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04-15 観音崎自然博物館
04-15 ビーチコーミング
昨日、14日日曜日の話。
以前から、家族で行こうと約束していた「観音崎自然博物館」に遊びに行ってきた。
前回行ったのは、僕と次女だけ。
二人だけだったので日記にも書いてなかったな…
2019年の8月21日、水曜日だった。写真が残っていたので日付まで分かる。
たしか、長女は部活だったか、塾の夏期講習だったかで不在、長男は受験予定だった高校の説明会に行かなくてはならず、妻はその付きそい。
で、僕は長男と妻を送るために車を出したのだが、当時まだ小学生の次女を留守番させるわけにはいかない。
高校近辺で面白そうな施設を探したところ、観音崎自然博物館を見つけた。
説明会が終わるまで、2時間程度遊びに来たのだった。
しかし、小さい博物館ながら非常に面白かった。展示方法などに工夫がある。
そのことを帰ってから話したところ、家族皆行きたがったので近いうちに行こう、と約束していた。
そのすぐあと…すぐ、というほどではないか。
2019年12月には、コロナが世界中で猛威を振るい始める。
不要不急の外出を避けるように、と呼びかけられた。
そんなわけで、約束は延期となっていたのだった。
先日、「所さんの目がテン」で、ヒトデの科学を放送していた。
ここで、観音崎自然博物館が紹介されていた。同館は、ヒトデの仲間である棘皮動物の展示が多い。
そこでまた、見に行こうという話になったんだ。
しかし、新学期が始まったばかり。新年度の予定もまだよくわかっておらず、家族の予定がどうなるかはよくわからなかった。
一昨日、土曜日の夜に、とりあえず全員日曜日は空いている、とわかった。
ただし、長男は履修登録を週末の間に終らせて、さらにその教科書などの購入手続きを終わらせる必要がある。
可能なら遊びに行こう、とはなったが、履修登録が非常にややこしい。
僕は先に寝たのだが、この日は遅くまでかかって履修登録を終わらせたと後から聞いた。
昨日の朝、8時過ぎに起きてきた長男に話を聞くと、教科書もカートまでは入れてあり、あとは支払いのみという。
すぐに僕のカードで決済。数冊の教科書が、大学指定のサイトでは売っていなかったので別途探す必要があるらしいが、後日でも大丈夫とのこと。
というわけで、準備が整った。
皆で博物館行こう。まだ寝ていた長女・次女も叩き起こす。
なんだかんだで、家を出るのが遅くなった。11時過ぎ。
昼ごはん食べてしまってから行こう、と僕が提案し、家の近所の道沿いのガストで食べようとしたところ、妻から「せっかく観音崎行くのだったら、その近辺で変わったもの食べたい」との意見。
観音崎周辺、食べるところ何もないよ? と言ったが、ほかのみんなも同意したため、まずは観音崎まで行くことになった。
高速道路も使い、家からは1時間ほど。
高速道路を降りてから食べられそうなところを探すが、やはり何もない。そのまま博物館まで来てしまった。
しかし、博物館の隣にレストランが併設されているではないか。
そこでもいいか、と思って駐車場に入ろうとするが、満車で入場待ちの車の列ができている。
あ、これだめだ。どこかでご飯食べてきた方が、駐車場もすくだろう。
一旦諦めて別の方向へと走る。
しかし、食べられるところどころか、コンビニすらない。
横須賀美術館前は、渋滞が起きていた。入場待ちの車が渋滞を作ってしまっているのだ。
春で暖かくなり、新年度も落ち着いた日曜日ということで、行楽客が多いようだ。
なんとかファミリーマートを見つけたが、駐車場満車。
しばらく待って中に入り、とにかく各自好きなものを買う。
この近辺は、広い範囲が自然公園に指定されていて、駐車場も多い。
どこかで食べられたらよさげなところで食べよう…と思い、駐車場を探しながら博物館方面に戻るが、どこも満車。
結局博物館まで戻ってしまった。
駐車場待ちの列に並ぶ。前に2台待っていた。そして、その車内でご飯を食べてしまう。
全然駐車場から出る車が無い。この駐車場、時間当たりいくら、ではなく、1回いくらの形式だ。
だから、早く出さなくてはならないというモチベーションはないのだ。
1時半を過ぎたあたりで、やっと1台動いた。
時間的に、併設のレストランから出て家に帰る人がいたのだろう。
その後、しばらく待ったがまた立て続けに2台出ていき、入れ替わりで入ることができた。
すでに2時前。
自然博物館に入る。
5年もたっているので、内部の展示もずいぶんと変わっていた。半分くらい入れ替えられた感じか。
しかし、以前よりも活性化している感じだ。
以前は、展示内容に古臭い部分もあったのだが、そうした部分が大幅に入れ替えられている。
3年ほど前から、YouTube でチャンネルを持って動画配信を始めたようで、積極的に「地域の自然探検」をやっているようだ。そうした成果報告も博物館内のいたるところに書かれている。
あと、同じく3年前には、近くにあった「京急油壷マリンパーク」が閉園になっている。
そちらから博物資料をいただいたものも展示されており、珍しい展示が増えている。
長女・次女は、タッチプールで楽しそうに遊んでいた。
よく見ると、6腕のイトマキヒトデがいる。普通は5腕なので、奇形なのだろう。
ヒトデは再生力が高いので、傷ついて再生した際におかしくなりやすい。
長男は展示の説明を隅々まで読み込んでいる。
今回、博物館の行く際に僕が家族に言った言葉は「カイロウドウケツを見に行こう」だった。
カイロウドウケツ…偕老同穴は、中国の故事に倣った言葉。
夫婦が二人で共に年を取り、死んだ後も同じ墓穴に入れてもらおう、という夫婦愛を示す言葉。
そして、カイロウドウケツは、深海に棲む海綿の仲間。
非常に美しい、ガラスで編まれた籠のような骨格を持つ。英語名は「ビーナスの花かご」。
で、その網目の中に、雌雄一対の2匹のエビが寄生する。エビにとっては、籠に守られて敵の来ない空間なのだ。
小さなプランクトンの時に中に入り、大きく成長して出られなくなる。
「海老」の字の通り、エビは腰が曲がるまで老いたもの、の意味を持つ。
老夫婦が二人で一生を共にする、というところから、この海綿自体の名前が「カイロウドウケツ」となった。
(エビはドウケツエビと名付けられている)
で、博物館内では…以前は目立つところに置かれていたのだが、端の方の物陰にひっそり置かれていた。
以前は無脊椎動物を中心に並べられていたコーナーの一画に、古代サメの「ラブカ」が置かれるようになって、その陰になっているのだ。
ラブカは、油壷マリンパークからの寄付らしい。貴重な資料なので置く場所を探したところ、無脊椎動物のコーナーを侵食したのだろう。
しかしまぁ、美しいカイロウドウケツ標本は見られたので、当初の目的は達成された。
ちなみに、次女は前回来たときには、この標本の珍しさがよくわからなかったようで、見たのを覚えていないらしい。
今は「あつまれどうぶつの森」にあったので知っているそうで、本物の美しさを興味深く見ていた。
残念なこともあった。
以前来たときは、貝殻だけをたくさん並べたコーナーがあったのだが、無くなっていたのだ。
オキナエビスなどの珍しい貝もあったのだが。
長女はビーチコーミングが好きで、子供のころは綺麗な貝殻を集めていたし、妻も貝の標本は結構好きだ。
貝殻だけたくさん並んでいる、というのは、地味であまり人気が無かったのかもしれない。
まぁ、これは仕方のないところ。
2時間ほどいただろうか。
満足したので博物館を出る。
この話、長くなったのでいったん区切りますが、まだ続きます。
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観音崎自然博物館に行った話の続き。
博物館を出た時刻は16時くらいだったろうか。
まだ少し早かったのだが、外食するつもりだった昼ご飯がコンビニグルメになってしまったので、夕飯を食べて帰りたい。
せっかくなので、車は駐車場に止めたまま、もう少し楽しもう。
付近一帯が自然公園になっているが、以前来たときは時間が限られていて全然見なかった。
少し歩いてみよう、と家族に提案する。
ちょうど、自然博物館の前に、里山っぽく整備されたエリアがあった。
里山っぽい部分と、その隣に別に整備された道がある。どちらも、山の上の方に道が続いている。
里山エリアの方を歩いてみることにする。
何らかの植物を育てているようで、区画内に入らないように、と書かれている部分が多い。
何を育てているのかは知らないが、ちゃんと人の手が入っているのは良い事だと思う。
里山エリアの一番上に登ったところで、猫がいた。
そして、その猫から少し離れたベンチのところに、おじさんが座っていた。
横に細い道が、まだ上に向かって伸びている。
先ほど横を通っていた道かな、とおもって、まだ上に続くから上ってみよう、と家族に行ってみたところ、おじさんが「この道、止まっているように見えるけど別の道に繋がってるから」と教えてくれた。
どういうことかよくわからず進んでみると、確かに道は行き止まりだった。
そして、子供が探検でもしたような細い道が横の斜面を折り返しており、上で別の道に繋がっている。
上の道が、先ほど隣にあった、別の立派な道らしい。
進んでみる。
しばらく進んだところで、方向表示案内。
まっすぐ進む道には、「ふれあいの森 1200m」の表示が。
いや、1.2kmも歩くつもりはない。ちょっと入って見ただけなのだ。
別の道で戻る方面には、「たたら浜園地」と書かれていた。
なんか、その地名カーナビで見た気がするぞ。博物館のすぐそばではあったはずだ。
そちらに戻ることにする。
たたら浜は、博物館からわずかな距離の浜辺だった。
そして、たたら浜園地には、バーベキュー場があった。
次女がバーベキュー食べたい、という。
今食べたいというのではなく、コロナ前はよく夏になると庭でバーベキューをやっていたので、またやりたいという意味だ。
コロナだから、というよりは、夏が暑すぎたり、誰かが受験で忙しかったりで、最近やっていない。
せっかくだから、たたら浜に降りてみる。ビーチコーミング好きの長女大喜び。
ぶらぶらとビーチコーミングしながら歩く。博物館から離れる方向に向かっていくと岩場があるので、そこに行ってみよう。
僕は先に岩場に入って見たが、潮溜まりが残されていて、小魚などがいる。
こういうの、いいね。イソギンチャクとかいないかと思って岩の下をいろいろ覗き込んだが、いなかった。
でも、貝はいろいろなものがいる。
長女がゆっくり追いついてきた。
貝いっぱいあるよ、と言ったところ、今回ビーチコーミングで拾っているのは貝ではないそうだ。
そういえば、しばらく前からシーグラスを集めているのだった。
シーグラス…ガラス瓶などの割れた破片が、波に洗われて角が丸くなったもの。
鎌倉の海岸では茶色いものが多い。ビール瓶の破片だな。ガラスとしては、茶色はあまり綺麗ではない。
しかし、ここの浜では、水色や緑が多く、綺麗だという。
ここの浜は海水浴場ではないので、ビール飲んだりする人が少ないとか、捨てられやすい瓶の種類も違うのだろう。
特に薄い黄色から緑色のシーグラスを探しているらしい。
ウランガラス、だそうだ。そういえば、しばらく前にそんなことを言っていたな。
僕のこの時点での知識では、放射性物質を微量に入れたガラスは、屈折率が高くなるので昔はレンズなどに使われた、というものだった。
でも、次女によると、美しいので工芸品としてのガラスにも多いのだという。実際、今調べたらそうだった。
岩場で砂浜は終わりだったので、再度引き返して、シーグラスを探す。今度は僕も手伝った。
片道では長女の片手に乗るほどのシーグラスしか見つけていなかったのだが、家族みんなで探して歩いたら、両手でも載せきれないほどの量が見つかった。
5時半ごろ、帰路につく。
八景島付近でファミレスの「ココス」に寄り夕食。うまかった。
家に帰ってから、長女はシーグラスを水道水で洗浄。
海で拾ってきたものは、すぐに洗っておかないと臭くなる。
で、妻にブラックライトを借りたいと頼む。これは、帰りの車中でも言っていたこと。
科学実験としてはブラックライトはよく使うので、妻は持っている。
ウランガラスは、暗闇で紫外線を当てると美しく輝くそうだ。
今回、それらしい色のガラスは無かったので望み薄だけど、と言いながら長女は暗い廊下でがさがさとやっている…
「光った!」っと、素っ頓狂な声。
慌てて見に行くと、確かに1つだけ、小さなシーグラスが輝いている。
しかし、ウランガラスの特徴である、緑色の光ではない。オレンジ色の光。
まさか本当に光るとは思ってなかったので長女は興奮気味だが、色が違うので冷静に「勘違いである可能性」を確認しはじめた。
ガラスではなくプラスチック片の場合、蛍光塗料などが練り込まれていて光るものもある。
しかし、僕も確認したが、ガラスのように思える。プラスチックなどの樹脂ではない。
次に、表面に蛍光塗料などがついているだけ、の可能性。これもなかった。全体に削れて曇りガラスになっているのだ。
表面に何かペイントされていたものが割れたとしても、これほど全体に光ることはないだろう。
紫外線ではなく、自然光で見た場合にもオレンジ色っぽい。
いろいろと情報を探すと、ウランではなくカドミウムを入れると、普段の色も蛍光もオレンジ色になるらしい。
ウランガラスよりも珍しいらしい。
ちゃんと鑑定できるわけではないので、まだ疑問符付きだけど、長女としては宝物。
小さなジッパー袋に入れたうえで、採取地と採取日、おそらくカドミウムガラス、と書いてコレクション箱に入りました。
情報を書いておけば、ガラクタではなく立派な資料。
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