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04-04 ピューロランドで誕生日
04-04 ピューロランドの秘密
3か月ぶり6度目。
昨年末に優待券をもらって来ているのだけど、くれた方に「子供が喜んでました」と伝えたところ、また券をいただきました。
長女・次女が「誕生日に行く」と言っていたので、誕生月になって早々の訪問です。
仕事は休み貰えました。
昨年末に行った際は、家を出るのが遅れ、ランド内の駐車場が満車でした。
今回は6時半に家を出ます。前回よりも1時間も早い。
その甲斐があり、到着は8時半ごろ。
9時オープンなのでいい感じ、と思いつつも、駐車場はまだガラ空きです。
平日だからこんなに早く来る必要なかったかな、と思いつつ、駐車場を出て正面ゲートに向かいます。
すこしオープン待ちの人々が並んでいましたが、こちらもそれほど多くありません。
勘違いしていた、と気づいたのは30分後。
9時にオープンだと思っていましたが、この日は10時オープンでした。
休日は9時だけど、平日は10時だった。
普段休日に来ているから勘違いしていた。というか、春休みだから休日扱いになっていると信じていた。
前に並んでいた人たちの会話が聞こえましたが、どうやらその人たちも9時オープンだと思っていた様子。
まぁ、待ちます。
長男は自分のスマホで、長女・次女は僕のスマホでゲームなどしていれば、1時間などあっという間。
やっとオープンになりました。
入ってすぐに、誕生日であることの登録へ。
これでバースデーカードを受け取れます。
会員にもなっているので、誕生日プレゼントのスクラッチくじも。
二人とも、ポストカードでした。
バースデーカードは首からかけられるようになっていて、園内でスタッフの人が気付くと、シールを貼ってくれます。
もちろん、こちらから積極的にもらいに行ってもOK。
ただ「シールをもらう」というだけなのだけど、「誕生日おめでとう」と多くの人が祝ってくれるし、これが案外楽しい。
サンリオキャラクターのいろいろなシールがあるので、最後には「自分だけの」バースデーカードが出来上がります。
この後「ハッピーはっぴ~バースデーSHOW」が10時半からです。
誕生日登録している間に、妻が先に良い席を取りに行ってくれました。
…が、誕生日登録、思った以上に早く終わります。
いつもなら前の人が登録している列があって時間かかるのだけど、この日は最初だったからね。
SHOW の行われる知恵の木ステージ前に行く最中に、子供たちは早くもバースデーカードにシールをもらいまくります。
これが楽しいんだよね。前回はクリスマスに来たので、楽しめなかったんだよね。
途中で、「今ならマイメロードドライブ、待ち時間なしで乗れます」という呼び込みをやっていました。
妻と合流してすぐ、せっかく場所取りをしてもらったけど、マイメロードドライブに行くことにします。
マイメロードドライブは、昨年末に唯一入らなかったアトラクション。
待ち時間ゼロ、本来4人乗りなのですが、「小学生が2人だから」と、5人で乗せてくれました。
マイメロディーの世界を旅する、5分程度のライドです。
で、終わったらすぐに知恵の木ステージ前に戻る。
まだ、一番良い座席とれました。この時点ですでに SHOW開始 10分前だったので、待ちます。
ハッピーはっぴ~バースデーSHOWは、誕生日の人をお祝いするショー。
誕生日の人は前に出て一緒に踊ったりしていいのですが、長女は「恥ずかしいから行かないよ!」と前もって宣言しています。
次女は行きたいのだけど、一人では恥ずかしいので長女についてきてほしい。
結局、「誕生日の人は前にでてくださ~い」と呼びかけられ、一人で出て行きます。
…が、やっぱ恥ずかしい。
というか、出てくるのほとんど未就学児童。
前回自分の誕生日に来た時は、次女も未就学だったので「楽しかった」記憶があるのです。
しかし、今回は勝手が違い、始終恥ずかしそうにしているだけ。
終了は11時前。
すぐに、11時45分からの「KAWAII KABUKI」の列に並びます。
…と思ったのですが、30分以上前なのに、すでに「次回立見」との表示。
「不思議の国のハローキティ」が終了し、先日始まったばかりの新演目です。
まだ人気があるみたい。
予定を変えて、前回も楽しめた「ぐでたま・ザ・ム~ビ~ショ~」に向かいます。
こちらは11時からで、やはり立見。まぁ、開演ギリギリに滑り込むのだから仕方がないでしょう。
とはいっても、「立見」と言いつつ、見えづらい端の席に案内されました。
家族5人並んで座ることもできました。
そして、前回と全然内容が違う。
「客いじりの多い内容なので、アドリブ部分が違うのだろう」と思っていたら、まるっきり違うので驚きました。
(話の枠組みくらいは同じだけど)
ランダムにいくつかの演目があるのか、それとも3か月の間に内容を一新したのかは不明。
ぐでたまが終わったのが11時半前。
知恵の木ステージ前で「ぼんぼんりぼん隊」のステージがあったので見ます。
ぼんぼんりぼん…はキャラクターは知っているけど設定よく知らない。
ウサギの女の子4人+人間の女の子2人のダンスユニットが、歌と踊りを披露する内容。
途中から、子供を集めてダンス練習し、一緒に踊ります。
次女に「一緒に踊れば?」と聞いたのですが、恥ずかしいから嫌らしい。
はっぴ~バースデーSHOW で、小学生はほとんど出ないと理解したようだ。
後半は子供とダンスする内容なので途中で席を立ち、混む前にレストランへ。
昨年末は、キャラクターフードコートで食べました。
美味しいし、手間をかけて「キャラクター」を作りこんだ可愛い盛り付けで満足なのだけど、量のわりに値段高いのね…
上の階にある「レインボーワールドレストラン」のほうがリーズナブルだと知ったので、そちらに向かいます。
注文所が、パスタ、オムライス、ご飯ものメニュー、の3つに大別されています。
長女・次女はまだお腹空いてないそうです。オープンする10時直前まで、暇だから菓子パン食べてたんだよね…
妻が「ボロネーゼ食べたい」と言ったので、パスタメニューのところに並びます。
長男もカルボナーラにするというので、僕もトマトパスタに。
で、僕以外は席で待ってもらっていて並ぶのだけど…
12時前に来て、まだ比較的空いていました。
でも、注文までに1時間近く。
注文後、ポケベルみたいな「呼び出し機」を渡されて席に戻り、出来上がって受け取るまでさらに10分くらい。
レストランに入ってから食事開始まで、総計1時間以上かかったと思います。
パスタの茹で時間がそれなりにかかるので、パスタが一番客さばきが遅いみたいなのね。
ちなみに、一番早そうなのはご飯もの。ほぼ「ぐでたま丼」(ローストビーフと温卵のどんぶり)一択なので。
長女・次女は、「パスタの注文が受け付けられた」ところで、別のカウンターで売っていたクレープを注文しました。
こちらは、昼時には食べる人が少なくて、ほとんど並んでいません。
これで、大体みんな一緒に食べ始められました。
パスタ自体は、本格的な美味しい物でした。
キャラクターフードコートが、盛り付けで楽しませるけど料理自体は簡単なものが多いので、こちらは本格的な味を目指しているみたい。
だからパスタもちゃんと茹でているのだろうけど…もう少し厨房を大きくして鍋を増やしてもいいように思います。
食べ終わったのが1時半ごろ。
すぐに再び「KAWAII KABUKI」へ向かいます。2時開演。
しかし、また「次回立見」の表示。
もう、それでいいので並びます。
結局、家族5人でまとまって座れないだけで、席には座れました。
当然、端の方の見にくい席ではあるのだけど。
僕と次女は、一番前の端…スピーカーの前の席でした。
スピーカーの音がすごい迫力。これはこれでいい席だったかもしれない。舞台は見づらかったけど。
正式な名前は「KAWAII KABUKI ~ハローキティ一座の桃太郎~」。
劇場に入ってまず驚いたのは、全体を改装してあって、ちゃんと「歌舞伎座」っぽくなっていたこと。
「ハローキティのオズの魔法使い」から「不思議の国のハローキティ」の時には、舞台周りに多少の改装はあっても、会場全体は変わりませんでした。
それが、全体を改装している。
この改装で、舞台周りでプロジェクションマッピングが使えるようになっています。
歌舞伎って、伝統芸能に思われているけど、もともと時代ごとの最先端をどん欲に取り込んできたものだからね。
いまだって、プロジェクションマッピングや宙づり、アニメとのコラボレーションなど、新しい姿を模索し続けています。
この「KAWAII KABUKI」、ちゃんと松竹監修です。
着ぐるみ劇とはいっても、ちゃんとした歌舞伎です。
「不思議の国~」の時は、舞台写真も撮っていいし、ネットで記事にしても良い、という扱いでした。
だから、以前見た時にはあらすじも書いておきました。
でも、今回は写真NG。あらすじまでは言われていないけど、書かないでおきます。
「歌舞伎公演をするハローキティ一座」のお話です。
その中で行われる劇中劇が、桃太郎。
タイトルで、桃太郎のお話だと思っていたら、そうではありませんでした。
「不思議の国~」もそうだったけど、こういうミスリードうまいね。
で、内容は歌舞伎だったりミュージカルだったり、目まぐるしく変わります。
サービス満点。歌舞伎の知識とか無くても楽しめます。
今や「キティ」は世界的キャラクターですし、「KAWAII」もそのまま英語化した単語。
日本に旅行に来る外国人にも、ピューロランドは人気です。
だから、そうした人たちにも日本文化を気軽に感じてほしい、という意図なのだと思います。
お話が終わった後、レビューがあります。
ここらへんも「オズの~」や「不思議の国~」と同じ構成。
レビューと言っても、宝塚的ではありませんが。
#前2作は宝塚監修で、今回は松竹だから。
で、この途中に機材トラブルがあった模様です。
すぐに「幕」が引かれ、トラブルがあったので少し待ってほしい、という説明。
舞台でトラブルが起きたら、とりあえず「幕」を引くのは知っていましたけど、実際にお目にかかったことはありませんでした。
こんなところで、そんな珍しい体験ができた形。
復旧に5分ほどかかりましたが、最後まで上演は行われました。
終わってすぐに「ちっちゃなヒーロー」へ。
こちらは前回見て内容がよかったので、是非もう一度見たいと思いました。
でも、KABUKI が先に書いたようにトラブルで長引いたので、こちらも開演時刻が迫っています。
で、案の定「立見」。それでいいです。
一度見たのに、涙もろい次女は泣きながら見ていました。
それほどできの良い舞台なのよ。
で、この舞台、劇の最中は「撮影禁止」で、お話が終わってからの短いレビューは「撮影可」です。
ところが、レビュー終盤で、演者が全員並んで「ここからは、撮影など禁止でお願いします」と改まります。
年末に見た時は、こんなのなかったよ?
見たのは、この日の最終公演。
で、この公演で、主人公役をやっていた役者さんが辞めるのだそうです。
(卒業、という言葉を使っていたのだけど、別の人に役を譲ってピューロランドの仕事は続けるのか、それとも別の仕事を始めるのかなどは不明)
以前の舞台から一緒に練習してきたという役者さん二人が、贈る言葉を言い、主人公役者が涙ぐんでしまったところで「本人からの挨拶」。
いろいろと思いを語っていました。
3か月半やっていたらしいのですが、そうなると前回見た時は、この人がやり始めたばっかりだったのかな…
撮影禁止、と言われていたにも関わらず、目の前の席の女性が、主人公の方が語っているのを隠し撮りしていました。
どうも、ファンのかたが最終公演と知って見に来ていたみたい。
禁止されても、どうしても姿を留めておきたかったのでしょう。
ほめられたことではないけど、そんな熱心なファンがつくということは、良い役者さんなのだと思います。
これで、時刻は4時半。
ちょうど、中央広場でパレードが始まる時間でした。
「パレードは見ないでいいからボートライド乗りたい」と次女が言います。
じゃぁ、みんなでパレード見ている間に列に並んでるよ、と妻が行ってくれたのですが、50分待ちだって。
前回ボートには乗ったので、今回はあきらめることにして、家族でパレードを見ます。
中央広場の見学席は、足を踏み入れられないほどの状態。
その上の階の回廊部分に陣取って、上から見下ろすことにします。
ウサギキャラクター…メルちゃんをメインに据えて、マイメロとぼんぼんりぼん、あと「ウサギ耳の被り物をした」ポムポムプリンとシナモンとキティ。
このキャラクターを中心とした、イースターのお祭りです。
…ウサハナは? マロンは? シュガーバーニーズは?
なんて思いますけど、5年前にはウサギに入れられてなかったメルちゃんが主役を張っているのだから良しとしましょう。
で、イースターには卵もつきもので、「ぐでたま」も登場します。
登場するだけでやる気ないけど。
サンリオ、最近本当にぐでたま推しだな。
最後は、観客も一緒に踊りながら歩く、というものでした。上から見ていたので参加できなかったけど。
魅せるパレードではなく、一緒に歩くパレードというのは、ちょっと新しいように思う。
#いや、未就学児童向けに昔やっていた「どきどき!マジカル☆マーチ」とか、いまならリルリルフェアリルの同様のやつは、子供みんなで歩くパレードをやるのだけど。
これで5時。ピューロランドは6時までです。
お土産買いたい、というのでキャラクターショップへ。
長女はマイメロディに出てくる「クロミちゃん」、次女は「シナモン」が大好きで、シナモンとマイメロの専門ショップがそれぞれあるので、見たいのです。
で、行ってみたら5時半閉店でした。6時までではないのね。
誕生日祝いだから千円程度のものは買ってあげるよ、と言ったのですが、なかなか選べません。
結局、長女はクロミちゃんのポーチ。1500円ですが、小学校も高学年になり、勉強でも細かな文具を使うようになってくるので、学用品だと思って親が出しましょう。
次女は、シナモンの小さなぬいぐるみ。1200円。
それは、自分が欲しいだけのものだから足が出た分は自分の小遣いで。
#途中、ちょうど千円だったので「シナモンの耳がついたカチューシャ欲しい」と言い出した。
もう帰るのに、こんなのピューロランド以外で使わないだろ。
それに比べると、ぬいぐるみならまだ良い。
お土産購入し、最後にもう少しだけ、バースデーカードにシールをくれるスタッフを探し、ちょうど6時閉園。
十分に楽しめました。
…これ、長女と次女の誕生日祝いの「一人分」ね。
どっちの一人かは知らないけど、今月中にもう一カ所、テーマパークに行くことになってます。
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別年同日の日記
申し訳ありませんが、現在意見投稿をできない状態にしています。 |
ちいさな おともだち は この おはなし は よんだら だめだよ。
…さて、これで小さな子は追い払えたと思うので、小さな子に知られてはならないことを書こう。
実は、ピューロランドにいる各キャラクターは、中に人が入っているんだ。
割と本気の話。
ピューロランドに初めて行ったのは長男もまだ保育園児だったころで、さすがに長男も長女も、あれが着ぐるみだとは理解していた。
(次女はまだ満足に会話もできなかったころだ)
でも、「中に人が入っているんでしょ?」と聞かれても、僕は「中に人なんていないよ。キティちゃんはキティちゃんだよ」と言っていた。
さらに、中に人が入っていない「証拠」として、ジュエルペット(当時はうちの子が好きだった)の各キャラクターが、大人よりずっと背が低いことを挙げた。
こんなに小さいのに、中に人なんて入れるわけないじゃないか。
もっと言えば、キティちゃんの飼い猫であるチャーミーなんて、保育園児よりも背が低い。
小さな子でも、「自分より小さい」から、可愛いと素直に感じられるキャラクターだ。
あんなに小さなところに、どうやって入るというのだ。
キティちゃんも、中に人が入っているとしたら、どこから覗いているんだい? と聞いていた。
キティちゃんの目は真っ黒で、穴なんて開いていない。でも、その動きは明らかに「目が見えて」いる。
あれは、キティちゃんだからちゃんと見えていて、中に人なんて入ってないんだよ。
こうしたことを言われると、子供は「いや、中に人が入っているはずだ」と思いつつも、どうなっているのか悩んでいた。
翌日追記。
日記冒頭に写真をつけた。クリックで拡大する。
シュガーバニーズのしろうさ、くろうさ。
彼らは一流のパティシエであり、高いシェフ帽をかぶっている。
この写真はちょうど5年前のもので、当時、長女と次女は保育園児。
キャラクターが、保育園児と目線が合うくらい背が低いことがわかる。
チャーミーはもっと低いのだけど、写真を探したがなかった。
で、昨日ピューロランドで KAWAII KABUKI を見ていた時に、隣に座っていた次女が言うんだ。
シナモンやバッドばつ丸は、話の中で顔に隈取がついたり、普通に戻ったりする。
あれ、頭だけいっぱい用意してあって取り換えているの? と。
だからまた答えた。
あれは、化粧しているんだよ。シナモンはシナモンなんだから、頭が取り換えられるわけないじゃん。
いや、絶対中に人入ってる! って、次女はむきになった。
家に帰ってから、次女に「久しぶりにマジカルツイスト見たい」といわれた。
昔ピューロランドでやっていた子供参加型のショー「どきどき!マジカル☆マーチ」で使っていた曲で、サンリオの子供番組のエンディングでも使われていた。
というわけで、昔のテレビ番組を編集しておいてある DVD を探す。
サンリオ物を編集した DVD だけで、3枚くらいあった。
まずは、マジカルツイストから。懐かしい。そして、この歌好きだった。
他にもいろんな曲を見る。どの曲も好きだった。というか、好きだったから編集して残してあるんだ。
サンリオの子供番組はピューロランドで収録を行っていて、改装されて今とは違う部分もあるのだけど、大体場所がわかる。
この曲は、入り口エントランスから下に向かうエスカレーターの前で撮っているね、とか、ちっちゃなヒーローを上演していた劇場だ、とか。
一日ピューロランドで遊んだのを振り返りながら、楽しく、そして懐かしくビデオを見た。
で、思い出したので、深刻な顔をして「実は今までみんなには黙っていたが…ピューロランドのキャラの中には、人が入っている」と言ってみた。
当然だけど、みんな「知ってた」って反応。
じゃぁ、ジュエルペットとかシナモンとか、背が低いのにどうなっているかわかる? と聞いてみる。
「小さな人が入っている?」と、予想された答えが返ってきたけどそうじゃない。
「小人症の人?」って、R2-D2 の話をしたことがあるので返ってきた。残念ながらそれも不正解。
DVD でさっき見たマジカルツイストに戻してみる。この曲には、ジュエルペットたちが出てくる。
さぁ、よく見てみようか。アニメのジュエルペットとの最大の違いは何か。
…アニメでは、ジュエルペットたちは魔法を使えたが「魔法使い」の格好をしているわけではなかった。
しかし、ピューロランドのジュエルペットたちは、みんな魔法使いの格好をしている。背の高い三角帽子をかぶっている。
そして、その帽子には各自違うマークがついているのだけど、そのマークの中だけ、光の反射がほとんどない布を使っている。
ここまでヒントを出して、やっと気づいた。
光の反射がないのは「光を通す網目素材」だからで、高い帽子をかぶっているのは背の高さをごまかすため。
つまり、帽子の中に頭があって、網目から外を見ている。帽子の下にある顔は格好だけで、その中に頭はない。
ここまで気づけば後はどんどん気付く。
シナモンも、頭の上にコーヒーなんて乗っけちゃってる。
チャーミーキティに至っては、体よりはるかに大きいシルクハットをかぶっている。
そして、「頭の上に乗せたもの」も含めたサイズは、どのキャラクターも大人の女性よりは大きいサイズなんだ。
キティちゃんの顔も、実は光を通しやすい素材でできているの? という長男からの質問。
そうではないね。キティちゃんの顔は、ふわふわとした感じだ。
でも、実はキティちゃんの顔には、1つだけ透明の素材が使われている。どこでしょう?
…と聞いたら、長男瞬時に「鼻かぁ!」と答える。正解。
ピューロランドに行くたびに、鼻なのに妙に透明感があって輝いているので、何でそんな風にしているのだろう、と疑問に思っていたらしい。
そう、透明なだけでなく、輝いている。ハーフミラーになっているんだな。
多分これで外が「わずかに」見えるのだけど、視界はすごく狭い。
だから、キティちゃんのそばには常に理由をつけてスタッフがいて、必要なものを手渡してあげたり、動きが不自然にならないようにしている。
と、一連の話を聞いて、長女が「なんかズルいー」と言い出した。
小さいと思っていたキャラが、実は大きい人が入っている、ということに対しての発言だ。
ズルくなんてない。これは素晴らしい工夫だ。
着ぐるみだから中に人が入らないといけないけど、大人が入ると大きくなりすぎる。
それでは、メインの客層である小さな子供たちには、キャラが大きすぎて「怖い」と感じてしまう。
だから、顔の位置をさげて「小さなかわいらしいキャラ」を作り出しながら、それでも中に人が入れるように工夫する。
やりたい目的があって、それが一見不可能なことでも工夫をして目的を達成する。
非常によく考えられたアイディアの集大成がピューロランドにはあって、そういう目で見始めると、さらにピューロランドを楽しめる。
ピューロランドに限らず、「人を楽しませよう」とする人たちは、楽しませるためにあらゆる手段を使っている。
それに気づくと、今度自分が何かをしようとしたときには、非常に参考になる。
子供たちが将来どういうことに興味を持つかわからない。
でも、お話を書くにしても、ゲームを作るにしても、「人を楽しませる」ための工夫をしなくてはダメだ。
ピューロランドなどはよくできた「楽しませる」工夫の見本で、そういう部分に気付き始めると非常に感心するし、将来自分が何かをしたいときには参考にできる。
と言ったら、長女が「次に行った時には注意して探してみる」。
もう今回で終わりの年齢だと思っていたのだけど、まだ行く気か。
余談。
先日日記で、シュガーバニーズを歌いながらマドレーヌ作った話を書いた。
久しぶりに見たいな、と思っていたのだけど、同じ DVD に入っていたので見た。
なんて事のないアニメなのだけど、悪者がいない、みんな優しい世界で、子供たちが前向きに努力する話。こういうの好きなんだ。
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