LED 電球もずいぶんと普及してきた。
東日本震災直後は、節電が重視されていた。
僕がそのころ書いたページ(もう7年前だ)には、「現状のお勧めは電球型蛍光灯です」と書いている。
当時はまだ LED 電球が高かったうえに問題点も多かったためだ。
その後のことは特に書いていないのだけど、我が家でもその後交換した電球には LED のものが多い。
白熱球や蛍光灯と遜色のない使い勝手のものが増えたし、何よりも安くなってきたから。
LEDじゃないとできない、人が近づくと点灯するようなセンサー入りも増えた。便利に使っている。
でも、E17 口金を使うミニクリプトンランプ(家庭用の小型電球だ)は、数年前には交換できるようなものが無かった。
数日前の Amazon PrimeDay に、急に思い出して E17 の LED 電球を探してみた。
この数年の間に、いろいろな製品が出てきたようだ。買うことにした。
我が家で使っているミニクリプトンランプは、主に天井埋め込み型照明のものだ。
天井埋め込み型は、2階の床下、1階の天井上の狭い空間に器具を設置するため、ソケットが斜めに設置されている。
多くのミニクリプトン型 LED 電球は、下方向に強く光を照射する。
これらは使えない。
最近増えてきたのは「トウモロコシ型」と呼ばれる、円筒形の表面に LED を配置しているもの。
明るさにより長さが伸びる。
PrimeDay の特価商品にも入っていた。
しかし、明るさが 40W と 50W 相当しかなかった。
我が家では 60W を使用している。ダメだ。
で、他のものを探していたら、LEDフィラメント電球というものがあった。
LED を基板に配置するのではなく、直列に20~30個も並べた「フィラメント」を使い、普通の白熱球のような形を作っている。
ミニクリプトンランプに比べると、若干大きい。
しかし、これを使ってみることにした。
ただし、購入したのは PrimeDay の特価品ではない。
特価品よりも安い値段で、在庫数が残り3の製品が売っていたから。
Amazon では、在庫数によって値段が変動し、あと少しになると急激に安くなることがある。
LED フィラメント型は、そういえば数年前に話題を聞いたことがあった。
従来の LED 電球よりも高価になり、寿命も短くなる。
でも、基板を使用した LED 照明よりも、ずっと白熱球に近い照明になる。
お店などの照明としては、雰囲気を出すためにこうしたものも必要とされている…と。
でも、今回は雰囲気が欲しかったのではなく、形状が我が家の照明器具にあっていただけ。
それと、普通の LED 電球より安かった。6個で 1660円。1個 280円弱だな。
ちなみに、白熱球としてのミニクリプトン電球は、1個100円くらい。
LEDだと、ものによるけど 60W相当なら1個 500円くらいから。
安かったのがよくわかる。
色温度が低め…赤みが強いものを購入した(安かったから)のだけど、今まで使っていた白熱球とほぼ同じ色だった。
喜んで全部…家の中に E17 クリプトンランプは8カ所つかわれていたのだけど、6カ所を交換した。
その時は気づかなかったのだけど、夜になって異変に気付いた。
6カ所のうち3カ所(同時に点灯)だけ、夜になったら、少しだけ光っている。
どうも、OFF の時でも少しだけ電気が流れてしまっているようだ。
通常の電灯は、1カ所のスイッチで ON / OFF する。
階段などでは、上と下の2カ所で ON / OFF できる。
でも、問題の3つの電球は、廊下に使われていた。
その廊下に面した各部屋の出口にスイッチがあり、都合4カ所で ON / OFF できる。
ここだけ何かおかしいということは、4カ所で ON / OFF できるという特殊性と関係があるのだろう。
翌日になり、長男が気付いた。
これらのスイッチ「暗い中でスイッチを見つけられるように」、OFF の時は赤い LED が点灯するようになっている。
しかし、ON の時は当然点灯せず、OFF にしても点灯しないまま。先に書いたように、OFF でも LED が少し光っている。
なるほど。白熱球は抵抗が高いが、LED は低い。
4カ所で ON / OFF できるスイッチは、何か特殊なことをして状態を計測しており、その都合で電気抵抗の値が重要なのだろう。
じゃぁ、仕方がない。実はここはそれほど使っていないし、クリプトンランプに戻そうか。
…と、1カ所交換したら、それだけで不具合が解消した。
電灯は並列につながっているはずで、1カ所変えただけでは電気抵抗はそれほど変わらないはず。
でも、解決したのだから良しとしよう。
#気になって調べたら、この現象は 2010年ごろにはすでに知られていたようだ。
ただ、問題が認識されたので、最近の LED 電球は対応がなされている。
スイッチが4カ所もある、というのが「想定を超えていた」ようで、今回の問題となったようだ。
ここで使わなくなった LED は、「あまり使わないから」白熱球のまま残していたところと交換した。
白熱球がすべて、単純に LED に交換できるわけではない、というのは当然こと。
調光機能付き照明とかは LED では使えないしね。
だけど、LED に変えたことでスイッチの ON / OFF がおかしくなる、なんて現象が起きるとは思ってなかった。
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