家族旅行記の続きです。
下田海中水族館前にはウミガメが入ったプールがあり、餌を100円で売っています。
まずは、いきなり「餌あげたい」から始まり、水族館に入ったのは9時前。
9時からアザラシの給餌をしながら説明をする、というのでアザラシ池へ…行きたいのですが、まだ位置関係がわかっていないし、子供たちは途中目に付いたものを見たがる。
池では、すでに説明が始まっていました。
これは、夏の間、朝9時からの1回だけ行われるショー。
アザラシに餌をあげながら、生態について説明します。
合図をしたら鳴いたり、ちょっと合図をしたら2頭が腹を見せて水に浮いたり。
これで、どのようにアザラシがコミュニケーションをとるかとか、雌雄の見分け方とか説明してくれます。
でも、何気にやっているけど、十分すごい。
動物って、信頼しないとお腹見せないです。弱点だから。
ショーの後質問時間があったので、お腹を見せるのは結構すごいことなのでは? と聞いてみました。
そうしたら、これは芸として教えているわけではなく、健康管理の必然から覚えさせないといけないことなのだそうです。
近年の動物園では、健康管理のために動物に積極的に協力してもらう、という方法が一般化していると聞いたことがありました。
最初にこの話を見たので、この後の各種「ショー」でも、あぁ、これは実はただの芸ではないのだな、などと思いながら見ていました。
下田海中水族館は、水族館としては非常に小さいです。
非常に古い施設で、今年で開館50周年。
古くて小さい…おそらくこれはハンデでしょうね。
それでもお客さんを呼ぶために、様々な工夫をしていて、非常に楽しめました。
「海中」と名前につくのは、天然の入り江の中に作られているためです。
入り江を網で区切ってイルカなどを飼育しています。
夏休みの特別展として、サメのいけすを作ってありました。
一部に海の中に降りられる階段を設けてあり、ガラス窓越しに海中が見られます。
ガラスの前を石鯛などが泳いでいました。
しばらく見ていたら、イワシの群れが泳いできて、上からの自然光を受けてキラキラと輝きます。とても綺麗。
この魚は、サメの餌として入れてあるのかねぇ…なんて話していたら、海に作ったいけすなので、勝手に入ってくるのだそうです。
もちろんサメは小魚を食べるのだけど、小魚はサメの餌の食べ残しを横取りしているし、生簀なのでサメ以外には大きな魚は入って来ません。
小魚から見ると、サメがいても「安全地帯」なのかもしれません。
アザラシの説明ショーの後は、アシカショー、イルカショーが続きます。
ショーとして派手なことをやるばかりではなく、生態を教えるようなこともありますし、狭さゆえの「生き物に近い」感じが楽しめます。
サメの餌やりの時間があって、ペンギンの餌付けショーがあって、魚の餌付けショーがあって…
結構ショーのスケジュールは厳しいです。ひとつ終わったら、次の施設に急がないといけない。
長女、魚の中では「エイ」が特に好きです。あのひらひらとした泳ぎが可愛いらしい。
下田海中水族館では、エイやサメなどの「軟骨魚類」の飼育に定評があるようです。
だから、夏休み企画でサメを集めているし、鮫肌やサメの歯の比較なども楽しめる展示がありました。
そして、餌付けショーでも、最初に餌を挙げるのはエイ。
魚は普通餌を丸のみにするのですが、エイは臼歯を持っていて、もぐもぐと口を動かして食べるのです。
これがまた、かわいい。長女大喜びでした。
イルカのショーは2種類あり、1つはショー用のスタジアムで、もう1つは自然の入り江をそのまま使った「海上ステージ」で行われます。
海上ステージでのイルカショー…全体にショーのレベルが高かったのですが、これが唯一残念。
出来が悪いわけではなく、席取りが熾烈なのです。
魚の大水槽がある「ペリー号」の、目の前で行われます。
このペリー号、船なのですが、円形です。ということは、ショーが行われる目の前の席以外は、斜めになってしまって良く見えないのです。
すでに2度目、3度目のお客さんはわかっているようで、1つ前のショーを見ずに席取りをするようです。
それを知らなかったし、知っていても前のショーだって見たいから、席を確保できませんでした。
一応遠くに見える場所を探してみたのですが、アナウンスの音声もよく聞こえないため、何をしているかどうも不明。
「イルカに足を押してもらって、海中を高速に移動する」などの大技を見せているのですが、スタジアムと違って水の中が見えないから、説明がないとわかりにくいんですよね…
ちなみに、イルカの餌やり体験とか、イルカと触れ合うアクティビティもあります。
お金も時間も必要だけど。
そして、どうもイルカとの触れ合いをした人は、そのままショーの時に一番近いところで見られるようです。
まぁ、そこはお金を払った良いお客さん、ってことですね。
アザラシのショーを見て、ショーは全部見たことになります。
アザラシのショー、基本的には最初に見た「説明給餌」と同じだったけど、場所が違って内容も少し違うのね。
この時点で、12時少し前でした。
混む前にレストランへ移動。
サメの特別展にあわせて、「サメのカツカレー」があったので、僕はそれを食べました。
まぁ、普通においしい白身魚ですね。軟骨魚類は新鮮なうちは普通にうまい。
日がたつと独特の癖が出てきて、それが好きな人もいるし、嫌いな人もいる。
忙しくショーを見ていて、まだゆっくり見ていない展示もあるので、午後はそうしたものを見ることにします。
普通に魚の展示コーナーに行こうとしたら、ちょうどサメの餌やり体験を受け付けていました。
100円で、小さなプールに入っているサメに、直接餌をあげられる。
うちの子もやりました。エイもいたのだけど、サメしかあげられないみたい。
長女は残念がりながらネコザメに餌をあげていました。
魚の水槽。ここは、普通に水族館らしい内容。
水槽は小さめですが、展示内容はなかなかセンスがある。
単に魚を入れてあるのではなく、テーマを絞ってタイトルがつけられています。
夏の特別展示で、ウナギがありました。
完全養殖に成功した研究所があるのは知っていたのですが、その支署が水族館の近くにあるそうです。
そこから幼生を借り受けて、成体と一緒に展示しています。
そうか、静岡だから、完全養殖は死活問題なんだな。
ドクターフィッシュ体験。
ドクターフィッシュって、有料で体験させてくれるところは多いのですが、無料です。素晴らしい。
手を入れて、少しついばんでもらうだけですけどね。初めて体験しました。
で、無料なんだけど、繁殖などを行っているので良ければ寄付を、という形。
大人100円、子供10円と考えて、230円ほど寄付しました。
クラゲ水槽。
昔の江ノ島水族館を思い出します。…って説明では誰もわからないな。
江ノ島水族館は藤沢ですが、鎌倉からも近所なので以前は度々行きました。
昔からクラゲの研究で知られていて、以前は小さな水槽をたくさん並べて、様々なクラゲを紹介していました。
学術的な解説もあった。
でも、「新江ノ島水族館」にリニューアルする際に、クラゲ専用の部屋を作ったのですね。
大きな水槽にたくさんクラゲを入れる。代わりに、紹介する数は減ります。
ややこしい説明も抜きで、クラゲの美しさだけを見てもらう。
水族館としては、大きな水槽で展示する方が見栄えがしますし、客ウケも良いようです。
でも、僕としては小さな水槽でたくさんの種類を、学術的な解説付きで見るほうが面白かったです。
下田の展示方法は、昔の江ノ水のようでした。
まぁ、専門はサメの水族館なので、展示の数は少なかったのですが。
これで大体見終わりました。
時間は2時前。
お土産コーナーを見ましたが(次女がぬいぐるみを買いました)、2時15分ごろには施設を出ます。
子供たちは、楽しかったけど時間に追われて走り回ったのでちょっと疲れたらしい。
まだ早いけど、いったん宿に向かうことにします。
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