いま5年生の長男が2年生の頃、学校の歯科検診で不正咬合と診断された。
歯医者に行ってみてもらってください、というので歯医者に行くと、矯正を始めるにはもう少し待ってからで良いと思います、と言われる。
それから毎年繰り返し、ことし「じゃぁ、そろそろ始めても良いかもしれませんね」と言われた。
で、歯科矯正するならこちらがいいですよ、と別の歯医者を勧められる。
かかりつけの医者、診療内容には「小児矯正歯科」を謳っている。
でも、やってないらしい。
お勧めされた歯医者(車で行かないといけない程度には遠い)には、もうちょっと早く来たほうが良かった、と言われた。
低学年から始めたほうが、変な癖がつく前だから治療が楽らしい。
とはいえ、こちらも歯医者の指示に従っていただけだ。
歯科医にも専門があって、矯正の専門家から見ると速い方が良いのだけど、そう思ってはいない歯科医もいるらしい。
一言で歯科と言ってもいろいろなので、仕方のないところだろう。
で、学校でも矯正を勧められるくらいなので少しくらい保険がきくかと思ったけど、矯正は完全に保険適用外。
べらぼうに高い。治療したものかどうか、躊躇したくらい高い。
とはいえ、歯は一生の問題だ。
高いとは言っても、矯正にかかる手間は個人差もあるし、やってみないとわからない部分もある。
やってみたら手間がかかったので料金高め、とかだと患者のほうも困るので、料金は基本的に一律だという。
最初の診療から、治療計画を立てるまで2週間。
この2週間の間に治療はしようと決めていたので、治療計画を聞いて、お願いしますと即決。
で、その場で歯形をとって、治療器具を作る。
2週間後、できた治療器具を入れてもらいに行く。
歯科矯正というとワイヤーで引っ張るイメージがあるのだけど、それだけではない。
長男の場合、舌の使い方に問題があるのが原因なので、それを修正しないといけないという。
うちの長男、乳歯から永久歯への生え変わりの時期に、乳歯が抜けてから新しい歯が生えるまでずいぶん時間がかかった。
前歯が抜けてから生えるまで、1年半くらいかかったはず。
で、前歯がないと「さしすせそ」のような音を出せない。
これらは、前歯と舌の間にわずかな隙間を開け、そこに空気を通すことで出す音だからだ。
これらの音を出そうとして、無意識に舌を前歯に強く押し当てる癖がつくという。
そして、普段から押し当てたままになってしまう。
その後永久歯が生えてきても、舌が押し当てられているので十分に伸びることができず、前歯をかみ合わせても隙間が空いたままになる。
これが不正咬合なのだけど、隙間があるので喋りづらく、舌を押し当ててしまい隙間が保持される、という悪循環に陥る。
さらには、歯が前に押されるので出っ歯(これも不正咬合)になる。まっすぐ下に向いても隙間がある歯が前に向けば、余計に隙間ができるわけで、良い話が一つもない。
というわけで、作られた治療器具は、舌の動きを制限するためのもの。
上両奥歯から前歯のほうにワイヤーを伸ばし、舌を前歯に押し当てられないように「フェンス」を作る。
最初はすごく嫌な感じがするだろうから、まずは慣れること、と言われ、基本的には今はこれだけ。
「舌打ち」で大きな音が出るように時々練習してね、とは言われている。
舌を前歯に当てている子は、大抵下の筋肉が弱く、後ろにひっこめておくことができないらしい。
舌打ちはこの筋肉を使う動作なので、繰り返すことで下を後ろにひっこめて置けるようになるのだとか。
他にも舌のトレーニングはあるのだけど、器具になれる1か月後から練習を始めるという。
ワイヤーなどをつけて歯列矯正するのも、1か月後に様子を見てから。
今週の頭にこれを装着して、長男は非常にしゃべりづらくなっている。
「さしすせそ」はかろうじていえるのだけど「たちつてと」は壊滅的。
これらは、前歯に舌を当ててから、勢いよく離して空気を前歯にぶつけて出す音だからね。
フェンスを入れたらご飯が食べにくい、というのは想定していたけど、しゃべりづらいことのほうがずっとストレスのようだ。
装着の直前、先週の土曜日に、参観日があった。
長男は5年生になったころから非常に積極的で、誰もやりたがらない仕事を率先してやっている。
参観日でも、発表の前に「これから~~の発表を行います」などのスピーチをする役割だった。
これは、上手にやっていた。
そして、3月に入ると「6年生を送る会」があるそうで、このスピーチも立候補していたそうだ。
喋りにくいけど大丈夫かな、とちょっと心配している。
心配だったら先生に相談しな、とは言ってあるけど、多少喋りづらくてもやりたい気持ちはあるらしい。
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