大船近郊に住んでいると、当然ながら大船のレストランにはそれほど入らない。
遠出した時なら何も考えずにレストランに入るのだけど、大船だったら「家帰って食べるか」となってしまうから。
でも、時々来客があった時に、おいしいお店には案内したい。
こういう時に使うお店は、大体二つある。
食事しながら話をしましょう、という時には、バロッコ。
おいしくて落ち着いたイタリアレストラン。
店内にはアンティークのおもちゃなどが置かれていて楽しい。
誕生日の人は、誕生日だと告げるとオルガニートでお祝いしてくれる。
ちょっとコーヒーでも飲みながら、という時は、バナナフィッシュカフェ。
地下にあるお店で、大きな水槽でアロワナが飼われているのが目を引く。
店内は広くないが、ゆったりとした雰囲気になれる空間。
もちろんコーヒーもおいしい。
お昼時にちょっとした来客があり、バロッコに案内しようと思った。
そしたら、今日火曜日は定休日だった。
ありゃー、他に昼ご飯食べられるいい店あったかな。
昔ならバレンシアに案内したのだけど、あの店は数年前にビルの建て替えに伴って、惜しまれつつ閉店してしまった。(本店が鎌倉にある美味しいお店)
むむむ、他にいい店は無いか…
ネットで探したら、「山猫料理店」を見つけた。
あぁ、そうだ。あの店、気になっていて行ってみたかったんだ。
ネット上での評判はいいらしい。よし、良い機会だから新規開拓だ。行ってみよう。
山猫料理店は、別に山猫を食べさせる店ではない。
…って冗談(?)は、ネット上では半ば常套句になっているようだ。
動物病院のすぐ隣にあって「山猫料理店」という名前だから、怪しさ倍増ですね。
「山猫」で「料理店」と言っているのだから、宮沢賢治ですよ。
「注文の多い料理店」という有名な童話の舞台は「山猫軒」と名乗る料理店だ。
山猫料理店は、小さいけどアットホームな雰囲気の定食屋さんで、メニューはわずかしかない。
「山猫御膳」1000円がお勧めらしいので、それを食べる。
お客様があった都合上、写真なんかは取っていない。
天ぷらとローストビーフ、お味噌汁に煮物、ひじき、そしてごはん。
微妙に和洋折衷なのだけど、非常においしい。
お客さんと話をするので長居すると申し訳ないかな、とも思っていたのだけど、来ているお客さんの多くが、ゆったりとおしゃべりの時間を楽しんでいたみたい。
小さな店だけど、席数はそれなりにありました。
店内の稠度もかわいらしい。ちょっと古風で、ちょっとおしゃれで、童話の世界に浸っている感じ。
うん、なかなかいいお店。
バロッコも好きなのだけど、こちらのお店もこれから時々こよう。
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