今日はテレビの父、高柳健次郎の誕生日(1899)。
テレビの父、と呼ばれる通り、テレビの基礎技術を完成させた人です。
日本人ですが、この方法が世界中で使われていたのだからたいしたもの。
テレビだけでなく、光と電気の関係する産業を起こしたのも功績です。
カミオカンデ作成には欠かせない、高性能の光電子倍増管を世界で唯一生産できる浜松ホトニクスも、高柳健次郎の教え子が興した会社です。
詳しくは、命日の際に書いています。
ところで、アナログテレビ放送の時代、日本は NTSC でしたが、世界的には PAL という規格もありました。
全然違う規格なんで、テレビゲームとか作るときに大変なんだわ。
NTSC は秒60コマ。PALは秒50コマ。
1秒間に送り出せるドット数はほぼ同じで、結果としてPAL の方が解像度が高い。
静止画での美しさを取るか、動画にしたときの滑らかさを取るか、開発者の思惑が違ったのかなー、なんて思ってたのですが、これ、単に家庭用電源の交流周波数を元にしているんだそうです。
アメリカでは 60Hz 、ヨーロッパでは 50Hz。
なるほど、ただそれだけの話か。
NTSC も PAL も、それ以前の「白黒放送」との互換性を保ったままカラー化した方式です。
そして、白黒だった当時、一番簡単・安価に「周波数を作り出す方法」は電源の周波数をそのまま流用することだった、というのも理解できる話です。
#日本では地域によって周波数が違うので、発振回路が別途必要となり、安価な製品は作りにくい。
国内でしか通用しない独自技術が必要となる、というルーツはこの頃からあったのだな。
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