Nintendo Switch のゲーム、グノーシアを購入した。
発売したのは昨年の4月、そもそもこれは移植版で、最初に作られた PS Vita 版は2019年発売だそうだ。
しかし、数日前までこの作品の存在を知らなかった。
たまたま読んだ記事で紹介しており、「すごく面白そう」と思って早速購入、遊んでみたのだった。
購入は火曜日、勤労感謝の日だったのだが、その日に2時間ほど遊んだ後、仕事が忙しくて遊べていない。
しかし、子供たちが Switch に新しいゲームが入っていることに気づき、遊び始めて熱中している。
1人用のゲームなのだけど、周りで見ている人も参加できるようなものなので、他人のプレイでも口を出してしまうのだ。
先に書いたように古い作品なので、レビューは検索すればいくらでも出てくる。
だから詳細は書かないでおこう。そもそも、先に書いたように2時間しか遊んでいないので深い話は書けないし。
ゲーム内容は人狼だ。
あの「心理戦」を、コンピューター相手に行う。
人狼とか、人狼をモチーフにしたゲームはそこそこ遊んだことがあるが、嫌いじゃないけど面倒くさい、と思ってしまう。
心理戦だから人数が必要だし、人数が増えると時間がかかるし、長時間の心理戦は消耗する。
で、グノーシアはコンピューター相手の一人用ゲームなので、自分のペースで進められる。
1ゲーム 15分あれば終わるし、終わったらすぐに次のゲームが始まるのでテンポよく遊べる。
そして、1ゲーム終わるたびに、このゲームの世界の断片情報が、少しづつわかってくる。
ゲーム自体はランダム要素が強いのだが、ストーリーがあるのだ。
いや、ストーリーというよりも、一時期流行した言い回しだと「ナラティブ」ってやつだな。
語るのではなく、感じさせる世界観。
先にランダム要素が強いと書いたが、運ゲーという意味ではない。
毎回配役がランダムに決まる、というだけで、その後の心理戦は妥協がないのだ。
コンピューター相手なのに、心理戦がリアルに感じられる。
というのも、インタビュー記事などを読むと、内部に膨大なパラメーターを計算しているらしいのだ。
キャラクター間の仲の良さがあり、それとは別に誰がグノーシア(人狼に相当)か、という疑念の値がある。
また、議論で発言しすぎれば目立ち、黙り過ぎても目立つ。
仲が悪ければそれだけで疑われるし、グノーシアだと思われれば当然疑われるし、目立っても疑われる。
ここに、キャラクターごとの強烈な個性が加わる。
嘘を見抜くのがうまい人、嘘をつくのがうまい人、人を扇動するのがうまい人、理性的に導くのがうまい人。
人間相手の人狼だと、人間関係がこんがらがってくることもあるだろう。
グノーシアでは、だれがどんなことを言った、という簡単なログが記録され、いつでも参照できる。
(詳細な言葉も、直近のものは記録されている)
これらを勘案し、考え始めると…
コンピューターのプログラムにすぎない「キャラクター」が、本当に心を持っているかのように活き活きしてくる。
心理戦がリアルに感じられる。
でも、先に書いたように、相手はコンピューターだ。
自分のペースで話を進められる。
じっくり悩んでもいいし、直感で決めてもいい。
先に書いたように、テンポよくゲームが進む。
人間相手の面倒くささは一切ない。
作った作者がゲームを楽しめる、というのが開発の指針としてあったそうだ。
だから、どのようにゲームが進むかは、作者すら想像つかない。
作者すら考えないような神がかった展開になって驚くこともあった、とインタビューで答えている。
ランダムに話を進めながらも整合性を保てるように、シナリオを管理するプログラムも分散処理で、100以上のロジックが動いているという。
僕もゲーム業界にいた人間として、よくぞそんな方法でバグも出さず…
と思ってしまうが、バグは出てもいいんだそうだ。
全く支離滅裂な話の展開になっても、そういうものだ、という世界観が設定してあるらしい。
まだそんなにやり込んでいないから、それがどういうことかわからないけど。
まだあまり遊んでいないが、子供たちが遊んでいるのは少し見ている。
これだけでも非常に楽しい作品だ。
以前も書いたが、僕はゲームレビューを書くときは、人に勧められることを基準にしている。
だから、普通は2時間程度あそんだだけではレビューを書かないのだが、もう勧めたくてしょうがないのだ。
この作品は間違いなくお勧め。
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