今日はマイケル・ジャクソンの誕生日(1958)。
でも、すみません。
僕マイケル・ジャクソンに関してそれほど詳しくないですよ。
音楽をそれほど聞かないし、洋楽となるとなおさらわからない。
でも、マイケル・ジャクソンはゲーム業界…特にセガとは仲が良かったので、ゲーム関連の話題として書いておいても良いかと思います。
マイケルの生い立ちとかは飛ばします。
僕が書くよりもずっと詳しい話が、ネットを探せばいっぱいある。
とにかく彼は世界で一番売り上げたレコードの記録を持っていましたし、お金もたくさん持っていました。
でも、それと引き換えに「自由」を失っています。
あまりにも有名になりすぎて、家から出ることもできない。
子供の時から芸能界に入っていたため、遊ぶ友達もいない。
その時期が、ちょうどテレビゲームの黎明~黄金期と重なっていました。
彼は家の中でテレビゲームで遊び、テレビゲームが友達でした。
自宅に遊園地を作り、ゲームセンターも作り、多数の業務用ゲームを個人で所有していました。
特にセガのゲームが好きで、当時一番高価だった業務用ゲーム機「R-360」を個人で買ってしまったことも話題となっていました。
マイケルは、世界ツアーを度々行っていたので日本にも来ていました。
ツアーの際にはもちろん、それ以外にも打ち合わせなどで「お忍び」で来日しています。
そういうお忍びの際には、セガ本社を訪れることもたびたびありました。
R-360 も、セガ本社で一度体験し、即決で購入を決めたのだそうです。
ちなみに、値段は 1600万円。
セガから発売されたゲーム、「マイケルジャクソンズ・ムーンウォーカー」は、マイケルの持ち込み企画だったそうです。
といっても、同名の映画が同時期に作られていますから、映画のストーリーを活かしたゲームを作れないか、程度のアイディアを持ち込んだのではないかと思います。
映画のストーリーでは、マイケルは麻薬組織に誘拐された子供たちを取り戻すために戦います。
ゲームも、ほぼ同じストーリー。
映画もゲームも、実際にはマイケルの歌と踊りを見る内容で、ストーリーなんてあってないようなものですけど。
セガが作ったゲームは、業務用とメガドライブ用で、同じタイトルですが違う内容でした。
世間的に評価が高いのはメガドライブ用だと思います。
このゲーム、内容的に突飛なので「クソゲー」とされやすいのですが、結構面白くて僕は好きです。
もっとも、3面クリアしたら電源をそっと切るゲームかなぁ…
僕としては、ソニック・ザ・ヘッジホッグも3面クリアで電源を切るゲーム。
メガドラには、よくできているのだけどだらだらと長すぎるゲームが多いように思っています。
マイケルとセガは友好的な関係にありました。
しかし、この後マイケルが、児童虐待で訴えられます。
アメリカでは、児童虐待は日本よりも「人でなし」のイメージが強いです。
このスキャンダルで、マイケルのイメージは地に落ち、ゴシップ誌などでも彼を悪く書くことが流行します。
やはり、黒人であることで快く思っていなかった人も多いのかもしれません。
とにかく、マイケルを叩いておけば話題に事欠かないし、売り上げも上がる…そういう状態でした。
児童虐待は、金持ちのマイケルから何とかして金を手に入れようとした人のでっち上げだった、と後にわかっています。
しかし、一度落ちたイメージは回復しません。
この裁判の直前に、マイケルはアメリカでも人気のあった、ソニック・ザ・ヘッジホッグの次回作があるなら、是非音楽を作らせてほしい、とセガに言っていたそうです。
ここでの「次回作」は3のことで、実際にマイケルが音楽を書いたという噂もあります。
ただ、裁判になってしまったのでマイケルの名前を出せなくなり、発売時には公式見解として「音楽は社内制作」となった。
あとから出てきた証言や状況証拠的に、どうやらマイケルが作った音楽がそのまま使われていたらしいのですけどね。
全然別の部署で作られているゲームですし、僕は真偽のほどは知りません。
裁判がひと段落してから、マイケルは何度かセガにお忍びで来ていました。
ちょうど20年ほど前だったと思いましたが、僕のいた部署にも来ています。
そのころはプリント倶楽部が流行していたので、マイケルもプリント倶楽部を1度遊び、シールを持って帰りました。
…ところで、プリント倶楽部って、コンティニューで「今のシールをもう1枚作る」機能があるんですよね。
マイケルが帰った後、大量印刷して奪い合いになっていました。
さらに後には、「スペースチャンネル5」などにも出演していますね。
歌って踊るゲームね。
このときは、完成したゲームを見せたところ「是非出演したい」と言われて、急遽最終面にゲスト出演となったそうです。
後の続編では、準主役として出演しています。
アメリカは日本人が思っている以上に階級社会で、社会的に成功し、富と名声を得たものは、上流社会の仲間入りをしたがります。
マイケルの肌が、黒人なのに白くなっていったのは病気のためです。
しかし、彼が「白人になりたがっている」というゴシップが語られていました。
これもまた、白人でないと上流社会に入りにくいためです。
しかし、実際のマイケルは、黒人であることを恥ずかしいなどとは思ってませんでしたし、むしろ自分の出自である貧困層と共にいたいと思っていたようです。
テレビゲームのようなものは、上流階級の人は遊びません。
…まぁ、実際はどうか知りませんが、少なくとも遊んでいると公言するようなものではない。
しかし、マイケルは自宅にゲームセンターを作り、公言していました。
「底辺層の娯楽」を楽しむ、決して上流層に媚びようとはしていない姿勢を見せたのです。
これもまた、貧困層と共にいることを伝える、メッセージだったのではないかと思います。
最後に自分の話を。
最初に書いた通り、僕はあまり音楽聞きませんし、洋楽になるとなおさら聞いていません。
でも、メガドライブの「ムーンウォーカー」が結構好きだったので、元ネタとしての映画「ムーンウォーカー」は一応見ている。
一時期ペンネームとして「WIZ」を使っていたので(西武企画のゲーム「魔法使いWIZ」が好きでした)、マイケルジャクソンが出演した映画「WIZ」も一応見ている。
あまり知らないのは事実なのですが、ちょっと話題に書きたいと思う程度には追いかけてますね。
でも、深入りしてはいなかったので、ゴシップ誌が書くような悪いうわさも真に受けてました。
死んだ後でいろんな話が伝えられ、そこでやっと噂が根も葉もなかったと知りました。
実は、先に書いたプリクラシール、僕は持ってません。同じ部屋にいたのだけど、遠目にちょっと見ただけで、それほど見ようとも思わなかった。
当時はまだ悪い噂が残っていたせいもあります。
折角世界的大スターが近くに来ていたのだから、もう少し見とけばよかったかな。
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申し訳ありませんが、現在意見投稿をできない状態にしています。 【隆三】 まさかここでセイブWIZの話題になるとは。アイテムや敵のパターンもランダムな運ゲーなのに独特の世界観が妙に魅力的で好きなゲームでした。昔、駄菓子屋の20円アップライト筐体や銭湯に置いてあったテーブル筐体でプレイしました。それにしても、マイケルももう居ないんですね… (2016-09-03 20:39:08) |