目次
06日 G.W.の記録
14日 訃報
18日 GIGAスクール
24日 ハムスター購入
26日 パンク
31日 古雑誌
我が家的 G.W. の記録。
基本的には Stay home.
神奈川では緊急事態宣言は出ていないが、鎌倉は まん延防止等重点措置地域には指定されている。
しかし、5月2日の日曜日には鎌倉中心部へ出かける。
観光ではなく、子供の歯科矯正医に行かないといけなかったので。
そしたら、いつもは起きないほどの大渋滞。観光客がたくさん来ている。
医者近くの駐車場も満車で、入れるのにしばらく待たないといけなかった。
(子どもたちは妻に歯医者に連れて行ってもらった)
観光地に暮らすものとして、お客さんが来るのはありがたいと思うのだけど、微妙な気持ち。
(もっとも、G.W. としては観光客は非常に少なかった)
3、4日は、家の木部…1階ウッドデッキと、2階ベランダのメンテナンス。
まぁ、ペンキ塗りをしたということだな。
実際には、ペンキではなくステイン。
ペンキは表面に膜を作って内部を保護するが、ステインは木に染み込んで強くする。
両方やろうと思っていたが、ウッドデッキは妻がやってくれた。
こちらは半日仕事。
問題はベランダで、いつもなら1日で終わらせるのだけど、朝からやっても一日かかり、実は時間が足りないのだ。
しかし、3日は午後からの作業となった。その日のうちに塗り終わることを諦め、いつもは塗れない、ややこしい部分を塗ってみることにした。
2階のベランダは、当然地上からでは手が届かない。
しかし、ベランダに乗って塗ると、外側の手が届きにくいところが塗れない。
これを工夫し、普通なら「部材1本づつ」塗り進めるのを、手の届きにくい「面」ごとに塗り始めた。
というのも、落下防止のための柵の隙間から手を伸ばさないといけないので、その柵自体の「外側」は塗っても良いが、腕を通す「側面」を塗るわけにいかないのだ。
柵の棒1本づつ、外側だけを上から下まで塗る。
実は、たったりしゃがんだりを、1本ごとに2回ほどやらないといけない。
これを、50本ほどある棒すべてに行う。ちょっとしたスクワットだ。
1日目はそれだけで終了。終わった時点で足腰ふらふら。
2日目、ちょっと反省したので、棒の面ごとに塗るのも諦める。
最初にしゃがんだまま、棒の側面すべてを、下のほうだけ塗る。
つづいて、たったまま上のほうだけ塗る。無駄に時間はかかるが、スクワットするより良い。
こんな調子で徐々に内側に塗り進めていって、夕方までに完成した。
長女と次女も興味を持って、内側の簡単なところを手伝った。
ところで、最近の子供たち。
…というか、G.W. 中にどこもいけないし、ゲームばかり遊んでいるから、何をやっていたか記録しておこう。
長男は、Wii でピクミン2やってる。とっくに9日103匹クリアは終わらせていて、「紫ピクミンのみでクリア」とか、変な縛りをつけて遊んでいる。
長男が Wii を使っているので、長女は Switch 本体の小さな画面で、テトリス 99 をやっている。
長女はほかにも、フォートナイトやスプラトゥーン2など。
元々はスプラ2が好きで、常に4つのルールすべてで、ウデマエ X であり続けている。
しかし、学校の友達がフォートナイトをやっているので「つきあいで」遊んでいるようだ。
これが、また強い。スプラ2でシューティングの基本はできているので、友達から「強すぎる」と言われるらしい。
テトリス 99 は最近のお気に入りだが、これも我が家で一番の腕前。
長女のみがテト1を取っているし、1度だけでなく何度も取っている。
次女はぶつ森とかぷよぷよとか遊んでいるが、それほどうまくない。
まだ小学生だからそんなもんだろう、とは思うが、6年生だからもう少し論理的にゲームを遊べても良いと思う。
で、そんな次女が「昔の(シンプルな)ぷよぷよを遊んでみたい」というので、スイッチのスーパーファミコンエミュレータ用のぷよぷよ2を見せてみた。
これで、スーパーファミコンの他のゲームにも興味を持ち、少しづついろいろ遊ぶが、やり込む前に「自分には向いていない」とやめてしまった。
そんなゲームの一つに「マリオのスーパーピクロス」があったのだけど、僕はお絵かきロジックは好きなので、ちょっとやってみた。
…ハマりました。今は僕は、スーパーピクロスばかりやっています。
そういえば、会社員時代に仲の良い先輩が「ピクロス面白い」って言ってたっけ。
5日。G.W. 最終日だが、仕事上で大きなトラブル。
この日、作成中のシステムがつかわれるイベント現場があったのだけど、なぜかうまく動かない。
イベントの途中は現場の人間がうまくごまかしながら運用しているが、1時間程度のイベント終了までに動くようにしないといけない。
ネット・電話で現場・開発者間の連絡を取り合いながら原因究明。
データに問題あり、と15分ほどで解明でき、データがわかる人が修正作業に入ったのだけど、そのデータ修正が難しい。
本当は、こういう土壇場でもプログラム修正は禁じられている。十分なバグチェックができないから。
でも、おかしなデータでも動くように修正箇所の調査は進めていた。
最終的に、あと3分で何とかしないとまずい、と現場から連絡が来た。
ええぃ、独断で修正してしまえ! と作業中、責任者から「プログラム修正で何とかなるか」と指示が来た。
最終的に、完成したのは、「あと3分」といわれた、5分後。
でも、現場では使用時間を何とか引き延ばしてくれていて、ぎりぎりで間に合ったらしい。
おかしなデータは、イベントに参加したユーザーが入力したものなのだけど、システム作成時に気づかないようなものだった。
この、致命的なバグ以外にも、やはり想定外の使われ方で小さなバグが生じていた。
十分に準備していたつもりでも、多くの人が参加すると、想定外のデータ入力がある。
今後の参考にはなるのだけど、今回はさすがに冷や汗をかいた。
プログラムしながら手が震えてうまく打鍵できない、という経験は、すごく久しぶりだ。
5日夕方、次女を歯医者に連れていく。
2日に行った矯正歯科医に、虫歯とまでいかない「なりかけ」があるので、通常の歯科で処理してもらうと良い、と言われていたので。
虫歯になる前だから、それで治るそうだ。
妻も歯医者に行きたかったので一緒に行ってもらい、僕は車を出したついでに買い物。
明日から平日だから、お弁当のおかずとか用意しておかないと。
…とおもったら、こどもの日だからと、魚を安く売っていた。
刺身盛とか、海鮮丼とか、こどもの日にいかがですか、と。
そうか、こどもの日か。すっかり忘れていた。
夕飯を手巻きずしにすることにして、適当に見繕って購入。
家に帰ってから、予告もなしに急に手巻きずしの準備をし出したら、長男・長女とも大喜び。
(次女には、歯医者帰りの車の中で言ってあった)
食後のデザートに柏餅。
まぁ、最後の最後で G.W. らしいイベントができたかな。
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別年同日の日記
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我が家で飼っていたハムスターが死にました。
およそ2歳半。堂々の寿命です。
奇妙な子でした。
小さな頃から、食に貪欲ではない、というか、ハムスターなのに餌を貯めようとしませんでした。
1歳を超えた頃には、与えた餌もあまり食べない状態で、この子は体が弱いのかな、早く死んでしまうかな、と思っていました。
でも、たまに与える野菜くずは好きなのです。
そのうち「もしかして餌が気に食わないのでは?」と思い、餌を変えてみたりもしました。
でも、どこの店でも売っている人気のハムスター餌3種類くらいを試した程度では、どれも同じ。
「よく食べる」とか書かれているんですけどね。
で、結局行き着いたのが、モルモットの餌。よく食べました。
1年半くらいたったところで行き着き、その後はずっとこの餌でした。
餌を入れる音には敏感で、すぐに寄ってきました。
先に書いたように、寄ってきたあとで、あまり食べないのですが。
(モルモット餌であっても、がさがさと漁ったあと、一度帰ってしまう。翌朝までには食べていた)
しかし、ここしばらく…2週間くらいは、餌を入れても寄ってこないことが増えていました。
そろそろ寿命だとはわかっていたので、そのたびにドキリとして、あとで出てくるとホッとしていました。
一昨日僕はいつになく仕事が忙しく、夜9時までかかっていました。
(普段は6時、遅くとも7時には終わっています)
そのため、子供が餌を入れてくれていました。
…つまり、様子をよく見なかったのです。
昨日餌を入れようとしたときに、前日の餌がそのまま残っていることに気づきました。
心配になって探すと、死んでいる状態で発見されました。
昨日はもう日が暮れていたので、今日お墓をつくる予定です。
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別年同日の日記
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文部省が GIGAスクール構想を推し進めている。
うん。それは構わない。遅すぎるくらいだから。
名前が格好悪いとかは置いといて。
で、我が家の長女・次女も、義務教育なので iPad が支給されることになった。
それに先駆けて、子供が守らないといけない使用規定が配布され、保護者に対して、使用規定を守らせるという承諾書にサインが求められた。
この使用規定、子供が iPad を使用する上での決まりを書いたもので、平たく言えば、問題が出ないように正しく使え、と言っているだけ。
でも、その項目にちょっと問題を感じたんだ。
「著作権法を正しく理解すること」って書かれていたから。
著作権の概念を理解するのは、まぁそれほど難しくない。理解していない人の方が多いけど。
著作権「法」を正しく理解しろ、と言われると非常に難しい。
この使用規定は、学校の先生ではなく、市の教育委員会からの要請だ。
なので現場の先生は何も悪くないのだが、先生は著作権法を正しく理解しているのだろうか? と疑問に思った。
長女と次女に、「こんなこと書いてあるけど、学校の先生から著作権について何か説明あった?」と聞いたが、何もないという。
非常に難しい概念を、教えもせずに理解しろ、というのはちょっと無理ではないかと思う。
まぁ、デジタルだと人の著作物を簡単にコピーできてしまうので、そういうことをしないように、と言いたいだけなのだろうとは思う。
でも、「他人の物」でなければいいのか。
絵が好きな子が、大好きなアニメのキャラを描いてお絵かき掲示板にアップしたら、これは許されるのか。
それは本来二次著作物の公開であり、原著作者の許可を得なくてはできない行為なのだ。
「他人の物」のコピーなんてしていない。自分で描いた絵だ。
それでも著作権に触れることがある、というのが著作権の難しいところであり、「正しい理解」を難しいと思う理由だ。
一方で、ネットでもよく話題になる「トレース疑惑」みたいなやつは、実のところ著作権上の問題はないことが多い。
個別事例にもよってしまうので「大丈夫」と安請け合いはできないのだけど、盗作というのは認定のための条件が非常にややこしく、参考にしたくらいでは盗作とは言えないのだ。
ところで、学校というのは比較的著作権がガバガバな場所だ。
教育のためなら、誰かの著作物を使用しても多少は許される、という特別規定があるから。
でも、この規定を勝手に拡大解釈して、著作権で訴えられて学校が負けた、なんて事例は数知れず。
著作権の概念は非常に難しく、「正しく理解しろ」なんて、他人に向けて言えたもんじゃない。
にもかかわらず、「正しく理解する」という言葉が出てくる。
この時点で、使用規定を書いた人が著作権を全く理解していないのだろうな、ということがよくわかる。
まぁ、承諾書にサインするうえで、「正しく理解するように」と書かれていたので、子供たちに初歩的な講義は行った。
著作物の概念と、著作物に対して主張できる権利と、それらが失効する期間設定と、二次著作物という概念と、盗作と認定されるための要件…くらいかな。
小中学生がネット使用する範囲だと、ここまでなんとなくわかっていれば大丈夫だと思う。
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別年同日の日記
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11代目。
10日ほど前にペットのハムスターが死んでしまい、昨日新しい仔を迎え入れた。
いつもは、購入する際には何匹か手の上に乗せさせてもらい、馴染んでくれる仔を購入していた。
しかし、今はコロナ禍で、購入すると決めた後でしか手に乗せられない、というルールになっていた。
まぁ、仕方がない。
ハムスターが起きて活発になる夕方にペットショップに行き、しばらく観察。
長女と次女が一番気に入った仔にした。
帰りの車の中ではずっと次女が膝の上に大切に抱えていた。
身動き取れないので眠くなり、家に着くころには「寝てしまって落とさないか心配」と長女がハラハラしていた。
(長男はペットショップには行かなかった)
名前はまだついていないが、妻が考えた候補に決まりそうだ…
一応、妻としては子供に名付けさせてあげたいので候補募集中、としているのだが、よさげな名前が示されるとそれ以上考えられなくなるよね。
仮名:Hydrangea (ハイドランジア)
愛称としては、ヒデちゃん。
ハイドランジアとはアジサイのこと。この季節に来てくれた、ということで。
ホワイトパールのオス。
最近はホワイトパール人気で、ショップにいたのもホワイトパールが中心。
ブルーサファイアも2匹いたけど、ノーマルはおらず。
(もっとも、ブルーサファイアのうち1匹の色は、ほぼノーマルだった。)
昨日は家に来て初日なので、あまり構わないように…しかし、そっと観察していた。
ペットショップから持ち帰るための「箱」ごとケージに入れたので、この箱を安全地帯だと認識しているようだ。
箱から出て周囲を探検していても、最初はすぐに箱に逃げ込んでいた。
しかし、だんだん安全だと分かってくれたようで、外に出ている時間も長くなる。
餌は発見したがすぐには手をつけず、明け方になってからやっと食べてくれた。
(僕は朝4時半に起きるが、この時点で餌は手付かずだった。6時ごろには全部なくなっていた)
すばしこく動いたり、後ろ脚だけで立ち上がったり、ケージの網で雲梯をしたりと、ものすごく活発に動く。
しかし、まだ回し車は回していない、ように思う。
(見ていないうちに回しているかもしれないけど)
先日死んでしまった仔は、少し体が弱いように思えたので、必要以上にかまわないようにしていた。
…そしたら、手に乗せると指をかじるようになってしまった。
今度は積極的に手に乗せて、手乗りになって欲しいと思う。
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別年同日の日記
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先週水曜日のことなのだが、車で出かけようとした際に少し慌てていて、家から出る細い道でタイヤを低い構造物にぶつけてしまった。
その瞬間に衝撃とともに「プシュ」と空気が抜ける音がした。
あ、やばい。パンクさせてしまった、とすぐわかった。
というのも、このパターンでのパンクは2回目だから。
車を買って3年未満(最初の車検前)なのに、2回目なのだ。
家から通りに出るまでの道は、細くて長くて、曲がり角がある。
不動産屋で土地を買った時は「車が入れない」という扱いで安かったのだ。
以前乗っていた車は、軽乗用車サイズの普通車だった。
でも、今はこの車は売っていない。今乗っている車は、以前の車より少し幅が広い。
このため、この細い道での運転が以前よりも難しい。
低い構造物、と書いたのは道の脇にある用水路にかかる橋の一部なのだが、これが道にせり出すことで、狭い道がさらに狭くなっている。
で、そこだけ急に狭くなる形なので、うっかりぶつかるとパンクするのだった。
いつもは気を付けているのだけど、急いでいたからこそ注意がおろそかになった。
完全に空気が抜けると車が動くのもままならないが、この時はともかく、5m 程進んで広い場所に止めた。
急いでいるのだ。すぐにタイヤ交換。
最近の車にはスペアタイヤがついていない。
でも、1回目のパンクの時に「これは絶対にまたやる」とスペアタイアを購入し、家に置いていた。
車で使うものなのに、家に置いてある。使うのは、家の出入り部分の道だと思っているから。
そして、それが現実になった。
すぐに家に戻ってタイヤを持ってきて、車のトランクからジャッキを出して交換。
交換が終わるまで 15分ほど。手慣れたものだ。
前の車の方が小さくて問題が少なかった、とは言いつつ、10年以上乗っていたので、2回 パンクさせている。
今回の車は、1度目はスペアタイアもなく、キャリアカーで移動してもらった。
なので、交換は「初めて」なのだが、手順は大体わかっているので迷うことは無かった。
タイヤは、側面が裂けた形でのパンク。
接地面であれば修理もできるらしいが、交換せざるを得ない。
というか、過去一回も「修理できるパンク」になったことがないんですけど。
パンクと言えばタイヤ交換でしょ? 修理できるっていうのは都市伝説では?(笑)
この後、ディーラーに電話をかけて事情を説明し、タイヤを取り寄せてもらっていた。
そして、昨日交換してもらった。
3年弱、というのが微妙で、タイヤの寿命は4~5年だ。
もう寿命だと思ったら、タイヤ館に行って全部交換してもらう手もあった。
タイヤ館は1本でも交換してくれるらしいけど、同じタイヤあるかわからないしなぁ、と1日悩んでディーラーに連絡したのだ。
というか、先にタイヤ確認すればよかった。
普通にブリジストンのよくあるタイヤだったので、タイヤ館にもあっただろうと思う。
ところで、タイヤの取り寄せをお願いした2日後に、ディーラーの担当者から電話がかかってきた。
何かあったかな、と思ったら別件で、2か月ほど前に応募したプレゼントが当たったという。
スズキ自動車販売神奈川が出している、車の情報ダイレクトメールがある。
(かなり広めの変形はがきを使用)
毎回乗っているコーナーで、神奈川県内の観光スポット紹介がある。ドライブにいかがでしょうと。
3月号は「生命の星地球博物館」の紹介で、ペアチケットのプレゼント企画があった。
我が家では何度かここに遊びに行っている。
コロナの騒ぎの直前ごろにも「また行きたいね」と家族で話していて、ゴールデンウィークにでも…と言っていたら、行ける雰囲気ではなくなってしまったのだ。
なので、このプレゼント当たったら、それを言い訳(?)にして遊びに行こう、と応募したのだった。
パンク修理のついでに、チケットも受け取ってきた。
今度遊びに行くつもり。
(しかし、今の各地の緊急事態宣言が解除されてからか…
神奈川には緊急事態宣言は出ていないが、鎌倉にまん延防止等重点措置は出ている)
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別年同日の日記
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小学生のころ、書店でたまたま見かけて、親に買ってもらった雑誌がある。
子供向けの雑誌ではなく、大人向け。でも、表紙で気になって中を読んだらすごく面白く、親が買ってくれた。
(子供向けの雑誌ではないので、小遣いで買える額ではなかった)
で、雑誌なのにすごく大切にしていて、今でも置いてある。
昭和 57年の「四季の手帖 創刊3号」。
1冊丸ごとパズル特集で、いろいろなパズルの話が雑多に載っていた。
古今東西のパズルを綺麗な写真で魅せる記事あり、家で子供(幼稚園児くらいを想定)と一緒に手作りして遊べるパズル遊び、折り紙などを使ったパズル、論理パズル、クロスワードなどのペンシルパズル、言葉遊び、などなど。
言葉遊びとかは、「パズル」というと違うように思う人もいるかもしれない。
でも、この雑誌全体の編集を見ると、言葉遊びは十分にパズルだと納得できる。
幅広い遊び心を持って、雑多なものを一つのテーマでまとめ上げ、納得させてしまう。
雑誌全体のつくりもすごいと思ったし、その一つ一つのコーナーも楽しいと思った。
先日、次女(小6)が「論理パズル」に興味を持ったようで、僕に問題を出してきた。
・コインが9枚あるけど、偽物が一枚入っていて少し軽い。
2回だけ天秤を使って調べるにはどうすればいいか。
・正直村と嘘つき村の分かれ道に人が立っている。どちらの人かはわからない。
1回の質問で正直村に行くにはどうすればよいか。
・1時間で燃え尽きる線香がある。何本か使ってよいので、45分を測るにはどうすればよいか。
どの問題も瞬時に答えたら、
「お父さんはこういうのたくさん知っているの?
何か問題出して」と言われた。
で、先に書いた古雑誌を探してきたんだ。
論理パズルをたくさん紹介しているコーナーに、こういう問題がいっぱい載っていたから。
古い雑誌の上、少し特殊な製本をしていたため、経年変化でページがバラバラになっていた。
普通の本は、紙を折って16ページくらいの小さな冊子を作り、それを束ねてページ数を多くしている。
しかし、この雑誌は厚めの紙で1ページづつ独立していて、それを背表紙にのり付けしてあった。
これが、経年変化で糊が劣化し、バラバラになってしまったというわけ。
しかし懐かしい。読み返す。
特に大好きだった記事が二つ。
古今東西のパズルを写真で紹介した記事と、言葉遊びの記事。
古今東西のパズルの中には、のちに「ハナヤマ玩具」から、キャストパズルシリーズとして発売されたものに、非常によく似たものがいくつも紹介されている。
キャストパズルが発売された時、世の中的には「新しいパズル」として少しブームになったのだが、僕は「子供の頃に読んだ雑誌に載ってた」と思っていた。
キャストパズルシリーズは、芦ヶ原伸之(Nob)氏が監修しているのだが、このシリーズが発売になった時には僕は氏のことをよく知らず、「過去に存在したパズルを焼き直しただけでえらそうにしている、いけ好かないやつ」と思っていた。
Nob 氏はすでに亡くなっているのだが、世界三大パズルコレクターの一人として知られる。
1万点を超えるパズルを収集していたそうだし、自らも数々のパズルを考案している。
で、古雑誌の記事を読んでみたら、Nob 氏が寄稿したものだった。
キャストパズルシリーズを「雑誌で見たのと同じだ」と感じたのは当たり前で、Nob 氏がお気に入りのパズルを雑誌で紹介していて、のちにみんなが遊べるように大量生産したのだった。
この雑誌記事の前文によれば、この時点でのコレクションは 500点ほど。
すでにパズル作家として何冊か本を出していたようだが、この時点でそのコレクションを紹介しているのは、すごかったのではないか。
もう一つ、言葉遊びの記事。
「ことばの ことは ことに 不思議な ことばかり」というタイトルがついている。
ことばあそび、と言いつつ、言葉にとどまらない様々な遊びを紹介している。
非常に論理的、かつ、「論理を超えた部分」の面白さを重視しているという、絶妙なセンスを持っていた。
この記事の著者は「佐藤雅彦」となっていた。数学者と自己紹介している。
…ネットで調べると、数学者の佐藤雅彦さんもいるのだけど、たぶん「ピタゴラスイッチ」や「0655 / 2355」の佐藤雅彦さんだよね。
大学では数学教育を専攻していて、CMプランナーとして有名になるのは 1987 年以降。
(この雑誌は、1982年のもの)
ちなみに、先に書いた「言葉にとどまらない」言葉遊びという部分、紙飛行機を切って、「天国と地獄」を表現するというもの。
少し前に、2355 でも「折った紙を1回切るだけでどんな形でも作り出せる」という話をやっていましたね。
ずっと昔から、同じようなことに興味を持っていたのだろうなぁ、と思います。
こちらも、すごい早い時期に面白い人を見つけ出しているのではないか。
この「四季の手帖」という雑誌、その後本屋であまり見ることもなかったし、いったい何だったのか…
と思っていたのだが、今ならネットで簡単に情報にあたれる。
まず、僕は「雑誌」だと思っていたのだけど、今でいう「ムック」だったようだ。
ただし、当時はまだムックという概念が未成熟。一般には雑誌か書籍か、という文類しかなくて、四季の手帖は「雑誌」に分類されていた。
そもそも、この「ムック」という概念は、平凡社の「別冊太陽」というシリーズが作り出したものだったそうだ。
雑誌と違い、連載などではなく、丸ごと特集でいろいろなテーマを掘り下げる。
しかし書籍ではなく、定期刊行する。
さらに、当時は雑誌が増刷することは無かったらしいのだけど、売れれば増刷する。
いろいろと当時の常識を破壊したのが「別冊太陽」というシリーズだったらしい。
…余談だけど、家にもあった気がする、と思って探したら「別冊太陽」ではなく「太陽コレクション」だった。
これは別コンセプトの姉妹誌。父が買った号を僕が所持していた。
話を続けるが、この「ムック」という概念を作り出した人が、平凡社を辞めて新しい会社を作る。
この時に、平凡社のエースが数人抜けてついていく。
その新会社で作ったのが、「四季の手帖」だそうだ。
当時は本は大切にするものだったのだけど、「切り抜いて使う本」というコンセプトを前面に打ち出していた。
冒頭に書いたけど、僕の持っていた雑誌は、糊が劣化してページがバラバラになっていた。
この「ページがバラバラになる」というのも、1ページづつ外して切りやすくするための工夫だったのだ。
(僕はもったいなくてとても切れなかったが、切り抜きページはいっぱいあった。
まぁ、切り抜いてどっかへ行ってしまったページも1ページあるのだけど)
とにかく、いろいろと型破りだったわけだ。
小学生の僕が、たまたまそれを見つけて「見たこともない雑誌だ」と強く惹かれたわけだ。
情報を探していたら、雑誌を作っていた側の人の回想録 blog を見つけた。
(新しい記事を順次たどっていけば続きが読める)
面白いので読んでいるが、かなり長い。
ゆっくり読もう。
2日後の追記
途中に書いた、次女が僕に出した論理パズルの答えが知りたい、と言っている人を見かけた。
あれ、話のマクラだし、「よくある問題」だと思っていたので答えは書いていなかったのだけど、気になる人もいるのだろう。
問題だけあって答えがない、というのも申し訳ないので、説明を書く。
・コインが9枚あるけど、偽物が一枚入っていて少し軽い。
2回だけ天秤を使って調べるにはどうすればいいか。
軽いのだから天秤で比べればよいのだけど、天秤は2つのものしか比較できない。
そのため、つい「2つに分ける」と考えると解けない。
3枚づつ3グループ作って、そのうち2つを比べる。
片方が軽ければ贋金入りだが、つりあえば「残りの1グループ」が贋金入りだ。
そのグループの3枚に対して、また2枚比べれば偽物がわかる。
実は「9枚」「2回」というのがヒントになっていて、3*3=9 を想像できれば答えに辿り着く。
・正直村と嘘つき村の分かれ道に人が立っている。どちらの人かはわからない。
1回の質問で正直村に行くにはどうすればよいか。
話のマクラなので、細かな設定を端折っている。
正直村の人は本当のことしか言わない。嘘つき村の人は嘘しか言わない、という設定がある。
さらに、質問は はい / いいえ で答えられること。
で、どのような質問をすればよいかというと、分かれ道のどちらかを指さして
「あなたの村はコチラですか?」と聞けばいい。
指さした方角が正直村の方であれば、正直村の人は「はい」という。
嘘つき村の人も、嘘をついて「はい」という。
同様に、嘘つき村の方を指していれば、どちらも「いいえ」という。
これで正直村の方角がわかる。
この手の問題は、質問内に相手の属性を入れ込むのがみそだ。
・1時間で燃え尽きる線香がある。何本か使ってよいので、45分を測るにはどうすればよいか。
線香で時間を測る問題、というのも定番なのだけど、「両端に火をつけると、燃え尽きる時間が半分になる」ことに気づく必要がある。
1時間の線香に、両方同時に火をつけると、30分で燃え尽きる。
ということは、この時に「片方しか火をつけていなかった線香」があれば、残り30分だ。
この状態で火のついていない側に火をつけると、15分で燃え尽きる。
つまり、
線香 A の片側と、B の両側に火をつける。
B が燃え尽きたときに、A の残る側にも火をつける。
A が燃え尽きた時点で 45分。
が答えになる。
僕がこれらの問題をすぐ解けたのは、類似問題を知っていたから。
いずれも、なにかに「気づく」必要がある問題だが、すでにその部分を知っていれば、類似問題はすべて解ける。
こういう問題が好きな人に、類似した過去の日記を紹介しておこう。
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11年 Smalltalk,Squeak, Etoys, and Scratch!
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