先日洗濯機が壊れたので、すぐ買い替えた。
昨日到着した。
洗濯機というのは、入手したからと言って「すぐ使ってみよう」という性質のものではない。
そのため、わくわくしながら(?)マニュアルを読み、今朝になってやっと使った。
うん。なかなか良い。満足。
以下、以前の…19年前の、今は亡き(吸収合併された)三洋製の洗濯機との比較なので、たぶん何の参考にもならないが書いてみよう。
サイズ。
記憶では、前の洗濯機を買ったときには、少し大きめの高価な機種を購入した。
これが「容量 7kg」だった。
今は、容量 8kg が標準的で、一番安い価格設定帯。
7kg で使っていて特に問題はなかったので、一番安い 8kg を購入した。
洗濯機を置くスペースというのは、どの家でも大体決まっていて、作りつけてあるものだ。
そのため、容量が増えてもあまり幅を広げることができない。必然的に高さが高くなる。
ところで、今の洗濯機の流行として「蓋の掃除がしやすい」という点がある。
今回購入したのは日立ビートウォッシュなのだけど、ふたがガラス製になっている。
先日購入した冷蔵庫でもそうだけど、汚れやすい部分をガラスにするのが最近の白物家電のはやりのようだ。
(白物家電、という言い方も古くて、白くないのが流行だ)
ガラスは腐食に強く、汚れても拭けば基に戻るから。
そして、「掃除のしやすさ」でいえば、継ぎ目のない大きな板であるほうが掃除しやすい。
そのため、昔の洗濯機に比べて、ふたが大きな一枚板になっているのが普通になっている。
前の洗濯機は、ふたがちょうど真ん中で折れるように畳む形で開けられた。
ビートウォッシュも2枚の板になっていて折れるのだけど、8:2 くらいのバランスになっている。
それで結局何が言いたいかというと、ふたを上にはね上げると、以前の洗濯機よりずっと上まで届いてしまうのだ。
背が高くなっているうえに、ふたを跳ね上げるときに使う空間が大きい。
「今までよりも、占有する空間が高くなっている」
そして、ここからは我が家の都合だ。
洗濯機って、その上の空間はデッドスペースになりやすく、我が家では洗濯機上ラックを使っていた。
この洗濯機ラックは、19年前に前の洗濯機を購入したときに、かなり吟味して購入したものだ。
大きめの洗濯籠をちょうど入れられるスペースがあり、洗剤などの洗濯小物も置ける。
さらに上にも棚があり、もう捨てるぼろ布などを袋に入れておいてある。
あまり溜まると布ゴミとして捨てるが、必要に応じて雑巾などとして再利用する。
洗濯機の前側にも、バスタオルを掛けられるバーがある。
実は、洗濯機購入時点で、このラックの棚がふたを開ける際にぶつかってしまうことには気づいていた。
まぁ、仕方がない。ラックを買いなおそう…と思ったら、今ではこうしたラック自体が入手困難だとわかった。
最近はドラム洗濯機も多いので、前にバーを付けると邪魔になるため、バーはついていない洗濯機ラックが多いのだ。
また、ドラム洗濯機は上側にふたが開くことはないので、上部占有空間が少ない。
このため、棚を低めに作ってある洗濯機ラックも多く、高さ問題が解消しない。
もちろん、縦型洗濯機対応で、棚の位置が高くできる(組み立て時に選べる)構造のものもある。
その場合、上部に2段ある棚の下の段の高さを変える結果、洗濯籠が収まらないほど低いスペースになってしまうのだった。
もしかしたら、腰を据えてじっくり探せばいいものもあるかもしれない。
でも、古い棚をそのまま再利用する方法を選んだ。
話は簡単で、ラックが低いから問題なのだ。
洗濯機の横にレンガを置き、その上にラックの足を乗せた。これで 10cm ほどラックの背を高くしたら解決した。
洗濯動作。
静かで速い。
標準選択コースで、洗い時間が8分、脱水が6分になっていたかな。
以前の洗濯機は、12分 - 10分だった。
#すすぎなどは時間不明。
汚れ落ちが同程度か、というのは1回しか洗っていないのでわからない。
でも、メーカーが自信をもって「標準」としている時間は、普通にきれいに洗える時間なのだろう。
モーターが良いものになっているようで、モーター音が静かになっている。
じゃぁ洗濯動作自体が静かなのかというと、以前よりも水音がする。
縦型槽洗濯機というのは、水流は基本的に「横方向に」回るものだ。
しかし、それでは上にある洗濯物が浮いてしまい、ちゃんと洗えないかもしれない。
そこで、昔から各社とも、横向きの水流でありながら、上下に水を攪拌する方法を工夫していた。
ビートウォッシュは、攪拌板を大きくうねらせることで、強い上下動を作り出している。
水音がするのは、この上下動で水面が強く動くためだと思われる。
…思われる、というのは、ふたを開けたまま洗濯できないから。
前の洗濯機は、洗濯動作だけならふたを開けたままできた。
そのまま排水まではできて、すすぎ前の脱水工程でふたが開いているとエラーになった。
脱水は、高速回転するために危ないからだ。
しかし、最近の洗濯機は洗い工程からふたを閉めていないとエラーになるようだ。
ふたはガラスだ、と書いたけど、それは表面がガラスだというだけで、透明なわけではない。
そのため中の水流とか、現在どのような状況で洗っているかなどは見ることができない。
湯取機能。
今時の洗濯機には、お風呂の残り湯をくみ上げる機能が、当たり前についている。
昔はあこがれの機能だったのに、今時は当然すぎて宣伝にも使われない。
我が家では、風呂の残り湯を洗濯に使っている。
まぁ、単純に水がもったいないからだけど、残り湯の方が水温が高いので洗濯効果が高い、というのもある。
今まではお風呂ポンプを使っていた。
スイッチ兼用になっているゼンマイ式のタイマーを回して、一定時間お湯が汲める奴だ。
使い勝手に慣れていて、だいたい必要量入れられる。とはいえ、アナログの時間設定なので、あくまでも「だいたい」だ。
これが、洗濯機自体にポンプ機能が付き、必要なだけ自動で汲んでくれるので適正量を入れられるようになる。
一方で、今までとは違う使い勝手の問題も出るだろうと思う。
…まだ1回しか洗濯していないので、この問題は出ていないのだが。
お風呂のお湯を捨てて洗うときには、先に洗濯機に水を汲んでいたんだ。
だいたいいつもの洗濯ものの量、という前提で水を入れてしまう。
洗い始めてから、実際の洗濯ものの量を目分量で測り、水位を調整する。
これ、先に書いたけど洗濯中にふたを開けられないので、「目分量で調整」ができなくなる。
夜の間に温かいお湯を入れ、洗剤を溶かしてしまい、タイマーで洗うのは翌朝、というのもよくやる。
こちらはできるようだが、夜お湯を入れていた理由は、先に書いたお風呂ポンプが手動だから、という理由も大きかった。
朝は、朝ご飯の支度などで忙しいので、同時に洗濯を行う際にお風呂ポンプを使いにくいんだ。
お湯を入れる都合上ふたは閉められず、ふたを閉めないまま洗濯をしていると、脱水工程でエラーになるから。
しかし、こちらの悩みは洗濯機自体にポンプ機能が付き、全自動でやってくれるために問題はなくなる。
タイマーを使うにしても、ホースをふろに突っ込んでタイマーセットしたら、お湯を汲む段階から翌朝やってくれる、ということでいいのだろう。
そして、全自動の利点として、すすぎにも風呂の水を使える。
手動でポンプを動かしていると、これはできなかった。
風呂の残り湯では水自体が汚れていて、完全な意味での「すすぎ」ができないため、ふろ水を使った場合は最後に少しの水道水ですすぎ洗いをしてくれるそうだ。
こちらの機能は、今朝は試していない。
今朝の段階では、いつも通りふろ水で洗って、水道水ですすいだだけだ。
また今度、すすぎもふろ水を使い、最後にわずかな水道水ですすぐ、というのも試してみよう。
湯取機能用のホースは、洗濯機横に掛けるためのフックが付属する。
しかし、完全に我が家の場合の話になるが、先に書いた洗濯機ラックを周りに設置するために、このフックが使えない。
以前から使っていた風呂水ポンプ用のホースフックがあり、これも一般的な洗濯機の横につけられるようになっているのだけど、汎用品であるがゆえに、今回ついていた「専用品」よりも取り付け部分の形状に余裕があった。
#形状に余裕、ってわかりにくいのだけど、フック自体をどこかに掛けるためのフック部分が、より太いものに掛けられるような形になっていた。
このため、ふろ水ポンプ用フックは洗濯機ラックのフレームに引っ掛けることができ、いままでそのようにして使ってきた。
というわけで、洗濯機についてきた専用品は使わず、今後もふろ水ポンプ付属のフックを使うことにする。
風呂水ポンプ自体は…もう不要なので、次の家電ゴミの日に捨てよう。
糸くず取り。
地味な話だけど、前の機種は「高級機種だったから」糸くず取りのフィルタ機能がついていた。
今時、どの機種でも当たり前についている。
20年前は、アイディア商品としての「洗濯物糸くず取りネット」というものが流行していた。
…あ、調べたら今でもありますね。あえて「2槽式専用」として売っているようです。
これは、洗濯機の中に吸盤で張り付けて、水流に逆らうように網を設置、洗濯物から出た糸くずなどを取ろうというものです。
で、話を戻すと前の洗濯機には、標準で糸くず取の機能がついていた。
洗う時の水流によって水が洗濯槽内部を駆け上り、上から洗濯槽に戻るようになっていて、そこに「ネット」が設置してあるという、単純な仕組みだった。
月に一度くらいは掃除するようにしていたけど、その程度の掃除で済む程度にしか糸くずは取れていない。
新しい洗濯機では、もっと直接的に、洗濯槽の横の水没する位置に専用の「糸取り」のための器具が取り付けてある。
虫取り網のようなネットではなく、網戸のように平らなネットで、しっかりと洗濯槽内部に取り付けられる。
そして、これはカプセル状のトラップにもなっていて、取り外して掃除しないと内部のごみが逆流するようなことがないようにしてある。
洗濯のたびに掃除するように指示があるので、1度の洗濯で開けてみたところ、結構糸くずが取れていた。
20年前は「アイディア商品」レベルのものだったけど、20年でしっかり役に立つレベルに洗練されているのだろう。
脱水。
ビートウォッシュでは、脱水時に洗濯物が絡まないように「ほぐして」脱水してくれる。
まだ1度しか洗濯していないわけだが、実際ほぐれていて感心した。
脱水時間が30分伸びていいのであれば、洗濯物をかき回しながら空気を送り、ある程度乾かすという動作もできる。
乾燥機ではないので完全には乾かないが、部屋干しの際には良い、ということになっている。
(部屋干し脱水という名称になっている)
とりあえず我が家的には、この機能は不要。
夏は外に干すし、冬は部屋が乾燥しすぎるため、加湿器代わりに部屋干ししているので。
でも、面白そうなので今度試してみたいとは思っている。
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