目次
12-07 2つの格安SIM
12-07 2つのSIMフリー スマートフォン
妻と一緒に携帯電話を乗り換えました。
今までドコモで、FOMA & Android。
Android 端末も、ほとんど通信せずに一番安い料金プランを使っていましたので、一般的に見て携帯に使っている料金は安かったと思います。
でも、最近はSIMフリーの流れとMVNO業者(詳細後述)の台頭で、普通に通信してももっと安くできるようになってきた。
じゃぁ、乗り換えてみよう。
詳細は先に書いたのですが、僕名義で2回線持っていたのを、MNP(電話番号を維持したままの乗り換え)でMVNOに乗り換えようとしたら、「1人1回線契約しかできない」という罠に引っかかりました。
罠に引っかかってから気づいたけど、これ当然なのね。
もともと、大手でも1人1回線しか契約できない、というのが国としてのルール。
大手は、法的なテクニックを駆使してこの網を潜り抜けているだけ。
こちらも詳細は上のリンクを読んで。
で、仕方がないから2つの業者に契約しました。
DMM Mobile と、Biglobe 。どちらも、別の理由でそれぞれ人気のある大手 MVNO 会社です。
ここで、MVNO について説明しておきましょう。
携帯電話は、事実上大手三社(ドコモ、au、ソフトバンク)だけがサービスを展開しています。
3社しかない、というのは寡占状態。総務省は、もっと会社を増やして競争させたいと考えています。
そこで、MVNO という枠組みが作られました。
大手の「回線」の利用権をまとめて買い上げ、それをユーザーにリセールする業者のことです。
まとめ買いすることで安くしてもらって、大手よりも安い金額で売ることで勝負する。
ただし、安くするために省けるものは省きます。サービスなど悪くなる。
大手は「回線」を貸してくれますが、交換機に当たる部分(携帯電話からインターネットに接続するサーバ)は自分で用意する必要があります。
そこで、大手から MVNO で借りた回線に、交換機などのサービス部分もつけて、さらにリセールする業者が現れます。
MVNE 業者、と呼ばれます。MVNE からサービス自体の提供を受けて、事務手続きや会員管理だけを行う MVNO 業者、というものも存在します。
ドコモが「製造元」だとすれば、MVNE が問屋、MVNO が小売店で、我々の元に届く…という感じでしょうか。
DMM Mobile は純粋に MVNO 会社で、MVNE が IIJ、ドコモの回線を利用しています。
Biglobe は MVNE もやっている会社で、やはりドコモの回線を利用しています。
IIJ は技術的に優れているのですが、やっていることが「通好み」というか、一般的にわかりにくいところがあります。
でも、理解して使えば非常に優れている。DMM は、IIJ 系の中で…というか、現状 MVNO 業者の中で一番安いプランを持っています。
それに対して、Biglobe はバランスが取れています。IIJ ほど技術的な優位点はありませんが、ややこしいことを考えずに使えるように工夫されている。
値段は DMM より高いのですが、比較的安いプランをもっています。
そして、MVNE 会社ですから非常に安定性があります。
先に、DMM と Biglobe はそれぞれ人気がある、と書いたのはそのためです。
さて、DMM と Biglobe に同日に申し込みました。
より正確にいえば、DMM を 30分くらい先に申し込んでいます。
ちなみに、ネットだけで完全に申し込みができます。本人確認書類も、デジカメや携帯で免許書などを撮影して送ればいいだけ。
Biglobe もほぼ同じ流れで申し込みができるのですが、最初に「本人確認書類が必要」と言われるのに、最後まで提出するところがありません。
申し込むと同時に Biglobe 会員になっていて、メールアドレスも新規に発行されるのだけど、このメールアドレス宛に Welcome メールが来ています。
そして、このメールを読まないと、次にやるべきことがわからない。
今発行されたばかりのメールアドレスなんて見てませんがな。
まぁ、このメールを見ると「契約者情報のページがあるので、確認しておこう」ということと「いつも使っているメールアドレスを、連絡先アドレスに登録しよう」ということがわかる。
契約者情報ページを見に行くと「本人確認書類が未提出だ」というアラートが出ていて、そのリンク先から提出ができます。
提出しないと事務手続きが始まらないので気を付けましょう。
ちなみに、メールアドレスも登録しておいたら、しばらくして「申込受付メール」が届き、その中で本人確認書類の提出方法が書かれていました。
Biglobe のメールアドレスに届いたメールを読まないといけない、もしくは発行された ID で契約者情報ページを見ないといけない、ということに気づかないと、いつまでたっても申し込みが終了しない仕組み。
すごい落とし穴だ…
#すでに Biglobe 会員の人が申し込む、という前提で考えられているように思います。
先に動きがあったのは、Biglobe 。
申し込んだのは 12月 3日の午後3時ごろなのですが、5日の午前中に SIM が郵便で届きました。
開封すると、堂々と「ドコモUIM」と書いた、2つ折りの台紙が入っています。
台紙には「ドコモ UIM」と書いたプラスチックのカードがつけられています。
UIM は、ドコモでの SIM の呼び方です。
UIM は User Identity Module で、U は「利用者」。
SIM は Subscriber Identity Module で、S は「契約者」。
ドコモの回線を利用するために、回線を使う「鍵」となる SIM は、ドコモのものなのですね。
一緒に使い方の説明の紙が入っていて、これは Biglobe によるもの。
詳細省くけど、「お急ぎの方は Biglobeに電話」と、フリーダイヤルの番号が書いてあります。
で、電話して切り替えを頼むと、2時間ほどでドコモが解約され、同時に Biglobe が使えるようになります。
ドコモの解約は、今まで使っていた電話が「圏外」になることでわかる。
圏外になった時から、Biglobe で電話が使えるようになるので、「電話が使えなくなる期間」がありません。
次に DMM。
12月 5日の午後3時ごろにはドコモの電話が使えていたのですが、夕方6時くらいには圏外になりました。
DMM 側で、処理が終わったことを意味します。
配送手続きが終わったらメールで連絡が来る、と書いてあったのだけど、この時点でメールが来ていない。
電話使えない状態になったけど、配送大丈夫かな?
#その後、8時ごろにメール届きました。
SIM 自体が郵送で届いたのは翌日 6日の、朝10時ごろ。
開封すると、SIM の台紙は DMM のものでした。付属のプラスチックカードは Biglobe と同じドコモのものだったのですが、裏返しに取り付けられていて、ドコモだと一目ではわからないようになっています。
これを入れればすぐに DMM で電話が使えるようになります。
逆にいえば、半日ほど電話が使えない期間があるわけです。
ドコモ SIM であることを隠そうとするかどうか、考え方が異なっているんだな、と思って、改めて両社の WEB ページをよく見てみます。
Biglobe SIM のトップページでは「ドコモと互換性が高いから安心」であることを前面に押し出していました。
ドコモの携帯端末なら、SIM フリーでなくてもそのまま使える。
ドコモの回線なので、カバーエリアもドコモと一緒、など。
対して DMM のページでは、「ドコモ回線を利用している」ことを極力隠しているようです。
あくまでも、DMM オリジナルの電話サービスという位置づけ。
トップページから「DMM Mobileについて」のページに行き、その中から「サービスエリア」のページに行くと、ドコモ回線を利用している、という説明があります。
それ以外では、ドコモ回線の説明はなし。
どちらが良い、悪いではなく、会社の考え方の違いが出ていて面白い。
さて、実際の使用感。
といっても、Biglobe のほうは妻のスマホに入れているので、僕はちょっと使わせてもらった程度。
まぁ、同じ回線だから同じ速度だよー、というのが事実。
交換機の性能もあるのだけど、ちょっと使った程度ではどちらも問題があるとは思わない。
うちでは二人ともほとんど外出しないので、二人とも音声通話付き 1G のプランを契約しています。
「高速通信付き」では、一番通信容量が少なく、安いプランです。
DMM が 1,260円で、Biglobe は 1,400円。
Biglobe は初月無料で、もちろん 1G 使えます。
DMM は初月は日割り計算になり、使用できるデータ量も日割りです。(830M でした)
使えなかった分は、1か月分に限り翌月に繰り越し。これは両社とも同じ。
使い切った場合、200Kbps の低速通信になります。これも同じ。
両社とも、音声通話は完全にドコモ任せなので、料金など同じです。
後で書きますが、この料金を半額にする仕組みを提供しているのも同じ。
SMS も「音声通話」に少しだけ文字データを載せる、という通信方法なので、こちらの料金も同じ。
月額料金が安いから、ドコモみたいな「無料通話分」なんてないよ。
以下、DMM というか、IIJ 系だけの機能。
まず、低速通信時も、「1回の通信で 75Kbyte までは速度制限しない」ようになっています。
バースト転送、と呼ばれています。
WEB を見たりメールしたりするときには、速度制限は事実上ありません。
動画を見たり、アプリをインストールしたり、という大きなデータのダウンロード時には制限されることになります。
この「低速通信」は、利用できる転送容量を使い切った時だけではなく、アプリを使うことで、任意に切り替えができます。
カーナビを使いながら音楽をストリーム配信して聞く、という程度の利用用途だと、低速で十分です。
実測してみても、50~100Kbps 程度しか使ってませんでしたから。
#Yahoo! カーナビと、Google Play のストリーム配信を「中品質」で使用。
こんな用途なら、低速通信に回線を切り替えて置けば、転送容量を温存できます。
…もともと、過去の実績から言えば、僕は 1か月 1G も使わないのだけどね。
Biglobe だけの機能も紹介しないとフェアではないですね。
うちは使わないのだけど、電話をかける人が多い人は、Biglobe は「通話パック」があります。
月650円払うと、1時間分の通話の権利が付いてくる。
1分10円程度、と思えば、携帯の通話料としては安い方かと思います。
何の工夫もしないと、Biglobe も DMM も通話は 30秒20円です。
両社とも、これを半額の 30秒10円にするアプリは提供しています。
Biglobe の通話パックなら、これをさらに安くできるわけです。
もっとも、携帯大手3社は「通話し放題」プランも提供しています。
どうするのが一番得かは、本人の使い方次第でもあるので、自分で考える必要があります。
我が家は電話ほとんどしないから、30秒10円にするアプリを入れる、というので十分。
#家族観通話は Hangouts 使います。
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さて、SIM フリースマホも2つ買いました。
…っと、いきなり脱線。
「スマホ買った」って子供の前で言ったら、長男から「スマートフォンだから、スマフォじゃないの?」と質問がありました。
これ、以前にも Twitter で同じこと書いている人見たな。
同じ疑問持っている人っているのかな。
英語の「phone」は、日本語では「ホン」と表記されるのが普通でした。
プッシュホン、インターホン、ヘッドホン、イヤホン、などなど。
「アイホン」というのは日本では一部で有名な会社名で、アップルは iPhone の日本発売に際して「アイホン」とは呼べませんでした。
そこで、協議の結果「アイフォーン」なら良い、ということになります。「アイフォン」って言っちゃだめね。
これ以前からも「スマートホン」という言葉はあったのだけど一般的ではありません。
表記も「スマートホン」「スマートフォン」の両方とも使われていました。
その後、「アイフォーン」の上陸によって、「スマートフォン」という言葉が一般に広まり、用語が統一されます。
でも、基本的に日本語では「ホン」です。
スマートフォンを略して「スマホ」になるのも、「ホン」だから。
すでに書いた通り、僕も妻も、それほど外出しません。
スマホはあったほうが便利だけど、特に高機能である必要はありません。
ただ、カメラとしては使いたい。
僕は QV-10 発売日に購入して持ち歩き始めてから、常に何らかのカメラは持ち歩いています。
何気ないスナップをとるだけなので、ヘビーユーザーでもないし、写りはそれほど気にしないのですが。
で、選定すると、やっぱり P8lite か Zenfone2 Laser か、という2択になる。
できるだけ安く、それなりに安定して使える、というと今ならこの2機種だよなぁ。
この2機種だと、スペック的には P8lite 。
でも、カメラ性能なら Zenfone2 Laser 。
僕としては Zenfone2 Laser だな…と見定めます。
妻の意向を聞きます。
家では Nexus7 も使っているし、僕が仕事で使っている Galaxy nexus も触ってはいます。
でも、自分のスマホ、というつもりでは使っていないので、あまり詳しくはありません。
妻は、一眼レフを愛用していて、カメラを使うならそっちになるから、カメラ性能は気にしないかな…と思っていたけど、1眼レフは重いので気楽に使えるカメラがあるならありがたい、という話になります。
何よりも、家で使っている Nexus7 は ASUS 製。Zenfone2 Laser も ASUS なので、使い慣れているかもしれません。
#後で書くけど、UI 的には全然違いました。
じゃぁ、二人で Zenfone2 Laser で色違いにするかな…と思ったら「それは面白くないよねぇ」とのお言葉。
あ、面白さを求めている。違うのにせよ、という妻からの許可だな。
じゃぁ、高いからやめよう、と思っていた別の機種を選ばさせてもらおう。
Honor 6 Plus 。P8lite と同じ会社 Huawei が作っています。
当然のことながら搭載しているソフトはほぼ同じで、Honor 6 Plus のほうが高級機種の扱い。
P8lite と Zenfone2 Laser は大体3万円で、Honor 6 Plus は5万円。
ただ、高級品だから P8lite より優れているか、というと、そうでもないのが微妙なところ。
P8lite は今年の8月の製品で、Honor 6 Plus は昨年12月の製品。
P8lite は日本市場を狙って投入してきた製品で、Honor 6 Plus は、日本では発売するつもりがなかったものを、要望があって急遽投入した製品。
一番違うのは、電話の対応周波数。Honor 6 Plus は、国内で使われている一部の周波数に対応していない。
…ただ、山間部などのごく一部地域で通話ができなくなるだけ。その場合でもデータ通信は可能。
気にする人は気にするけど、あまり問題があるようには思えない。
一応、ドコモの「対応エリア」地図で、自分の行動範囲…過去に家族旅行でいった山なども確認。
問題がなさそうだと思って、これに決定。
他に、Honor 6 Plus はカメラが 800万画素だけど、P8lite なら 1300万画素。
ただ、これは Honor 6 Plus の面白い特徴でもあって、後述します。
ASUS と Huawei は共に中国メーカー。
世界的にもこの2社のスマホは大きなシェアを持っていて、激しく競っています。
そのため、機能的にも「片方が搭載した機能は、もう片方もすぐに真似する」ような状態。
ただ、その実現方法は変わっていたり、細かな使い勝手の差があります。
Honor 6 Plus は、名前だけでも iPhone 6 Plus の真似だ、と言われていますが、名前や見た目だけの猿真似ではないです。
もっと、深いところまで真似しようとして、Android の中にまで、かなり手を加えている。
かなり気合の入ったもので、iPhone ユーザーが Android に乗り換えるのであれば、Huawei 製を買うと違和感がないだろう、というくらい作りこんでいます。
逆にいえば、Android の普通の作法に従っていない部分も多々あって、僕は戸惑いました。
Android では、ホーム画面を好きなものに交換できます。
OS バージョンによっても交換方法が違うのですが、最新版では設定画面の「ホーム」で選べるようになっています。
でも、Huawei のものは違います。設定画面の「アプリ」に入ってから「デフォルトアプリの設定」を選びます。
すると、ホームに限らず、いろいろな局面で「自動的に」使用されるアプリを設定する画面になる。
慣れていたものと違う、という理由で戸惑いましたが、どちらが理に適っているかといえば、Huawei のやり方です。
同じ意味を持つものを、1カ所にきれいにまとめてある。
Android 標準のやり方は、場当たり的でわかりにくいものです。
さて、このホーム画面も Huawei 製では、Android 特有の「ドロワー」が存在しません。
ダウンロードしたアプリがまず入るところ。特にホーム画面に置いていないアプリが入るところ。
Android では、ドロワーの中にごちゃごちゃに入っているアプリの中から、よく使うものだけをホームに配置する、という作法になっています。
iPhone では、ホームにすべてのアプリが置かれ、あまり使わないものはフォルダでまとめていく、という作法。
Huawei のホーム画面は、iPhone と同じ作法です。
ただ、使ってみたらそれほど悪くない。Android 特有の、ガジェットやショートカットもちゃんと置ける。
iPhone にあって、Android にないものの一つに「バッヂ表示」があります。
メールアプリアイコンの右肩に、未読の数が出ていたりするやつ。
Android では、作法的にこういう「通知」は通知領域に出すものです。アプリのアイコンに表示する、というような仕組みはない。
でも、Huawei は iPhone っぽくするために、ホーム画面に、このための機能を付け加えているようです。
ただし、そこの数字に「なにを」表示するかは、アプリ側の協力が必要。
そこで、主要なソフトを Huawei 独自に作りこんでいます。
ブラウザ、メール、カレンダー、電話、アラーム時計…などなど。標準のものも入っているのに、ご苦労なこと!
ただ、ちょっと使ってみた限りでは、やっぱり作り込みが甘い。
iPhone から乗り換えた人には、バッヂ表示が出る、というのはそれだけで使う価値があるかもしれませんが、僕は使い慣れたアプリを使います。
と、Huawei がどれほど気合を入れて iPhone の真似をしているか書きましたが、これに比べると ASUS は「普通の Android」として使えます。
でも、やっぱり同じようなことをしているのですね。普通の Android の上で、普通の標準 Gmail のアプリアイコンに、バッヂ表示を出してくれちゃいます。
いったいどうやっているのかわからない。謎技術。
ただ、やっぱりバッヂ表示は欲しい人が多いようで、ほかにも Android でバッヂ表示を実現するアプリとかありますね。
そういうアプリの技術を見て想像で書くだけですが、おそらくは、「通知領域」に表示されるアプリ通知を見て、必要な情報を抜き出して表示しているのではないかな。
Android では、通知領域に出た表示を、別のアプリから「見る」ことができます。
ただし、悪用すると困ることになるので、ユーザーがインストールした後、許可を与える必要があります。
同じような仕組みを、OS レベルで入れ込んでしまっているのではないかな、と想像。
ASUS も、Huawei に比べれば素の Android に近い、というだけで、かなり気合を入れて手を加えていました。
Zenfone 2 Laser は妻のものなので、それほど触っていません。
なので Honor 6 Plus の話を続けます。
僕は以前使っていた端末で、Llama を使って複雑怪奇なスクリプトをくみ上げていました。
夜中にはメールが来ても電話が来ても鳴動しない。
朝になったら音を出すけど、家の中では小さめの音で、家の外では雑踏内でも聞こえる大きな音で。
通信量を抑えるため、普段はデータ通信しないけど、メール通知が来た時だけ(先に書いた、通知領域を見て)、データ通信を開始してメールを取得する。
電池消費を抑えるために、家から離れたら完全に WiFi をオフにする。
近所に戻ってきたら、WiFi を探し始めて、見つかったら「家にいる」と判断する。
不要不急のアプリは、画面がオフになってしばらくたったら終了してしまい、メモリ開放する。
…などなど。
Llama を使うことで便利になりましたが、スクリプトは複雑怪奇でした。
Honor 6 Plus は、苦労して自分で実現していた機能のかなりの部分を、最初から持っています。
時間を設定して、鳴動するかどうかを選べます。
画面を消したら終了するアプリも設定できます。
モバイルと WiFi それぞれで、通信を許可するアプリを設定できます。
WiFi 電波が見つからなくなると WiFi をオフにしてしまい、以降は時々電波を調べます。
多分 Llama はまだまだ活躍できるのだけど、複雑怪奇にしていたかなりの部分が解放されます。
Zenfone 2 Laser は、こうした部分は「素の Android」に近くて、Honor 6 Plus 程の機能を持っていないみたい。
ちなみに、最初のほうに書いたけど、Honor 6 Plus と P8lite は、こうしたソフト部分は大体同じ。
高級機種だからいろんな機能が入っている、というわけではないです。
さて、Honor 6 Plus の特徴である、カメラについて。
先に 800万画素と書きましたが、その画素数のカメラは3台あります。
1台は内側、自撮り用。
あと2台が外側についていて、専用のカメラアプリによって、2台を駆使していろいろできます。
#Android 標準の「カメラ」アプリだと、1台だけ認識されるようで、800万画素のカメラとして扱われます。
専用アプリ以外では 800万画素扱いではないかな。
この「いろいろ」が面白い。
まず、2台で撮った写真を合成して、1300万画素相当の1枚の写真として扱えます。
レンズが2つだから光を2倍集められる…という売り文句になっているのですが、それは違う感じ。
レンズが2つあって、撮像素子も2つです。それぞれの素子としては普通にしか光が集まりません。
暗がりに強いのは、あえて画素数を下げたことによるもの、だと思います。
1300万画素の撮像素子を使うと、1ピクセルの面積が小さくなってしまいます。
これは、光を集めにくい、ということになり、暗がりに弱くなります。
でも、800万画素にすることで暗がりに強くなっている。
じゃぁ、2つのカメラは意味ないのかといえば、そんなこともないです。
暗いところでは、デジカメは「ノイズ」が生じやすくなります。撮像素子に入る光が少ないと、相対的に電気的なノイズの影響が強くなるのです。
これを、2つのカメラを同時に使うことで補正します。急に1ドットだけ周囲と色が違うとき、それがノイズなのか本当に何かがあったのか、判別する方法はありません。
でも、2台あれば比べることで判別できる。ノイズがあるなら、ノイズがない方からデータをもらって補正できます。
これによって、「明るくなっている」わけではないけど「暗がりに強くなっている」のです。
上の写真(この日記の冒頭にあるものと同じ)は、オリオン座を撮影したもの。
簡易三脚で固定し、シャッター開放で10秒ほど露光して撮影したものを、一部切り出して縮小しています。
星がぶれて見えるのは、手振れではなく、星が動いているから。
そもそも、この撮影モードの名前が「スタートラック」(星の軌跡)だからね。
この日は空全体がうす曇りで、その隙間にオリオン座が見えた形。
なので、全体に雲が白っぽく映っています。
でも、スマホで撮影した暗闇にしては、ノイズが少ないと思います。
HDR 撮影もできます。ハイ・ダイナミック・レンジ撮影。
普通の写真よりも、明るいところから暗いところまで、白とびや黒つぶれなく撮影する技術ですね。
普通、HDR 撮影では「違う設定で、2枚の連続写真を撮って、合成する」のですが、2台のカメラで同時にとれます。
なので、激しい動きのある被写体でも HDR 合成できます。
ただ、こちらも撮影時に「カメラを固定するように」と文字が出るんだよね。
2台同時ではなく、2台を駆使して通常より高速に連続撮影しているのではないか、と分析している人もいました。
2台のカメラの視差を利用して、疑似的に被写界深度を表現することもできます。
被写界深度っていうのは、「ピントの合う範囲」のこと。
プロの撮った写真で、見せたいところにだけピントが合っていて、それ以外はボケているような写真。
視差で距離がわかるので、狙った距離の部分だけピントを合わせ、それ以外を疑似的にぼかします。
ただ、「疑似的に」というのがミソで、ソフトで処理しているので実物のボケ方とは少し違う。
まぁ、遊びとしては非常に面白いです。
そして、何より面白いのは、「視差」を元に計算しているため、撮影後でもピントを合わせる部分や、ボケ方を変えられること。
この機能だけでしばらく遊べます。
ただ、問題が一つ。
撮った写真、どれもこれも非常にファイルサイズが大きいです。
カメラ性能をアピールしているので、JPEG の圧縮率をあまり上げていないみたい。
それともう一つ、被写界深度を演出するための写真は、JPEG ファイルの中に、2つのカメラで撮った元データを入れているようです。
そのため、後からいつでもピントを変えられる一方で、ファイルサイズが非常に大きい。6M くらいあります。
この画像ファイルは、Huawei 純正の「ギャラリー」で写真を見ている最中でも、ピントを変更できます。
でも、「ギャラリー」の機能と「Google フォト」の機能は、似ている部分もあれば違う部分もあるのね。
どちらをメインで使うか、悩ましいところです。
これ、2枚の画像を元に視差を出してボケさせる…というのであれば、PC でも動作するソフトないのかな、と思ったのですが、今のところ見つかっていません。
あれば面白いのにな。誰か作らないかな。とりあえず画像フォーマットの解析からか…
Zenfone2 Laser のほうのカメラですが、Honor 6 Plus のような派手さはないです。普通のカメラ。
外側は 1300万画素で、自撮り用は 500万画素。
ピント合わせは非常に早くて、普段使いには良さそう。
名前にもなってますが、Laser 測距しているのね。だから、近くではピント合わせが速い。
あまり遠いところでは、無限遠にしてしまうのでそれほど遅くない。
レーザーが届かないが、無限遠にするには近い微妙な距離ではピント合わせの時間も微妙になる、そうです。
でも、自分のものではないのでそこまで試してないです。
Honor 6 Plus も視差を利用して高速にピント合わせをする、とは謳っているのですが、現実にはピント合わせ速度は普通な感じ。
決して遅くはないのですが、特に速さを感じません。
…そういえば、画面オフの状態から目的の方向に構え、音量ボタン下をダブルクリックすると、いきなり撮影します。
大体、ダブルクリックから 1.2~1.5秒程度で撮影できるみたい。
このとき、画面に「1.2秒!」とか表示してくれます。
お前は早撃ちガンマンか。
Honor 6 Plus が2万円も高いのは、このカメラだけのせいではありません。
CPU だって P8lite や Zenfone 2 Laser より良いものを使っているし、センサー類なども多く搭載しています。
でも、それらを評価するようなことを、僕は普段しないのだね。
激しいゲームもやらないし、センサーを駆使するようなVRごっこもやらない。
…VRはちょっとやってみたいな、とは思ってます。Google の段ボールメガネね。
すぐにではないけど、気が向いたら何か入手します。
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