昨日、次女の保育園で卒園式が行われた。
保育園は教育機関ではないから、卒園したとしても何かを「修了」したわけではない。
(幼稚園は教育機関なので、修了と考えられる)
でも、うちの子たちが通った保育園は、地域で一番古いものだ。
江戸時代の初期には寺があったそうで、いつの頃からか付近農民が農作業をする際に子供を預かっていたらしい。
江戸時代には、当然ながら幼稚園や保育園の制度はなかった。
幼稚園制度ができたときに一端幼稚園となり、その後保育園制度ができたときに、より実態に即すために保育園に変更している。
というわけで、保育園なのだけど幼稚園のような教育を行っているし、幼稚園のような制服もある。
幼稚園のように卒園式で証書も渡す。
何年保育園に通いました、という保育証書だけど。
多くの子が、保育園の一番の思い出として、夏のお泊り保育を挙げるようだ。
卒園児が皆で読み上げる「答辞」(在園児が先に送辞を読むのに返答している)でも、夏のお泊り保育の思い出などが多く盛り込まれている。
でも、残念ながら次女はお泊り保育に参加できなかった。
ちょうどその時期にマイコプラズマ肺炎にかかってしまい、治癒するのに時間がかかったためだ。
どうしても卒園の思い出と言うとこの話になるし、思い出写真としてもお泊り保育の写真がある。
次女は皆と思い出が共有できないことが悲しくて、お泊り保育の話になると涙ぐんでしまう。
お泊り保育でみんなが体験した…自分でカレーを作ったり、お風呂屋さんに行ったり、ということは追体験させた。
だけど、そういうことではない。やはり追体験は家族との思い出になってしまい、保育園の思い出ではない。
かわいそうだとは思うが、過ぎた時間を取り戻すことは出来ない。
長男の時から9年間と少し通ったけど、保育園とは一応これでお別れ。
次女の卒園式というだけでなく、家族の卒園式だ。
一区切りついた感慨はあるが、寂しくはない。
というのも、歴史の古い保育園だから、地域の中心になっている。
行事には広く卒園児が集まり、高校や大学、社会人になっても顔を見せる人がいる。
おそらく来年も運動会やバザーに呼ばれるだろう。
いや、呼ばれなかったとしても、顔を出そうと思っている。
きっと喜んで迎えてくれる。
だって、親が参加したくて顔を出している、という OB が、すでに多数いるのだから。
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