春休みなので、3月29(日)、30(月)の2日で、家族で伊豆旅行へ行ってきました。
僕は、伊豆は20年くらいぶり。
なんか、大学からの距離だと「ちょうど良い旅行先」のようで、大学生の時にサークルで2度、研究室で1度、OBになってからも2回ほど来てます。
で、伊豆は楽しいところ、と思っているのですが、この楽しさは観光地としての物であって、遊園地のようなところとは違うとも思っていました。
「見て楽しむ」のには、ある程度の知識ベースが必要。遊園地は、知識がなくても楽しめる。
この差で、我が家の子供たちが小さいうちは来ませんでした。
でも、そろそろ良いかな、と思っていたところに、この冬、我が家で「バナナワニ園」の話が(経緯は忘れたけど)でまして、じゃぁ春休みになったら行こう、約束したのです。
3月29日。旅行の1日目。
前日のうちに、子供には「持っていくもの」を準備させてあります。
主に、道中の暇つぶしおもちゃだけど。
僕は朝4時半起床で準備。そんなに早く起きる必要はなかったのだけど、なんか目が覚めてしまったので。
子供たちは5時半起床。起きたらすぐ、着替えて歯磨き。
これで、6時には車に乗って出発です。
家の一番近所のマクドナルドのドライブスルーで朝ごはんを購入。
実は、ドライブスルーって初めて。車に乗ったまま買い物ができて、そのまま車の中でご飯を食べる、という「普段ない体験」に子供たちは喜びます。
ここからは、ひたすら車を走らせます。
道はあらかじめ大体調べてあるけど、Google ナビまかせ。
ところどころで、「大学時代にこのコンビニ入った」とか「この道走った」とか思い出す。
伊豆に近づくと、それだけで春の風情。
実は、僕としては今回の旅の目的は「春を見に行く」ことでした。
街路樹の桜が咲き乱れる中を走り、雑草のように道端に菜の花が咲いている。
これだけで期待が高まります。
2時間ちょっと、8時半ごろには「さくらの里」に到着します。
さくらの里は、シャボテン公園の目の前にある公園。
広くて駐車場もあるのですが普通の公園の扱いで、入場料も駐車料金もいりません。
でも、観光バスも来るような観光名所。
園内には多種の桜が植わっています。種類が違うから一斉に咲いたりはせず、「満開の桜」はたのしめない。
そのかわり、夏と真冬以外はいついっても桜が咲いています。
以前に来た時は、一面の菜の花が咲いていたはず…と園内を歩くのですが、どこにも咲いていません。
いま情報を調べると、この付近の菜の花は早めに咲くので、2月~3月中旬くらいまでが見ごろ、とのこと。
むむー、ちょっと残念。またいつかこよう。
公園内は大室山の裾に広がりますが、この山の火山活動でできた溶岩洞穴などが見られます。
ただ桜が綺麗と言うだけではなく、地質学の勉強にもなります。
#妻は地学を専攻していたので、子供たちにいろいろ解説していました。
9時を過ぎ、シャボテン公園もオープンしたはずなので移動。
ここも何度か来ているはずなのに、内容はほとんど覚えていない…
ただ、かなり変わったようだ、ということはわかります。
シャボテン公園、という名前からは、サボテンがいっぱいある植物園を連想されるかもしれません。
でも、ここは今風なら「メキシコ村」とでもいうような施設。
サボテンも、メキシコあたりにいる動物もいます。そして、園内のいたるところに、アステカ文明やマヤ文明の遺跡のレプリカが置かれています。
変わっているのが、動物が放し飼いだということ。
檻に入っている物、池の中の島に閉じ込められて事実上逃げ出せないものなどもいますが、その気になれば触れる、というのが基本。
ただ、中には危険な動物もいるため、「指を出さない」ようにいたるところに書かれています。
ただ、以前来た時よりも動物の数がずっと増えているようです。
昔から飼っていた「カピバラ」が大人気になり、それを目的の観光客が増えた、というのもあって、動物を拡充したようです。
メキシコではなく、オーストラリアのゾーンも出来ていました。
(これも、昔は無かったとおもう)
もちろん、カンガルーは放し飼いなのですが、人間立ち入り禁止のエリアの中にいることが多いようです。
カンガルーの方が人を恐れて近づいてこない、という感じ。
#でも、おびえて逃げているわけではなく、人が入ってこないとわかっているところでのんびり暮らしている。
カピバラの温泉浴は大人気。
多くのお客さんがこれ目当てで来ています。
うちの長女も「カピバラさん」のぬいぐるみを持っていて大好きです。
でも、丁度その近辺に行ったときに、あと15分ほどで始まるのですごいお客さんが待っていました。
あえて先へ進みます。
カピバラの温泉浴自体、「カピバラがあきるまで」の時間限定イベントですが、だいたい1時間くらいは見られるらしい。
ならば、お客さんが減ってから見に行っても十分です。
先に進むと、クジャクや馬やリクガメがいる。全然お客さんいません。
ゆっくり見られました。
ゆっくり見ていると、急にお客さんが増え始める。
ということは、そろそろカピバラがひと段落したな、ともどります。
まだ結構混んでいましたが、人ごみの中に入っていけるくらい。よく見られる場所を探します。
次女が、見られないから肩車してほしいとせがむ。
長女も周りが大人ばかりなので背が足りなくて見えず、ずるいというのですが「順番」の約束で次女を肩車します。
そしたら、次女が上で「んー!んー!」と騒ぐ。ちゃんと喋らずに「んー」だけで何かを伝えようとするのは次女の悪い癖。
ちゃんと喋りなさい! とか言っていると、上からなにか、ほおにぽたりと落ちてくる。
…次女、鼻血だしてました。
おおあわて。実のところ、この2日間の旅で最大のトラブルだった気がする。
(つまりは、今回の旅は非常に順調でした)
次女の服にも、僕の服にも血が付きました。
子供は服を汚すこともあるだろう、と多少着替えがあるので、次女は服を脱いで洗います。
綺麗に落ちなくても、濡らして置けば血は固まらない。
僕の服は替えが無いので、仕方がない。そのままです。
幸い赤いシャツに赤いしみ。気にしなければわからんだろう、くらいのつもり…
対処している間にカピバラ周辺の人混みもなくなり、でも、カピバラの方はまだイベント中。
飼育員の人、いろんなことを小出しにするので、実は最後の方に見ていたほうがよかったかも。
最初は「ただお湯につかって気持ちよさそうにしているだけ」だったのが、薔薇湯にして(薔薇を食べちゃったりするのがまたかわいい)、さらには餌に笹をあげたらおいしそうに食べていたり。
長女も次女も、かわいいかわいいと見てました。
最初にもらう園内案内図の裏に、代表的な動物を描いた「チェックリスト」があります。
見たらチェックしよう、というのだけど、子供たちがゲームの様にチェックしている。
…ちゃんと「見て」チェックするのならいいのだけど、見てもいないのに見たと言い張ってチェックしようとしたり。
でも、このリストのおかげで、飽きずに園内を廻ることができました。
ひとつづつ、動物を見ては「これなに?」と観察しながら聞いてくるからね。
11時過ぎ。
12時になったらごはん食べるところは混むだろうから、先に昼ご飯にします。
長男と僕はサボテンカレーを食べます。
長女はパンケーキのバニラソフトクリーム添え。
次女は焼き立てパン、妻はブラックカレー。
サボテンカレーとバニラソフトは、入り口で宣伝を見て食べたかったものの二つ。
ソフトクリームは、非常に濃厚でおいしいです。
カレーは、まったく癖がなくておいしい。…というのがちょっと残念。
サボテンらしさってよくわからないけど、特に何も感じないのね。
#実はサボテンが癖がなくて何にでも合うことは知っているのだけど、合いすぎてつまらない、というか。
昼食後も少し歩くのですが、その間に雨が降り始めます。
あとちょっとで園を一周して、入り口にもどれるところだったので、ちょっと早足で進みます。
入り口付近に戻ったら、入り口から園を横断する道を通って、対角側へ。
実は、昼ご飯を食べたあたりなんだけどね。
この横断する道には、屋根が付いているので雨には濡れません。
そして、その端から地下道に入れるようになっていて、これも濡れません。
地下道を通ると、いくつかある温室を廻ることができます。
こちらはシャボテン温室。
20年ほど前に来た時には、地下道で繋がっていなかったように思うのですが…記憶違いかもしれません。
そして、以前は「金鯱」(という名前のサボテン)だけがものすごく沢山植わっている温室があったように思います。
余りにもたくさん植えてあるので驚いた気が。
というのも、金鯱というのは、非常に長生きで成長の遅いサボテンだから。
今回も、推定160歳のサボテンを筆頭に、100歳越えと思われるものが多数ありました。
しかし、以前の「温室中全部金鯱」はやめたようです。
判らん人には、全部おんなじ物だけ植えてあるって面白くないから、賢明な判断なのでしょう。
でも、あの「異常な状況」が面白かった。
まだ回ってないところがありました。
「バードパラダイス」というエリア。これも、20年前にあったか覚えてない。
しかし、雨が強くなってきました。
貸し傘(無料)を借りて、雨の中の見学です。
楽しくはあったのだけど、次女が片足水たまりに突っ込んでしまって、気持ち悪いと文句を言い出す。
実は、はしゃぎすぎて疲れ、もう眠いのです。
バードパラダイスを見終わって、これでシャボテン公園は全部回りました。終わりにすることにします。
時間は3時半ごろ。
「おやつの時間すぎた! お腹空いた!」と長女が言うので(昼ご飯にパンケーキしか食べてないのだもの)、帰り際に喫茶店で間食。
というか、最初から予定していたのだけどね。
サボテンソフトクリームと、サボテンバーガーと、サボテンの実のジュース。
サボテンをソフトクリームに入れると、流石に少し青臭さを感じます。
でも、普通に食べられる感じ。悪くない。
サボテンバーガーは、刻んだサボテンをピクルスの様に入れてあります。
これも、元々味に癖が無いので、食感を楽しむ感じ。
ジュースは美味しい。サボテンの実って、ドラゴンフルーツとかもそうで、普通にフルーツです。
というわけで、シャボテン公園は終了。時間は予定より早いのですが、今夜の宿に向かいます。
同じテーマの日記(最近の一覧)
関連ページ
別年同日の日記
申し訳ありませんが、現在意見投稿をできない状態にしています。 |