7月に入ってから日記を書いていなかったので、なんか書いておこう、というだけのもの。
2日前の日曜日、参院選があった。投票行った。
その2日前、安倍元総理が街頭応援演説中に射殺される、というショッキングな事件があった。
思うところはいろいろあるが、素直に惜しい人を亡くした、と思う。
反感を持っている人も多くいることは知っているが、力のある政治家だったと思う。
(力があって影響力が無視できないからこそ、反感を持つ人もいるのだ)
ただ、暗殺の理由は政治的な思想ではないようだ。
犯人もそういっているし、本当の原因はこれからの調査を待たなくてはならないが、手作りの銃を使っての犯行で、自宅からも手作りの爆弾などが見つかっている。
ただの残念な中二病のように思う。
誰しも爆弾やニトログリセリンの作り方は調べてみるものだが、実際に作って殺傷力を試したくなるのは残念でしかない。
(暗殺そのものが目的であれば、武器から手作りするという回りくどい方法には至らないだろう)
話を参院選に戻すと、神奈川選挙区はいつにもまして魑魅魍魎が跋扈する世界だった。
わけのわからない泡沫候補が沢山いる。調べてみたら、政党名を隠しているだけで、多くがNHK党だった。
政党名を明かすと不利益になる、と自らわかっているから隠しているのだと思う。
たしか数年前に東京で同じ状態になって話題になっていたような…
東京に続いて神奈川でも同じようなことを始めた、ということだろうか。
泡沫候補は泡沫候補なので、順当な人が当選していた。
中三の長女が、学校で第2次世界大戦ごろの歴史を学んでいるそうだ。
「ポピュリズムってなに?」と聞いてきた。
参院選の選挙公報が手元にあったので、ちょうどいい教材だ。
魑魅魍魎の中には、まさにポピュリズムとしての主張をしているような人もいた。
今の政治は裕福層が自分たちのいいようにやっているだけだ、という主張だった。
そういう、わかりやすい仮想敵を作って大衆を煽るのがポピュリズム。
実際には、様々なバックグラウンドを持つ政治家がすでにいる。
もちろん裕福層で政治をやっている人だっているが、裕福層でない人だってかなり多い。
なので、上に書いた主張は根拠がない。
もちろん裕福層の政治家もいるが、それは多様性のためにも必要なものだ。
また別の日に「政治的リベラルってなに?」というのも聞いてきた。
リベラル、というのはすぐに説明をするのが難しい。
やはり選挙公報を開いて、保守派と革新派、ついでに日本の場合「右翼」がいることを教える。
(本来右翼は保守派の意味だが、日本語においてはすでに別物だと思う)
現状の問題点を挙げて、変えていこう、という主張はわかりやすい。
しかし、実際に変えようとすると混乱を招くだけのことが多い。
かといって、現状維持を目指す保守だけでは、時代の流れについていけない。
現状から急に変わらないように、段階を踏んで変えていこうというのが現実解で、そうした人たちがリベラル。
とはいえ、リベラルでも保守より、革新寄りなどいろいろあって、グラデーションを作っている。
「保守、革新、リベラル」みたいにわけてわかった気になっていてはいけない。
魑魅魍魎が跋扈していたからこそ、選挙公報にはいろいろなタイプの主張が載っていて、なかなか良い生きた教材になった。
泡沫候補の皆さん、ありがとう。
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