やっと風邪が治ってきたので、クリスマスの話を書こう。
事の起こりは、クリスマスの1週間ほど前だった。
長女が、サンタさんって本当にいるの? と、毎年繰り返される質問をしてきた。
僕の答えはいつも「いる」だ。
子供の夢を壊さないとかそういうことではなくて、僕が本気でいると信じているから。
これは以前にも書いたのだけど、「サンタクロース」と呼ばれる特定個人がいるとは思っていない。
いるのは、心優しい誰かだ。
クリスマスに、相手のことを思ってプレゼントを渡そうと考えている心優しい人を、世間ではサンタクロースと呼ぶ。
だから、サンタクロースが何百人、何千人いようとも問題はない。
国内で公式にサンタクロースとして認められているのはパラダイス山本さんだが、彼だけがサンタクロースだというわけでもない。
子供にサンタクロースのことを聞かれたとき、常に「聖ニコラウス」やその後継者の話、パラダイス山本さん、もしくは無名の多数のサンタクロースの存在について語ってきた。
これらはすべて事実で、子供だましの嘘は一切入っていない。
ただ、今年は少し様子が違った。
長女もそろそろ気づいてきたようで、カギがかかっているのにどうやってサンタは入ってくるのか、とか、プレゼントの代金は誰が払っているのかとか、細かな点を聞いてくる。
長男がにやにやしながら「サンタクロースって、お父さんとお母さんでしょ!」と言ってきた。
このときは、次女もいたので「どうだろうねー」といったのだけど、後日長男には認めておいた。
プレゼントを買ってあげたい、と思う人がサンタであり、我が家におけるサンタクロースは父と母だ、というわけだ。
長男は子供が集まっているところで言い当ててしまったので、長女も気づいてるんだろうな。
次女は…どうも、わかっていない節を感じる。
まぁ、ばれてしまったのであれば、何が欲しいか直接聞いてもいいだろう。
毎年雰囲気を察しながら僕がプレゼントを選んでいたのだけど、子供の欲しいものを聞いてみる。
長男は、いつもあまり物欲がないため決められないようだった。
妻に相談。
妻としては、子供がおもちゃを片付けないので、いたずらに物が増えるのが嫌だという。
今までは「サンタクロース」ということでプレゼントを渡してきたが、ばれたのであればいっその事家族旅行をプレゼントにするなどはどうだろう。
これには悩んだ。次女はまだ気づいていないと思う。
しかし、妻は本当に物が増えるのが嫌で、金額の問題ではない、という。
じゃぁ、少し豪華すぎるものをプレゼントすることで、物がないことの寂しさを紛らわせるか…と、クリスマスイブの前日(23日)に、ディズニーランドに行くことにした。
19日の土曜日には子供に伝え、20日にはディズニーランドのガイドブック(5年前に買った古いもの!)を見ながら、どこを見たいかなど相談。
19日に伝えた際、「プレゼント欲しかったな」と言ったのは長男。
いつも物欲がないからこそ、「サンタさんから」ということで強制的に渡されるプレゼントは、ちょっと楽しみにしていたらしい。
でも、長女と次女はディズニーランドに行けることを心待ちにしていた。
当日。
23日は休日だけど、冬休み直前だということもあって空いている…との予想。
でも、結構混んでいた。
いや、休日のディズニーランドとしては十分空いていたのだろうな。
昼ごはんも30分待ち程度でグランマ・サラのレストランに入れたし、子供向けのジェットコースターだって30分で乗れた。
一番待ち時間が長かったのが「プーさんのハニーハント」で、1時間ほど。
ハニーハントは次女が見たがったもの。
長男は「イッツァスモールワールド」が希望。5年前に来た時に、すごく楽しかったらしい。30分程度の待ち時間。
長女は「トムソーヤ島」が希望。待ち時間なし。
他に、シンデレラ城の中にも入った(30分ほど)し、カヌー(10分ほど)も体験した。
先に書いたハニーハントは夕方に入ったのだけど、長男はカヌーが楽しかったと、待ち時間の間に妻と一緒にもう一度乗ってきた。
最後にフィルハーマジック(30分ほど)を見て、夜のパレードを見て終わり。
小雨だったのでエレクトリカルパレードではなく、代替のものだった。
見ての通り、子供の興味に任せて回った結果、ディズニーランド全体をまわっていない。
トゥモーローランドは通り過ぎただけだし、アドベンチャーランドには足も踏み入れていない。
#夕食は、トゥモーローランドのファーストフード店で食べた。
しかし、子供にとってはとても楽しかったようだ。
翌日は24日。クリスマスイブ。
前日の遊び疲れもあったが、平日なので子供たちは小学校・保育園へ。
23日に大きなクリスマスイベントをやったわけだけど、ちゃんとパーティはやろう。
僕はローストチキンを作るべく、買い出しなどへ。
ローストチキン、基本的に鶏肉の入手が一番大変。肉屋さんに行けば売ってるけど。
鶏肉さえ手に入れば、塩コショウを摺り込んで、200度前後で1時間焼けば出来上がり。
世の中には複雑なことが書いてあるレシピも多いけど、200度で1時間焼けば、必ずおいしく出来上がる。
豪華に見えるけど、手抜き料理の部類と考えてもいいくらい。
さて、チキンを食べながら、次女が「サンタさんやってくるのって、今日寝た後だよねぇ」とか言い出す。
いや、だから今年のプレゼントはディズニーランドだよ、と返すと、「え!サンタさん来ないの?」と、取り乱し始める。
サンタさんに、ありがとうのメッセージカードを用意していたらしい。
えーと、今年はサンタさんに頼んで、早めにディズニーランドのチケットもらったんだよ、と伝える。
次女は何も言わずに静観していたし、ディズニーランドがプレゼントだということは納得しているのだろう…と思ったら、妻と一緒にお風呂に入っているときに、しくしく泣きはじめる。
妻によれば、プレゼント欲しかったというので、妻がみんなと旅行したいからサンタさんにディズニーランドを頼んだんだ、と言ったらしい。
そうしたら、お母さんに怒るわけにもいかなくなって泣き出した様子。
そのまま泣きながら寝る。
25日の朝。
起きてきてすぐに、次女が「プレゼント欲しかった」と泣いている。
ディズニーランドに行ったのは楽しかったらしい。
毎年サンタさんがプレゼントを選ぶもので、自分の思い通りのものがもらえるわけではない、というのもわかっている。
でも、何か形のあるものが欲しかったらしい。
サンタさんからのプレゼントはディズニーランドをもらってしまったから、お父さんからでもいい?
と聞いたところ、それでもいいそうだ。
少し考えて、僕が欲しくて少し前に買った、サイコロ7個セットを出してみる。
通常の6面体サイコロは子供たちは見慣れている。
これに加え、4面、8面、12面、20面と、10面が2種類入ったセット。
10面は、0~9の目が付いたものが一つ、00~90と、10刻みのものが一つ。
二個同時に転がせば「100面ダイス」というわけだ。
つまりは、RPG用のセットなわけだな。
アクリル製で半透明、おもちゃの宝石のような美しさがあったので、しばらくは喜んでいた。
これでゲームをしたい、というので、通常の6面ダイスと12面ダイスを使って、昨年のクリスマスプレゼントである「ヒューゴ」をプレイ。
12面ダイスは、mod 6 した形で、結局普通のサイコロなのだけど。
数学的なものに興味がある長男が、正多面体を含むこのサイコロセットを気に入った。
次女のために出したのに、すっかり長男のものになってしまった。
そうすると「他に何かないの?」と次女。
プレゼントをねだる立場なのに、すっかり堂々と要求するようになってきた。
何かあるかな…と僕のガラクタを探ると、レゴブロックの細かい部品の多いセットが、2つ出てきた。
1つは、たしか長女が生まれるときに、長男が病院に付き添ったときに飽きないように買ったものだ。
長男はそのころ「はたらく自動車」が大好きだったのだけど、レゴブロックで、パワーショベル・フォークリフト・トレーラートラックの3種類に組み替えられるセット。
もう一つは、その後何かで安売りを見かけたときに買ったセット。
こちらはレーシングカー1種類しか組み立てられない。
ちょうど6歳からのセットだったので、次女に渡したらしばらく遊んでいた。
全部で4種類の形をくみ上げてしまったら飽きたようで、返してもらったけど、プレゼントとしては満足したらしい。
妻としては物を増やしたくない、という意向だったのだけど、来年からも何かプレゼントを用意したほうがよさそうだ。
我が家ではクリスマスプレゼントはサンタさんが選ぶもの、ということになっているので、お洋服でも文房具でも、子供が喜んで、無駄に物が増えるわけではない、という落としどころはあると思う。
ところで、22日ごろから風邪っぽさを感じていました。
23日のディズニーランドで、一日中寒空の下にいて、完全に悪化。
24日にごちそう作るために走り回って、さらに悪化しました。
25日は仕事があったので何とかこなし、26日・27日には両日寝て過ごしました。
おかげで、今は病み上がりながら回復傾向。
毎年この時期風邪を惹いている気がします。
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