いつもは、ペットにしているハムスターが死ぬと、1か月と立たずに次の仔を購入していた。
寂しさに耐えかねるんだよね。
いないと寂しい、というわけでもない。
むしろ、ハムスターは普段、「そこにいるだけ」で、それほど構っていない。
でも、料理中に人参のへたを切り落とす時、デザートのリンゴの芯の部分を切り取るとき、キャベツの最後の芯が残ったとき…
ハムスターにあげると喜ぶんだろうな、と思うと、いないことに寂しさを感じてしまう。
前の仔が死んだのは、7月の末だった。
夏休中には、いつも家族で一泊旅行に行っている。
ハムスターは餌を貯めこむ習性がある。与えた分を全部食べてしまう、ということはしない。
だから、一泊旅行くらいなら大丈夫。
…でも、生後間もない赤ちゃんハムスターを1日ほったらかすのは、さすがに怖い。
だから、この時点では「8月初旬の旅行が終わったら」次の仔を買いに行こう、と決めた。
しかし、予定していた旅行は台風により急遽中止。
あわてて次の予定を入れる。
その旅行に行けたのが、9月中旬だった。
旅行が終わったら買おう、と思っていたのに、このころからいろいろと忙しくなった。
秋というのはイベントが多く、毎週のように週末の予定が入るのだ。
さらに、新車の購入、エアコンの購入・買い替えと、大型の買い物が続く。
買い物したから金が無くなった、というのではない。
まぁ、金はないのだけど、ハムスターを飼うくらいのお金はある。
それよりも、エアコンの購入に、なんだかんだで2か月もかかったのが問題なのだ。
ハムスターは冬の寒さに弱い。
あくまでも買い増し&古い機械の置き換えで、家のエアコンが使えなかったわけではないのだけど、せっかくだから新しいエアコンが来てから、と思ってしまったのだ。
で、ずるずるとハムスターの購入が遅れた。
エアコン購入が 12月 4日。
その週の週末は忙しくて、ハムスターを買いに行く余裕がなかった。
そして、翌週末の 15日。「今日買わなくては、年内に買えなくなりそうだ」と危機感を持ってペットショップに行く。
長男は中学の部活があったのでそちらに参加。
長女・次女はいっしょに行く。ハムスターとはいえ、ペットは家族の一員だ。できるだけ多くの家族が納得した状態で決めたい。
いつも使っているペットショップに入り、しばらくはかわいい動物を見てなごむ。
で、少したってから選定開始。
一匹、奇妙な動きを繰り返している仔がいた。
後ろ足でしばらくたっていたと思ったら、あおむけにひっくり返り、背中で器用に「背泳ぎ」のようにずりずりと進む。
頭が壁にぶつかるところまで行くと、また最初の位置に戻って立ち上がり、繰り返している。
天地がひっくり返るおかしな感覚…眩暈を楽しんでいるのだろうか?
みんなその仔が気になったので、ペットショップの人に聞いてみる。
これって、遊んでるのでしょうか? それとも異常行動?
ペットショップの人によれば、異常行動の可能性はある、という。
その後、ショップの人はその仔を捕まえ、しばらく顔をじっと見ていて言った。
「先天性の脳障害の可能性が高いですね。遊んでいるのではなく、体が自由に動かせなくて奇妙な動きになっているんです。かわいそうですが、早死にする可能性も高いです。」
顔を見てわかるんだ…と驚いたら、遺伝病特有のもので、目つきなどが違うそうだ。
人間でも、一部の遺伝病は顔つきなどに出る。同じようなことがハムスターにもあるのだろう。
遺伝病だから差別する、というのは命を選別しているようでどうか…とも思ったのだけど、せっかく家族の一員に迎えようと思っているのに、「早死にの可能性が高い」と言われると躊躇してしまう。
残念だけど縁がなかった、と考えて違う子を選ぶ。
ケースの中に手を入れさせてもらい、寄ってきて手に乗るけど余り噛まない仔を探し出す。
ケースには、ジャンガリアンハムスターとしては普通の毛色である「ブルーサファイア」と、白っぽい「パールホワイト」が一緒に入っていた。
#ブルーサファイア、ということになっているけど、いわゆるノーマルカラーだと思う。
この二つの毛色はほぼ同じで、最近はノーマルカラーもブルーサファイアとして売られているように思う。
うちではブルーサファイアを飼うことが多い。
ノーマルな色の良さが好きなのだ。
でも、この時積極的に乗ってきて、噛まなかった子はパールホワイトだった。
皆がその仔でよい、というので、その仔に決める。
先に書いたように、買ってきたのが 15日だ。
名前を何にするか、16日いっぱい悩む。
子供に好きな名前のアイディア出していいよ、と言ったのだけど、なかなか名前を考えるのは難しいようだ。
妻が出した案は、「ゆき」ちゃん。冬に来て、白いから。
僕は同じような発想だけど「ノエル」を考えていた。クリスマス時期だからね。
あと、これも僕の案で、前の仔が「くろ」ちゃんだったので、「しろ」ちゃんというのも考えた。
これは「安易すぎる」と即座に却下された。
17日の夕方になっても他に良い案が出なかったので、家族で決を採る。
「ノエル」に決定された。
今のところ、まだ家に慣れてもらう意味もかねて、あまり構いすぎないようにしている。
しかし活発に動く子で、ケージの中をせわしなく走り回っているし、回し車もよく回す。
料理中に出た人参のヘタやリンゴの芯は、もちろんあげている。
こんな些細なものだけど、喜んで食べてくれるペットがいるのは、うれしい。
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