毎年5月には、大船駅前で「大船祭り」が開催されている。
そして、毎年のように隣の本郷台で行われる「あーすフェスタ」と日程がかぶる。
もっとも、大船祭りは日曜開催、あーすフェスタは土日開催だ。
土曜日は本郷台へ、日曜日は大船へ、というのが毎年の習慣になっていた。
ところが、今年から長男が中学に入ったら、土曜日に授業参観が入っていた。
どうしよう、どちらか片方しか見られない。
子供たちに聞いたら、「あーすフェスタがいい」という意見。
まぁ、そうだろうな。大船祭りは保育園が公式に参加しているので毎年見に行っていたのだけど、もう皆小学生に上がった。
屋台での買い食いや、市民によるフリーマーケットなども楽しいのだけど、あーすフェスタの「普段食べれないような外国料理の屋台」のほうが魅力がある。
というわけでおそらくこれからしばらくは大船祭りは諦めないといけない。
あーすフェスタを楽しんできた。
とはいえ、毎年食べる屋台もだいたい決まってきてしまっているんだよね。
アフリカの煮込み料理を、パンに挟んでくれる店がある。
ピーナツ味とレモン味があるが、どちらも美味しいので毎年両方購入している。
デザートに、アフリカのドーナツ「ベニエ」も一緒に購入。これも毎年のこと。
食べていたら「ドーナツ美味しいからもっと食べたい」と次女のリクエスト。
同じではつまらないので、沖縄のお店でサーターアンダーギーを買ってくる。
両方とも、小麦生地を丸めて揚げた素朴な味。
でも、ベニエは干しブドウが入っていて柔らかいし、サーターアンダーギーは硬めでほろりと崩れるのがおいしい。
ベニエが干しブドウ入りだったり、煮込みをパンに挟んだりするのは、フランスの植民地時代の名残だと思う。
食べながら、子供にそんなことも説明する。
長女がケバブ食べたいというので2人前を購入して皆で食べ、長男は何か麺類というので、インドネシア風のラーメンを購入。
インドネシア風のラーメンのお店で、エビチップスをトッピングしてくれた。
そういえば、エビチップスは長女が好きだった。袋でも売っていたので一袋購入。
これだけ食べたらお腹いっぱいかと思いきや、もっと食べたいという。
タイのグリーンカレーと米粉麺で作ったラーメンのようなものを買う。
タイ料理なのでどちらも辛い…のだけど、うまい。
辛いのが苦手な次女でも「辛い」と言いながら食べていた程度。
これでも足りないというので、タイの、サモサのような三角春巻きと、インドの揚げナンを2つ購入。
揚げナンも毎年食べている気がするが、非常に大きく、薄い。
シナモンシュガーと抹茶シュガー味を購入。味は数種類ある。
さすがにお腹いっぱい。
変わった料理をたくさん食べて満足。
せっかくなので、物産コーナーも見て行こう。
インド食材屋さんで、チャナダルという豆を売っていた。
ひよこまめの皮をむいたものだそうだ。900g で 400円だった。安いので購入。
これ、料理して食べたらうまかった。詳細は後程。
あと、妻がインドのデザートを簡単に作れるキットを買っていたな。
牛乳に混ぜて熱し、冷蔵庫で冷やすだけ。まだ食べてないけど、そのうち食べよう。
「マンカラ」は世界最古のゲームの一つだが、売っている店がある。
世界最古、っていうのは、特にゲーム盤などが必要というわけでもなく、誰でも適当なもので遊べるという意味でもある。
でも、売っているだけあって、立派なもの。毎年長男が興味を惹かれるのだけど、毎年買わない。
このお店のセットでは、駒として宝貝を使っている。
長女は海に行くたびに宝貝を集めているのだけど、いつかこのセットを自作しようとしているため。
オハジキとかで十分なんだけどね。
次女が、謎のお店でかわいい「コアラのキーホルダー」に釘づけ。
このお店、コアラのキーホルダーだけでなく、ラマのマスコットとか、パンダのぬいぐるみとか売っている。
…つまり、どこかの国の民芸品とかではなくて、単に「かわいい動物アクセサリー」を集めているだけ。
でも、次女が気になっちゃったのだからしょうがない。
自分のお小遣いで買いたい、と言い出して、購入。
あーすフェスタは、あーすぷらざ、という異文化交流施設のお祭りだ。
で、施設の中でもいろいろやっている。
なにかやっているかな…と見に行くと、ちょうどインドネシアの影絵芝居を上演するという。
噂に聞いたことはあったが、見たことはなかった。せっかくだから見ていく。
これがね…予想と違った。
「伝統文化」なので堅苦しいかとおもったら、現地ではお祝いの時とか、とにかく人が集まるところで呼ばれて上演する「気軽なエンターテインメント」。
時間も、夜通し8時間ぶっ続けで上演することもあるし、呼んだ人のリクエストに応じて、会のお開きまで演じ続けるそうだ。
つまり、お話はグダグダ。
一応メインストーリーはあるのだけど、演者だって熱延ばかりでは疲れるので、急に子供向けのクイズ大会が始まったり、お話に関係なく小話が始まったり。
グダグダっていうのは悪い意味で言っているのではないよ。
メインストーリーはちゃんとあるし、異文化のお話で面白かった。
でも、上演時間に合わせていくらでも引き伸ばせるようになっていて、延々と演じ続けるのだ。
見る方だって、知っているお話が中心で、適当に盛り上げる別の話が入る構造だとわかっているので、途中で退席したり、寝てしまってもかまわない。
影絵芝居は、夜通し続けられる長い宴会の「にぎやかし」という立場なのだ。
影絵なのに人形に絵が描かれていて豪華、というのも聞いたことがあった。
これも、長い時間の芝居なので、裏に回り込んでみてみたり、好きなようにしていいのだそうだ。
人形は水牛の皮で、人形を支える棒は水牛の角で作られているという。
ここら辺は、今でも伝統を守っているらしい。
そして、背景の絵などは、木になったり、寺院になったり、門になったり、話の時々で使いまわされる。
ここら辺、日本の伝統芸能の「見立て」と同じことが行われていて、興味深い。
何回も書くが、お話はグダグダだが、その芝居は素晴らしかった。
一人ですべての人形を動かし、音楽もこなし、歌も歌う。
度々「戦闘シーン」があるのだけど、動きにメリハリがあって、影絵なのだけど迫力を感じる。
それでいて、急に時事ネタを織り込んできたり、子供に「一緒に歌って!」と桃太郎の歌を始めたり、笑いを取ることを忘れない。
お話自体は、子供が生まれたお祝いによく上演されるものだそうなのだけど、以下のようなもの。
「生まれて1年もたつのに、いまだにへその緒が切れない子供のために、親戚の男が神様に何とかしてほしいと頼みに行く。
ところが、神様の村は魔物に襲われ、大変なことになっていた。
男は神様を助け、その戦いで得た不思議な力の剣をもらい受ける。
家に帰り、へその緒を切ることで、子供は立派に母親と分離して一人前になれた」
たぶん、いろいろと示唆しているのだと思うけど、「へその緒が切れない」というシチュエーションの話は日本にはないと思う。ちょっと衝撃だった。
子供の生まれたお祝いなのだから、最初は母親から離れられない子供が、いつか独り立ちして立派になる、という意味合いがあるのでしょうね、きっと。
さて、実はあーすフェスタは1週間ほど前の話。
購入したひよこまめ…チャナダルを料理してみた。
最初は豆サラダにしてみたのだけど、次女は豆が嫌いで食べようとしない。美味しかったのだけど。
そこで、インドの豆なのだからとカレーに入れてみた。
別に本格的なインドカレーとかではない。小さな豆に合わせて肉もひき肉にして、ひき肉なのだからトマトの缶詰で煮込んでみた。
こちらは美味しいと家族中に大好評。
チャナダルは皮をむいてあることで、すぐに吸水してくれて、豆特有の「面倒くささ」がない。
便利だからもっと欲しいな、と思ってネットで値段を見ると、100g 100円程度が相場のようだ。
お祭りだから安く売っていたのだろうけど、900gで 400円は激安。
いい買い物をした。
同じテーマの日記(最近の一覧)
関連ページ
別年同日の日記
申し訳ありませんが、現在意見投稿をできない状態にしています。 |