目次
13日 怒涛の2週間
20日 米騒動
26日 VBA
31日 【訃報】アンドリュー・グリンバーグ
先月末から2週間ほど、日記を書いていなかった。
怒涛の忙しさだったのだ。
まず、普段の仕事が混んでいるのはいつもの事なので、まぁおいとく。
イベントに使われたりするプログラムを作っているので、夏休みシーズンにいろいろな要望が届いていて作らないといけないのだ。
それよりも、問題は町内会。
7月末に「ご出生お祝い会」を行った、というのは先に書いているのだが、実は並行して「敬老の日該当者調査」というのも行っていた。
僕、福祉厚生担当なので、子供と老人の関連やらないといけないのね。
で、敬老の日該当者調査の調査票が届いたのが8月頭。
プライバシーに気を使って、1通づつ封書になっているので、全部開封して、集計しないといけない。
およそ250通。
一応、町内の組ごとにまとまっているので、ひたすら切り開いて中身を取り出し、組ごとに紙をまとめる。
この紙も、封筒に入れるときに人ごとにいろいろな折り方しているので、ここで同じ向きに揃えて開いてまとめるのが重要。
この紙には組と住所を書くようになっているのだが、書かない人がいる。これについては、去年の記録に名前が無いか確認し、補わないといけない。
あと、生年月日と年齢があっていない人がいるので、これも訂正が必要。ただし、訂正はこの後の作業になる。
さて、250通を、ひたすらエクセルに入力する。
エクセルフォームで、生年月日を入れると、敬老の日時点での年齢がわかるようにしてある。
ここで、年齢を間違えて申請している人は判断できるわけだ。
90歳と100歳の人には、市からお祝い金が出る。それ以外の該当者は、町内会からお祝いの品が出る。
なので、これをひたすらまとめる。
ここまでできたところで、一旦他の人を交えて、入力ミスが無いかチェック。
十分注意したつもりでも、他の人も入れて確認するとミスが見つかるので修正。
系統の日調査はまだやることがあるのだが、ひとまずはここまで。
なぜなら、町内会の作業で、もう一つやらないといけないことがあるためだ。
8月の10,11日は、町内会の盆祭りだった。
盆踊りではなく、盆祭り。昨年までは盆踊りと銘打っていたのだが、盆踊りを踊れる人も減ったし、子供中心のお祭りに変えてしまおう、というのが今年の方針だったから。
コロナ中は自粛してて、昨年久しぶりに盆踊りを再開したら、以前とは来る年齢の層が変わっていたのよ。
以前踊りを楽しみにしていた年配が、足腰弱って踊れなくなっていた。
今年は子供中心に変えたのが、大成功。
この祭りで、僕は音響・花掛け担当だった。これも以前と同じなのだけど。
花掛けというのは、寄付をいただいた人の名前を板に貼りだして、この人たちの善意で祭りが成り立っています、と皆に伝えるもの。
盆祭りは、町内会で行ってはいるが、町内会とは切り離された行事なのだ。
盆、というのが宗教行事だから。政教分離の原則。
だから、町内会費は一切使っていない。
近隣の町内会では、寄付金の額も名前の横に添えたり、高額な人を上に貼りだしたりするところもある。しかし、うちの町内会は金額にかかわらず扱いは同じ。
お金を出してくれる、という善意に対して、善意をありがとう、と称えるだけにしよう、という方針だから。
昨年は、久しぶりにやったので機材とかも「コロナ前」とは変わっていた。
それで、音が少し小さくて、スピーカーから離れたところで聞こえないという苦情が多かった。
今年は機材を見直したところ、音が小さいということはなくなった。その代わり、音が大きすぎて割れてしまう、という苦情が多い。
それでいて、スピーカーから離れたところでは聞こえない、という苦情も同時に来る。
つまり、問題は音の大きさではなく、スピーカーが少ないことなのだ。
スピーカーが多ければ、音量を絞っても皆に聞こえるようになるので、音割れも無くなる。
実は、「音が小さい」と言われていた対策を夏祭りのちょっと前に考えていたのだが、思ったより難問で今年は間に合わなかった。
反省会の時に、音割れ・聞こえない問題をどうにかできるか? と言われたのでアイディア披露。
少し金はかかるが、予算をつけるから来年はどうにかしよう、ということになっている。
スピーカーシステムはステレオなので、2つ以上のスピーカーに増やすのは難しい。
そこで、ミニ FM 局にしてしまって、各所にラジオを置こう、というアイディアなのだけどね。
ミニ FM 局は、電波が 50m 程度しか届かないラジオ局。
まぁ、ラジオというよりは、こういうイベントの時に声を届けるための使い方がほとんどなのだけど。
しかし、これを作るための機材が、最近は入手困難。大手メーカーが作ってないので大量生産効果はなく、値段の高めのものしかない。
海外製なら安いのもあるけど、国内で使うと違法になっちゃうものが多いんだよね…
さて、祭りも終わり、目下敬老の日調査のまとめをやっている最中。
組ごとに、名前と住所をまとめた紙を作って、各組長さんにお祝いの品を届けてもらうように依頼しないといけないのだけど、このまとめがすごく大変。
去年は2日間で慌ててやったので、ひたすら手作業の力押しだった。
今年は、もう少し自動化したくて、エクセルスクリプトを組んでみている。
まだできていないが、まとめるのにあと2週間くらい猶予があるので、コツコツやる予定。
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別年同日の日記
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令和の米騒動、と呼ばれる事態になっているので、面白いから記録に残しておこう。
まず、歴史のお勉強。
30年ほど前に「平成の米騒動」と呼ばれる状態があった。
「令和の」と呼ばれるのは、これに対応したもの。
平成の米騒動も、いまとなってはあまり正しい認識で語られていない。
まずこれをおさらいしよう。
1991 年、フィリピンのピナツボ火山が噴火した。
これが大噴火で、噴煙が成層圏にまで達して世界中をめぐり、日射量が落ちたためにこの後数年間の平均気温が2~3度下がることになる。
1993年、冷夏となって米が不作になる。
これにより、国民が問題なく食べられるだけの米の供給量に達しない、と予測される。
当時日本は、米を国内の安全保障上の重要物質と捉えており、完全な自給自足をできる体制を維持するためにも、外国からの米は一切輸入させない、という態度をとっていた。
これに対し、アメリカなどは米も通常の農作物と同じで、輸入の自由化を迫っていた。
ここにもってきて、供給量不足である。政府は「特別措置」として緊急でタイからコメを輸入する。
このタイ米、正しく料理すれば結構おいしかったのだが、日本的な「炊飯」には向かなかった。
これに伴う話も面白いのだが、今回は割愛。
ところで、「足りない」と言われた米だが、実は足りていた。
この話、今調べたところだとあまりネット上に書かれていないように思う。
1993年は冷夏で不作だったが、「収穫量が落ちた」のではなく、「品質が下がった」のだ。
ところで、日本は第2次世界大戦(太平洋戦争)中に、食糧管理法という法律を作っている。
戦時下でも国民が飢えることが無いように、主要な食料を管理して、均等に配布するための法律だ。
誰がどれだけの食料を買ったかは、各家庭の米穀通帳に記載されて管理される。
米穀通帳がないと米は買えない。
この法律、戦争が終わっても特に廃止されなかった。
1960年代初頭には米の配給制度は終わり、事実上米穀通帳が無くても誰でも買える状態になっていたのだが、法律上は米穀通帳なしに米を購入するのは違法だった。
さらに、1969年には、政府を通さない自主流通米も許可されるようになった。
これは、「すべて政府が買い上げる」としていた米が次第に供給過多になり、政府の買い上げ資金が足りなくなってきたための苦肉の策だった。
つまり、政府が買い上げるのが基本だが、買い切れないので、「政府は全部を買わない」と宣言しただけだ。
「政府が買わない」=「自主的に流通させてよい」という言い換えで押し切られた形だ。
当たり前のことだが、当時は政府以外の米の流通網なんて存在しない。違法だからだ。
流通網もないのに自由に流通させて良い、と言われても、自分で販売ルートを切り拓けるような力のある農家でない限り無理な話だった。
それでも米を買い切れない政府は、農家に米を作らないように頼んだ。
いわゆる「減反政策」だ。減反に応じた農家には、何もしないでも保証金が支給される。
これにも農家は反発したが、自主流通させるだけの力がない農家は応じるよりほかなかった。
その一方で、ある程度力を持っている農家は、政府が買ってくれない分は自主流通米とする、という形で自主流通米が増えていった。
これをうけて、1981 年にやっと、米穀通帳が廃止される。
それ以前からも自由に買えたが、形式上は違法だった。それが、1981年に違法でなくなったのだ。
それでも、食糧管理法自体は無くならなかった。
政府は、米の等級により買い上げ値段を細かく分けていた。
政府買い上げ米は必ず品質検査を受け、品質が低いと非常に低い値段でしか買ってもらえない。
この値段は、法律であらかじめ定められていた。
食糧管理法は、国民の食を安定させることが目的であり、年によって値段が変動するようなことは望ましくないのだ。
しかし、自主流通米では、需要と供給により値段が決まる。
年と品質によっては、政府に買い上げてもらうよりも、自主流通米として販売したほうが儲かった。
これもまた、自主流通米を増やす理由となっていく。
ここで、1993 年の冷夏だ。
米の収量が大きく落ちたわけではない。でも、品質は大きく落ちた。
先に書いたように、政府買い上げの価格は、品質によって大きく異なる。
品質が落ちた際には、政府に売らずに自主流通米とした方が儲かる。
そのため、農家が政府に売るコメの量が減った。
ところで、自主流通米は食糧管理法の下ではヤミ米、政府も収穫量を把握していない米だった。
ここで、政府から見ると、1993年は収穫量が大きく落ち込むことになる。
実際には、政府の側でも、自主流通米に流れていることはわかっていた。しかし、その量が把握できない。
信頼できる数字は、政府が把握している政府米の量だけなのだ。その量だけでは、国民の食糧を保証できない。
そこで、政府は十分な量の米を輸入することになる。
まったくわからないものを当てにするより、輸入するしかなかったのだ。
この事態を平成の米騒動と呼ぶ。
大量に輸入してしまったタイ米は、インディカ米で、香り米だった。
日本人に馴染みのある、炊飯器で炊ける方法(炊き干し法)ではなく、パスタのように茹でこぼす方法(湯取り法)で炊くと美味しいご飯だ。
また、いわゆる米飯の香りではなく、独特の香りがする。
これが、日本人に馴染みのないもので人気がない。
炊飯器で炊いて「美味しくない」「臭い」という人が続出なのだ。
輸入したものだから政府としては流通に乗せるのだが、どこの店頭でも余り、通常の米との抱き合わせ販売なども行われていた。
そう、抱き合わせで販売できる程度に、米は流通しているのだ。
足りていない、などということは全然なかった。
「そんなことはない。実際に店頭から姿を消していた」という反論もありそうだが、政府流通米しか扱わないような店もあったので当然だ。
当時から自主流通米を扱っていたような店では、十分な在庫があった。
ただし、安い政府流通米が流通しなくなったことで、値上がりしていたのは事実だ。
結局、2年後の 1995年には、食糧管理法は廃止される。
同時に、米の輸入も量の制限付きではあるが開始される。
そして、政府は自主流通米の在庫量を調査するようになった。
さて、今年の話を始めよう。
政府の自主流通米の在庫量調査で、調査開始以来一番在庫が少ない状態になった。
実は、この発表がある前日に我が家でも買い物をしようと思ったのだが、いつもの店に米が無くて驚いていた。
この時は別の店で買ったのだが、そうしたら翌日に政府発表があって謎がとけた、という形。
この政府発表で正しい理由も付けていたし、僕はNHKのニュースでそれを聞いたのだが、その後のネットや…他のテレビ局などでも、間違った理由がもっともらしく飛び交っている。
テレビ局が良く調べもせず間違ったこと言ってたらダメだろ、と思うけど、今のテレビ局にそんな力はない。
コロナが終わって外国人観光客が増えたから、彼らが食べて足りなくなったのだ、という説。
普通に考えて、ほんのわずかしかいない旅行者がそれほど食べるわけないでしょ。
昨年が不作で…という説。
昨年は異常気象だったのは事実だが、例年並みに収穫がある。
ただし、ここでいう例年並みは「作付けに対する収穫量」であり、全体の収穫量ではないことに留意が必要。
実は、コロナで外食産業が低調だったために国内の米は余り気味になっており、昨年は作付面積自体が減らされていたようだ。
だから、不作のせいではないが、収穫量が少なかったのは事実のようだ。
ただ、通常は外食産業は安い外国産の米を使うことも多く、減らされていた作付面積もそれほど大きいものではない。
さて、最初の政府発表でちゃんと触れていた原因だが、「世界的な食料価格の高騰」がある。
備蓄が減った要因は一つではないだろうが、これが一番影響が大きいだろう。
しかし、どうもネットの風説ではこの話があまり出てこない。
中には、「世界的に高騰したとしても、米は国内で生産し、国内で消費するものだから関係ないだろう」と言い出す人までいる。
世界情勢を把握していないと理解できないので、残念な理解力の人には、因果関係がわからないのだ。
ロシア・ウクライナの戦争により、ヨーロッパの穀倉とまで言われたウクライナの小麦の供給が激減している。
まずヨーロッパの国々が世界中からの食糧確保に励み、それにより世界中で食料価格が高騰した。
日本でも小麦関連の食料の値段は上がっている。
つまり、パン、うどん、パスタなど、麺類がみな値上がりだ。
普段だったらパンを食べている人も、米の方が安い、ということになれば米を食べるようになる。
しかし、外国産の米も、世界的には引く手あまただ。日本から購入しようとしても高くなってしまう。
では、外国産の米を使っていた外食産業も、国内の米を買うしかなくなる。
米は1年に一度、秋に収穫が行われる。…二期作とかもあるが、まぁ誤差範囲だ。
都度行われる海外からの輸入と違い、秋に価格がだいたい決定し、多少の変動はあれど維持される、という意味でもある。
そのため、世界的な食料の高騰が、国内ではコメの需要を高めることになったのだ。
さて、足りないと言われると、なんとしてでも集めないといけない業種、というものも出てくる。
レストランとかでは、足りないから別のもので、というわけにはいかないだろう。多少高くても確保しなくてはならない。
これは必要だから購入しているだけで、決して転売目的の買い占めなどではない。
政府が在庫が少なくなっている、と発表してから、あっという間に店頭からコメが無くなったように思える。
必要な業種の人が買った結果だろう。
じゃぁ足りてないのか、と言うと、実は米自体はまだ足りている。
値段が高くなってはいるが、海外からの米の輸入はちゃんとあるのだ。
元々、安さが売りで品質は低い、というようなものが、高級米並みの価格になっているが、世界的な食糧価格高騰の中では仕方がないところだろう。
もう夏も終わりなので、早稲を作っている地域ではすでに収穫が始まっている。
あと1か月も経てば、騒ぎも収まるんじゃないかと思う。
ただ、値段は今までよりも高くなるかもしれない。
米を作るのだって、世界的なインフレの中では、今までよりもコストが高くなるのだ。
トラクターのガソリン代だって値上がりしているし、農家さんが暮らすのにもインフレで生活費がかさむ。
それらのコスト高が米の値段に反映されるのは当然の事だろう。
「去年収穫された米」はお値段据え置きで安かったから、外国産米や小麦粉よりも使われ、在庫が底をついた。
今年の収穫で値上がりすれば、使用量も適正なバランスに戻るだろう。
…と、話はこれで終わりなのだけど、どうしても書きたいので、おまけ。
テレビゲーム「天穂のサクナヒメ」は、2020年に発売されて、大人気になった。
横から見た視点のジャンプアクションで様々な資材を入手し、それらを使って拠点で稲作を行う、というのが特徴のゲームだ。
稲作の部分が異常に作り込まれており、本当の農業の知識が必要だったりもする。
この稲作の結果は、主人公のパワーアップとして反映されるので、どちらも手を抜けない。
ちょっと珍しい内容だったので、世界的に人気を博した。
米関連で騒ぎになったことから「令和の米騒動」とも呼ばれた。
そして、これを原作としたアニメを、いま放映中だ。
令和の米騒動、と呼ばれたゲームのアニメ放送中に、令和の米騒動、と呼ばれるコメ不足が起きてしまった。
アニメの中でも、「米を作るのは大変な労力を必要とすること」が描かれている。
農家の方には感謝しないといけない。
我が家でも、今年はバケツで苗を育ててみている。
お隣が米農家なので、余った苗を少しわけてもらったの。
アニメが最終回のころには収穫できるはずだ。
もう一つおまけ。
我が家もしばらく前からオーストラリア米を食べている。
悪くないのだが、ちょっと粘りが少なく、パサパサした感じがする。
急に思いついて、4合に対して、切り餅1個を刻んで入れて炊いてみた。
炊き上がったらよく混ぜる。
もちもちの美味しいお米になった。
2024.9.3追記
その後、農林水産省も正確な説明を諦めた模様。
正確に言えば伝わる、というものでもないからね…
政府公式見解も「2023年は不作だった」「外国人観光客が増えたので消費量が増えた」ということになったようです。
昭和の時の騒動の詳細も、今となってはほぼ「公式見解」しか残っていないのだけど、同じことになっていきそう。
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VBA って、そろそろ MS-Office 製品から廃止されるらしいよ。
…と、そんな話も知っているのだが、今更 Excel で VBA を勉強し始めた。
どうしても、というわけではないが、使う必要があったのだ。
町内会で、毎年敬老の日に、ある程度の高齢者にお祝いの品を出す。
また、地域の団体からも、特定年齢の方にお祝い金が出る。
そして、町内のお年寄りの数は結構いるので、お祝いの品は、各地域の組長さんに配ってもらう。
ただし、お祝い金が出る場合は、責任問題もあるので町内会の評議員が直接渡しに行く。
ここで、評議員は担当組をいくつか持っており、お祝い金を渡しに行くのは、担当の組の方になる。
さて、ここで、町内のお年寄りをリスト化し、このリストを元に、各組ごとにお祝い品を渡す該当者リストを作り、それとは別に、評議員ごとのお祝い金を渡す該当者リストを作らないとならない。
また、評議員ごとには、その担当する各組に何人づつお祝いの品を渡す該当者がいるかのリストも必要になる。
各組長さんに依頼するのは、評議員だからだ。
簡単にまとめると、
・高齢者のリスト
・各評議員が、担当する組に、各何人のお祝い品該当者がいるかのリスト。
また、各評議員が直接お祝い金を渡す人のリスト。
・各組の組長さんがお祝いの品を渡す該当者のリスト。
の3つのリストを作る必要がある。
ここで、高齢者のリストは手作業で作るよりほかないのだが、それ以外のリストは、このリストから転記して作れる内容だ。
ただ、転記の規則が非常にややこしく、今までは手作業で転記作業が行われていた。
僕は昨年からこの作業の担当になり、昨年は作業フローがわかってなかったこともあり手作業で転記した。
しかし、非常に面倒くさい。転記だけで3日くらいの作業になるのだ。
(毎日夜2時間程度しか作業できない前提だけど)
転記だけならコンピューターにやらすのがよかろう。
そもそも、普通の Excel の式で書けるんじゃないか?
…と思ってやってみたが、とても無理だった。
書けないわけではないのだが、気が遠くなるほど処理が遅いのだ。
250名ほどのリストの中から、60ほどの組に対して、年齢も考慮しながら適切に抜き出してリスト化する、というのを、通常のエクセル式だけで作成すると、関係性が非常に複雑になる。
作れるのだが、そのすべてを解決するのが無茶苦茶遅い。
2組分のリストを生成する式を作ってみたところで、処理があまりに遅いので断念した。
というわけで、VBA なのだ。
将来的に Python に置き換わっていくことは知っている。でも、将来の話ではなく、今すぐ使える必要があるのだ。
あと、自分のマシンの Excel なら最新版にするのも簡単だが、町内会のご老人が使っているマシンでも開けるファイルである必要がある。
そのためには、古い VBA が有用なのだ。
最初はコツがわからず、エラーが出てもそのエラーの解消方法がわからない。
そもそも、VBA のエラーメッセージ、数ある言語のエラーの中でも不親切な部類に入ると思う。
エラーメッセージなんて、みんな不親切なもので大差ないのだけど、「どこで」エラーになったのかがわかりにくいのだ。
エラーが出た行しか教えてくれないが、Excel VBA はオブジェクトチェインが結構重要になる構造なので、1行が長くなる。
長い行のどこかでエラー、と分かっても、どこでエラーになっているかわからず、その箇所の特定から始めないといけない。
しかし、3日も使っていると(これも、1日2時間程度の夜の作業)、さすがに慣れた。
VBA は Microsoft BASIC の流れを汲むものなので、昔取った杵柄である程度勘が利く。
そんなわけで、渡したい組長さん、評議員さんに対する書面のテンプレートを用意すると、それを必要なだけコピーして、その中に集計された高齢者のリストを適切に挿入しつつ、家族・世帯を考慮する形に枠線で囲むところまでやってくれるスクリプトが完成しつつある。
…まだ「完成しつつ」だ。完成してはいない。
組ごとのリストはできていて、評議員さん別のリストを作る部分が半分できている。
まぁ、あと2日くらいの作業で完成かな。
先に書いたが、手作業でやると3日くらい。
しかし、プログラムを組むのに、2週間くらいかかっている。
ただ、これができれば来年からは簡単になる。
ボタンを押せば、3分程度で集計を終わらせてくれるから。
まぁ、実用の為に作ったというより、自動化する過程がパズルのようで面白い、という趣味プログラムの領域ですね…
ちなみに、普段仕事で Excel シートを生成するようなこともやっているが、これは Excel VBA ではなくて、サーバ上の Javascipt (node.js) で書いているので慣れたもんです。
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8月30日、アンドリュー・グリンバーグ(Andrew Greenberg)が亡くなられたそうです。
BASIC で、Wizardry のプロトタイプを作成した人。
これを元に、ロバート・ウッドヘッド(Robert Woodhead)が Pascal で書き直したのが市販版になります。
それぞれ、名前を逆さ読みした ワードナ (Werdna) とトレボー (Trebor) として有名。
トレボーは Wizardry に登場する王様の名前、ワードナは最後のボスの魔法使いの名前ですね。
Wizardry についてはいろいろと語りたいこともあるのですが…
訃報を知ったのが夜なので、日付が変わる前に記録として、この内容だけで投稿しておきます。
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