目次
02日 コロナ関連
15日 長女発熱
27日 BABA IS YOU
コロナ、オミクロン株が猛威を振るっている。
今日は1日の感染確認が、東京で過去最多の2万人越えだそうだ。
全国だと、昨日の集計で1日8万人越え。
自分が罹患した昨年夏のデルタ株の時よりも感染者数は多く、幸いなことに重症者数は少ない。
なので、医療現場の人は大変そうだけど、まだ「医療崩壊」というほどの状況にはなっていない。
というニュースで始めて見たのだけど、より至近な話としては、次女(小6)が学年閉鎖で、今日から自宅待機となっている。
学校で配布された iPad を持ち帰り、朝の会はオンラインで。以降はすでに課題を出されているので自習。
オミクロンの話をそろそろ記録しておくか、と思ったのは、こちらの方がより強い契機となっている。
…が、記録しておこう、と思っても、特に書きたいことはそれほどないのだよね。
ワクチンのブースター接種は、今年の頭くらいから始まっている。
しかし、接種率が上がらないのだとか。
年寄りから順に接種なので、上の年齢層が積極的に受けてくれないと、下の世代に順番が回ってこない。
テレビなどを見ていると、接種が進まない理由は明白に見える。
…のだけど、どうもそのことに言及する人があまりいないように見える。
今回、確保できたワクチンのほとんどが、モデルナです。
そして、「ファイザーがいい」と言ってモデルナを敬遠して、様子をうかがっているお年寄りが多いのだとか。
そこで、テレビでは「交互接種でも大丈夫です」と呼びかけています。
これ、様子をうかがっている人が知りたいのは、多分そこじゃないのね。
一応解説しておけば、以前ファイザー製を接種した人が、今度はモデルナ製を接種する、というのが交互接種。
1回目と2回目の時には、交互接種はできるだけ避けて、同じワクチンを打つように呼びかけられた。
今回はファイザー製の確保量が少ないので、交互接種をするように求められている。
それで戸惑って接種が進まないのだろう…と見られているようだ。
これは政府か医師会かの公式見解なのだろうか。
テレビだと、アナウンサーの呼びかけは「交互接種でも大丈夫です」なのだけど、街角のインタビューでは「別の懸念」を口にする人を堂々と紹介しているので、本当の理由に気づいているように思う。
多くの人が「モデルナ製は副作用が強い」という噂を気にしていて、ファイザー製を待っているようだ。
そして、どちらにせよ情報が古い。
コロナに関しては世界中の医師が様々な研究をしているので、次々と新しいデータが出てくる。
古い話を信じ込んでしまい、それが原因で最新の話題に追随できていない、というのが今回の事象の根底にあるように思う。
交互接種を避けるように、としていたのは、ファイザーもモデルナも、治験の際に「自分たちの開発したワクチン」を2回接種した状態での防御率しか確認していなかったからだ。
両者のワクチンは違うものだが、根底となる考え方は同じだ。だから、多分交互接種でも問題なかった。
でも、1・2回目の接種が行われていた夏~秋にかけては、大丈夫だと言い切るほどの根拠に乏しかった。
そこで「交互接種は避ける」としていたのだけど、それでもやむを得ない事情で交互接種になる人はいた。
その人たちのおかげで、今では「交互接種しても効果は変わらない」という情報が得られている。
だから今回は「交互接種で問題ありません」と言い切れるのだ。
交互接種は避ける、というのはすでに古い情報で、問題ない、が最新情報なのだ。
同じように、「モデルナ製は副作用が強い」も古い情報になっている。
日本では、ファイザー製は地域接種に回され、モデルナ製は職域接種に回された。
地域接種は高リスクであるお年寄りから開始され、職域接種は「職域」なので当然現役世代から開始された。
ここで、確かにモデルナ製の方が強い副作用が出た。
そこで「モデルナ製は副作用が強い」とされたし、「海外ではこれほど強い副作用が出ていないので、モデルナは日本人の体質に合わないのかも知れない」とまで言われた。
でも、その後で「若い世代の方が副作用が出やすい」という統計情報が、世界中から上がってきた。
何のことは無い、ファイザー製はお年寄りを中心に接種していたので副作用が弱く、モデルナ製は若者を中心に接種していたので副作用が強かった、というだけなのだ。
海外では~ というのも、多くの国では、接種の際に日本のような区分を行っていなかったためのようだ。
モデルナ製を「全年齢に」接種していて、年齢を考慮せずに統計を取っていれば、「若者だけ」の日本の統計よりも副作用が弱いように見える。
というわけで、現在はモデルナでもファイザーでも、副作用はそれほど違わない、というのが最新の情報だ。
モデルナ製は副作用が強くて怖い、というのは古い情報になっている。
人は不安になると情報を得ようとするが、一度十分な情報を得て満足すると、それ以上の情報を得ようとはしなくなってしまう。
だから、刻々と状況が変化するときに、「古い情報」を信じて行動してしまうことがある。
その行動は間違った情報に根差しているので、残念な結果を引き起こす。
いま、政府か医師会か知らないけど、発信すべきは「モデルナ製でも副作用が強いということはありません」という情報なのだと思うのだけど、多分これ言っても信用されないのだよね。
自分が信じていたのと違う情報が、土壇場の状況で提示されると、多くの人が新しい情報を疑うから。
ワクチン接種を推し進めるために政府が嘘を言っている、とか陰謀論にされてしまう。
そういう時は、最新の「結論」だけでなく、なぜその結論に至るのかを説明するしかありません。
多分、テレビなどでは時間の都合もあってそこまで深堀することが難しい。
…と思ったので、今日はそうした話を書いてみました。
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今朝6時半ごろ、長女が起きてくるなり熱を測り、「38度2分ある」と言ってきた。
昨日夜からなんか調子が悪く、今朝起きたら頭がふらふらするので測ってみたそうだ。
食欲もないといい、そのまま自室に戻って寝る。
さて、これは大変だ。コロナのオミクロン株を疑う必要がある。
ひとまず、長女が触った体温計はアルコールで拭く。
長女が水を飲んだコップは、すぐに洗剤で洗う。
それから家の24時間換気システムを「強」に設定。
家族にコロナ疑いがいる場合は、通学してはならない。
長女の中学と、次女の小学校に欠席の連絡。
(長男の高校は、高校入試が今日からなので元々休みだ)
長女はそのまま昼過ぎまで寝続け、起きたら「おなかすいた」と言っている。
長女の部屋に小さなテーブルを運び、そこで食べてもらうことにする。
おかゆとちょっとしたおかずを用意。
食欲がわいたようで、おかゆは2回お代わりした。
こうした作業、マスクをつけて長女の部屋に入り、作業後は石鹸で手を洗う。
ご飯の後に熱を測ったところ、36度9分。下がっている。
念のため、抗原検査キットを使う。
神奈川県から、次女の小学校経由で配布された、厚生労働省認可のものが2セットある。
また、夏に僕がデルタ株に罹患した時に、仕事の知人が送ってくれた、非認可の怪しいものも9セットある。
(10セット入りを送ってくれたので、1つだけ夏に使ってみた)
怪しいものは、怪しい。しかし性能試験になるかもしれないので、両方使ってみる。
結果、陰性だった。どちらも陰性。
熱も下がったし、多分ただの風邪なのだろう。
(のどが痛くて背中も痛いらしいので、風邪ではある)
まぁ、今の時分、風邪もひきたくないので隔離はするが、過度の心配はいらなくなった。
でも家族の誰かが罹患する可能性は常にある。
今回のは良い訓練だった、と思う。
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あ、ちょうど2年前ではないか。
ちょうど2年前、BABA IS YOU というパズルゲームを購入した。
ゲームの説明は、上のリンク記事で。
2年たって、やっとすべての面をクリアできた。
…いや、厳密にはまだ終わっていない面もある。
「マップコンプリート」で「THE END」の状態に持っていけた、というのが正確な説明で、一応ゲームの目的は果たしたことになるのだけど、まだやることは残っているから。
パズルゲームは好きなのだが、このゲームは普通のゲームとは違った。
2年もかかったのは、もちろん難しかったからだ。
ただ、「難しい」のかというと、そうでもないように思う。
普通のパズルなら、「難易度」というような指標が、なんとなくではあるが存在する。
しかし、BABA IS YOUはそういう尺度に当てはまらない気がするのだ。
難易度が普通は数値で示せるとしたら、なんか虚数軸方向に伸びてしまった感じ。
パズルゲームのネタバレをするわけにはいかないので、別の話で例えよう。
ファミコンの初代「ゼルダの伝説」には、「裏」と呼ばれるステージがある。
エンディングを迎えたものが遊べる、もう一つのゼルダの伝説。
ここに、今でも感心するギミックが用意されていた。
ゼルダの迷路には、明らかに「なにかある」と分かるのに、入れない部分がある。
これは、隣から爆弾を使って壁を壊すことで、入れる。
これはもう、ゼルダを遊ぶ上での常識だ。長い旅を終えて、エンディングを迎えたものにとってはそうなのだ。
にもかかわらず、「裏」では、絶対に何かあるのに、散々周囲の壁に爆弾を仕掛けても入れないところがある。
これ、プログラムを作ってあるにもかかわらず、「裏」になるまで登場しない新ギミックなのだ。
壁に向かって歩き続けると、すり抜けることができる。
「壁は爆弾で壊すもの」という常識を作り上げておいて、その常識とは違うことを求める。
「裏」は、面データなどが変わっただけのゲームだと思って遊び始めていたら、ここでまさかの新ギミック登場なのだ。
常識というのは、視野を狭くする盲点でもある。
こういうことをされると、なかなか正解に辿り着くことができない。
BABA IS YOU は、こんなことの繰り返し。
パズルなのに、ある面で使った解決方法はほかの面で役に立たない。
それどころか、「常識」を形成された後で、それを疑わないといけないような面を用意される。
だからなかなか正解にたどり着けない。
一週間も同じ面で悩み続けていると、全然 BABA IS YOU を遊んでいなかった妻が横から「こういう風にすればいいんじゃないの?」と、常識外れの解法をよこして、それが正解だったりする。
なんか、難しいとかそういうゲームじゃないのだ。
ゲームの根底にある常識を疑わないといけないのだけど、遊んでない人には常識が形成されていないから簡単に解けたりする。
こんなのが、200面以上ある。
まぁ、2年間 BABA IS YOU ばかりをやっていたわけではない。
忙しくて一切ゲームをやってなかった期間もあるし、サクナヒメやグノーシア、GOLF STORY なんかを遊んでいた時期もあった。
(GOLF STORY については日記に書いた気がしていたが、書いてなかったようだ。
面白かったけど、人に勧めるほどのゲームではなかったからな…
サクナヒメは、すごく話題になったゲームなので、わざわざ僕が書く必要はないと考えて書かなかった。)
しかし、他のゲームを遊んでいても、一息ついたら BABA IS YOU に戻ってくる、という感じだった。
2年前の紹介記事にも書いたのだけど、内容をちょっとおさらい。
基本的には、倉庫番タイプのパズルゲーム。何らかの「物体」を、主人公キャラで押したり引いたりしながら面クリアを目指す。
ただ、この「物体」として重要なものに、「単語」があって、単語を組み合わせることでゲームのルールを変更できる。
主人公も、面クリア条件も、障害物も、ルール組み換えの対象だ。
最初の方の面は、この組み換えの楽しさを知ってもらうためか、大味な面が多くなっている。
面クリアの方法で「別解」がいくつでも作れたり、画面上に主人公を大量発生させて、数の暴力で障害を乗り越えたり。
でも、こうした過程でゲームのルールを把握したころには、本格的なパズルゲームになっていく。
なにせ、200以上ある面で、「同じような解き方」の面がほとんどないのだ。
ある面で使った方法は、別の面では役に立たない。
遊ぶ方にも歯ごたえのあるゲームだが、それほど多くのパターンを用意した作者側に舌を巻く。
倉庫番なら、ルールの中で「荷物を動かすルートを考えて」「そのルートを確保する手順を考える」というような思考で解くことができる。
しかし、BABA IS YOU は上に書いたように、ルールが書き換えられてしまう。
目指すべきゴールがどこにあるかもわからない状態にされて、ゴールから逆算して考える、ということもできない。
それでも、「何がゴールとなるべきか」も、遊んでいるうちにだんだんわかってくる。
面ごとにゴール条件は異なるとは言っても、「主人公に設定されたオブジェクトが、ゴールに設定されたオブジェクトに重なること」という基本は変わらないのだ。
ゴールが分かれば、そのゴールを実現するためのオブジェクトの動かし方を考える段階に入り、倉庫番と同じような方法で解ける。
しかし、BABA IS YOU にはもう一段階先の難しさがある。
ルールを作る「単語」は時々追加され、その単語の意味をゲーム中で十分に把握する必要があるのだ。
ここで、先に書いたような「常識」の形成が…ミスリードするように行われる。
間違った常識は、ゲームの障害になる。
先に「ゴールが分かれば」、後は解ける、と書いた。しかし、間違った常識により、この過程が阻害されるのだ。
オブジェクトは、常識外の動作をする。
常識外なので、最初は「これ、バグじゃないの?」とすら思う。
だけど、バグじゃないのだ。間違っていたのは自分の常識の方。
試行錯誤の末にクリアして、常識が上書きされ、より正しいルールを理解できるようになる。
もちろん、そんな面ばかりではない。そこまでに作られた常識をうまく組み合わせるだけで解ける面も多い。
…もっとも、「うまく組み合わせる」のが難しいのだけど。
まぁ、作った側も「難しい」だろうことは予期しているのだろう。
全ての面を解かないでもよいようなゲーム構成にはなっている。
面は、様々な「テーマ」ごとにエリア分けされていて、エリア内の半数くらいの面を解くと、次のエリアが表示されるようになっている。
エリア内の面も、解けないならあきらめて、別の面を試せるようになっている。
だから、先に進む目的では、実はそれほど難しいゲームではない。
僕が2年もかかった、というのは、あくまでも「マップコンプリート」を目指していたため。
先に書いたエリア内の面を全部クリアすると「エリアコンプリート」となり、用意された全部のエリアをクリアすると「マップコンプリート」になる。
つまりこれは、基本的に用意された面の全面クリアを意味する。
そう、「基本的に」用意された面しか、まだクリアできていない。
ゲーム上、たくさんの「隠し面」があるのだ。
隠し面は、ゲーム上のいくつかの面で、「ゴールする」以外のことを行うことで現れる。
…いくつかの面には、面を解く以外にも、まだやることがあるのだ。
詳細を書くと、その方法を見つけたときの衝撃を奪ってしまうので書かないけど。
この「別のことをする」のも、面ごとにやるべきことが異なる。
でも、気づいてしまえば、やるべきことは見えてくるように作られている。
そうなった時に、もっと大きな別のパズルの存在に気づくだろう。
…驚かされっぱなしのゲームだ。
こんな飛びぬけた発想のゲームを良く作った、と思うし、その「発想」が、発想どまりにならずに高いレベルでまとめ上げられていることが素晴らしい。
なんかもどかしい書き方になっているな…パズルだからネタバレしてはつまらない。
パズルゲームが好きな人には、非常にお勧めなゲームだ。
ただし、完全に自分の力で解こうと思ったら、すごく時間がかかる覚悟は必要だ。
どの面も、「解けた」瞬間には驚きがある。
その驚きこそが楽しいゲームなので、時間をかけても攻略サイトなどを見ずに解くことをお勧めする。
先に書いたように、僕もまだやるべきことを残している。
…そして、先日「追加面」が無料配信されたんだよね。
主に「開発中で没にした面」を揃えているようだけど、また 200面以上あるらしいですよ。
こちらは没にした面、というだけあって、本編を知っていると楽に解ける面も多い。
とはいえ、そこは BABA IS YOU だ。没面でも驚くような解き方が多い。
追加面はまだ少ししか遊んでいない。先は長そうだ。
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