2年前に、ドット絵拡大についてのページを書きました。
GIF とか PNG とかでドット絵書いて、見やすいように拡大する設定で WEB ブラウザで表示しようとすると、「スムーズに」拡大されてしまい、ドット絵らしくなくなる、という問題があるのね。
それをどうやって回避すればいいのか。ドット絵らしく表示するための方法論でした。
最初は CSS でやっていたのだけど、主要ブラウザで Chrome だけが対応していなかったので、Chrome は Javascript で、という形でした。
念のため書いておくと、Chrome だけ対応していないというのは、対応が悪かったのではない。
CSS でやる方法が、草案段階で没になったので、いち早く対応して「機能を削除した」のでした。
むしろ、対応が素早いのが Chrome だけだった、という状況。
時々ツイッターで自分のページの URL とか検索してるのだけど、この「ドット絵拡大表示」のページを書いてくれている人がいた。
自分でもずっと見ていなかったページ。久しぶりに見てみるか…と思ったけど、「書いた当時の」最新情報だと断っている個所がいっぱいある。
その当時、CSS3 は策定中で、まだ決定していなかったのね。
Javascript で使っている機能も、やはり策定中の草案にすぎなかった。
2年もたっているし、当時とはブラウザを取り巻く状況も違う。
急に思い立ち、状況を調べ直してみた。
CSS の勧告は、いまだに行わていなかった。
それどころか、勧告前の「勧告候補」も2年前と変わっていない。
しかし、2年の間に「草案」ではドット絵拡大のための CSS が復活した。
でも、これはまだ草案だ。
にもかかわらず、Chrome が今年の1月に対応したらしい。
草案の時は、「独自実装扱い」で対応させる、というのがルールなのだけど、正式な扱いで対応している。
ルール違反で行儀が悪いのだけど、ともかく CSS だけでドット絵の拡大ができるようになった。
また、Opera が以前とは CSS の書き方が違った。
というより、Opera は Chrome のエンジンを使うようになったので、Chrome と同じ、ルール違反の書き方で対応できる。
さらに、Safari も以前と CSS の書き方が変わった。
ややこしいのだけど、「CSS 対応をやめる前の Chrome」と同じ書き方が、現在の Safari で使える。
…こんなに書き方がころころ変わる、というのは将来の保証がないということでもある。不安が残る。
とはいえ、これで Javascript がいらなくなる!
…と思いきや、マイクロソフトの新ブラウザ、Edge は CSS に対応していなかった。
「またマイクロソフトか」とか言い出す人がいそうだから書いておくが、まだ草案段階だからね。
草案よりも技術的妥当性のある「勧告候補」の文書では、CSS 対応しないのが「正しい」のだ。
Edge は、正しく仕様に従っているに過ぎない。
…とはいえ、Edge なんてまだ全然普及していないし、Edge のためだけに Javascript が必要になる、というのも微妙だ。
以前は Chrome のために使っていた Javascript をちょっと改造しただけなので、僕のページには置いたままにしてある。
でも、CSS のみで対応する、って人がたくさんいてもいいとは思う。
いろいろ調べたついで、ページ内容を細かく書き直した。
大筋では変わらないのだけど、最新情報になっている。
歴史的経緯については残したうえで、最新状況を追記してある
追記前の方法では、Edge には対応していなかった。
古い方法だけど Chrome はちゃんと動いていたし、事実上 Chrome になった Opera も、ちゃんと動いていた。
というわけで、Edge でもドット絵拡大に対応できた!
Chrome が CSS 対応になった、というほうが話としては重要な気もするけど。
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