとっても大切ではない、僕なり答え。
理数離れ、というのは、日本人が考える力を失いつつある、ということだと思う。
それは、将来、いかなる問題も解決できない…なにも決められない国になることを意味する。
いや、「理数離れ」が言われだしたのは、実のところ自分たちの世代、いま世の中を動かす中心世代なのだ。
だから、すでに日本は、何も解決できない国に、すでになっている。
問題なのは「理数離れ」という現象ではなく、考える力を失った人が多い世の中が「当たり前」の状態になってしまっていること。
子供の「理数離れ」は、大人の「考えること離れ」に起因した、表面現象に過ぎない。
すでに多くの大人が、答えが無い問題に対して、安易に答えを求めすぎる。考えようとしない。
結果として、答えとしてよさそうな意見を見ると付和雷同するだけで、その先についてのビジョンを持てていない人が多い。
付和雷同ではなく「自分で」考えなくてはならない。
それが、理科離れを、決められない国を、食い止める方法だ。
選挙はもうすぐだ。
答え、つまり選挙結果は重要ではない。
みんなが考えること。その結果に責任を持つこと。
そして、その結果は「とりあえずの答え」でしかないと開き直ること。
結果が悪ければ、次回選挙で積極的に置き換えればよい。
やり直しが効かない、なんて思わないでよい。そんなに深刻ではない。
深刻になりすぎると、結果を恐れる余り、自分の責任を回避しようとして、自分で考えずに人の意見に乗っかろうとすることになる。
それは一番避けなくてはならないことだ。
開き直ってよいのに責任を持つこと、というのは矛盾しているように思えるかもしれない。
先に「結果が悪ければ」と書いたが、選挙の結果が悪いと、次回選挙まで数年間の政治的混乱を生じることになる。
この混乱を、甘んじて受け入れること。わずか数年間の期間で限定的だが、これが結果に対する責任だ。
自分の行動に責任を取る、というのは、そういうことだ。
たとえ投票の棄権や、結果として落選者に投票して、自分の意にそぐわない人物が選ばれたのだとしても、その結果は甘んじて受け入れること。
世の中が悪いのは政治のせいだとか、どうせ信頼できる政治家がいないとか、愚痴ばかり言うのは「責任を果たしていない」。
現状は、過去の自分が選択した結果なのだから、責任は自分にある。
結果に納得がいかない場合は、愚痴を言い続けるのではなく、次回選挙で覆せばよい。
気持ちを切り替えて、次回は納得できるように、新たに考えはじめること。
これが結果に対して「開き直る」ということだ。
流動的な状況にあわせ、常に「賢く」振舞う有権者というのは、政治家にとって一番怖い存在だ。
固定票は全く怖くないし、扇動される程度の浮動票も実はそれほど怖くない。
みんなが、それぞれの立場において「賢く」振舞おうとする。
…そういう状態になれれば、それがどういう方向であれ、確実に世の中は良くなっていくだろう。
別年同日の日記
申し訳ありませんが、現在意見投稿をできない状態にしています。 【あきよし】 自体:事態の表記違い、他ページも含めて指摘ありがとうございます。修正しました。 (2015-04-07 12:02:50)【校正エージェント】 考えること事態を目的とする。 (2015-04-05 10:55:38) |
3歳の次女の朝の口癖は、「きょう ほーくえん ある?」だ。
あるよ、と答えれば「いぇーい」と喜び、仲良しの○○ちゃんと遊ぶ、とかお手紙書いてもっていく、とか楽しみにする。
ないよ、と答えれば「いぇーい」と喜び、「じゃぁ くるまで どこか あそびにいく!」と言い出す。
遊びに行く、といわれたときは、僕は間髪いれずに「いやだ」と応える。
毎週のようにどこか遠くに遊びに行くわけにはいかないから。
金銭的にも贅沢だし、休みの日は部屋を片付ける約束だから。
まぁ、「いや」と言われたときの憮然とした反応が面白いから、軽くイジワルしているところもある。
しかし、大抵「いや」と言われると思っているからこそ「じゃぁ、どこか行こうか」と言われたときの次女の喜びようはすごい。
部屋はちゃんと土曜日に片付けたし、前日の雨もやんだし、妻の仕事もいまは忙しくない。
朝のうちに選挙の投票を済ませてしまい、日曜日は久しぶりの家族での外出となった。
こどもに「どこ行きたい?」と聞いたところ、どんぐりハウス(こどもログハウス…児童館のこと)という答え。
ただ、パッチンが作れるところはこないだ行ったから、別のところが良いという。
できれば、黒板があるところがいいという。
近所にこどもログハウスは数件ある。
パッチンのところ…は、港南台にある「どんぐりハウス」だ。
黒板のところは、藤沢方面にあるログハウス「のびのびランド」。
しかし、のびのびランドは少し高学年向けに作られており、次女は楽しめない。
洋光台に行こうと思ってしらべたら、こども宇宙科学館は現在改装工事中で休館しているらしい。
(すぐ近くに、洋光台のログハウス「おもしろハウス」がある)
というわけで、新規開拓。
ログハウスではないけれど、以前から興味があって行ったことのなかった、湘南台こども館に行ってみよう。
湘南台こども館は、こどもの学習を目的とした施設…となるのかな。
展示が2フロアしかないので、もっと小さな施設かと思っていたら、1フロアが非常に大きく、楽しめました。
根岸線周辺文化圏の人は、洋光台の「こども宇宙科学館」と、本郷台の「あーすぷらざ」、それと児童館が一緒になったもの、と思うと想像しやすいかと思います。
科学コーナーあり、民族楽器や民族衣装に親しめるコーナーあり、図書コーナーあり、ボードゲームやカードゲームを自由に遊べるコーナーあり、という感じですね。
自然を展示したコーナーは、自分が「虫」の視点で遊べます。
周囲は巨大な昆虫だらけ。地面のなかを示す断層から「穴」を覗くと、巨大なアリが卵の世話をしていたりする。
また別の穴には冬眠中の蛇が…
巨大な落花生が埋まっていたり、巨大なアンモナイトの殻や恐竜の卵が転がっていたり、ある意味カオスで面白い。
写真は巨大な「せみの幼虫」で、次女は怖がっていました。
ゲームコーナーには、いわゆる「世界の名作ゲーム」が置かれています。
僕が以前から遊んでみたいと思っていたカードゲームなどがいくつかありました。
「すすめコブタくん」とか「ハリガリ」とか「ココタキ」とか。10種類以上置いてあったかな?
…こぶたくんは、長男が遊ぶにはすでに簡単すぎるかな。
積み木として遊ぶのも面白い、というゲームなので、次女あたりがちょうどいいのかも。
ハリガリは次女には難しすぎる。長女がなんとか理解できるレベル。
でも、長男にはちょうど良いみたい。
…そろそろ、こども3人で遊べるゲームが欲しい、と思っているのですが、なかなか難しいみたい。
しかし、「ずっと思っていた」のが、実際触れて遊べる機会があって、少し答えが見えた感じ。
別のフロアは PC やビデオなどを中心としたメディアスペース。
「パソコンを体験してみよう!」というのは…20年前ならいざ知らず、今の子供はコンピューターは「あって当たり前」で、体験して喜ぶものではないと思う。
でも、こどもが楽しめるソフトをうまくそろえてあります。
Mac OS X が多いですが、「あえて」 OS 9 のマシンも残してあって、キッドピクスや まきがめ で遊べるようになっていました。
熱中してキッドピクスをいじり続ける長男…
別フロアに移動したい時間になり「家にあるよ」と教えると、「え! これ、家にもあるの?」と驚いていました。
もう、何年も起動していない古いマシンだけど、ちゃんと正規ライセンス持っているよ。
(しかも、僕と妻の2ライセンスある)
最上階にはプラネタリウムがあります。
子供向け番組もあるけど、この日は時間の都合で大人向けの「星☆図鑑」というのを見ました。
まず特筆すべきは、ここの説明員の人、本当に星が、プラネタリウムが、好きなんだなぁ、ということ。
入場開始から上映開始までの待ち時間、「他のプラネタリウム行ったことある人いますか」って質問をしてみたり、「先日全天集映画の試写会行ってきたんですよ。3日で40本見て、死にました」とか身の上話したり、喋り続けます。ラジオの DJ みたい。
いよいよ上映開始になっても、話の端々がなんか面白い。本当に、みんなに星を好きになってもらいたい、できれば今夜にでも空を眺めて欲しい、という気持ちが伝わってきます。
前半藤沢周辺で今夜見られる星空を開設し、後半はこのプラネタリウムのオリジナル番組、「星☆図鑑」。
宇宙にある星を分類し、大きさ・色・温度にある程度相関関係があることを示し、その相関から外れているものが「死ぬ間際の特別な症状の星」であることを示し…
知っていることなのだけど、改めて知識を体系立てて整理しなおすことができました。
もっとも、話が難しすぎて、長女・次女は飽きていました。
(長男は理解し、さらに質問してきた。変光星は大きくなったり小さくなったりしている、という話に対して「なぜ?」とか)
上映終了後、こどもたちをつれて外へ。
…妻が出てこない。ずいぶん待ってから出てきました。
説明員の人を捕まえて、「ここら辺で、カノープスはどこで見られますか?」と聞いていたらしい。
説明員の人は見たことが無い、とした上で、「七里ガ浜の高台で見られる、という情報を聞いたことがあります」と教えてくれたそうです。
…見たことなくても情報は知っている、というのが、やはり説明員さん、星が好きなのだろうな。
朝から行って、一日中遊んで、出たときには真っ暗でした。
プラネタリウムで見たとおりの三日月が空に浮いていました。
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話は前後して、先週末の「ふたご座流星群」の話。
…なのだが、いきなりさらに話は1年くらい前に遡る。
こどもを寝かしつけているとき、窓の外に何か流れたのを、目の端で捕らえた。
「流れ星だ!」と思わず言ってしまった。
本当に流れ星だったのかどうかはわからない。
でも、長女の興味を引くには十分だった。
「私もお星様みたかった。お父さんだけずるい」と泣き出す。
その後も、ことあるごとに「流れ星見たい」と言っているのだが、なかなか狙って見られるものではない。
最近では、「星が流れる」というのが童話のような作り話ではないかと疑い始め、「流れ星って本当にあるの?」と聞かれる始末。
一応、「見たい」といわれ始めてから流星群はチェックしている。
しかし、数が少なすぎて子供には見せずらかったり、日本からは見えるのが深夜だったり、ちょうどピークの日に雨が降ってしまったり…
で、やっと先週の「ふたご座流星群」。
ふたご座はピーク前後の期間も長いため、1週間くらい前から気にしておく。
夜ランニングをしている妻が、「今日は見られた」などの報告。
(子供に期待されると面倒なので僕にだけ)
で、3日前からは僕も夜外に出て観察。3日前でもかなり流れる。
ネットで情報を見ても、今年は観測条件が良い上に、予想よりも多いと盛り上がっている。
ピーク時間は日本時間では朝8時になってしまうため、明け方に見るのを狙って、3日前から想定時間に見てみる。
この時期の朝は寒い。特に、先週は晴れが続いたため空気が乾燥して放射冷却もあいまってすごく寒い。
翌日は「十分と思われる」防寒対策をしたが、まだ寒い。
ピークの当日は、さらに温かい格好を用意し、準備万端で臨む。
ピーク前日、木曜日の夜。
子供がテレビ(ポケモン)を見ている間に、10分ほど外で観察。
うむ、結構流れる。これなら、子供が飽きない時間の中で流れ星を見せてあげられそうだ。
ポケモンが終わり、普段なら風呂に入る時間だが、「特別に」外に誘い出す。
長男は何か工作に熱中していて、行かないという。
次女は、なんだかわからないのに「一緒に行く」という。
できるだけ広い、東の空を見られる場所に陣取って、昇ったばかりの「オリオン座」を長女に説明。
次女は、真っ暗なので「怖い。家に帰りたい」と言い出す。面倒なやつだ。
ふたご座はオリオン座の少し北東、ここからふたご座流星群は流れてくる。
でも、この時間ではまだふたご座は見えない。
とにかく上を向いて、東から西に流れる星を探す、と教える。
妻がランニングに行こうと家から出てきた。
行く前に、次女を家に連れ戻してもらう。長男がいるので、10分くらいなら大丈夫だろう。
しばらく見続ける。
15分くらいで、長女は「2個見つけた」という。残念ながら僕はゼロ。
(長女が寒くないように、危険が無いように気にしていて、空が余り眺められないため)
これで満足したようで「もう家に入る」というので終了。
冷えた体を風呂に入って暖める。
子供を寝かしつけた後起き出し、普段なら翌朝行う、洗濯、皿洗い、炊飯の準備を済ましてから寝る。
これで、明日は起きてからすぐに観察にかかれる。
で、翌朝。
起きて観察の準備をし、妻にも観察しようと誘う。
(というか、天文は妻の趣味で、僕は面白いから付き合っているだけ)
妻がなかなか寝室から出てこない、と思っていたら、なんと、長女と一緒に起きてくる。
起きてしまったらしい。
仕方が無い。前日夜に観察しているので、長女も観察方法はわかっている。
星が動いているので、今度は西から東に流れ星が流れるよ、と教える。さらに、ふたご座も見えているので説明。
さすがにピーク時間が近いだけあり、良く流れる。
…が、暗闇に目が慣れてくる10分目くらいに、長女が「足が寒い」と言い出す。
十分防寒しているが、下半身のほうが寒いらしい。
家に入り、長い靴下に履き替えさせ、ズボンももう一枚上からはく。
せっかく目が慣れていたのに、戻ってしまった。
また出て目をならしている最中、「もう家はいる」と言い出す。
これで終了。長女は、昨日と合わせて12個の流れ星を見た、と言っている。
(いくつかは気のせいかもしれないが、いくつかは一緒に確認した)
結局、数日かけて準備して、観察時間は合計でも15分ほど。それも「目が慣れていない」時間のみという、非常に不満足な結果。
明け方まで観察していた妻いわく、「期待されていただけあって、すごく流れて楽しかった」らしい。
うむむ…
まぁ、子供が大きくなったらもう少し落ち着いて、一緒に観察できると楽しいかもね。
それまでは仕方が無いか。
で、この後に昨日の日記の通り、プラネタリウム見に行ったわけです。
プラネタリウムの解説者も、ふたご座流星群には当然ふれていました。
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15年 CentOS5+Xen3 から CentOS6+Xen4 への引っ越し
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東京MX を見ていたら、パナソニックセンターでダンボール広場が開催される、というCMをやっていた。
…すごくローカル局な感じの CM だな。
パナソニックセンターは、ビッグサイト(国際展示場)近くにある、パナソニックのショールーム。
ショールームなので、基本的に入場無料。
ダンボール広場は、ダンボールおじさんが作った、段ボールによる滑り台や迷路などの遊具を置いた広場。
近所の人が遊びに行くならともかく、電車で高い運賃を払って、片道1時間半もかけていくようなものではない。
でも、子供はそんなこと知らない。
巨大ダンボール迷路や、ダンボールで作った滑り台、と聞いて目を輝かせ、「行きたい」という。
このイベント、たった1週間しかやっていない。先週末の日曜日から、今週末の土曜日まで。
先週末の日曜日は、友人と花見の約束があったので無理。
(雨が降っていたので友人宅にお邪魔して遊んだだけになったが、子供は喜んでいた)
今週末の土曜日は、保育園の進級式があるから無理。
平日に連れていくことになるが、火曜日は仕事の会議があるので無理。
月曜日は、会議のための準備があるので無理。
今週木曜日(今日だ!)は、ここ数か月かけて作ったソフトのリリースを行うので無理。
翌日金曜日も自宅待機したい。リリース翌日では、どんなバグ報告が来るかわからないからだ。
というわけで、行けるのは水曜日に限られた。
雨の予報だが、まぁ何とかなるだろう、と思った。
…新聞に記事がでるほどの、春の大嵐になろうとは。
雨の中、自宅からバス停へ。
それほど遠くはない。遠くはないのだけど、この時点で次女が転んでズボンがびしょ濡れに。
雨なので着替えは持ってきたけど、早すぎるよ。
バスで電車の駅まで。そこで乗り換えて、新橋駅まで。
電車に乗りなれてない子供たち、この時点でもう疲れている。
そこで、「ゆりかもめ」の説明。
なんと! 運転手さんがいないんだよ、と一番前の車両の、最前列へ。
さらに! 電車なのにレールがない。というかタイヤで走っている。
(乗っているとタイヤは見えないけどね)
これで子供の元気は復活。
でも、国際展示場駅へ着くと、おなかがすいた、と言い出した。
とりあえず近くのビルにレストラン街があったので入り、マクドナルドと すき家 で軽く食べる。
(次女は、最近テレビ CM で「すき家のぎゅーどん♪」のジングルを覚え、食べてみたがっていた。)
ビルを出て驚く。
食べている間に、雨がひどく、嵐になった。
パナソニックセンターは見える距離。でも、この距離を歩くのが非常につらかった。
ダンボール広場、子供は大喜び。
何度も迷路を潜り抜け、平均台を歩き回り、小さな家に入って顔を出す。
恐竜の滑り台をなんども滑り、カエルのシーソーを…中央に一人で入って「お船!」と喜ぶ。
ダンボールなので、軽い。同じ遊具をプラスチックで作ればもっと重いし、鉄なら言わずもがな。
この「押せば簡単に動く」というのも、子供にとって面白いらしい。
一部木やプラスチックを使っていることに、長男は「全部ダンボールだと思っていたのに、思ったより違うものが多い」との感想。
でも、大人から見ると、ダンボールだけでよく重みに耐えられる、と感心する部分も多い。
さて、変わっているといっても、公園みたいなものだ。1時間も遊べば飽きる。
そこで、リスーピアの無料エリアへ。
パナソニックセンターでは、「リスーピア」という…理数系の楽園を作っている。
置いてある、理数系的に面白いおもちゃで遊ぶ。
…面白いし、大人から見て理数系の興味深さはあるのだが、今一つ。
「面白いおもちゃ」として子供は遊んでいるが、理科の魅力とふれあう、というリスーピアの目標からすると、ちょっと説明不足のように思う。
(このおもちゃ展示、以前に来たときはなかったように思う)
リスーピアならではの展示も同様。
面白い実験装置を作ってあり、その実験が何であるかを説明するインストラクションカードはある。
でも、「現象の確認と、説明」だけで終わってしまっていて、そこから引き出されるはずの、もっと興味深い話、に移行しない。
有料エリアには今回入っていないので、もしかしたら有料エリアではもっとちゃんと説明がなされているのかもしれない。
さて、「外の雨怖い」という長男を説き伏せ、再び駅に移動。
以前に来た時に、ビッグサイトが目的地だったので国際展示場駅からきたのだが、有明駅ならもっと近かった。
ただ、国際展示場駅までは屋根がついている。有明に進むには屋根はない。
この時は大雨なので、屋根のついている道を選択。
…選択を誤った。
屋根がついているので雨の影響は少ないのだが、嵐でもあるので「濡れないで済む」ほどではない。
これなら、屋根なしのルートでも、近い駅に行った方が良かったかも。
さて、駅に着いたらテレコムセンター駅へ。
ここから、日本科学未来館まではすぐ。…雨でなければね。
すでに1時過ぎだったので、常設展のみの入場券を買う。
企画展も興味はあったのだけど、見る時間が足りない。
ちょうど、アシモのショーの直前だった。
前日に、科学館について子供に簡単な説明をしていたのだが、「アシモ」には興味を持っていたようなので、見る。
長女は、かわいかったと言っていた。次女も面白かったと言っていたが、ちょっと不気味の谷だったようだ。
インターネット物理モデルを見る。
以前来たとき、自分はこれが気に入ったのでぜひ見せたかった。
…以前(長男が生まれる前なので、10年くらい前)はただおいてあるだけで、興味を持つ人も少なかった。
今は当時よりインターネットも普及したし、大人気展示のようで、整理券を配っていた。
5台の端末のうち、1台は整理券がなくても使ってよいらしい。
ただし、この1台は別のマシンにメッセージを送らないこと、がルール。
実物に例えて言えば、127.0.0.1 にしかパケットを送出してはならない。
インターネット物理モデルは、大掛かりな「ピタゴラ装置」みたいなものだ。
白黒のボールでビットを示す。
8個並べてアドレスを、8個並べてメッセージ ( 8bit なので、ANK 1文字) を表す。
使える端末は、整理券がいらない代わりに1人1回(1文字)しか送れない。
そこで、3人の子供で我が家の名前を送ってみた。…ほんとうは4文字だけど、3文字目まで。
ボールが転がるさまをみながら、インターネットの動作を説明する。
もっとも、長男はまだインターネットの仕組みをしらないので、意味が分かっていない。
長女、次女に至ってはボールが転がるのを楽しんでいるだけ。
「3文字しか送れなかったけど、こうやって通信できるんだよ」と言っていたら、次に並んでいた親子が、「4文字目」を送ってくれた。
これで、名前が完成。ありがとう、次の親子。
すぐ隣で「不可思議の数え方」をやっていたので見る。期間延長して、4/15までやってます。
ネットでも、展示の一部であるムービーが話題になっていましたね。
展示の肝である「圧縮」が最初はどうもしっくりこなかったのだけど…
ここでの実例では、ある程度の厳密性が必要なので、すぐに腑に落ちなかっただけ。
ゲーム理論でいえば、αβ刈りに相当する作業が「圧縮」という意味だな。
つまりは、コンピューターには存在しない「常識」を駆使して、組み合わせ爆発を抑え込む、という重要技術。
これを知らずに組み合わせ問題に手を出せば、無駄な時間を過ごすことになる。
ムービーの最後で「おねえさんに教えてあげたかった」と言っているのも、そういうことなのだろう。
ここ、中央に子供が遊べるスペースがある。
幾何学積み木、ペントミノパズル、オセロ、ルービックキューブ、ハノイの塔…
いろいろおいてあるが、すべてが「組み合わせ爆発」を起こすおもちゃなのがよくできている。
遊んでいる人たちは、多分まったく気づいていないのだけど。
階を移動して、しんかい 6500 を見る。
実は、前日に「しんかいくんと うみのおともだち」の絵本を子供に読んでおいた。
本物のしんかいくんの中に入り、周囲の展示を見る。
「チムニーくん」(熱水鉱床)、「ひばりくん」(シンカイヒバリガイ)、「しろうりくん」(シロウリガイ)などと説明していたら、説明員の人が寄ってきた。
「どちらかがイオウをエネルギーにできて、どちらかがメタンをエネルギーにできるんですよね」と尋ねると、イオウはどちらもできるはずだけど、メタンはちょっとわからない、とのこと。
横で長男が「メタンを食べられるのは ひばりくんのほうだよ」と言っている。
子供向けに、深海6500の絵本があって、そこに書かれていると説明すると、シロウリガイは熱水鉱床に棲むので、メタンを食べるのはひばりの方であっているのではないか、と言われる。
小学生すら深海生物に詳しい(?)おかしな親子に、説明員の人が「シロウリガイは貝殻でも硫黄臭がするのですが、嗅いで見ます?」と言い出した。
展示している箱の下は、鍵がかかっているがいろいろなものがしまってあった。
その中に、展示するほどきれいではない貝殻があり、においをかがせてくれた。確かに温泉のにおいがする。
「これが、深海6000m の温泉のにおいだと思うと、思いもひとしおですよね」と説明員に言われ…どうだろう。同意はしないが、言っていることは非常にわかる。「そうですねぇ」と無難に相槌を打っておく。貴重なものであることは確かだ。
他にも、ユノハナガニを見ていたらやっぱり説明員が寄ってくるし、霧箱を覗いていたら、家庭で作れる簡単霧箱のつくり方も教えてくれた。
興味をもった人に対し、さらに興味を掘り下げる説明をしてくれる。
それが科学未来館のすごいところだと思うし、リスーピアにかけているところだと思う。
閉館時間になり、科学館を出るときには、天気は回復して晴れていた。
長男は、ダンボールより科学館のほうが楽しかったけど、もっとゆっくり見たかったそうだ。
今日はダンボール目的で来たので仕方がない。そのうちまた、1日楽しみにこよう。
長女は、ミュージアムショップでローズクオーツの細かな石を小さなガラス瓶に入れたものを購入。
「とてもきれい」と宝物に。
次女も、長女の真似をして、アメシストの小瓶を購入。
妻はストロマトライトの切片と、珪化木の切片。
…しぶい選択だけど、いったいこれで何をしようというのか。
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別年同日の日記
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LUMIX Phone こと P-02D が *やっと* アップデートした。
P-02D を購入したのは昨年4月の末。
この時は、それまで使っていた携帯が壊れたので慌てていて、よく調べずに「一番安い端末」を購入した。
後で知ったが、購入からさかのぼることおよそ1か月、3月26日に P-02D の ICS (開発コードネーム Ice Cream Sandwitch: Android 4.0のこと)へのバージョンアップ予定が発表されている。
この時は、バージョンアップ予定の18機種のリストに入れられていたが、予定は「7月以降順次」で、詳細な時期は確定していなかった。
ところが、バージョンアップ予定の前の6月28日、Android 4.1 が発表される。
開発コードネームも JB … Jelly Bean に変わる。コードネームが変わったということは「大きなバージョンアップ」だということだ。
アップデート前に、アップデート内容が古くなってしまった。
いよいよ7月が過ぎ…夏が過ぎ…秋になったころ、P-02D の詳細なバージョンアップ予定が「12月中」と決定する。
しかし、その決定の少し前に、Android 4.2 が発表されていた。
開発コードネームは JB のままだが、「名前が同じなのが不思議なくらいに大きなバージョンアップ」とされた。
もちろん、バージョンアップ予定は 4.0 のまま。すでに時代遅れになっている。
いよいよ12月が来て…年末の忙しい時期に、「2月下旬までに」と延期される。
このころ、ドコモは「メールをクラウド化する」と発表していた。
新メールシステムに対応したアプリは、「Android 4.0 以降のみ提供」としていた。
12月下旬までに、としていたのは、メールシステムの移行に間に合わせるためだったはずなのだが…
この時、「クラウド化は少し延期して、3月下旬までに」と変わった。
いよいよ2月下旬が来ると、再び延期のお知らせ。
「4月以降に」アップデートするとなった。以降という言葉が怖い。これまでは「までに」だったのに。
しかし、先週の4月16日、やっと無事にアップデートが配信されました。
予定されていた機種のうちでは最後のアップ―デートになりました。
…遅い! と文句を書こうと思ったが、今上の文章を書いているうちに、当初の予定機種の中に「アップデート断念」な機種もあったことを知りました。
これほど遅れたのはなにか問題がったのだろうけど、無事アップデートを提供してくれたことを素直に喜びべきなのでしょうか。
でも、Nexus7 (現在 Android 4.2) も持っているので、今更 4.0 …な気がしないでもないのだよね。
先日日記に書いたように、週末は子供の誕生日イベントで忙しかったので、アップデートを試したのは日曜の夜。
Llama がうまく動作しない部分などもある一方、便利になった面も多く…
事実上、違う機種に乗り換えたと考えたほうがいい感じです。
今まで通り使おうなんて考えずに、新たな環境設定からやらないといけない、ということ。
でも、別に嫌じゃない。おおむねいい感じです。
そうそう、ドコモのクラウドメールは、10月下旬に提供日が伸びました。
クラウドメールの提供開始が Android 4.0 へのバージョンアップの「タイムリミット」だったとすれば、ちゃんと間に合ったようです。
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別年同日の日記
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先週日曜日と木曜日が子供の誕生日だったわけだが、誕生日プレゼントは買っていなかった。
長女(6歳)は去年の秋ごろから「アクアビーズアートがほしい」と言い続けており、次女(4歳)も長女と同じものを欲しがっている。
でも、二人で全く同じものではつまらないし、アクアビーズアートはスターターキット商品が多数ある。
さらにいえば、類似のパーラービーズだって悪くない。
(というか、親としてはランニングコストの低いこちらを勧めたかった)
そんなわけで、店頭で見て自分で決める、ということになっていた。
ただ、先週日曜日はアンパンマンを見に行ったので、今週土曜日にずれ込んでいた。
藤沢モールフィル内のトイザらスへ。
なんと良いタイミング!
店頭で、パーラービーズの体験会を行っていた。
娘二人は、昨年夏に映画を見た時に試供品でついてきたアクアビーズアートを遊んでいる。
しかし、パーラービーズは遊んだことがない。遊んでから決めるのもよい。
早速遊ばさせてもらう。
長女はケーキの形、次女はイチゴの形を作った。
(ちなみに、長男もロケットを作った)
次女は手先が器用だと思っていたが、改めてそう思う。
長女が失敗してやり直したりしているのに、次女はいち早く完成させたのだ。
(長女は最初からやり直したが、一度目でコツを覚えたのか、2度目を組むのは非常に早かった。学習能力は高い)
子供たちが黙々と作っている間に、販売員のお兄さん(おそらく、カワダの社員)と話をする。
よくライバル製品(アクアビーズアート)のことも研究している感じで、「どちらにも良さがありますよ」と言いながら、さりげなく自社製品をアピールしながら他社製品の欠点を引き出す。
パーラービーズは穴が開いている普通のビーズとしても使えるため、板を作ったうえでテグス糸で繋いで、腕輪などが作れる、と教えてもらった。
なるほど。長女はアクアビーズアートを買ったら「腕輪を作りたい」と言っていた。
普通のビーズじゃないから、板しか作れないんだよ、と教えてあったが、パーラービーズなら可能なのか。
実際の売り場へ。
売り場を探しながら、アクアビーズアートの良さ、パーラービーズの良さを子供たちに説明。最終的には子供の選ぶ方を買う、と伝えた。
売り場を見つけたら、すかさず「これがいい」と、アクアビーズアートの最上位セットを指さす長女。
…ごめん。それは誕生日プレゼントとしては予算オーバー。3000円以内でお願いします。
(最上位セットは5千円でした)
次女は、アクアビーズのハローキティセットを選択。
そんなセットがあることを知らなかったが、予算以内だし、問題なし。
付属ビーズの個数が値段の割に少ない気がするが、その差額は「版権料」なのだろう。
長女は、「スーパーマーブルアートペン」が付属するセットと、そうでないセットのどちらにするか迷っている。
親の目から見ると…正直、「スーパーマーブルアートペン」は使いづらそう。
スーパーマーブルアートペンの付属セットでは、ビーズを分けて入れるケースが付属しない。
ペンの中にビーズを格納できるので不要、という考え方のようだ。
これもまた、使い勝手が悪そう。普通のケースというのは重要に思える。
次女の選んだセットは、「アートペン」というピンセットのようなペンが付いてくる。
そして、キティ型のケースから、ビーズを選び取って模様を作る。
こちらの方が、見栄えはしないが地味に使い勝手が上だと感じるのだ。
結局、長女はスーパーマーブルアートペン付属のセットを選んだ。
子供心に、なんだかすごいガジェットが付いたセット、というのが響くのも理解できる。
でも、実は決め手になったのは、こちらだけ「きらきらプレート」というメタリックパーツが入っていたことだった。
家に帰って遊ぶ。
次女はやはり手先が器用で、キティちゃんと、ドーナツの形をあっという間に作り上げる。
もう一個つくる…と始めたのだが、ここで集中力切れ。これはやめにして、できた二つを水で固めるという。
ここで親の目でチェック。…何か所か間違えがあったので修正して、あとで紐を通すための穴を作るため、適当な個所のビーズを取り除く。
(ドーナツは最初から穴が開いているのでそのまま)
長女の方は…やはり、スーパーマーブルアートペンは使いにくかった。
問題点は3つ。
1) ボタンを押しても、ビーズが出ないことがある。
狭いところにビーズをおしこめてあるので、うまく落ちないのだ。
2) 落ちてこないのでボタンをカシャカシャやっていると、必要以上にビーズが出ることになる。
ケースがないので、ビーズを戻そうと思うとペンを開けたり面倒な操作が必要。
3) ビーズが落ちてくるときは、結構高いところから落ちてくることになる。
このため、ビーズが跳ねて目的の箇所に入らない。
結局、スーパーマーブルアートペンから手の上にビーズをだし、指先で並べている。
これでも、「出しすぎ」に対する対策はない。
もうひとつ、スーパーマーブルアートペンのセットでは、大きな霧吹きが付いてくる。
これも不要。キティのセットでは、香水用のような小さな霧吹きが付いてくるが、その程度の水で十分だ。
(ビーズは水分で溶ける…だから水でくっつく…ので、しまうときは霧吹きの水を「捨てて、よく乾かす」ように書かれている。
なおさら、大きな霧吹きは不要だ。)
一度水を付けると乾かすのに時間がかかる。
説明書では1時間を目安としてあるが、水が多いともちろん乾くのに時間がかかる。
そして、水はたっぷり多めにした方が、しっかりくっついて丈夫になる。
乾燥には3時間はかかる、と考えたほうがよいだろう。
だから、遊びたがっても連続して遊ぶことはできない。
もっとも、ビーズを一気に使い切って終わり、ということもないので、親としては長く遊んでくれてうれしいかも。
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長男(8歳)が興味を持っているので、ケミストリークエスト(以下ケミクエ)を買った。
元はと言えば、読売KODOMO新聞についてきたおまけだ。
このカードゲームを、枚数を減らして「体験」できるようにしたもの。
僕も以前から話は聞いていて興味あったが…この体験版、長男は喜んで遊んでいたが、正直なところ僕にはつまらなかった。
ここで疑問が生じる。
1) 体験版として枚数を減らしたからつまらない。
2) 体験版だから、十分面白さが伝わるように作っているのだが、つまらない。
1 なら、商品を買えばもっと楽しめるだろう。
2 なら、買うほどのものではない、ということになる。
体験版の何がつまらないかというと、ゲーム上の選択肢が皆無なのだ。
お互いカードを切ってならべ、選択肢のないルールによって機械的にゲームを進めるだけ。
調べてみるとこのゲーム、商品版でも「つまらない」との評判が多い。
でも、商品版では選択肢が生じる工夫があるようだ。
先日、ピューロランドに行った際に、平日なので長男はいけなかった。
長女・次女だけ、どきどきマジカルマーチ(参加費600円)を楽しみ、お土産(300円未満)を買ってきて、さらにマクドナルドでハッピーセット(350円程度)を買った。
合計で1200円ほど。埋め合せで長男にケミクエ(実売1000円強)を買ってやってもよいだろう。
さて、G.W. 中に購入して、遊んでみた。
ケミクエには3つの遊び方がある。
といっても、全然違うゲームではなく、難易度に応じて「入門編」「基礎編」「初級編」となっている。
(中級以上のゲームセットは、現在製作中だそうだ)
入門編と基礎編は細かなルールは違うが、基本的に同じ。
…運のみゲームだ。選択肢のないルールによって機械的にゲームが進む。
それでも、体験版よりはカードが多いため、多少は選択の余地が生まれる。
体験版よりは楽しい。
選択の余地がない、というのは、ゲーム慣れしている人ならすぐに「最善手」が確定してしまい、考える余地がなくなってしまう、という意味だ。
小学校3年生の長男は、まだ最善手がよくわかっていないので、十分悩んで楽しんでいる。
その程度の年齢なら楽しめる、という意味でもある。
一応、ここでゲームのルールを解説しておこう。
水素、炭素、窒素、酸素の4つのカードを使ってゲームが進む。
2人対戦で、それぞれ同じ枚数づつのカードを持つ。
これをそれぞれ3枚場に出す。合計で6枚だ。
この6枚で、分子を作る。水素2個なら「水素分子」、酸素2個なら「酸素分子」になるが、炭素2個では分子にならない。
(炭素は分子ではなく、結晶を作るためだ)
分子がよくわからなくても大丈夫。4つの元素で作れる代表的分子を記した「ヒントの書」が付属しているから、これを見ながら作れるものを探せばよい。
分子を作るときは、「少なくとも1枚づつ両者から出す」という決まりがある。
作った分子のカードは取得できる。
最終的な勝敗は、「取得した分子カードの枚数」で決まる。
つまり、少しでも大きな分子(多く原子を使う分子)を作ることが目的だ。
使ったカードは補充し、交互に繰り返し、どちらかが手詰まりで何も作れなくなるまで続ける。
さて、「選択肢がない」ということを説明しよう。
6枚の中で作れる分子を探すが、目的は多くのカードを集めることなので、大きな分子が作れればそれを作ることになる。
同じ大きさの分子であれば、窒素を使うもの、炭素を使うものを優先した方がよい。
このことは、何回かゲームを遊べば気づく。
窒素が入る分子は少ないから、使えるときに使ったほうが後で制約されることがなくなる。
炭素では、最低限の「2個」の分子すら作れなくなるため、増えすぎると追い込まれる。
こうなると、選択の幅が非常に狭くなって、機械作業になる。
上に書いたのは「入門編」ルールで、基礎編では少しルールが変わる。
まず、6枚全部を選ぶことはできなくなる。
相手から「1枚」だけもらって、自分の3枚と組み合わせる。最大4原子までに制約されるのだ。
ただ、この状況では分子が「作れない」状況が生じやすくなる。
その場合、完成していない分子を「結合中」として保持できる。これが入門編と基礎編の最大の違いだ。
(作れる分子がある場合は、結合中にはできない。すぐ完成する分子を先に作らなくてはならないルールだ)
結合中は、まとめて一つの原子と同じ扱いになる。
(ゲーム上は、代表して「結合中」カードを原子を置く場所に置き、その下にカードをまとめて置く)
自分の側に結合中の束がある場合は、特殊ルールが適用される。
通常は、「分子が完成できる場合は、その分子を作らなくてはならない」という縛りがあるが、結合中の束に原子を追加する場合に限り、その結果分子が完成しなくてもかまわない。
もちろん、結合中を無視して分子を作ってもよい。
分子も作れないし、結合中にも足せない、という状況下で、新たな結合中を作っても構わない。
相手の結合中の束は、「まとめて1枚」という扱いなので、自分の手番で奪っても構わない。
ただし、この場合も「完成できる分子が優先」のルールは残っている。
相手の結合中の束を完成させられる場合か、分子を作ることができないときのみ、相手の結合中の束を奪えることになる。
…ややこしい? 遊んでみると、それほどややこしくないから大丈夫。
この「結合中」ルールがなかなか楽しく、非常に大きな分子を生成することもできる。
ただ、しばらくすると気づく。大きな分子を作るメリットは、「まったく」ないのだ。
通常なら、相手から1枚、自分側から1~3枚出すので、2~4原子の分子を作れる。
4原子は運がよくないと作れないので、平均して3原子だろう。
結合中にしてしまうと、結合中をまとめて1枚とするので、相手から1枚、自分側から1~2枚で作らねばならなくなる。結合中は、使える手が狭くなるのだ。
となると、早く結合中の束を完成させたくなるが、結合中の束に「追加できる」原子というのは、すでに存在している原子の制約を受ける。
そのため、1~2枚追加するのが精いっぱい、という状況だ。
1手で3枚使うのが平均手なのに、1手で1枚まで落ち込むわけだ。これよりは、2原子の分子でも作れるなら、そちらを作る方が得策となる。
ただし、相手から「結合中を奪う」場合は、大量得点のチャンスとなる。
奪っただけでは得点にならないし、奪い取る条件も難しい。奪いやすいのは「奪うと同時に完成する」場合だ。
となると、結合中の束は完成から遠い状態のまま、ほおっておくのが得策となる。
結果として、せっかく「巨大分子が作れる」という楽しさを持つ結合中の束は、無視するのがゲーム進行上最善手となる。
これに原子を追加するのは、それ以外の手がないほど追い込まれたときだけだ。
結果として、入門編ではややこしくなっただけで、機械作業に落ち込むことに変わりはない。
初級編ルールになって、やっと機械的作業ではなくなる。
その代償として、ルールが破綻し、ゲームは膠着状態の、つまらないものになる。
初級編ルールでは、テクニカルカードが導入される。
これには3種類ある。
1) 触媒の帆船。相手からカードを2枚もらえる。
2) 希ガスの鎧。相手にカードを奪われなくする。
3) フッ素の大ガマ。希ガスの鎧を破壊する。
触媒の帆船の効果については、記述があいまいだ。このことは最後にまとめて書く。
希ガスの鎧には2種類ある。
フッ素の大ガマで破壊できる鎧と、破壊できない鎧だ。
希ガスは、非常に科学反応しづらい。ただし、一部の希ガスはフッ素と反応する。
これを「原子を結合できなくする」「その鎧を壊す」というルールに使っているわけだ。
希ガスの鎧には4つの原子記号が書かれている。He Ne Ar Kr だ。
このうち、He Ne は破壊できない。Ar Kr は破壊できる。
元素周期表の希ガス族を上から4つ取っただけだが、偶然にも、2文字目で特性が理解できるようになっている。
(2文字目が e なら破壊できず、r なら破壊できる。)
フッ素を使う場合は、その手番は他のことをできない。
出来てしまうと、「破壊して結合」が許されてしまい、希ガスの意味がなくなるからだ。
(ルール上は、「分子を作れない」となっているが、それだと矛盾がある。詳細は最後にまとめる)
テクニカルカードは、基本的に使ったら捨てられ、再使用できない。
触媒とフッ素は使った瞬間に効果を発揮し、捨てられる。
希ガスは、破壊されるか、守っている原子が分子として完成するまで効果を発揮し続ける。
攻撃したり防御したり、なかなかゲームの幅が広がりそうだ。
…が、テクニカルカードの使用に際しては設けられた唯一のルールが「非常におかしい」もので、残念なことに幅が広がらないどころか、かえって狭くなる。
・ゲーム終了時に捨てられていないテクニカルカードは、ペナルティとして -3 点のカウントとなる。
見たところそれほどおかしくなさそうだが、これが非常に困ったルールなのだ。
テクニカルカードは、希ガスは先に上げた4種類1枚づつ、帆船が2枚、フッ素が2枚ある。
フッ素は、相手が Ar Kr を出さないと使えない。しかも、相手がこれを出した後、その原子が分子になってしまい、希ガスのカードが「捨てられる」と永久に使えなくなる。
結果として、Ar Kr が出された場合は、即フッ素を使わないとペナルティを受けることになる。
つまり、Ar Kr は「相手を1回休みにする」という意味しか持たない。
ペナルティが怖いので、He Ne もさっさと使ったほうがよい。
せっかく使うのだから、相手に大量得点を許してしまう「結合中」カードにつけるのが得策だ。
先に書いたように、結合中を「完成させよう」なんて思う必要はない。
テクニカルカードが残ってしまうペナルティはあるが、-3 点だ。何ターンにもわたって取得できる原子数を減らすよりは安い。
(もちろん、3 点以下のコストで結合中を完成できるなら、完成させて良い)
しかし、結合中を相手にとられるのだけは阻止した方がよい。大量得点を許すことになるからだ。
これにより、結合中カードが残り続け、自分の側から選べるカードの種類が、3種類から2種類に制限される。
制限されたことで分子が作りにくくなり、さらに「結合中」を使わざるを得なくなる局面が増える。
そして、その結合中には He Ne の希ガスがつけられ、相手が奪い取ることも出来なくなる。
こうして手が狭くなっていき、お互いに使えるカードが1枚づつ、という膠着状態に陥る。
(さらに最悪の場合、その1枚は「結合中」で、複数枚のカードが束ねられている状態となる)
ここにきてやっと、分子が非常に作りづらいので、結合中のカードを完成に近づけなくては仕方がない、という状態になる。
機械作業ここに極まれり、の状態で、まったく選択肢がない作業をお互い黙々とこなすことになる。
ちなみに、両者結合中だらけになり、どうしようもなくなるとそこでゲーム終了だ。
こうならないためには、「最善手」を取るのをやめて、相手側にポイントが入ることを承知で、お互いがゲームを維持できる環境を作るようにプレイしなくてはならない。
具体的に言えば、結合中カードがあるなら、点数が低くなるのを承知で完成を急ぐこと。
このゲームは、勝ち負けは関係なく、「大きな分子が作れた」と相手と喜び合うことを目的とすること。
そうでなくてはゲームが破綻し、遊べなくなるのだ。
このゲームが、小学3年生が考案した、として話題になった。(発売は6年生の時)
その子を天才と祭り上げて宣伝した。
今は中学生になっているようだが、上のようにルールを見る限り、「非常に小学生らしい」と言うしかない。
決して、天才などではない。カードゲームを作ってみたかった、というだけの、ふつうの小学生だ。
仲間内で遊んでいる分には、非常に楽しかったようだ。しかし、それは小学生だから。
ルールを数学的にとらえられていないため、「最善手を取り続けるとゲームが破綻する」ことに気づけていない。
(そもそも、簡単に最善手が見つかるようなゲームはよくないが)
付属のルールブック、非常に読みづらい。
おそらく、彼が書いた文章をそのまま使っているのだろうが、話が整理されていない。
入門編、基礎編、初級編のルールを「まとめて」書いてあるのだ。
そのため、基本的なルールを理解するだけで、結構「読解力」が必要とされる。
遊んでみると、例外が大量に発生するにも関わらず、そうした例外への対処も書かれていない。
「つまらない」という評価が多い理由の一端は、このルールブックのつくりの悪さにもあると思う。
彼は「天才」と周囲がおだてまくっているが、本人が本気でそう思い始めたら将来を棒に振る。
販売戦略として「天才小学生が考えた」は魅力的なコピーだが、子供を周囲の大人の食い物にしてはならない。
今のうちに、このゲーム破綻しているよ、と誰かが言ってやらなくてはならないだろう。
(もしくは、自分で気づいているかもしれない。彼は、インタビューで「破綻していないゲームが作りたい」という趣旨のことを言っているので。ただし、「ケミクエはそうではない」とも言っているが。)
今では大会なども行われているようなので、もしかしたらルール改正が行われているかもしれない。
しかし、公式ホームページなどでは何もアナウンスされていないし、Q&A コーナーも「Now constraction」のままだ。
僕としてはケミクエは「現状つまらないが、アイディアは悪くない」と思っている。
正式に、公式改定ルールが発表されることを望みつつ、今は「ローカルルール」を作って楽しむよりほかにない。
…一端ここで区切って、次の投稿で「ローカルルール」としての改正案を書きます。
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さて、先の日記に書いた「ケミクエの問題点」に対する、改正(改良? 改善?)案。
あくまでも、僕の考えるローカルルール。
まず、ルールブックに不明確な点が多すぎるので、それを整理したい。
・礼儀作法
ゲームの作法というか、いろいろ手順が決まっているゲームの真似事をしたかったのだろうが、手順に無意味なものが多い。
ここらへん、天才どころか頭が悪い。
まぁ、小学生なので「手順がややこしいのがカッコイイ」とか考え、意味も分からず真似をしたのだろう。
生暖かい目で見てやらなくてはならない。
たとえば、ゲーム開始時はカードを山札から裏にして3枚ならべ、じゃんけんして先行を決めた後で表にする。
これ、面倒くさいだけで無意味。じゃんけんしてから山札から表に3枚並べればよい。
(「手札から選んで」並べるタイプのゲームでは、互いの手がわからないように伏せておいてから、先行を決めてから表にする。この手順には意味がある。
しかし、ケミクエでは山札から取るだけでランダムなので、伏せて置いておく意味がない)
・テクニカルカードの使いかた
山にして表向きに置く、ということになっている。
わざわざ山にするのだから、上から順にしか使えない、という解釈もできそうだ。
しかし、これも「礼儀作法」であって、無意味。山にしている意味はない、と考えないといけない。
説明を読む限り、テクニカルカードは好きなタイミングで使って良いように見えるし、実際遊んでみると、好きなタイミングで使えないとゲームにならない。
「触媒の帆船」の説明には「結合中と同時に使える」ことが書かれているが、結合中カードはテクニカルカードではない。
つまり、これは他のテクニカルカードは同時に使えない、と書いているわけではない。
逆説的に言えば、テクニカルカードは組み合わせ可能だ。
(ただし、フッ素を使うときは、他に何もできない)
ゲームの流れは、各手番で A か B のいずれかを選ぶ。
A の場合は、1-2-3 を順に実行する。
(このこと自体はルールをよく読めばわかる)
A:
1) 分子を作る。もしくは結合中を作るか、すでにある結合中に結合させる。
この際「触媒」を使ってもよい。
2) 希ガスを使いたい場合、使う場所に置く。
3) 手番終了後、1 で空いた場所のカードを再充填する。
B:
フッ素を使って、相手の希ガスを破壊する。1回に1枚だけ。
A-1 で触媒を使い、A-2 で希ガスを使ってもよい。
この意味では、カードの同時使用は問題ない。
では、A-1 , A-2 で同時に複数のカードを使えるのか。
A-1 では、触媒を2枚同時に使ったら、相手から「3枚」取れるのか?
A-2 では、希ガスを2~3枚同時に使って複数のカードを守れるのか?
これらは、「同時使用禁止」とする。
触媒は「2枚取れる」と明示されたカードなので、3枚は取れない、と考える。
希ガスは「フッ素」に対応しているが、フッ素は1手番に1枚しか使用できない。
ならば、対応する希ガスも同時使用すべきでない。
・触媒の帆船
「相手からカードを2枚もらえる」とルールに書いてある。この意味が明確でない。
相手の山札から2枚のカードを取り、自分山札に入れるのか? どちらかの札がなくなれば終了なので、そういう解釈もできそうだ。
でも、「触媒」なのだから、「結合時に、場に出ている相手の原子カードを、1枚だけでなく2枚使える」という意味だろう。
(一応説明すれば、触媒とは化学反応を促進する物質を言います)
先に「各手番でできること」をまとめて書いたが、そこでは後者の意味だと考えて手順をまとめた。
ここで、「2枚」と明記されているが、結合中カードによって束ねられたカードは「まとめて1枚」とする。
つまり、原子カードとしては3枚以上もらえる場合もある。
結合中はまとめて1枚として扱う、という基本ルールがあるので、こうしないと一貫性が出ない。
・希ガスの鎧
希ガスを付けたカードが分子になった時点で鎧の効果はなくなる。
では、原子に希ガスを付けておき、その原子が「結合中」になった場合はどうなるのか?
これは、結合中は分子ではないので、効果は結合中に引き継がれる、とする。
そうしなくては、「結合中」に原子を追加した場合に、完成まで希ガスの効果が続くことと一貫性がなくなる。
ただし、これによって2つの希ガスをひとつの「結合中」につけることはできない。
2つの希ガスを結合する局面では、片方を選んで捨てること。
なお、希ガスは「原子カードに」つけることになっているが、結合中は結合中カードが原子の束を代表するものとなるため、結合中カードにつけること。
・フッ素の大ガマ
ルールによれば、フッ素の大ガマを使ったターンは「分子は作れない」となっている。
では、「結合中」を作ったり、テクニカルカードを使うのはよいのか?
上に書いたように、結合中は「分子」ではない、と考えなくてはゲームの整合性が取れない。
そこから考えれば、「分子を作れない」というのは、結合中を作ることを禁止しているのではない。
しかし、希ガスの効果を考えれば、フッ素を使ってすぐに「奪い取れる」のでは意味がない。
これは、「分子は作れない」という文言が誤りで、「他のことは一切できない」とする。
・ゲーム終了条件
片方でも「原子カードエリア」にカードがなくなった場合、が終了条件となっている。
(原子カードエリア、は、表にした3枚の原子カードのこと)
3枚出すべきところが、1枚でも「なくなったら」(つまり、2枚以下になったら)なのか、全部「なくなったら」なのかわからない。
別の条件として、どうやっても手を進められない場合(分子を作れず、結合中に結合もできず、3つの結合中を使い切っていて新たに結合中を作ることもできない)場合もゲーム終了となっている。
つまり、「手を進められるうちは進める」と考える。
原子カードエリアにカードが「全部なくなったら」当然続けられなくなるので、1枚でもあれば続けてよい。
あいまいな表現で自分が困ったところ、他の方の評価(WEB や amazon の評価など)を見る限り、ルール上不明瞭な個所は上に書いたものですべてだと思う。
さて、ルールを明確化したところで、このゲームのルールが破綻している部分について、改正案。
・テクニカルカードを使わなかった場合のペナルティを廃止する。
ただし、「使用中のままのこった希ガス」に関してはペナルティ存続。
これにより、「Ar Kr が出たら即フッ素」という無意味な展開を無くせる。
・破壊できない希ガスが2個、は多すぎる。He をゲームから排除。
(Ne でもいいけど、周期表で間が空くので美しくない)
もしくは、同時に2個を使ってはならないルールにする。
・大分子を作った場合のボーナスポイントを考慮すること。
しかし、He を減らすことで「奪い取りやすくなる」ので、奪うこと自体がボーナスとなるかも。
まだ改正「案」に過ぎない。実のところ、十分なテストプレイを繰り返していないので、細かな調整ができていない。
ボーナスポイントと言っても、どれほど与えるのがよいかもわからない。
(通常1手に3原子程度得られるのに、結合中は1~2個になる。これを考えると巨大分子の得点は3倍程度でないと割に合わないように思う)
もし、ケミクエ大会などに出かけて「改正ルール」などの存在をご存知の方がいましたら教えてください。
我が家ではこのようにルール改正して遊んでいる、という情報もありがたいです。
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別年同日の日記
申し訳ありませんが、現在意見投稿をできない状態にしています。 |
ケミストリークエスト(以下ケミクエ)のルール、少しづつ改変しては、長男と遊んでみている。
やっているうちに、思ってもいなかった部分が問題点だ、と判ってくる。
ルール上「結合中」を始められるのは、「作れる分子がないとき」に限定されている。
これとは別のルールとして、「ヒントの書に書いていない分子でも作ってよい」。
…組み合わせるとえらいことになる。
他にどんな分子があるのかな、と調べてみたところ、ただでさえ始まりにくい「結合中」が、ほぼ不可能なほど始まらなくなる。
先の日記に書いたが、「結合中」を使って大分子を作るメリットは、全くない。デメリットはたくさんある。
麻雀でいえば、平和と九蓮宝燈が同じ点数、という状態。
これでは出目徳も浮かばれません。
ゲームの作者の米山君は、ケミクエについて「より複雑な分子を作るゲーム」だと明言している。
ということは、大分子を作る、というのはもっとも推奨される遊び方なのだろう。
その遊び方をすると勝負に負けるのは、ルールがおかしい。改善の余地がある。
最初は、大分子ボーナスを導入して、テクニカルカードの使い方を整理すれば楽しいゲームになるだろう…
くらいに考えてローカルルールを策定し始めたのだが、ルールが整理されて楽しくなってくると、先に書いた「結合中にできない」という問題が大きくなってきた。
どうも、ルールの根本部分にも手を入れないといけないようだ。
あまりやると「ローカルルール」どころか違うゲームになってしまいそうだが、もう乗り掛かった舟なので面白いものにしたい。
そのルールもアイディア段階ではできているが、実際のバランスを見るためには遊んでみないといけない。
(平日だとこれがなかなか難しくて作業が止まっている。)
・「結合中」ルールの根本見直し
・テクニカルカードの使い方の見直し
を含むため、入門編以上のルールを完全に作り直すことになる。
追加カードなどは使わず、市販されているセットで遊べるようにしたい。
購入したが「つまらない」と感じている人に対して、このゲームの面白さを再認識してほしいためだ。
市販されているセットの付属ルールは、つくりが悪すぎてつまらない。
でも、このゲームの基本アイディアは悪くないと思っている。
ルールが完成したら、またご報告する。
別年同日の日記
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