2023年03月の日記です

目次

02日 長男、高校卒業
07日 2つのタブレット
14日 新しい食洗機 ファーストインプレッション
20日 リンナイ フロントオープン食洗器


長男、高校卒業  2023-03-02 12:44:16  家族

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一昨日の長女の高校合格に引き続き、昨日は長男の高校卒業式。

我が家的には喜ばしいことです。


しかし、ここで少し重い話を書いておきます。

今まで、重すぎるので公開する日記には書いていなかった話。


どこかで書こうとは思っていましたが、区切りなので書きましょう。

ただし、諸般の事情で詳細は書きません。概要のみ。




3年前、長男は頑張って、かなりランクの高い進学校に入学しました。

実は、試験の成績でもトップクラスでした。


しかし、この学校、「名前だけ」の進学校でした。

表面上偏差値が高いけど、教員の指導力は低いし、モラルも低い。

いわゆる「ブラック」な学校です。


そこで、長男は複数の教員からパワハラを受け、精神を病みました。

完全に欝になり、部屋に引きこもって、毎日「死にたい」と繰り返す状態に。



学校側に何度も連絡して、何が起きていたのか探りました。

上に書いたようにパワハラだった、というのもその過程で明らかになったこと。


ただ、学校としては自分たちに非があったとは認めていないため、不登校になったのはうちの子の問題であり、学校は何も悪くない、という態度になっています。

見解の相違でしょうが、まぁ、詳細書いたら誰でも驚くくらい見事なパワハラの連係プレーでした。

(複数の教員がかかわっています)


他にも、調べるうちにいろいろと出てくる…

学校全体に、モラルは低いです。


何よりも、学校のトップ階層が責任逃れしか考えてない。

話をしていても、自分たちの責任逃れの発言しか出てこなくて非常にいらいらする。


完全にブラックです。それでも「歴史ある名門校」なので、目指す子多いのだわ。


ここら辺、詳細は明らかにできません。

今後学校を訴えるかもしれないので、手の内見せたくないのです。




さて、欝になったのが2学年時の後半、一昨年の12月。

何度も話し合い、とにかく今の学校には居たくない、という長男の意思をやっと確認できたのが、半年たった5月の連休すぎ。


じゃぁ、通信制高校に転校しよう、と急ピッチで学校を選定し、不登校の子でも通いやすい環境を作っている今の高校に転校したのが、5月の終わり。



半年間学校に行っていなかったわけですが、2年の途中までの成績は優秀でした。

ここからでも十分、高校卒業の資格は取れる、と言ってくれました。


1か月ほど通い(通信制、と言っても、週3日通うコースにしました)、再度勉強が楽しいと思えるようになってきたので、そこでもう一度今後のことを話し合いました。


長男としては、やはり勉強自体は楽しい、とのこと。

高度な知識が学べると期待して入った高校がとんでもないところだっただけで、勉強は好きなのです。



そこで、ちゃんと勉強できる大学に行こう、と受験勉強を開始することになります。

…3年の夏休み前から勉強始めるって、かなり遅いのはわかってる。


通っている高校は、通信制なので何らかの問題を抱えた子が多い。

それでも、大学進学率は高いです。


でも、みんな文系なのね。それも、非常に簡単な試験で入れる大学。

とにかく「大学に入る」ことで、問題を抱えている子の自信とする方向。


長男は理系なので、学校での指導はあまり期待していませんでした。

そこで、塾の日程を詰め込む形で、多少無理目で勉強していました。


実際、はっきり欝になったのは一昨年の12月だけど、その前から欝気味ではあった。

そのため、2年の途中あたりから勉強をやり直すような形で、半年間で一気に詰め込んだ。



一応、すでに合格した大学はあります。

本当に行きたかった本命は、さすがに勉強が間に合わず、今年は諦めました。

今年受けた中での本命は、まだ合否発表されていない。


そこの結果が出てから、もう一年勉強して高いところに挑むか、妥協して今年行けるところに行くか、改めて話し合うことになっています。




さて、昨日は、そんな長男の卒業式。

高校の卒業式なんて、親はあまり出ないものだと思っているのだけど、上記のような事情もあって「是非」と招待されました。


詳細は書きませんが、通信制で人数も少ないため、一人一人を丁重に扱う、心のこもった卒業式でした。

通った期間は短いけど、周囲と仲良くしている姿も見られました。



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2つのタブレット  2023-03-07 17:07:44  コンピュータ 家族

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高校を卒業した長男、大学受験も試験は終わって区切りがついたし(まだ発表待ちのところがある)、部屋を片付けていた。

そして、「そういえば、こんなのあった」と未開封の箱を持ってきた。


転校した際に、転校先の高校では全員持つことになっているから、と購入した、学校指定のタブレット端末。

転校したのが遅かったこともあり、使わなかった。だから新品未開封のまま。


前の高校では学校ではPCルームがあってそちらを使い、家では各自の端末を使い…という形をとっていたので、長男は自分のマシンを持っていた。(というか、高校入学時に買った)


転校先の高校では、学校では特にPCは使わず、学校指定の端末は「家からネットワークにつなぐときなどに使う」ということになっていたのだが、長男は自分のマシンでやっていた。


というわけで、未開封だったのだ。




長男はいらない、というので、初期化して使い物になるかどうか開封の儀。


ASCON AT-11、という聞いたこともない機械だった。

調べてみると、ASCON は教育用にPC導入などのサービスをやっている会社で、「PCを売っている」のではなく、PCを学校で使うためのコンサルタントサービス全体を売っているようだ。


そのため、新品未開封で電源を入れたにもかかわらず、すでに長男の名前のアカウントが作ってあり、パスワードなども設定されていた。

(初期パスワードを書いた紙は同封されており、すぐにパスワードを変えるよう指示もあった)


また、教育現場で使うための、おそらくグループウェア(Google Classroom のようなもの)も入っているようだった。

でも、すでに卒業したので接続しない方が良いだろう。そのまま置いておく。


というわけで、さっそく初期化を試みる。

問題無く初期化できそうで、さらに Windows 11 にアップデートできそう、と分かったので実行。




ところで、この AT-11 は、キーボードを取り外してタブレットとしても使える、いわゆる「デタッチャブルPC」だ。


本体の後ろにはキックスタンドが付いていて、スタイラスペンも付属する。

…まぁ、Microsoft が Surface で作り上げたスタイルだな。


時間がかかったが、Windows 11 が入ったところで使ってみる。

キーボードの感触は悪くない。スタイラスペンもうまく動く。


しかし、キーボードについている、タッチパッドがどうもよくない。

操作していて思ったのと違う挙動をするのでイライラする。


少し冷静に考えて、理由が分かった。

タッチパッドを2本指でスワイプすると画面スクロール、というのは一般的な操作なのだが、この方向が自分が思っているのと逆だ。


スワイプで画面を動かす場合は、僕は「画面を掴んで動かす」イメージで動かしたい。

しかし、この機種では、「スクロールバーを掴んで動かす」のだ。これは方向が逆になる。


まぁ、その程度は設定でどうにでもなる。

コントロールパネルから、タッチパネルの設定を開いて…と思ったが、どこにもない。


どこに設定画面あるんだ?



探してみてもどこにもなかった。

これは、デバイスドライバが入ってないのかな? とりあえず動いているが、設定は別アプリで行う、という例もある。


どこの機械だろう。

Synaptics か ELAN か 、または ALPS か…そのあたりだろうと調べてみるがどうも違う。




調べる過程で分かった。


この AT-11 という端末、Chuwi UBook のカスタム OEM だ。


Chuwi UBook は、実は家にもある。11.6インチだけど。妻のマシンなので僕はあまり触ってないけど。

AT-11 は 10.1インチ。調べてみたが、このサイズは UBook にも、その後継機である UBook X にもなかった。


しかし、気づいてみればキックスタンドの形状は同じだし、スタイラスペンも同じものだ。


ここを手掛かりに、タッチパッドをさらに調べると、衝撃の事実が分かった。


Chuwi のタッチパッドは、タッチパッドの形をしているが、信号などは完全にマウスを模倣していて、Windows からはマウスとして認識されるそうだ。


そのため、タッチパッドの設定、という概念自体が存在しない。


タッチパッドのハードウェア側で、Windows で標準的になっているタッチパッドのゼスチャを認識し、キーボード信号として発信している。


そのため、ゼスチャが邪魔だから消したいと思っても、その設定、という概念が存在しない。



なんてこった。

ソフトウェアで認識させるようなことを、すべてハードウェアで完結して行っている。

その技術自体はすごいのだが、そうじゃない。ソフトウェアで行うから微調整が効くのだ。



スワイプ時のスクロール方向は、レジストリの設定で逆転させられると分かった。

一部のゼスチャは、AutoHotKey というソフトを使って使えないようにする、という定番技が分かった。


しかし、一番誤認識してイライラする「画面のズーム」というゼスチャが、どうやっても殺せない。


さらに悪いことがある。

このタッチパッドは左右前端を押し込むことで、左右のマウスボタン相当の動きをするのだが、このクリックを行うために左右前端を触ると、タッチパッドに触れたことでカーソルが動いてしまう。

そのため、クリックをまともに行えない。


一応、「一番端の角の部分」だけ、触っても反応しないように作ってあるようだ。

しかし、慎重に触らないといけない、というのは使っていてストレスが溜まる。


このタッチパッドは、Chuwi 端末を使用している多くのユーザーの悩みの種のようだ。

キーボードを打とうとすると誤認識して邪魔だから、「ない方がはるかにまし」という人もいる。

(その場合、デバイスマネージャからデバイスを無効化して、完全に使えなくしてしまう、という技がある)




AT-11 、ダメなのはこのタッチパッドがすべて。

他は、素直なつくりの Windows マシンだ。


教育用で安くするためか、かなり CPU は非力だけど。

しかし、市販されてない小さなサイズで、持ち運び便利なサブノートマシンとしてはなかなか魅力的。


我が家では妻が使ってみようかな、と言っている。

先に書いたが、妻は現在 Chuwi の UBook をサブマシンとして使っているが、これは「タブレット端末」で、キーボードがついていないために少し不便を感じているのだ。




さて、今日の日記は「2つのタブレット」の話だ。もう一つのタブレットの話をしよう。



長女は目標としていた高校に合格したが、この高校では「毎日持ち運ぶ」PCを必要とするので、各家庭で購入してください、という通達があった。


推奨は Chromebook 。しかし、これは「クラウドを使用する」という意味合いでしかないため、最近の WebBrowser が動いて、WiFi に接続できるマシンであればなんでも構わない、家にある機械の流用でもよい、という説明になっていた。


他にも細かな規定があったが、常識的な内容。


そして、学校に出入りの業者の斡旋品のチラシも入っていたが、学校としてはこれを買うように指示するものではない、とわざわざ明記してあった。


さて、業者の斡旋品を検討する。ASUS Chromebook Flip CR1 BP0003


CPU は Intel Celeron 。少し非力だが、Chromebook としては悪くないだろう。


ただし、Intel 系で Chromebook となると、Chromebook の売りの一つである、Android アプリの使用にはかなり制限が出る。

Android は CPU を問わない前提ではあるが、事実上 ARM でないと動かないアプリもあるためだ。


難ありなのが、重さ。1.42kg 。

ノートパソコンとしては軽い方ではあるが、教科書多数と一緒に毎日持ち歩くとなると、ちょっと重い。


中学では iPad が支給され、使っていた。この重さを測ってみたら、990g 程度だった。(キーボード込み)

長女の実感としては、これより重いのは嫌だなぁ、とのこと。



探してみる。

Lenovo IdeaPad Duet 370 Chromebook が良さそう。

この1世代前の機械である、Duet 360 は僕が普段使用しているので、安心感もある。


重さは 980g で iPad とほぼ同じ。

CPU は ARM 系。Celeron より非力なのが気になるところだが、僕の機種より2倍程度の能力があるので、実用上の問題はないだろう。



学校推奨の ASUS Flip は画面が 11.6 インチ。Duet 370 は 10.95 インチ。少し小さい。

一方で、解像度は Flip が 1366x768で、Duet 370 は 2000x1200 。広い。


実売価格はほぼ同じだった。

Flip は学校の出入り業者の価格で、Duet はネットで調べた最安値だけど。



あとは本人の好みだな…と思って長女に聞いてみると、小さければ持ち運びもしやすいし、何よりも軽い方が良い、というので Duet 370 を購入することに決定。




で、このタブレットが今朝届いた。


先ほど長女が学校から帰ってきたので開封したが、充電しないと起動しないようだったので、現在充電中。


まぁ、Chromebook なので設定項目などもほとんどなく、何の違和感もなく使えそうだ、と思っている。

1世代前の機種は僕が今でも快適に使っているしね。





以上で話は終わりだが、思い出したので余談。


長女の中学では iPad が支給されている、と書いたが、明日卒業式なので、今日返却した。


昨日、返却前にデータを全部取り出したい、と言われて確認したら、データはすべて Google Drive に入れられていた。


まぁ、そのアカウントが教育用で消されてしまうので、PCからアクセスして、全ファイルを Zip に圧縮して取り出し。

長女の個人アカウントの Google Drive に「中学校」というフォルダを作り、その中に全部突っ込んどいた。


(iPad 特有のアプリなどは授業では使わず、Google スライドや Google Doc 、Google Spreadsheet などを使っていたそうだ。

 だから、データさえ突っ込んでおけば、見たくなった時にまた見ることができる。

 しかし、なんで iPad にしたのだろう? Chromebook の方が安くて管理簡単に思えるのだが…)



学校のお勉強データには興味が無くて、消えてしまっても構わない、という生徒もいるだろうが、取っておきたい、という子もいるだろう。


長女が僕に相談してきたのだから、学校ではこうした保存方法は教えていないと思われる。


学校の勉強で作ったものなんて、多分数年後に見たら拙くてたいして価値のないものだと思う。

しかし、それを見ることで「当時の想い出」が一緒によみがえってきたりして、消してしまうには惜しいものだと思う。




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新しい食洗機 ファーストインプレッション  2023-03-14 14:58:55  住まい 家族

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先日食洗機が壊れた。

それで新しいのを導入した。


昨日据え付けてもらい、夜1度洗っただけだ。

だから、まだ十分なレポートは書けない。


これは、1度使っただけのファーストインプレッションだ。




どうしても以前の機械と比べてしまうので、以前の機械から書いておこう。


以前使っていたのは、18年前に購入した、ホシザキ製のフロントオープン食洗器。

ホシザキは、家庭用には事実上この1機種しか作ってなかった。

(細かな仕様が違う、バージョン違いはあったようだが)


ホシザキは業務用の厨房機器では大手のメーカーで、食洗器も大きなシェアを取っている。


その厨房用の技術を活かして家庭用を作っていた…のだが、我が家が購入直後に撤退した。

厨房用では良くても、家庭用では、余り受け入れられなかったためだ。



特徴としては、とにかく洗うのが速い。1回5分で洗ってしまう。

さらに、洗っている間に次の食器をセットできるように、取り出せるトレイが2つある。

(使わないときは重ねて機械の中にしまって置ける)


これだけ書くと良い機械のようだが、据え付ける場所に求められる要件が厳しい。


まず、瞬間湯沸かし器ではなく、夜間電力を使う電気温水器や、エコキュートなどの温度と水圧が安定した方法で、60度の温水を供給できる必要がある。


予備洗いをしている前提でしか洗えない。

予備洗いとは、大まかな汚れは取り除いたうえで、しばらく水につけて固い汚れなどはふやかしてあることだ。


1回5分で洗える代わりに、1回で洗える食器の量は少なめ。

最近の食洗器は、性能試験のために共通化された概念の「1人分の1回の食事の食器」を元に、4人分が1回で洗えるのが普通だ。


でも、ホシザキはそんなことはお構いなし。たぶん、3人分がはいらない。2人半、と言ったところか。

これは庫内が狭いのではなく、トレイの構造がシンプルなためだ。


一般的に食洗器は、各種の器を置きやすい「専用の」場所が用意されている。

半面、それ以外の器は洗いにくい。


ホシザキは、こうした「専用の場所」を用意せず、非常にシンプルなトレイを用意していた。

専用ではないので、ぎゅうぎゅうに詰め込むことができない。でも、専用ではないのでなんでも入る。


結果として、3L の大鍋でも洗える半面、標準的な食器で比べると入る量が少なかった。



そして、多分これが一番受け入れられなかった理由だと思っているが、洗っている間ずっと人がついている必要がある。

上に書いたように、1回5分で洗う代わりに、入る量が少ないのだ。

洗っている間にセットできるように、トレイが2つある、というのも、「機械が洗っている間、人間は次に洗うものを用意しつつ、洗いあがったものは片づける」という前提条件になっているためだ。


食洗器を導入するのは、共働き世帯が多いようだ。

セットしたら機械に任せ、出かけてしまう。または寝てしまう。


2時間かかっても良いので、次のタイミングで洗いあがっていればよい。

忙しいので予備洗いなどもせず、食べ終わった食器をそのままセットできるのが良い。



我が家の場合、共働きだが二人とも自宅で働いている。

そのため、少なくとも通勤時間はない。昼はともかく、夜には時間の余裕があった。


そこで、次々洗えるので、食器は夜まで水につけておいて、夜まとめて洗う、という形だった。

(ホシザキは、連続して洗うと節水になる機能も持っていた。まとめ洗いは、そのためもある)


非常に珍しいスタイルだとは思うが、我が家にはホシザキが非常にあっていたんだ。




さて、以上を踏まえて、新しく購入した機械の紹介だ。


リンナイのフロントオープン食洗器。

日本では、フロントオープンは珍しい。引き出し型の方が一般的だ。


ただ、海外ではフロントオープンが一般的。

実は、今回購入を検討するまでリンナイ製を知らず、海外製を購入しようと考えていた。


フロントオープンは、引き出し型に比較して庫内が大きい。

一度にたくさんの食器を洗いたい家庭にはこちらの方が便利だ。


ただし、庫内が大きいので、洗う際に水も多く使用する。その水を「沸かす」電力も多く使う。

日本では食洗器は「手洗いよりも水を使わない」と宣伝されて普及した経緯があり、この点では引き出し型の方が人気が高いのもうなづける。


また、フロントオープンは…というか、ホシザキもリンナイも、キッチンの床から、天板までの間に設置する形になる。

引き出し型の場合、大きな引き出しと交換して、「下部の小さな引き出しはそのまま残す」なんてこともできる…機種もあるようだ。ここら辺、機種が多いので機種による。


いずれにしても、小さな占有体積で導入できる。ここら辺が人気の秘密でもあるだろう。

小さな占有体積なのだから、庫内が狭いのも仕方なし、という感じか。




さて、リンナイのフロントオープンだが、ネットで情報を探すと、最速で 15分で洗いあがる、という情報がある。

今回、その情報を信じて…というか、すがってこの機種にした。


しかし、情報を調べている時点で、どうもこの 15分という時間の出所が謎だった。

そう書いてあるページがあるのだけど、詳細が明らかになっていないのだ。

そして、詳細を調べると、「85分」というリンナイの公式の情報に行きつくのだ。


結果を書けば、85分でした。

ただ、この 85分には乾燥時間 30分を含んでいて、この乾燥時間は無くせます。その場合 55分です。


昨日設置してから最初の運転では、なぜかスタート直後に「残り 45分」の表示でした。

そして、ちゃんと 45分で仕上がった。


そのあとで、追加で洗おうとしたら 55分でした。

なにか理由がありそうだけど、今のところは謎のまま。




リンナイは、庫内に2つのトレーがあります。取り外せない、引き出し式の上部トレイと、取り外せる下部トレイ。


でも、下部トレイも「掃除などの際に邪魔にならない」程度の意味合いで外せるだけで、別の場所で食器をセットして持ち上げて移動するようなことは想定していません。

(針金で作られているので、重い状態で持ったら曲がるかも…)


いろいろな食器を考慮した「専用の場所」が作られているので、想定外の食器に対しては弱いです。

何でもかんでも突っ込んで洗う、というようなことはできません。


まぁ、ここら辺はまだ、我が家の食器を洗う際の「最適解」を僕が準備できていないだけかもしれません。

今後使っていくうちに、まとめて洗える分量は増えていきそうです。


お湯の吹き出し口は、下部と中央にあります。

中央のものは上下にお湯を出すので、上部トレイは下からだけのお湯で洗うことになります。


(実際には、天井にあたって落ちてくるお湯があるでしょうから、上下から洗われます。

 ただ、勢いでいえば下が強い、ということ)


洗っているお湯の温度は、ホシザキより高め。

説明書によれば、60度のお湯を供給しても、そこから沸かして 70度で洗うようです。

(供給する際の温度は、60度を上限とするように記されています)


ホシザキは取り出した後に食器を片付けられたけど、リンナイは少し熱い。

持てないほどではないのだけど、少し置いてから片づける方が良さそう。


先に書いたように、ホシザキは「食洗器と一緒に人間が作業する」前提だったので、洗ったらすぐ片づけたくなるのですが、リンナイはそういう作りではないです、というだけ。




昨日は、設置工事の人が来るのでキッチンを綺麗にしたくて、朝の分は手洗いしていました。

昼と夜の分をまとめて洗おうとすると、1回では洗い切れなかった。


なので、45分待って残りをもう一度洗ったのですが、2回目は鍋類を洗おうとしたら、大きいものが多くてあまり入らなかった。

入りきらない分はさすがに手洗いしました。


多分、大きなものから先に洗い、隙間に小さなものを入れていく、というスタイルなら、2回でもっとたくさんのものが洗えそう。


もっとも、ホシザキが速いから任せていた部分もあり、多少なら手洗いしてもいいんですけどね。




おまけ


食洗器が壊れてから1か月ほど手洗いをしていたのだけど、ここ1週間くらいは次女(中1)が代わりに洗ってくれるようになっていた。


それで洗うのの大変さが分かったのか、食洗器に興味津々。

昨日は、届いてから洗うまでにマニュアルを何度も読んでいた。


使ってみたい、といって食器の入れ方を試行錯誤していたのも、次女を中心に僕が手伝う感じ。


学年末テストが終わった後で、時間的に余裕があることもあるのだけど、ありがたいです。


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リンナイ フロントオープン食洗器  2023-03-20 17:47:58  住まい

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さて、1週間ほど使ってみたので、そろそろ使い勝手を書いても良いころだろう。


もちろん、1週間程度ではまだ「使いこなせてはいない」。

でも、方向性が分かってきたので書く頃合いだと思うのだ。


本当に馴染むまで使うと、新しい機械に対する思いなども薄れてしまい、何も書けなくなるから。

(それはそれとして、もっと使ってからまた書く可能性はある)




まず、リンナイのフロントオープン食洗器は良いものであった、と書いておこう。

十分合格だ。買ってよかった。


そういう総合評価を下したうえで、各論に入る。各論で書きたいことはたくさんある。



良い事から書こう。


まず、1回に洗える食器の量が、思っていた以上に多い。


以前使っていたホシザキの食洗器では、一日分の食器を洗うと、大体4回機械を動かしていた。

これが、リンナイのフロントオープンでは、2回で済んでいる。


入る容量が2倍程度はある、ということだな。

洗いカゴの大きさが、そもそも大きい。ホシザキでは対角線にしか置けなかったまな板が、辺に収まる。


そして2段ある。上の段は後で書くが制約も多く入れられるものが限定されるのだが、ともかく底面積が広い上に2段になったのだから、1度で入る容量が2倍ある、というのも当然だろう。


この、一度にたくさん洗えるというメリットが、何よりも素晴らしいのだ。



次に…。

えーと、次に…思いつかない。

リンナイのフロントオープン、良いと思えるのは上に書いた「容量が大きい」で全てだ。

これのメリットは非常に大きく、これだけで買ってよかったと思えるのだが、他に良かった点が見いだせない。




では、次に「評価すべき点」をあげる。

良かった点と何が違うかというと、今回比較した「ほかの」食洗器よりも良いと思われる点だ。


「前の」食洗器と比べると、使い勝手が悪くなっている。

でも、「ほかの」食洗器よりはずっといい。


でも、ほかの食洗器は検討しただけで使ってないので、本当のことを言えばよくわからないのだ。

よくわからないなりに、良い点を挙げてみようというものだ。




容量に関してはここでも書いておこう。

他社の食洗器は、大抵「家族4人分の1回の食事の食器が洗える」ことを目標としている。


でも、実際4人分は入らないそうだ。理由はあとで詳しく書く。

リンナイは、これが8人分になる。やっぱり8人分は入らないのだけど。


入らないとはいえ、容量2倍は評価できる。我が家は5人家族で、先に書いたように2回動かせば一日分洗える。

(昼ご飯は子供はいないとか、お茶碗は朝使った後、手洗いして夜も使う、とかの事情もあり、「1日分」は言葉通りの意味ではないのだが)




速度は大きなメリットだろう。

条件付きだが、最速 35分で洗ってくれる。


…前のホシザキは5分だったので、使い勝手は落ちている。

でも、他社の食洗器は、高速モードでも1時間程度、というのが多い。


ネットを探すと、リンナイ製は 15分で洗う、と書いてある記述をしばしば見かける。

それに期待して買ったのだが、あの話はどこから出ていたのか?


少なくとも TOTO のシステムキッチンのページには書いてあった。

TOTO はリンナイの OEM を受けているらしいのだが、もしかしたら TOTO 向けにチューンしていたりするのかもしれない。


もしくは、古いモデルには15分のモードがあったが、何らかの事情で無くなったのかもしれない。


さて、前回書いたが、洗う時間の表示が、35分になったり 55分になったりする。

その後、多分だけど条件が分かった。


先に書いたように、大抵は2回洗うのだが、1回目は「35分」と表示される。

でも、時間を測ると 55分かかって洗いあがる。


2回目は「55分」と表示されるのだが、35分で洗いあがる。


どうも、前回洗いあがった時間を、「予想時間」として表示するようだ。


そして、2回目は 35分になる理由だが、お湯の供給温度が高くなるためだろう。


我が家はエコキュートを使っていて、 60度のお湯を食洗器に供給している。

しかし、屋外のエコキュートから室内の食洗器までは距離があるため、屋内のパイプ内の「お湯のはずのもの」は、冷めて水になっている。


そのため、1度目の動作時には、供給されたお湯の温度は低くなっているだろう。

これを沸かすのに時間がかかり、55分になるようだ。


そして、2度目は素直にお湯が供給されるし、温めるためのヒーターも熱くなっている。

このため 35分で洗いあがる…ということだと思う。


ベストコンディションだと 35分だが、最初は文字通り「温まっておらず」 55分かかってしまう、ということのようだ。




お湯をわざわざ沸かしているため、洗いあがった後の食器の温度が、ホシザキよりも高い。


そして、「フロントオープン」の扉だが、少しだけ開けた状態で止めることができる。

(ホシザキはそんなことはできなかった)


これ、大きなメリットだ。

乾燥機能は付いているのだが、使わなくても大丈夫。

洗いあがったら、少し開けて5分くらい放置しておくといい。


これだけで、余熱で乾燥してしまう。


実は、海外製の「ミーレ」の食洗器は、洗いあがった後に自動でドアを半開きにしてくれる機能があるんだよね。

自動ではないけど、同じようにすれば、わざわざ電気代を使って乾燥する必要はない。




さて、悪いところ行こうか。


実は、悪い部分は「些細な話」だし、多分リンナイに限った話ではない。

それでも、正当な評価として、悪い部分も書いておかないといけないと思うのだ。


先に書いたが、8人分の食器が入る、とカタログスペックにはあるのだが、入らない。


これ、食洗器を作っているメーカー間の取り決めで、「何人分」と書くときの「標準食器」というものが決まっているのだ。


各社、少しでも多く入るように見せたいので、この標準食器を入れることに最適化したカゴの形状をしている。


しかし、食卓を楽しく演出するというのは、「いろいろな形の食器がある」ことでもあるのだ。

そんな、標準的な食器ばかりではない。


そもそも、皆さんの家で使われているお茶碗、コップの類は「全員が同じものを使っている」だろうか?

多分、個人個人で違うデザイン、違う大きさだと思うのだ。


しかし、標準食器の考え方では、すべてが同じ形をしているので、ぎりぎりまで寄せても「ぴったり重なる」前提だったりする。

その前提で詰め込んだ時に4人分なり8人分入る、という表記は、実際にはそれほど入らない、ということに他ならない。


西洋の家庭では、同じ食卓を囲むものの皿は「揃えるべき」だ。そろっていないと、除け者扱いしていることになる。


しかし、日本の家庭では、各個人がお気に入りの食器を使う。

「自分専用の食器が置かれている」ことが、自分の居場所、帰るべき家であることの証明になるからだ。


各社が勝手な基準で宣伝をしないために標準食器を定める、という考え方には賛成する。

しかし、それは「標準食器に最適化された形状を良しとする」こととは違うと思う。


さて、標準食器の話を書いたのは、今回購入した食洗器の「悪い」部分が、すべてこの話に起因するためだ。


我が家で一番良く使う皿を立てることができない。

我が家で一番良く使う、個人用のサラダボウルを立てることができない。

我が家でよく使う小皿を立てることができない。

我が家でよく使うラーメン鉢を立てることができない。


「立たない」のだが、一応滑らないように引っかかる場所はある。

だから、立てるのは諦めて、少しづつ隣の食器に「倒れ込む」ような形で、お互いが支えられるように置いている。


しかし、これをやると、「接触している」部分の汚れが落ちにくかったりする。

以前の食洗器よりも洗い時間が長くなったのに、汚れ落ちは悪くなった。

これは大きなデメリットだが、食洗器本体の性能ではなく、「洗いカゴが標準食器に最適化されている」ことによって生じている。


過度の最適化は害悪である、というのはよく言われることなのだが、今回購入した食洗器、そしておそらくは他社のものも、そうした害悪によってずいぶん使い勝手を落としているように思う。



ちなみに、ホシザキはこのような最適化はなかった。

潔いほどシンプルに「等間隔に並んだ支柱」しかない洗いカゴだった。


しかし、この支柱は、洗いカゴの半分づつ、取り外せるようになっていた。

取り外した部分は、何も突起物がないフラットな状態になる。


このシンプルな設計は、「最適化」はされていないので、「標準食器」の入る量では、おそらく損をしていただろう。


でも、実際に使うときには、非常に使い勝手が良かった。

実際、どんな食器にでも、大きな鍋にでも対応できていたのだから。




さて、そんなわけで、実は最初に「1日分の食器が2回で洗える」と書いたが、ホシザキの時には洗えていた、鍋やフライパン、炊飯器の釜などは、手洗いすることにした。

小物を洗うのが面倒くさいのであって、大物はそれほど苦労しないためだ。


特に、炊飯器の釜は、洗い終わった後にすぐ「翌朝の炊飯の準備をする」ようにしていた。

5分で洗えるのなら食洗器に任せればよいが、55分かかるのであれば、手洗いしないと次の作業に支障を来す。


似たような理由で、子供たちは以前は「自分のコップ」を食洗器に任せていたが、最近は「自分で洗う」ようになった。

食洗器に任せると、水を飲みたいときに30分以上我慢しないといけなくなるためだ。



一日の食器が2回で洗える、と最初に書いたが、この食洗器に任せると「不便」なことも増えたため、そもそも任せるものが減った、という話でもある。


残念なことだが、それでも今選ぶ機種の中では、我が家としてベストなものだったと思う。


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