【団体対応編】
ここは、病気とは別の話。
今回の感染源は、長女の通う学習塾だったのですが、この塾の対応の悪さが特筆に値するので、書いておこうかと思います。
時間を大きく巻き戻し、長女の塾が大規模にPCR検査をやったのが7月23日。
塾からは「濃厚接触者ではないが念の為」と言われていましたが、検査会場には多くの人が来ていました。100人を超える規模の検査だったと思います。
【中学】
翌日7月24日に、長女の通う中学からメールが届きます。
職員1名がPCR陽性となった、という内容でした。
つづけて、25日には他の生徒数名もPCR陽性になった、との内容で、中学校は3日間の活動停止に入ります。
鎌倉市のホームページには、「鎌倉市立学校でのコロナ発生状況」というページが作られました。
この時点では、長女の中学での発生状況を記したものです。
【塾】
市の発表をうけ、塾では「長女の通う中学の生徒だけ」の登塾禁止措置が取られます。
代替授業は後日用意されることになりました。
また、PCR検査で陰性だった生徒に対しては、授業に出るように呼びかけが行われました。
長女は熱が出ているのに授業に出るように求められ、困惑しかありませんでした。
また、これで「陰性」にされてしまったため、その後の検査をしづらい雰囲気になりました。
【市】
先に書いた「鎌倉市立学校でのコロナ発生状況」のページは状況に合わせて更新されていました。
頻繁に見ていたのですが、リストがどんどん増える。
「長女の中学」からは、その後増えた報告はないのですが、市のページでは10代の子供と、10代未満の子供が続々増えています。
つまり、他の中学や小学校にも広まっているようです。
…で、ある時点で更新データが全部消え、最初の数名の報告だけに戻りました。
つまり、今回の事例は市立学校で起きた事例として集計するのは不適切だという判断のようです。
【塾】
26日に、保健所から塾に指導が入ったようです。
しかし、塾の発表としては、感染者がでた長女の中学から通う生徒が多いため、「念の為の」指導が入り、塾もそれに従って対策を行った、というものでした。
(塾内のアルコール拭き取り消毒など、ひととおりの処理)
相変わらず、PCR検査で陰性だった生徒に対しては登塾するように呼びかけています。
【中学】
27日に、中学から学校医の名義でメールが発信されました。
長いので意訳になりますが、
「PCR検査陰性は、コロナに感染していないことを意味しません。
PCR検査を受けた生徒は、検査が必要になった状況を踏まえ、数日間は家にいて様子を見ましょう」
塾のいい加減な対応に対して、中学が感染を広げないための呼びかけを行ったのだと思っています。
【医師の話】
27日に我が家は確定診断を受けに行ったのですが、お医者さんが感染源を特定できたほうが良いかと思い、長女の中学名と、塾に通っていることを言いました。
すると「中学は関係ないよ。塾は、もうあそこぐちゃぐちゃだね」と。
お医者さんの方ではそういう認識です。
【市】
28日、鎌倉の市内放送で、市長が直接コロナ感染対策への協力を呼びかけました。
ここで、市内の学習塾でクラスタが発生した、と明言されました。
市立学校の事例ページでの更新をやめたのも、「学習塾でクラスタ発生」という認識になったためなのですね。
【塾】
塾のページを見に行ってみると、長女の通う中学がまだ悪者にされており、その中学の生徒が多く通う当塾でも対策を行うことにした、という説明のままでした。
これ、基本姿勢として今でも変わっていません。塾としてはクラスタ発生を認めないようです。
また、この塾が密なのは以前から子供が言っていたのですが、対策が施されたのは中学2年生だけのようです。
おそらくはクラスタの中心が中2なのでしょうが、そもそもクラスタ発生を認めていないので場当たり的な対応しかしないのでしょう。
塾の新しい動きとしては、Zoom授業を開始しました。
ただ、普段の教室に端末1台おいただけで、オンラインの生徒に対するケアなどはなにもないようです。
これも、以前から塾のチラシには「感染対策のためのオンライン授業対応」が書かれていたのですが、書いてあるだけでやってなかったんですよね…
(塾はチェーン店なので、チラシは全体共通のもの。オンライン授業の実施は教室ごと)
塾の態度は非常に責任逃れ感の強いもので、不信感を抱きます。
根本的な反省がないので、遠くないうちにまたやらかしそうだと思っています。
もうひとつ。長男の高校の対応。
次女がPCRを受けた翌日、長男は登校日で学校に行きました。
この時点で鎌倉市はまん延防止等充填措置区域に指定され、不要不急の外出などしないように呼びかけられていました。
しかし、高校は市街にあるためか、危機意識を共有できていません。
もうひとつ、この日はすごく暑く、運動などしないように呼びかけられていました。
しかし、登校日の理由は、二学期に行われる体育祭の、応援ダンスの練習なのです。
しかも、そんな「練習」が、夏休みに入ってからほぼ毎日あるのです。
危機意識がなさすぎではないか、と妻が学校に電話をかけました。
実は以前も学校の危機管理の悪さで、長男が被害を被ったことがあるのです。ひとこと言うくらいの権利はあるでしょう
学校からの回答は「教員がついているから大丈夫です」でした。
何を言っているのかわからないくらい、危機意識のなさそうな回答。
さて、25日(登校日の翌日)に長男は発症し、27日に確定診断を受けました。
そこで、高校にも妻が伝えました。
高校で電話を受けた教員は、取り乱したそうです。
先に書いたとおり、中学の教員は淡々と事実を確認したのですけどね。
28日には我が家も保健所から聞き取り調査を受けているので、長男は発症直前の行動としてダンス練習のことを伝えています。
練習後、みんなで談笑しながらアイスを食べたそうです。
これ、濃厚接触に当たる可能性が高いそうで、保健所からも高校に調査が入ります。
そしたらあろうことか、高校の副校長からうちに電話が来ました。
(この人、責任者なので以前に長男がトラブルに巻き込まれた際にも平謝りの電話を掛けていている。我が家的には馴染みの人)
内容が取り乱していて、アイス食べたくらいでは濃厚接触ではないですよね? とか、うちに確認を取ろうとしている。それはうちが決めることではない。
妻としては、まさか自分の子が発症するとは思ってませんでしたが、当日警告の電話入れましたよ、と答える。
教員がついているから大丈夫、と言われましたと。警告受けていたのに何も対策とってなかったとか、更に困らせる内容。
その後高校から来たメールを見る限りでは、特に検査なども行わず、「濃厚接触者はなかった」ということにして、そのまま学校の活動も続けたようです。
面倒を避けて有耶無耶にしただけ。
一緒に練習した人については観察期間を置いたほうが良かったように思います。
(その後続報がないので、結果としては問題なかったのでしょう。しかしこのやり方は運が良かっただけです)
結局、塾、中学、高校のうち、まともな対応を出来ていたのは中学だけです。
高校は有名な進学校です。また、塾も大手のチェーン進学塾です。
中学はただの公立中学ですが、コロナに関する対応を見る限り、一番良い対応をしている。
こういう部分で、組織の頭の良さがにじみ出るのだと思います。
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