これを書いていた今日、3月22日の出来事。
もう15年も前のこと。高級布団を購入した。
あのころは借家で家のローンもなかったし、夫婦二人で子供もいなかったし、安い買い物ではなかったけど買えたのだな。
で、高級布団というのはメンテナンスがついてくるもので、毎年安い料金で洗ってくれたりとか、布団屋さんがメンテナンスに通ってくれている。
今年も今日お願いしていた。洗おうと思っている布団を渡して終わり、のはずだった。
でも、渡す前のチェックで、少し問題があるとの指摘があった。
もう15年も使っているので、布が弱っているのだそうだ。同時に、中の羽毛も砕けてきている。
弱ったと言っても良い布で、羽毛も通さないほど目が詰んでいる。
でも、縫い目部分が引っ張られることで少し隙間ができ、そのわずかな隙間から、砕けて小さくなった羽毛が出やすくなっているという。
そのまま洗浄すると、羽毛が出てきたり、布が破けたりといったトラブルにつながる。
ちょうど良い機会なので、打ち直ししませんか、とのお誘い。
綿布団なら、3~5年ごとに打ち直す必要があるのを知っている。
中の綿を出し、洗浄したうえでほぐしなおし、新たな布袋に詰める。
羽毛でも同じような作業を行う。こちらは綿よりも長持ちして、7~10年が作業の目安らしい。
でも、うちは最初に書いた通り、15年前の購入から一度も作業していなかった。
急に降ってわいた話だが、羽毛というのは羽根が出るようになってしまったら早めに対処したほうが良い、というのは知っている。
セールスマンが売らんかなで話をしているのではない、ということもわかる。
問題は、打ち直しにどれくらいの値段がかかるかだ。
正直にどのくらいかかりますか、と値段を聞く。
購入した時と同じで、「高級布団は高くて…」という話から始まる。そんな話は知っているしどうでもいい。
つまりは、非常に高いからショックを和らげようとして、高い値段の話からしているのだ。
で、値段は実際高かった。
元々布団は高級品なのだけど、その定価の3分の1から、10分の1程度。
…3分の1と10分の1ではずいぶん違うね。
これは、生地や縫製の違いによるものだ。つまり、選び方次第で値段はどうにでもなる。
3分の1は、元の布団と全く同じグレードを再現する場合。
新品に買いなおすのと同じ状態になるが、羽毛は使える部分を使いまわすので、3分の1の値段になる、ということ。
10分の1だと、市販されている生地の中でも特に目の詰まった、羽毛が出にくいものを使う。
この場合、当面は大丈夫だが、あまり長期使うのには適さないという。
この中間に2段階の値段がある。
といっても、リニアに値段がつながるわけではなく、高い方と安い方に2分されて、さらにその中に上下があるという感じかな。
高価な買い物なので、妻と相談。
妻を連れて行ったら、セールスマンは最初から同じ説明を繰り返そうとした。
そこは、面倒だからいらない。
カタログと見本記事だけ借りて、奥で相談させてもらうことにする。
僕は、最初安い2つの中から選ぼうと思った。
こちらは布が綿、布団用の生地ではない市販品だそうだ。
今使っている布団の布地は絹。
それと比べると、綿は吸湿性が高い。
羽毛布団の良さは、発散性で湿度がこもらないことだけど、綿だとその良さを阻害するかもしれない、と妻から指摘。
また、縫製…羽毛布団は布を小さな小部屋に分けて、そこに羽毛を入れていくのだが、安い布団はこの「小部屋」を大きめにとってある。
それだと、中身が寄ってしまったりして使いにくいのではないか、とも妻から指摘。
高級な布の場合、この縫製も細かく作られている。
単に生地だけの違いではなく、それ以外の部分でも相応の手間をかけているのだ。
結局、布団用に開発している布だが、絹ではなく綿ポリエステル混紡のものにした。
グレードでいうと、4段階の上から2番目。上の下だね。
絹のほうが高級品ではあるし、実は値段はそれほど大きく変わらない。
しかし、合成素材というのは性能を重視して作られるので、天然素材以上の力を発揮することも多い。
そこに期待することにした。
布団を渡して終わり、所要時間10分程度、と考えていた訪問が、1時間半ほどかかってしまった。
先に書いた食洗機の修理もあわせ、古いものが壊れてメンテナンスで予想外の出費が続く。
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