昨年秋から放送していたらしいのだけど、普段テレビを見ないので、年末年始に初めて日清カップヌードルの以下のCMを見た。
ほぉ、と思って調べてみると、CGではなく、実際に作ったインベーダーに、実際のボールをぶつけてもらって撮影したそうです。
でも、僕が調べたかった内容に触れた記事はないし、CM作成側もその意図はないようだ。
このCMを見て、僕は「すごくよく わかっている」と感心したのでした。
でも、それは思い過ごし。
思い過ごしだけど、美しくまとまっている。偶然を引き寄せたのであれば、それはもはや必然。
というのも、インベーダーゲームとテニスにはもともと深い関係があるから。
よく最初のテレビゲーム、と呼ばれるものに「PONG」があります。
それ以前にもテレビゲームはあるのだけど、まぁ、今はどうでもいい話。
この PONG は、テニスゲームです。
その後、PONG が発展して BREAK OUT になりました。
日本語では「ブロック崩し」として知られるゲーム。
PONG は二人用でしたが、一人で壁打ちテニスをやるゲームになりました。
ただ、BREAK OUT では、壁打ちテニスでぶつけた壁が「壊れる」のね。
設定としては、刑務所の中で行われる「レクリエーション」としての壁打ちテニスを装いつつ、囚人が壁を壊して脱獄する、ということになっています。
BREAK OUT って、「脱獄」の意味があるからね。
この BREAK OUT は大ヒットゲームで、ほかの会社も続々真似をした。
でも、真似をしていても本家は超えられない。そこで、タイトーの人が少し発展させてみよう、と考えた。
ブロックが動いて、下に向かってせめて来たら面白いのではないか。
でも、ブロック崩しでは玉を自由に動かして「狙う」ことは難しい。ブロックが動いてしまうと、偶然ぶつかるまで耐え忍ぶだけのゲームになってしまう。
そこで、自由に狙ってブロックを「撃てる」ようにした。
ブロックを撃つのだと、「玉を拾えないと終わり」というのができないから、相手も攻撃してくるようにした。
こうなると戦争ゲームなのだけど、殺し合いというのは殺伐とする。
当時はスターウォーズなどのSFが流行していたので、「異星人が攻めてくる」という設定にして、血なまぐさい感じを避けた。
これで出来上がったのがスペースインベーダー。
だから、スペースインベーダーと BREAK OUT は、直接的につながっている。
冒頭のCM、テニスボールでインベーダーを撃破する。
これを見た瞬間に、BREAK OUT とスペースインベーダー… もともと繋がったものを混ぜて実写化した、と瞬時に理解した。
でも、この理解が勘違いで、そんな意図はなかったようだ。
とはいえ、先に書いたように、美しくまとまっている。必然だと思う。
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