日曜日、子供たちと久しぶりに理科ハウスへ。
昨年11月末に行って以来だな。
ここは相変わらず面白い。
この日は中学生の女の子グループや、科学好きのお母さんと娘さんが来てたり、女性比率が高かった。
女性でもやっぱり理科が好きな人ばかりで、視点が鋭い。
そして、その鋭さが男とは違う、ということが面白い。
細かなことがいちいち新鮮に感じられる。
プラネタリウムで、「1時間にどれだけ空が動くか」という話が出た。
答えは結構みんな知っていて、15度。
じゃぁ、1日後の同じ時間の空はどれだけ動いているか。
公転が360度を365日で行うので…1度にちょっと足りないくらい! という答え。
ここでは正確性を求めてないから、これでいい。
遊んでいて夕方帰る間際、急に思い出して、タイガー計算機で 360/365 を計算してみる。
まず、タイガー計算機で割り算をする、というのが知らない人には難しい。
さらに、小数点以下まで計算を続けるのが難しい。
これを実演してみよう、という意図だった。
答えは 0.9862。まぁ、そんな感じだろう。
でも、あっているかどうか確かめようと、スマホを出して電卓アプリで計算。0.986301。
タイガー計算機は、1桁づつ求めて精度を上げていくので、最後の桁が多少違うけど、あっている。
…と、この話はどうでもいいんだ。
問題は、このとき出した電卓アプリを見て、周囲の小学生が「わっ! なにそれ! すげー」ってなったこと。
√程度なら普通の電卓にもついているけど、Sin Cos とか Log とか π とか書かれたボタンがあるのに驚いたようだ。
もちろん、理科ハウスなので、小学生でもこの程度の関数は知っている子ばかりが集まっている。
あぁ、これは関数電卓、と教えてあげる。
いろんな関数が使える、という説明と、これはスマホアプリだけど、本当の電卓もあるからお小遣いためて自分で買いな、とそそのかす。
スマホだったら、安いのは2万円出せば手に入る。
本物の電卓だと、3万円くらいするかなー、と。
このとき、「本物」として僕の頭にあったのは、最近の関数電卓はグラフとか描けるんだなー、と数年前に調べたときのやつだった。
でも、単に計算ができればいい奴なら、もっと安く売っていたね。千円で十分買えた。
というのも、帰り道に買い物に寄ったスーパーの文房具コーナーに売っていたから。キャノン製で税込み990円だった。
うちの長男、釘づけ。パッケージ裏の説明を読んで、複素数も計算できる! と驚いている。
じゃぁ、-1 を√してもエラーにならないのかな、とかいろいろ聞いてくるが、その機種を買ってみなければそれはわからない。
さっき「自分のお小遣いで買いな」と理科ハウスで言った言葉を覚えていて、お小遣いで買いたいという。
まぁ、おもちゃを買いたいというよりずっと有意義な買い物だろう。
小学五年生、自分で貯めたお小遣いで、関数電卓お買い上げ。
家に帰って、わくわくしながら説明書を読んでいる。
複素数を使うには、複素数モードにする必要があった。じゃぁ、-1 は、実数部が -1 、虚数部が 0 ということで…√。
エラーになった。複素数の√って、実数のルートと意味合いが変わってくるからね。
モード切替した時点で、√は使えなくなるようだった。
しかし、それは些細な事。
最近円周率を 20桁まで暗記していた長男、πボタン一発で10桁の円周率が出てくる、ということに喜ぶ。
Sin / Cos が、デグリーでもがラジアンでも計算できることに喜ぶ。
計算式通りに入れれば、優先順位も考慮して正しく計算してくれることに喜ぶ。
ともかく、長男にとってはとってもわくわくするおもちゃのようだ。
今朝は、「算数好きの友達に自慢する!」と言って、いつもより早く学校へ行った。
自分も小学生の時に初めて「自分の電卓」を手に入れてうれしかった覚えがあるので、電卓をおもちゃとする嬉しさはよくわかる。
僕の場合、父が仕事で使っていた古い電卓を譲り受けただけで、特別な機能はなかったけど。
#今は懐かしい FL 管のもので、内部計算が常に表示されている。
掛け算程度なら瞬時に出るけど、√キーを押すと、激しく動く数字が見られて楽しかった。
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