今日は、ボードゲーム「オセロ」の発売日(1973)。
オセロの起源については、諸説あってどれが本当だか(僕には)よくわかりません。
大きく分ければ、リバーシの影響を受けたか否か、なんですけどね。
オセロ以前からリバーシというゲームがあったことはわかっていて、日本でも紹介されていたことがわかっている。
でも、それほど有名だったわけではない。
オセロの考案者の証言では、白黒の碁石を使った単純な遊びとして「挟み碁」を考えた、となっています。
最初は、挟まれると碁石を取り換える、という遊び方だった。
でも、これが面倒くさいから牛乳瓶のふたで「両面が白と黒」のコマを作って、挟まれるとひっくり返されるゲームになる。
…この話だと、リバーシの影響は受けていないように思います。
その一方で、オセロはリバーシで決まっていなかった詳細を決定してルールを厳密化したゲームで、リバーシが元になっている、という説明もよく見る。
オセロ以前から日本に紹介はされているのだから、考案者は知っていたはずだ、という見解ですね。
いま Wikipedia を調べたところでは、オセロのページでは後者の説を、考案者長谷川五郎のページでは前者の説を紹介していました。
いずれにせよ、世界的にそれほど有名ではなかった「リバーシ」を、「オセロ」の名前で有名にした功績はあります。
現在ではオセロは非常に有名なゲームです。
1977年からは、毎年世界大会も開かれている。
一方で、有名すぎて「真似をした」ゲームも多数発売されている。
ゲームって、ルールには権利主張できないのね。
オセロの場合、名前の商標だけが取られている。
だから、真似をする場合には「リバーシ」を名乗って、ルールをオセロのままにすると、法的な問題なしに真似できます。
ただ、一つ書いておきましょう。
本来のリバーシでは、最初のコマの打ち方のルールが少し違います。
オセロでは白黒2枚づつを中央4マスに、市松に置いた状態から始まります。
リバーシでは、中央4マスが埋まるまでは両者そこに置かなくてはならない、というルールがあるだけで、何もない盤面から始まります。
あと、コマや盤の色もリバーシでは定められていない。
リバーシはチェス盤を使って遊ばれることが多かったそうで、とすれば盤面は緑ではなく、市松模様です。
コマはチェスと同様に白黒が多かった、とのことですが、特に日本国内では紅白が多かったとのこと。
(紅白合戦、というのは日本人的にイメージしやすいのでしょうね)
一方、オセロは、白黒のコマと緑の盤面です。
ルールと、盤面の色。
「リバーシ」を名乗りながら実はオセロの知名度にタダ乗りしようとしているゲームを見極める際に役立ちます。
オセロって、思考プログラムを作る際の題材にもよく使われたと思います。
ベーマガにも、よくオセロのプログラム載ってました。
僕もその思考ルーチンを参考に、ファミベでオセロを作ったことあります。
#コマの色は白・水色でした。ファミベのテキストキャラに、白と水色の塗りつぶし四角があるから。
ベーマガによくあったプログラムは、コマを打つ位置が、優先順位順にデータ化されているだけ。
順次調べて行って、打てる条件に適合すれば、そこに打ちます。
オセロ知っている人には自明だけど、オセロでは角のマスを取るのは非常に重要なのね。
角だと、どこからも挟まれないから、絶対ひっくり返されなくなる。
逆に考えると、「角の隣」を打つのは非常に危険です。
だから、角を囲むマス…全部で12マスは、優先順位を最低にする。
この考え方で、マスごとに優先順位を付けてあるのです。ただそれだけ。
これは流石にあんまりだ、と思ったので、僕はデータの並びを優先順位とするのではなく、「同じ優先順位」を意味するフラグを設けました。
同じ優先順位の中で、一番多く取れる場所に手を打つ。
…先読みは無いから、これでもまだ非常に弱いんですけどね。
でも、友達に遊ばせたら、これでも「強い」と言われた。
ということは、この方式でもオセロ苦手な人には十分な強さだということだ。
コンピューターで「思考ルーチン」作ってみたいと思っている人は、このレベルからお試しあれ。
多分、ツクダオリジナルから発売になっていた「オセロマルチビジョン」だと思うのだけど、おもちゃ屋さんでオセロが遊べるテレビゲームが試遊展示されていました。
コンピューター相手にオセロを遊べるのね。
なんかね、それを一定の手順で打つと、比較的最初の方で全部のコマを裏返せた。
全反転したら、その時点で終了ね。
初めて遊んだ時は、たまたまそうなったの。
「えっ!」って驚いて、思い出しながら同じ手順を再現すると、必ず全反転で勝てる。
人間相手なら、そんな馬鹿な状態にはなかなかならないのだけど、これが楽しくて同じ手を延々繰り返して遊んだような記憶があります。
市販オセロですら、非常に弱かった時代の思い出です。
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