目次
08日 68の日
09日 大学時代の夢日記
12日 FFT 差し替え
21日 漫画紹介「続く道 花の跡」
25日 肩の不調
今日は 68の日、らしい。6月8日だから。
ちょっと安易すぎないか?
まぁ、先日から何度も書いているが、X68k の公式エミュレータとして、X68kZ という製品を作った会社がある。
僕はクラウドファンディングで初期モデルを購入したが、ここで出た意見を元に改良したものが正式に発売することになった、そうだ。
わずかな改良だが、一番欲しいのは「リセットボタンがソフトウェア制御になった」ことか。
初期版は、リセットするとハードウェア本体がリセットしてしまい、起動が遅い。
しかし、リセットボタンをただのスイッチにして、エミュレータのソフト内で「エミュレータ上のプログラムに再起動をかける」ようにしたそうだ。
で、先日から少しづつサルベージしているので、「気に入ってた小さなゲーム」も見つけることができた。
今日に合わせて公開できれば良かったのだが、まだ何の準備もしていないので公開できない。
ゲームに限らずとも、もう何本かこうしたソフトがあれば、ディスクにまとめて公開しやすいのだけど。
以前の日記に書いた、X68k からサルベージした「夢日記」だが、ゆっくり読んでみたらなかなか面白い。
中には、いまだに覚えているものもあった。
これは、日記に書くことで記憶が固定されていたのだな。
でも、覚えていても詳細は忘れているので、面白いのだ。
一つ短いのを転載してみよう。
1992年の8月4日に見た夢らしい。
8月4日(火)
ヘミングウェイの猫を探している。
高校の体育館の横、学校机が沢山積み重ねられ、ゴミゴミとしたところで、その
猫を捕まえた。黒い小さな猫で、かわいい。
スーツをきて、ソフト帽をかぶった初老の紳士が現れ、猫を渡して欲しいという。
この猫は、彼の猫らしい。
猫を渡すと、彼はお礼だと言って、コインを指で弾くように投げた。
そのコインは、とても古く、価値のある物だ。
私が拾うと、彼は次々とコインを投げた。机の上に10枚ずつ並べて、4列と少
しあった。
どうやら、あの猫は貯金箱だったらしい。
これは、当時も意味が分からなくて面白かった夢だった。
猫は貯金箱だった、ってどんなオチなんだ。
自分の書いた夢日記には、自分なりに「夢に影響を与えたと思われる最近の話」も併記しているのだが、これは本当に意味不明。
ヘミングウェイの猫というのは実際にいて、多分どこかで聞いたのが夢の中でキーワードとして出てきたのだと思うのだけど、直近にそういうテレビを見たりしたわけでもなかったようだ。
他にも、妙にドラマチックなものとか、怖くて飛び起きて終わっている夢とか、いろいろある。
面白いのだけど、記述が長いのも多いので、特に転載はしない。
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前回、大学時代に書いていた夢日記を発掘したことと、特に公開するつもりはない、ということを書いた。
公開しないのは「夢の話なんて聞いても面白くないでしょ?」と思ったからなのだが、そういえば「夢十夜」とか、「夢」とか「ねじ式」とか、夢の話だけど、作品として成立しているものもある。
そう思いなおしたので、舌の根も乾かないうちに、また過去に書いた夢日記を公開してみる。
1991年の8月12日に見た夢のようだ。大学2年生の時。
基本的に過去に書いたままだが、誤字などは修正している。
僕が街を歩いていると、何だか薄く煙が流れているようなところを横切った。
煙は黄色い色をしている。この時は気にも止めなかった。
しかし、やがて街全体をこの煙が覆い始める。(首都消失のように)
その時、僕は友達と自分の部屋にいた。
部屋の窓は閉めていたので、この煙は入ってこない。
しかし、やがて窓の隙間から煙が染み込んできて、友達が吸ってしまう。
すると、その友達は吸血鬼のようになってしまうのだ。
(この煙を吸った物たちは、煙を常に吸い続けなくては死んでしまう。
また、まだ煙を吸っていない物に対して、煙を吸わせようとする。)
みんなが煙を吸わせようとするので、私は部屋から逃げ出し、扉を閉める。
外側から一生懸命扉を押え、すでに部屋の中に入って来ている煙が、こちらにこないようにする。
しかし、どうしても少しは漏れてくる。私はそれを吸ってしまった。
・・・しかし、何も変化は起きない。
どうやら、街で薄い気体を吸った時に、体に抵抗力ができたようだ。
やがて私は下の階におり、そろそろと居間の扉を開け、中を覗く。
すでにそこには煙が充満し、家族は皆、吸血鬼化していた。
そっと扉を閉めようとするこちらに、父が気が付き、煙を吸わせようと追い掛けてくる。
慌ててまた自分の部屋に戻り、(先程の友達はいなく、部屋の中は汚染されていない)
扉を閉める。
しかし、向こうからは開けようとして扉がガタガタ音を立てる。
やがて、急に力が消え、扉を開けてみると誰もいない。
窓から外を見ると、煙は晴れてきていて、太陽が見える。
常に煙を吸い続けなくてはいけない吸血鬼は、死んだのだ。
まだ警戒しながら部屋を出る。
足もとに貝殻に真珠をはめこんだイヤリングが落ちている。(貝はボロボロで黒ずんでいる。)
吸血鬼は、死んだ後に一対のイヤリングを残すのだ。
そこここにイヤリングが散らばっている。みんな死んでしまったのだ。
1人になってしまった。
階段をおりてトイレの前まで行くと、そこに、とても綺麗な、薄い水色に輝くイヤリングが
落ちていた。
吸血鬼になっているのに私に煙を吸わせようとせず、逃げるのを手伝ってくれた女性がいたっけ。
私は思い出していた。
貝殻の綺麗さは、心の綺麗さを表わす。
このイヤリングは彼女に違いないと、私は直感した。
なんか、最後の部分とか非常に文学的な感じだ。
この夢を書き留めておきたくて、夢日記を書き始めたようだ。
ところで、1か月ほど前に「夢日記をつけると気が狂う」という都市伝説を知りました。
リンク先の人は、実験として夢日記をつけていて、実際自分がおかしくなっていったので中止したらしいのだけど…
僕、3年間書いてました。全然問題なし。
しかし、自分ではもっと短期間だったと思っていたよ…
夢は突拍子もなくて面白かったから書いていたのだけど、夢日記書いていると、「後で書くためによく覚えておこう」って、夢の中で冷静になってしまうのね。
そして、夢の中で、次の展開とかを冷静にコントロールできてしまう。
これでは、突拍子もない展開にはならなくて、面白くない。
そんなわけで、夢日記をつけるのはやめました。
また気が向いたら、別の日の夢を書くかも。
(最近この日記に書く内容もあまりないので…
仕事の話は守秘義務もあり書きにくいし、子供たちが忙しくて家族でお出かけもないので)
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しばらく前に公開したX68k のゲームのディスクイメージだが、大学3年の時に作った FFT のファイルを更新させてもらった。
ゲーム内容などは特に変わってないし、バグがあったり、ウィルス汚染があったわけではない。
公開後に、ソースファイルや、当時パソコン通信に公開するために書いた説明ファイルが見つかったので、ディスクに入れたくなったのだ。
直接起動ではなく、わざわざディスク内を見なければわからないようなもの。
だから、すでにダウンロードしている人が落としなおすような必要はありません。
当時書いたテキストを見て、すっかり忘れていたことを思い出した。
大学祭で出店したわけだが、大学祭の時は夜はみな「開発」を続けていた。
で、その時もゲームのテストプレイとかをしてもらうのだけど、FFT はみんな奇妙なプレイを次々開発するのね。
一番驚いたのが、MIDI キーボードを持ち込んでいた先輩が、マイクの代わりにキーボードの音声出力をつなぎ、ピッチベンド用のスティックで調整できる幅を「1オクターブ」にして行ったプレイ。
綺麗に出力される周波数が、スティックの移動で滑らかに動くのだ。
つまり、単にジョイスティックで遊べるゲームになってしまう。
この遊び方を開発した人が、こちらのゲーム作った先輩ですね。
リンク先のゲームも、大学祭向けに作成されて、後に同人ソフトとして売られたゲーム。
ビデオの最後にスタッフロールがありますが、大学名・サークル名が書かれている。
先輩、今でも同じようなもの作り続けてるようですけど…
変わらない情熱に感心します。
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WEB で無料公開されている「ジャンプ+」の、読み切り漫画なんですけどね。
いつまで公開されているかわからないけど、非常に良かったので紹介してみるわけです。
これ、お話の中では一切書いてないのだけど、日本で最初に稼働したコンピューター、FUJIC の開発話を、「一番近くにいた専門外の人間」の視点で描いたものです。
この主人公に当たる人物、実在したのかな。
それとも、話を分かりやすくするために設定した架空の人かな。
…と思って、過去に自分のページでも少し FUJIC に触れたときの参考資料ページ見ました。
(すでに無くなっていたので、waybackmachine でアーカイブを見た)
なるほど。
開発者である岡崎(漫画の中では岡城という名前にしてある)が、女子社員1名に手伝ってもらって作成を開始した、とある。
史実に比較的忠実なようだ。
話の内容をグダグダ書いてもしょうがない。無料で読めるんだから、今すぐ読め。
で、僕としては、細かな部分を解説しよう。
18ページ目右下、四角い中に丸い部分がある装置、ブラウン管だと思います。
EDVAC では動作確認用のモニタとして使用されました。
または、ブラウン管を利用したウィリアムス管メモリを作るために用意したもの、のイメージかもしれません。
どちらかは、この部分だけでは不明。
19ページ目左上、雑誌のイラストが描かれていますが、IBM の SSEC ですね。
日本では「科学朝日」に解説が掲載されて、岡崎もこれに触発されて開発を始めたそうなので、漫画の中でも史実に忠実です。
ちなみに、実際のイラストはこんな感じ。(リンク先で、さらにイラストをクリックすると拡大します)
SSEC は、おなじ IBM が作った ハーバードマーク1 (ASCC) と同じく電気機械式、と解説している資料が結構多いのですが、実際には真空管を使用した電子式でした。
2023.6.23 追記
自分が持っている書籍の中で唯一 FUJIC について書かれている、「計算機屋かく戦えり」を確認しました。
ブラウン管は、真空管の物理特性を調べるのに使用した、とのこと。
お話の中でも「真空管の品質にばらつきがある」と書かれていますが、メーカーの公表している特性値があてにならないので、詳細を調べるための装置を自作し、調査するところから始めたのだそうだ。
漫画では、22ページ左上のコマ。主人公の女性が、ブラウン管に映る曲線を見つめている絵が描かれている。
蛇足になるが、この本の中のインタビューでも、「計算手の女性の一人に手伝ってもらった」と書かれてました。
この本読んだのずいぶん前な上に、さらっと書かれていただけなので記憶に残ってませんでした。
30ページ目。
開発者のセリフで「やはりブラウン管というのは難しい。記憶装置は超音波でためして…」とあります。
ブラウン管というのは、先に書いたウィリアムス管メモリのこと。当時最先端で、期待されていましたが、実際には扱いが難しい部分が多く、実用に至っていませんでした。
超音波というのは、水銀遅延管メモリのこと。
世界初の電子計算機と言われる、ENIAC で使用されたメモリです。
スピーカーから音を出して、離れたところでマイクで拾うと、少し時間がかかる、というのが基本原理。
時間がかかるということは、その間「記憶」されているわけです。
この方式では、読み出すのに音が到達するのを待つ必要があるので、自由にメモリアクセスできず遅い、という欠点があります。
(他にも、音波をそろいやすくするために水銀を使用するのだけど、水銀が酸化して特性が悪くなるので定期的に交換が必要で、しかも水銀は有害、などの欠点もある)
最終的には FUJIC は水銀遅延管を利用したそうなので、それを決めたシーンなのでしょう。
解説できそうな部分は、この程度かな。
こんな細かな部分知らなくても、話は十分楽しめます。
話の重要な部分は、技術話ではなく、世の中が変わるときの期待と不安、という普遍的テーマですし。
でも、こんな解説ができてしまう程度に、しっかり調査して描き込まれているこの作品を素晴らしいと思うのです。
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16年 コンピューターが初めてプログラムを実行した日(1948)
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先日読んだ個人作成のWEBサイトに、今時個人サイトはほとんど見られないし、あっても更新が止まっているし、もし更新していても病気の話題ばかり、という嘆き節が書かれていた。
えーと、そういうわけで、申し訳ない。病気の話題です。
肩を痛めたようで、かなり重症。
仕事でパソコンやっていても痛いし、寝てる最中でも痛くて起きてしまう。
そんなに痛いなら病院行け、という話だが、実は同じ症状は過去にも何度かやっていて、「病院に行っても無駄」ということを学習している。
レントゲン撮って、骨には異常がない、ということで湿布薬出されて終わりなんだよね。
そんなわけで、今は自分で湿布を張って耐えている。
以前に何度かやっている、というのは、子育て期の話。
15年くらい前だったかな。2年おきくらいに、3回くらいやったと思う。
あの頃は、子供3人の相手をして、保育園の送り迎えとか、休日に遊びに行ったりとか、寝ちゃった子を抱えつつ、背中には水筒とか着替えとかオムツとか入ったバッグを背負ったまま、別の子の手を引いて…とかで、肩が重みに耐えかねたのだ。
今回は、最初の原因がよくわからない。
先週の土曜日に、なんか軽く痛かった。
運悪いことに、日曜日に力仕事をしなくてはならない用事があり、それで悪化した。
で、一週間ほど痛いまま。
子育て期は、痛くても耐えながら子供の相手をするしかなかった。
しかし、今は子供が育っているので、手伝ってくれる。非常にありがたい。
僕は兼業主夫、とよく書いているのだけど、朝の洗濯物、料理、食器洗い等、やらねばならない家事が多い。
朝、洗濯物洗って、料理して、子供のお弁当作るまでは、休み休みやっている。
(朝4時半に起きて家事をするのが日課)
洗濯物を干すのがかなりつらいので、これは今は妻に頼んでいる。
朝以外の食事の支度も妻に頼んでいるが、この週末は次女もやってくれた。
あと、食器洗いは、夜は次女が結構やってくれている。
次女、頼もしい。
他にも風呂洗いとか、洗濯物畳んだりとか…
ここら辺は妻がやってくれている。
負担掛けて申し訳ない。
そんなわけで、前回書いた漫画の感想文も、実は肩が少し痛い、と思いながら少しづつ書いていたのだ。
だから、漫画の公表日に読んで「これは素晴らしい」と思いながら、すぐには日記を公表できなかった。
この週末は、X68k のプログラムまとめて公開したい、と思っていたのだけど、それも延期。
この日記は、こうした事情を謝罪するためのものでした。
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