スプラ3の第1回フェスが終わった。
…改めて、この手のイベント運営の難しさを感じた。
スプラ2は最初の2年間しかフェスをやらなかった。
ファイナルフェスは 2019年の1月。
実際にはその後も不定期に特別なフェスが行われたのだけど、それも 2021年1月が最後。
正直に書くと、僕はもともと対戦ゲームは苦手だし、3Dのシューティングも苦手。
スプラ2は、最初の内こそ遊んでいたが、途中からは「フェスだけ参加」になっていた。
そんなわけなので、本当に久しぶりに遊んだのが、スプラ3の「発売直前」の無料お試し。
これもフェスの扱いだったのだけど、本当に特別扱いなので適当に楽しんだだけ。
今回、1年半ぶりのフェスで、詳細すっかり忘れていた。
遊んでない人には何やらわからない話なので、軽く説明しよう。
スプラ3、正式名スプラトゥーン3は nintendo switch 向けのゲームだ。
3Dで描画された画面で、敵陣営と味方陣営に分かれて撃ち合いをする「シューティングゲーム」だ。
この手のゲームは、もう10年くらい前からアメリカを中心に流行していた。
しかし、日本ではどうも流行らない。
任天堂社内に、この手のゲームを「好きなグループ」がいたそうで、彼らが日本でも流行させようとして、既存のゲームの「日本人受けしない」部分を徹底的に洗い出し、受け入れられる方法を考えた。
結果として、世界中で流行するゲームになった。
「日本人受けしない」と考えていた部分は、実は海外でも嫌いだった人が多いのだ。
最初に書いたが、僕はこの手のゲーム嫌い。でも、スプラは楽しめる。
撃ち合いのゲームであるにも関わらず、最終的な結果が「敵を倒した数」ではなく、「ナワバリの面積」で決まるためだ。
撃ち合いと言いつつ、武器も水鉄砲という設定になっている。
その水鉄砲で地面を塗る。塗ったところが「ナワバリ」になる。
人に銃を向ける、という内容に抵抗がある人も、直接対決が嫌だ、という人も楽しめる。
最終的には、前線で殺伐とした殺し合いになるけどね。
それで「フェス」だ。
普段のゲームだって十分面白いが、僕がフェスだけ参加する、と書いているように、より「特別感」のあるゲームになっている。
期日指定で、遊んでいる人がいくつかの「陣営」に分かれて、大きな勝負をする。
この陣営は、簡単なアンケートで決まる。
例えば、スプラ2の最初のフェスは「マヨネーズとケチャップ、どちらが好き?」だった。
フェスの時でも、1回1回の勝負は、いつものゲームとあまり変わらない。
でも、そのゲームの勝敗が、より大きな「勝負」を決めていく。
この「フェス」が、スプラシリーズの非常に面白いところであり…運営が非常に難しいところだ。
僕は初代のスプラは遊んでいないのだが、初代の最初のフェスはひどいものだったらしい。
2つの陣営に分かれて戦うのだが、「人数が少ない陣営」の人数が少ない。
何を当然のことを、と思われるだろうが、フェスは「2つの陣営」が戦うのだ。
両者が同じ人数でないと、勝負が成立しない。
結果、人数が多いチームでは、遊ぼうと思っても「相手がいない」状態で待たされる。
「人数が少ないチームは、寝ないで遊んでくれ」という懇願がネットの掲示板に書かれる始末。
その後、人数が少なくて試合が成立しないときは、「同じ陣営」の人同士が戦う、という同士討ちが作られた。
これで「ゲームが遊べない」ということは無くなったが、同士討ちはフェスの結果には無関係なので、あまり多いと興ざめする。
例えば、先ほど書いた「マヨネーズとケチャップ」だが、このお題はあまりよくない。
日本国内では半々程度に分かれたのだが、海外では圧倒的にケチャップが多いのだ。
これ、日本国内だとよく「似たようなもの」扱いされるのだけど、海外では「ドレッシングと、なんにでも使える万能ソース」だからね。
どちらが好き、と言われたら、なんにでも使える方が好きに決まっている。
こういう時、同士討ちだらけの詰まらないフェスになってしまう。
さて、それでやっと今回の本題に入れる。
スプラ3では、フェスが「3陣営」に分かれるようになった。
これ、素直にいいアイディアだと思った。
2陣営だと、必ずどちらか一方は「過半数」を取るのだ。
相手より人数が多くなったチームには、同士討ちが発生してしまう。
3陣営に分かれれば、「自分の陣営」は、おそらく「残る二つの陣営の合計」よりは人数が少ないだろう。
常に自分は「人数の少ない側」になり、他のチームと対戦することができる。
実際、発売前のお試しでは、「グー、チョキ、パー、どれが好き?」というお題で、それほど人数差もなくうまく遊べていた。
で、今回の第1回フェスだ。
「無人島に持っていくなら?」で、道具・食料・ひまつぶし の三択だった。
これ、海外でも同じ内容なのかな?
どうもネットで情報探しても見つからないのだけど、事前調査を「世界的に」行って決めた三択ではないかと思う。
無人島、と聞いて、日本人はテレビのバラエティー番組の「無人島生活」や、遭難して無人島に漂着、と言ったシチュエーションを思い浮かべることが多い。
でも、海外では「無人島リゾート」も結構多いのだ。ちゃんとホテルが整っていて、島を丸ごと1つ貸してくれる。
そういうところでは暇つぶしという選択肢もありだろう。
でも、フェスの開催を伝える際の、キャラクターの寸劇は、「ガチで遭難し、いつ助けが来るかもわからない」という状況のものだった。
その状況で「ひまつぶし」はあり得ないし、食料だってすぐ尽きてしまうだろうから、食糧確保のための道具、と考える人が多かったようだ。
結果、3択なのに道具が過半数を超えてしまった。
これにはもう一つの裏があり、フェスの際はそれぞれの陣営に「キャラクター」が付くので、キャラの人気投票になりやすい。
道具には一番人気のキャラが付いた。これも過半数を取る原動力になっただろう。
ともかく、せっかくの「同士討ちを出さない工夫」は役に立たず、第1回フェスから同士討ちが頻発するものとなった。
ついでに言うと、スプラ3はフェスの後半で、前半で「一番勝率が高かったチーム」4人に対し、残る2チームが2人ずつ参加して3色で陣取りをする「トリカラバトル」というものがある。
今回、一番得票率が少なかった「ひまつぶし」陣営が、前半での勝率が一番高かった。
結果として、トリカラバトルはほとんど成立しない。特に、道具陣営の人にとってはせっかくの最初のフェスでトリカラバトルが全然遊べない、ということになったようだ。
#ちなみに、僕は食料派だった。
ガチ遭難の場合、最初の1週間を生き抜くのが難しい。
見知らぬ島での食糧確保をどうすればできるのか、という調査だけで時間が過ぎてしまうためだ。
道具はこの調査が終わった後で役立つものだが、最初の1週間を生き抜けられないと無意味になってしまう。
そんな本気で考えるようなものではないのだけど、久しぶりのフェスで、つい本気で投票してしまったのだ。
個人的には、スプラ2の「サンリオフェス」以来の大失態。
サンリオフェスは、サンリオがスポンサーになって開催されたものなのだけど、どうも最初から「ハローキティを勝たせたい」という要求があったようなのだよね…
おそらくはそのために、マッチングの際に手心が加えられたのだけど、これが露骨すぎて公式が謝罪するまでの騒ぎになりました。
(サーバーの不具合だった、ということになっていますけどね)
今回は、選択肢は悪くなかったのだけど、紹介するキャラクターの寸劇のシナリオが悪かった。
「無人島と言えばリゾートじゃないの?」の一言があれば、これほど道具に偏らなかったと思う。
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