6月21日の午前8時1分ごろより、長期にわたりこのページが見られなくなっている。
…と書き出したが、この日記も書いてすぐには見られないだろう。
復旧し、公開されるときの為に書いておくものだ。
当日は金曜日。長男はすでに大学に行っており高校生の長女と中学生の次女は、いつも8時過ぎに家を出る。
この日も、点けていたテレビで7時台の NHK ニュースが終わり、朝ドラに変わったが、興味ないのでチャンネルをテレビ東京に変更した。
時間目安としてのテレビは欲しいのだが、8時を過ぎたら「見たくなるような内容」はダメなので、テレビ東京なのだ。この時間は15分間の「丸ごとCM番組」をやっているが、旅行会社の提供で、ちょっとした旅番組になっている。
で、チャンネルを変えた直後、画面が真っ暗になって「信号がありません」というテレビの警告になった。
テレビのケーブルが抜けたりするとこうなるのだが、今の流れで物理的に抜けるようなことは一切ない。
我が家の立地は、テレビ視聴難地域である。そのため、テレビを見るには CATV に加入しなくてはならない。
これが、昔は地域の CATV 局で料金も安かったのだが、10年くらい前に日本全国で CATV の合併再編が相次ぎ、2回会社が変わって料金もとても高くなった。
その頃、インターネットの光回線を使って地上波・BS 波を配信する、フレッツ光TVというサービスが現れた。
CATV のように豊富なサブチャンネルはないが、我が家に十分だったし、すでにフレッツ光は使用していたので、こちらに乗り換えた。
そういうわけで、テレビ信号が急に途絶えた、という段階で嫌な予感がして、スマホのネット接続を確認した。
家庭内の WiFi ステーションには接続するが、「インターネット接続無し」だった。
子供たちの見送りはまだだったが、仕事部屋に直行し、PC を起動し、ルータの設定を見る。
ネット接続が切れている。再接続ボタンを押しても復旧しない。
電話の受話器を取る。我が家では電話もフレッツ光電話だ。こちらも、「ツー」という、交換局に繋がっているときの音がしない。
ネットの接続が切れてしまう、ということはこれまでもたびたびあった。
でも、その場合もテレビと電話には影響がなかった。同じ線を使用しているが、これらは論理的には分離されたものなのだ。
それが全部まとめてダメになっている、というのは大事だ。
念のため、ONU を再起動。ONU というのは、光回線の信号をイーサネットの電気信号に変換する装置だ。
光モデム、という言われ方もする。モデムとはこの場合適切な言い回しではないが、歴史的経緯でその方が概念を伝えやすいためだ。
そして、テレビの同軸ケーブルと、電話線は、この ONU から出ている。
インターネットは、ONU にルータを接続し、ルータが接続を行う。先ほど「論理的に分離している」と書いたのはそういうことで、ルータのネットが切断状態でも、テレビ・電話が使えるのはこのような仕組みだからだ。
さて、再起動してから点検して気づいたが、ONU のパイロットランプ群のうち、「光回線」のランプが消えている。
つまりは、光回線への接続が切れてしまっている。
すぐに NTT の障害・工事ページなどを見る。特に情報はない。
この地域全体の原因ではなさそうだ、ということになる。
NTT基地局の問題の場合、障害などがあればすぐに告知が出るのだ。
でも、基地局と我が家をつなぐ回線のどこかで問題が起きているのであれば、そのような情報は出ない。
NTT のページから、故障に関する問い合わせをしようとしたところ、我が家の電話番号は「契約がない」と言われて問い合わせできなかった。
これは、インターネットプロバイダとして別の会社を入れているためだ。
以前はNTT の固定電話だったが、番号はそのままに IP 電話に変更し、その管理はプロバイダになっているのだ。テレビも同様。
ネットがないが、スマホを使ってプロバイダの問い合わせ電話番号を調べる。
受け付けは朝 10時からだった。WEB フォームなら 24時間受付なので、詳細な情報を書いて連絡を待つことにする。
僕は普段在宅で仕事をしているが、今日はネットが繋がらず仕事にならない可能性がある。
仕事を受けている会社の連絡用 slack にその旨書いておく。
10時16分に、プロバイダから連絡が来た。
光回線がそもそも繋がっていない、というのは、プロバイダ側の作業ではないので、NTTへの依頼となる、という丁寧な謝罪と、了承してもらえれば電話番号を NTT に伝え、折り返し電話させる、という案内だった。
当然了承する。
10時50分に、NTT から連絡が来た。
光回線のランプが付かないというのは、ONU 端末の故障が考えられる、とのこと。
しばらく前に ONU 故障して、交換したばかりなんですけどね…
と伝えたところ、最近だと思っていた僕の記憶がいい加減で、1年半前だった。NTT 側でちゃんと記録に残っているの素晴らしい。
しかし、工事担当者を手配して回線から確認すると、来週火曜日になるという。
機器交換であれば、すぐに発送して明日には到着する、とのことで、NTT の人も ONU 端末の故障の可能性が高いとみているようだったし、交換を選択する。
この日は仕事にならなかったので、普段忙しくてできていなかった家事をやった。
・壊れかけていたテレビリモコンを、分解して修理。導電性ペイントをゴムボタンの裏に塗ったら快適。
・動作が重くなっていたミシン、以前妻に相談されてすっかり忘れていた。オーバーホールの手配完了。
・捨てようと思っていた古いパソコン。入る箱を用意して、詰められるものは詰め、まだ動くものは HDD 完全消去。
・古い子供服や子供のおもちゃなど、ブックオフに売るつもりでまとめる。
ネットもテレビも使えない、というのは苦痛。デジタルデトックス! なんて冗談めかして言ってみるが、そんなもの糞くらえだ!
現代社会において、ネットが繋がっていないのは生活に支障をきたすレベルの災害だ。
溜まっていた家事の中には、ネットで調査が必要なものもあったが、それらはこなせていない。
せっかく時間があっても、家事すらできないのだ
しかし、やることがないので早めに夕食の支度をして、日が沈む前に食べた。
この日は夏至だったから、部屋の電気を点けずにろうそくをともして夕食にしたのだ。
…なんか、電話もネットも止まった上、電気まで止められた生活、みたいになった。
翌日。
長男は大学の課題がネットで調査して、ネットで提出らしいのだが、できない。
土曜日だが大学の講義はあるのだが、家のパソコンを持って行って大学でやることにした。申し訳ない。
早くONU 交換機機が届かないかな…と待ち続けるが、11時過ぎにやっと届いた。
早速交換し、状況が変わらないことを確認する。機械の故障はないだろうと思っていたが、やっぱり違うと確認できた。
すぐにプロバイダに連絡。電話をかけたら「この電話からは受け付けられません」と言われた。固定電話用の番号が公開されていて、携帯からかける場合は別番号のようだ。
調べると、いろいろな部署ごとにたくさんの番号が出てきた。どれが適切かわからんので、面倒になってまた WEB フォームを使う。
昨日相談したこと、状況が絞り込まれてNTTの工事が必要なこと、NTTから直接折り返し電話で構わないことを書いた。その方が速いだろうから。
でも、13時14分にプロバイダから連絡あり。まぁ、必ず確認してからでないとダメだとか、規則があるのだろう。
NTT の回線工事が必要そうなので、NTT から折り返し電話させる、というやり取り。
どうしよう。回線の復旧は非常に重要な課題だが、家の買い物にも行かないと食材が少ないのだ。
それに、昨日まとめた不用品も、ブックオフに売りに行きたい。
出掛けることにする。運転中に電話がかかってくると厄介なので、運転は妻にしてもらうことにした。
そしたら、近所のブックオフの駐車場についたところで、NTT から電話あり。
工事しかない、とわかっているので、日程調整のみ。最速で木曜日だというので、それで頼む。
最初から工事を頼むのに比べ、2日も伸びてしまった。
さて、不用品を持ち込んだが、査定に 40分かかるという。
その間に妻は買い物に行き、僕は床屋に行きたかったので QBHouse へ。
思ったより込んでいたので、待ち時間の間に対策を調べる。
木曜日に工事だと、月火水の3日間仕事にならない。詳細には語らないが、3日間仕事しないと、10万円を超える損失になる。
近所のコワーキングスペースを検索してみる。ネット接続ができる、仕事をしてもかまわない場所だね。
共用エリアなら、1日滞在しても1000円、とかあるのだが、そういうわけにいかない。
仕事中は頻繁に電話連絡もするし、機密情報も扱うので、個室でないといけないのだ。
個室は高くて、一日の作業時間8時間、昼休み1時間を入れて9時間使うと、5千円くらいかかる。
3日で1万5千円だ。
それでいて、家で作業するよりは不便だろう。
ならば、と別のネット回線を一時的に使う方法を模索する。
回線工事が必要なものは、もちろん今すぐにとはいかない。でも、WiMax 等であればどこででもすぐに使えるのだ。
UQ WiMax なら、1か月5千円からだった。機材が必要だが、Web申し込みなら機材無料だという。
しかし、この時は時間が足りずに詳細を確認できなかった。
妻と合流。調べたことを伝え、お金はかかっても WiMax 導入はどうだろうと相談。
妻としては技術はわからないし、仕事に必要ならいいんじゃないかとのこと。
ここで選択肢が二つ。WEB 申し込みできるようなので、今すぐ家に帰って詳細を調べて申し込む。
これだと、機材が届くのは翌日、日曜日。
近所の電気店に行って、UQ WiMax の申し込みができないか確認する。
これなら、その場で機材が持ち帰れるだろうが、お店に置いてある保証はないので探し回らないといけない。
すでに買い物した後で荷物が重かったが、近くの電気屋まで歩いてみることにした。
そこで見つからなければ帰る、でもいいだろう。
ヤマダ電機。スマホコーナーの片隅に、UQ WiMax のコーナーがあった。
専門の人が相談に乗ってくれて、3日間だけ使う、ということであれば、楽天の同様サービスの方が良いかもしれない、と提案してくれた。
僕としては、1か月間の契約で構わなかったのだが、UQ WiMax では日割り計算ができるという。
この場合、使用料金は安くなるが、端末代金が3万円近い。
楽天なら、短期間でも端末料金は無料だそうだ。ただし、通信速度は少し遅め。
僕としては、コワーキングスペースの個室3日分である、1万5千円程度を予算として考えていた。
同じ値段なら、家で仕事をした方が快適だからだ。
そう伝えると、ちょっと計算してきますと言って、担当者が少し離席した。
本部と相談して、2か月使ってくれるのであれば端末代金は無料でよいという。
2か月というのは、今月を含む。そして、今月は、残り期間の日割りでよい。
7月は完全に使ってもらって、8月1日に解約してよい。8月1日は日割り料金がかかるが、実質的には1か月ちょっとしか使わないので非常に安くなる。
即決。
端末は、家に据え置くルータタイプと、持ち歩けるポケットタイプがあった。
ルータの方が電波が強いようだが、ポケットにする。回線が復旧したら、誰かが持ち歩いて屋外で使っても良い。
そうすれば、スマホのパケット使わないからね。
家に帰り、設定。
設定なしでもそのままネット接続できるのだが、現在家にある WiFi ステーションの1つと同じ設定にして、ステーションは電源を切った。
これで、家族のスマホなどは設定を変えないまま、外部に接続できるようになる。
設定したころ、長男から連絡が来た。
課題が終わらなかったので、明日は日曜だけど大学に行って続きをやらないとー、と落ち込んでいる内容だった。
応急処置だが、家のネットを復活させたと伝えたら喜んでいた。大学まで片道1時間半かかるので、行かないでよいというのは非常に大きい。
現状、ネットが完全復活したわけではないので、いくらか問題がある。
WiMax 端末でネットにはつながるが、これでは家の中のネットワークは使えない。
プリンタなどは家のネットワークにつながっているので、プリンタを使いたいときは別の WiFi ステーションに接続して家庭内 LAN を使う必要がある。
ちょっと不便だけど、使えないよりはるかに良い。
そして、家の中にある公開用 WEB サーバも、当然ながら公開できない状態が続く。
今この日記を書いているサーバの事だな。
だから、この日記が公開されるのは、ネットが復旧した後になる。
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