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08-01 夏の家族旅行(箱根) 1/3
08-01 夏の家族旅行(箱根) 2/3
08-01 夏の家族旅行(箱根) 3/3
7/29,30で、毎年恒例、夏の家族旅行に行ってきました。
今年は箱根。
あの時、彫刻の森美術館で楽しく遊んだ長男が「また行きたい」と言っていたのが今回の決め手。
次女は3年前はうまく遊べなかったし、そもそもよく覚えていないようなのですが、写真などを見ると「行きたい」と言っていました。
当日、朝6時起きで7時には家を出発。
本当は6時半出発にしたかったのですが、少し遅くなってしまいました。
3年前は、朝の通勤ラッシュで「下りはたいしたことないだろう」と思っていたのですが、長時間立っていた子供から不満が漏れていました。
しかし今回はすぐに座れます。小田原まで直通ではない、平塚行きに乗ったせいもあるのだけど。
平塚で乗り換え、小田原で「箱根フリーきっぷ」を買ってさらに乗り換えます。
そして、これも箱根旅行恒例で、小田原駅内の売店で朝食を購入。
ここまで、軽くお菓子とかは食べているけど、朝ごはん食べてないんです。
箱根登山電車を待ちながら駅のホームでおにぎりを食べます。
ここら辺から、子供たちは「旅行だ!」という気分が乗ってきてみたいで、ハイテンション。
登山電車のホーム看板には標高が書いてあります。
小田原は標高 14m 。自宅付近よりも標高が低いです。
電車が来て出発。1駅ごとに、すごい勢いで標高が上がることに驚いています。
入生田駅の前には、しばらく前に遊びに来た「生命の星地球博物館」が。
あの時は車で来たのだけどね。
箱根湯本で乗り換え。ここから、本格的に「登山」電車。
これも運よく座れました。まだアジサイが残るシーズンで、結構観光客は多いのですが。
長男は覚えているけど、長女も前回来たのを覚えていないみたい。
この電車がどれほどすごいか…日本一、世界でも2番目の勾配を登ることや、非常に古いものなので、当時はトンネルを機械ではなく手で掘っていたことなどを教えます。
近くにいた別の子供も説明を聞いていて、車内はちょっとしたテーマパーク。
この時、「どっちに進んでいるか」も意識させておきます。
スイッチバックで、急に逆に走りだしたりするのが登山電車の面白さだからね。
終点の強羅の1つまえ、彫刻の森駅の手前で、彫刻の森美術館の散策路が一瞬電車から見えます。
これを見つけ、「あの公園なに! 楽しそう!」と興奮する長女と次女。
あれが、今から行く彫刻の森美術館だよ、というと、すごく楽しくなってきた様子。
駅に着いたのは10時少し前。
9時のオープン直後に来たかったのでちょっと予定おくれだけど、10時前ならまぁ十分でしょう。
「彫刻の森で遊びたい」と希望していた長男は、先頭をたって進んでいきます。
長男・長女は「ネットの森」に早くいきたがっているけど、まずは入り口付近から順番に。
3年前にもやっていた屋内展示、「コロコロゴロン」のスペースに入ります。
子供が触ってもいい、中に入って遊んだりもできる美術品を置いたコーナー。
テトラポッドのようなジャングルジム、巨大な滑り台、4つの穴に見える…けど2つはトランポリンの床、など。
4つ穴の床、トランポリンに隣り合った穴に、柵が付いていました。
「4つとも同じに見える」のが面白さだったのに、たぶん気づかずに飛び込んで怪我をした子供でもいたのでしょう。
美術品としては不恰好でつまらなくなってしまい、残念。
片隅に、モビールがぶら下がっています。
子供の目線から見ると見上げる形だし、地味であまり気づかれないようですが、子供が「あれなに?」と興味を持っています。
僕の子供の頃には、モビール作りって子供の遊びとして流行しました。
これ、大人になってから知ったのですが、非常に画期的な「芸術」だったのですね。
彫刻、と言えば、普通は大理石や鉄などを使って作られる、しっかりとした重たいものです。
しかし、それらの概念を打ち破り、「軽くて風で動いてしまう」彫刻が、彫刻家アレクサンダー・カルダーの考案した「モビール」でした。
ひとしきり遊び、「次はネットの森!」と長女が言うのに、長男は「その前に、真っ暗な中を地下に潜る奴行きたい」と言います。
これも入り口付近にある、タイトル「天を覗く穴」だったかな。
真っ暗な箱に入り、真っ暗な狭い道を進むと、明るい光の元に椅子があります。
座って上を見ると、明るい空が見える。
さらに進むと、ガラスの箱から外に出られます。
現代的な御胎内めぐり。
前回は工事中で遊べなかった「シャボン玉の城」が近くに見え、「遊びに行っていい?」と長男。
もちろんですとも。
透明な樹脂で作った、本当にシャボン玉のようなジャングルジム。
僕も小さかったときに遊んで楽しかった覚えがあります。…が、作成年代見ると、僕が8歳以降だな。
「小さいとき」の思い出だったけど、それほど小さくなかった。
夏で中が暑いのではないか、と危惧していたのだけど、結構空気穴が沢山開いていて、中はちっとも暑くないようです。
子供たちが遊んでいる間、親は近くの木陰で涼みます。
前回もそうだったのですが、子供たちに事前学習として「ハナさんとコウちゃん」というデジタル絵本を見せてきました。
シャボン玉のお城の後、「ネットの森!」と言っている子供たちに、まぁ待てと言って園内を巡りはじめます。
この絵本に出てくる、キャラクターとしての芸術作品たちに会うために。
入り口から右手に進むと、散策路になっています。
モーターや風で動く彫刻…「コロコロゴロン」にもあった、モビールの影響を受けた作品などもあります。
「あれ、割れちゃってるよ」と長女が作品を指さします。もちろん、本当に割れているのではなく、割れているように見せている作品。
そうやって驚いてくれる人が要れば、芸術としては成功なんだよ、ってことを教えます。
そして、「赤と黒の人」(絵本の中でのキャラクター名)のところへ…見つけて走っていく最中に、別の物を見つけてそちらへ。
まぁ、それはそれでいいや。
よろこんで走って行ったのは、「大きな目玉焼き」のところ。
絵本の中では、主人公のコウちゃんがなくした帽子を、ここで発見します。
そのすぐ近くに「ボクシングするうさぎさん」もいました。
で、そこまで行ったら、ネットの森が見えました。「行きたい」というのを、再度制止。
まずは、キャラクターめぐりを終わらせてから、ゆっくり遊べるようにしたいから。
大きなお姉さん、鉄のお兄さん…などなど。大体主要キャラクターを見終わったところで、ステンドグラスの塔が見えました。
上まで登れる、と聞いて次女が「はやくいきたい!」と言い出します。
長男、前回怖かった記憶があって「あれ、登るの怖いんだよ」などと行かないように次女を説得。
でも、結局登ることに。
…あれ、思ったより怖くない、と長男。3年たって成長したな。
今度は長女が怖がっていましたが、「外を見ないで、階段の足元だけ見て登りな」と言ったら、問題なく上まで登れました。
頂上からは、デジタル絵本のもう一人の主人公「歩く花」が見えました。
次はあそこまで行こう。
…でも、まずは塔の下で足湯でのんびり。
足湯があることも知っていたので、タオルもってきました。
持ってなくても、ハンドタオルを 100円で売ってますので、お土産にもなります。(前回は買った)
丁度12時。目の前のカフェでお昼にしようとも思っていたのだけど、非常にこんでます。
大体、前回も食べたけど、「カフェ」であって、お昼ご飯食べるほどのボリュームの料理は無いんだよね。
菓子パンとかは一杯持ってきているので、近くの木陰でちょっと食べます。
そして、歩く花のある、ピカソ館へ。
ピカソ館に行く最中、彫刻を見ながら長女が「この人もおしり出してる。なんでみんなおしり出してるの?」と。
裸が多いという視点ではなく、「おしりだしてる」という視点が新鮮で、これ以降彫刻を見ても「おしり出してるかどうか」が気になるようになってしまいました。
ピカソ館では、年代とは関係なしに「ピカソが良く作成したテーマ」別の展示をやっていました。
前回は、年代ごとの移り変わりだったのだよね。
年代ごとの移り変わりだと、非常に上手な絵から、だんだん変わっていくのがわかるのだけど、いきなり落書きっぽいものが多い。
これがなぜすごいのかを、子供たちにちゃんと説明します。
本当はすごく上手な絵を書ける人なのだけど、どんなにうまく書いても「絵は平面だ」という限界にぶつかって、なんとか3次元を表現しようとする。(ちゃんと、キュビズム時代の作品もありました)
落書きみたいだけど、絵がうまい人が始めたことだから、ちゃんと意味があるはずだとわかった人たちは、面白いと認めてくれた。
そのうち、キュビズムの絵が古代の壁画なんかに似ていることに気付いたピカソが、だんだんシンプルで力強いものを目指すようになっていく…
ピカソの目指したものが「シンプルな表現」と判った時点で、子供たちはどれが上手な省略をしているか、自分はどれが好きだ、というようなことを言いながら見るようになりました。
作者の意図がわかってきたら、後は好みの問題でもあるので、正解は無い。正しく芸術鑑賞できています。
この後、やっとネットの森へ。
子供3人とも非常に楽しく遊んでいましたが、途中で親のところに戻ってきた長男
「思ってたほど楽しくなかった。前はもっと楽しかったと思うのに。
さっきのシャボン玉の城の方が面白かったから、帰る前にもう一度行っていい?」
それもまた、成長でしょう。期待が膨らみ過ぎていた、というのもある。
でも、長女と次女は、ネットの森がちょうど楽しめる年齢だったみたい。
希望通り、最後にもう一度シャボン玉の城で遊び、入り口付近に戻ったところで「コロコロゴロン」ももう一度遊びます。
時間は15時前。さすがにお腹も減りました。
さぁ、これでもう十分遊んだかな? 宿に向かっていいかな? と念を押し、出口に向かいます。
出口の後のミュージアムショップで、長女と次女の「これお土産に買いたい」攻撃。
これがまた、別の場所でも買えそうなもの…
結局、もう1日旅行はあるけど、明日もっといいものがあっても買えないよ、と確認して、購入。
完全に外に出て歩き始めると、次女が「疲れたから抱っこー」と言ってきます。
抱っこはダメ、というと、「じゃぁ、これ持ってー」と、先ほど買ったお土産物を渡してきます。
それも、自分のリュックに入れな…と見ると、次女のリュックがない。
僕の荷物の中に入れてあるかと確認したけど、やっぱない。
慌てて家族全員集まり、最後に見たところを確認…シャボン玉の城の後は、背負っているのを僕が確認している。
ミュージアムショップで下したような形跡はなかった。…ころころゴロンで、おろして遊んでた!
妻が事情を話して再入場。走って取りに行きます。広い園内だけど、入り口付近で良かった。
思ったところにあったそうで、妻はすぐに戻ってきました。
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16年 Microsoft Office 発売日 (1989)
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箱根旅行記の続きです。
15時半ごろ彫刻の森駅に戻り、次の駅の強羅まで。
強羅からはケーブルカーが出ていて、次女は「乗りたい」と興味を持っていますが、今は駅を出ます。
箱根は何度か来ているけど、実は強羅で降りたのは初めて。今まで、ここはケーブルカーへの乗換駅、と言う感じでした。
本日の宿は、駅からすぐのところにある、「箱根パイプのけむり プラス」。
後で書きますが、非常にいい宿でした。
実は、今までの旅行で泊まった宿は、悪くなくても「もう一度泊まりたい」と言うほどの宿はありませんでした。
でも、ここはもう一度泊まりたい。それくらい良かった。
…ただし、「値段相応で」という前提が付くので、安宿に耐えられない人には勧めません。
(基本的には安宿ですので、多大な期待をしないように)
ともかく、宿についたのは16時前。本当は15時過ぎには来ようと思っていたのですが。
妻が疲れたーといってベッドに横になってしまったので、少し休憩タイム。
でも子供たちは「お腹空いたから早く散歩行こうよ」と。この後散歩がてら、強羅公園に行く予定でした。
10分ほど休み、散歩に出ます。
駅周辺にご飯を食べられそうなところは無いし、夕食も近いのでそれほど食べようとも思わない。
駅の隅に、サンドイッチとホットドックのお店がありました。
サンドイッチは今日は売り切れだというので、ホットドック3種類(これで全種類)をたのみ、家族で分けて食べます。
で、食べ終わって、長女が先ほど乗りたがっていたケーブルカーに乗ろうとすると…妻が「ホテルにフリーパス忘れてきた!」。
次の瞬間、「私、走っていくから先行ってて」と走り出す妻。元陸上選手です。
そんなわけで、子供たちとケーブルカーへ。
これも特殊な電車なので、仕組みなどを子供に説明します。
出発して、公園下…そういえば、どこで落ち合うか決めてなかった。走る妻は大変だろうけど、次の駅まで行くことにして「公園上にいるよ」とメールを送ってしまいます。で、公園上で降りる。
強羅公園は、日本初のフランス式庭園です。今年で100年になるそうで、昨年には「国登録記念物」に登録されたそうです。
駅を降りて少し歩いたら、丁度妻が坂を駆け上ってくるのが見えました。
子供たちは「おかあさんがんばれー」と応援。
合流して入り口に向かいます。
そうしたら…「入園時間は過ぎました」。開園時間は17時まで、入園時間は16時30分までだったようです。
時計を見ると 16時33分。あらら、残念。
「えー、行きたかったー」と長女から文句が出ますが、仕方がない。明日来れるようにスケジュールを考える、という約束でひとまず納得。
「全力坂をやっただけだった」と妻。坂道を走って登るのは本当にきつかったようです。
下り坂なので、ゆっくり散歩しながら皆で強羅まで歩きます。
駅前で、ホテルに向かわず売店へ。
持ち込み可なので酒でも買おう、と思ったのですが、秘密箱が充実した店でした。
組み木の手品…タバコが消えるシガレットケースとか、コインが消えるコインケースとか、子供たちにやってみせます。
長男はすぐにタネがわかったみたいだけど、次女は本当に驚いている。
何度も見せていると、外国人観光客らしいおばぁさんが、「これはどれ?」と棚を指さして聞いてきます。
これですよ、と指さすと、買い物籠へ。
僕がまた別の物を見つけて次女に実演すると、「これはどれ?」で、また買い物籠へ。
最後に、7回秘密箱を見つけて、カチャカチャと仕掛けを動かしながら開けてみせると、「これはどれ?」
え、お土産にするには結構高いですよ? と言ったけど、別に構わないようでお買い上げ。
まぁ、わざわざ高い旅費払って日本に来たのだから、数千円のお土産代はケチらないのでしょうね。
図らずも売り上げに貢献し、長男も展示してある秘密箱などで散々遊んでいたけど、うちはおいしそうな漬物を1つ買っただけ。
(この店は酒屋ではなく、酒は隣の店で買いました)
さて、ホテルに戻り、夕食前に風呂でさっぱりします。
この時は、男と女で別れる。
家族で入れる貸切風呂もあるのだけど、夜9時以降しか空いていなかったため、翌朝の朝風呂を予約してあります。
さっぱりして、夕食はバイキング。これが…おいしかった!
食べ放題だし、安宿だからそれほど期待していなかった、というのが実際のところ。
でも、非常においしいものでした。和食も洋食もデザートもあり、みんな「食べ過ぎた」と言うほど食べた。
特に、デザートコーナーにアイスクリームマシンが置いてあり、トッピングを自由に選んでパフェが作れるのが子供に大人気。
お腹いっぱい、と言ってからも食べ続け、最後には「寒い」と言い出す始末。
部屋に戻ります。
このホテル、部屋は基本的にベッドが並び、ユニットバスがあるだけ。ビジネスホテルのような作りです。
入った部屋からは、電車の線路が良く見えます。子供には大人気。
でも、電車が見える部屋は安いので、「騒音が嫌がられる」という側面もあるのでしょう。
ベッドは1部屋に4つ。
うちは5人家族ですが、未就学児童は「ベッドなし」が選べるので、2つのベッドをくっつけて子供3人で寝てもらうことにしました。
…が、寝相が悪くて長女が長男の蒲団に潜り込み、長男は何度も起こされて最後には怒っって蹴りだしたようです。
これで長女は寝ながらしくしく泣いていて、長男に「さっきまで長女の寝ていたところで寝な」と促したら、別の場所に行ってすぐ寝息を立て始めます。
次女もまた、布団をけっ飛ばして寒くてしくしく泣いていました。
(布団を掛けてあげたらおさまった)
朝になって、長女は位置が入れ替わっているのを不思議がりました。
貸切風呂で朝風呂。
家族5人が入るには十分ですが、大浴場よりはずっと狭いです。まぁ、当然かな。
風呂は、屋根はあるけど壁がない半露天。
オプション料金で 700 円ですが、チェックイン時に申請した早い者勝ち。
これが15時過ぎにチェックインしたかった理由でもあるのだけど、16時前になってしまったので当日夜は取れなかったのでした。
朝ごはんも、バイキング。
もちろん夕食とは内容が変わりますが、やはり和食、洋食、デザートコーナーとあります。
これも非常においしかった。
そして、全員性懲りもなくアイスを食べました。
さすがに、寒くなるほどは食べなかったけど。
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箱根旅行記の続きです。
9時前にチェックアウトし、強羅駅から再びケーブルカーで公園上へ向かいます。
隣の席に座っていた外人さんが、しきりに妻に話しかけて何か言っています。
よく聞くと、妻が来ている服に書いてあるロゴが何か知っているか? とのこと。
いや、良く知らないで着ている、と答えると
「それは、ニューヨークの小さなレコードレーベルのロゴだ。僕はニューヨークから来ていて、日本でそのロゴを見るとは思わなかった」
とのこと。(英語でしゃべっていたけど意訳)
妻は、この服をインドネシア旅行中に購入しました。
そう言ったら、ニューヨーク、インドネシア、日本と言う関係性に一層驚いてました。
公園上まではすぐ着きます。Have a nice trip! と言って別れます。
昨日見られなかった強羅公園。
フランス式庭園として、左右対称に作られているのが大きな特徴です。
飲食店まで左右対称に2つあります。
本当は公園下の方に正門があり、上に登っていくように作られてます。
100年前はケーブルカーなんてないから、山の下側から上に向かって登っていくのが正しいルートなのね。
でも、結構坂がきついので、上から降りていくと楽。
風景は下から見上げると見事なように設計されているので、時々振り返るのを忘れずに。
公園造園中に苗木が植えられた、というヒマラヤスギは、今では巨木。
「およそ樹齢100年」という説明に納得。
公園内にはガラスや陶芸の工房もあって、体験できます。
でも、この日は時間がないのでやらないよ、と言ったら、次女が「風鈴作ってみたかった」と。
(ガラス風鈴がいっぱいぶら下がって売っていた)
じゃぁ、と工房を覗きに行ったら、ちゃんと見学しやすいようになってました。
遠くから見ただけですが、非常に熱いガラスに近づかねばならない、ということに恐れをなして、次女は「また今度にする」と言ってました。
強羅公園は10時前には切り上げ、再びケーブルカーへ。
早雲山でロープウェイに乗り換えます。
長男、ここでも「高くて怖かった覚えがある」と言ってましたが、乗ってみたら案外大丈夫でした。
前日の彫刻の森もそうでしたが、子供の3年間は案外感覚を変えます。
次女は、対向するロープウェイの人に一生懸命手を振ってます。
子供連れや、老夫婦、外国人は結構手を振ってくれます。
絶対ふらないのが、40~50代男性一人。
もっとコミュニケーション能力を磨いた方がいいです。
大涌谷。
「黒卵食べる」と、行く前から楽しみにしていた長女。
3年前の記憶はあまりないけど、黒卵だけは覚えていたようです。
でも、硫黄臭に「くさいくさい」と連発。
まずは、この3年の間に出来た新施設、「ジオミュージアム」を見ます。
これは、地学を専攻していた妻がぜひ見たがっていたところ。
…非常に小さな博物館、とは知っていましたが、想像以上に小さい。
それでも知らなかった内容もあり、それなりに楽しめました。
妻曰く、「近くの富士山や、ハワイのキラウェア火山との対比をすると、火山について知らない人でももっと楽しめる内容になるのに」とのこと。
箱根の火山が特徴的である、ということを伝えようとしているのに、他との対比がないので専門家でないと理解できず、しかし専門家には物足りないくらいの情報しかないのだそうです。
大涌谷を登ります。
くさいくさい、と言っていた長女「お腹が痛くなってきた」と言い出します。
どうも、匂いが嫌で心因性の腹痛。
しかしなんとか進んで、黒卵を売っている茶屋までたどり着きます。
卵を2袋購入したけど、茹でたてだったようで非常に熱い。冷めるまでゆっくり待ってから食べました。
時間的にはそろそろお昼。2個ぺろりとたいらげます。
記念写真撮ったりもしたけど、「くさい」と言い続ける長女・次女もかわいそうなので先に進むことにします。
ロープウェイ駅に戻り、芦ノ湖を目指します。
次女は下山中に、妻におんぶされたまま寝てしまいました。
案外混んでいて、乗れるまで20分くらい。妻はずっとおんぶしていましたが(変わろうか? と何度か聞いたが、面倒なのでそのままで良い、と言われた)さすがに20分は長かったようです。
ロープウェイに乗ってやっと下せる…と座らせたら起きました。
芦ノ湖につき、そろそろ13時。
昼ごはんどうしよう? と妻に相談したら、ロープウェイ駅で1件しかないレストランを選ぶより、箱根町まで行けばいくらか選べるのではないか、との判断。
じゃぁそうしよう、と子供に伝えたらそれでよいとのこと。
ちょうど船も来ていましたし、食べないのならすぐ乗れます。乗船。
「海賊船」と聞いてワクワクしていた子供たちも、ひとしきり船内を見て回り、座席に座ってしまえばただの船なので飽きました(笑)
リュックから紙を出してお絵かきして遊んでます。
箱根町。
レストランは沢山あるのですが、観光客相手の、値段の高い店が並びます…
(町の定食屋、みたいな内容で客単価千円程度)
お子様ランチで千円、と言う感じですが、店に入ります。
僕は680円のたぬきそばで。次女が絶対食べきれないで残すから。
…案の定、お子様ランチは残ったので僕が食べました。
予想外なことに長女まで残したので、たぬきそばもいらなかったくらい。
もう14時です。15時くらいには帰途につきたいのですが、その前に行きたいところが…
箱根関所跡を探します。
近くのお土産物屋さんが「中を抜けると関所まで近道」と出していたので、策略だとわかりつつ中に入ります。
そして、箱根細工のコーナーがあったので、箱根細工好きな僕としてはまんまと策略に引っかかります。
長男も、昨日少しいじった「秘密箱」などが楽しかったので、興味を持っているようです。
お土産で買える程度の金額、ということで、ここで組み木細工のパズルを購入。
(僕も、小学生の頃は組み木細工好きでいくつか持っていました)
関所跡の近くに、箱根細工のからくり箱の美術館がオープンした、という情報を、駅で無料配布していた情報誌で見ていました。
それを探したいのですが…ありました。
からくり箱、というのは、秘密箱の延長上にあって、新たな仕掛けなどの考案している職人たちが競って作っている商品につけられた共通ブランドのようです。
今回の旅行まで知りませんでした。
秘密箱は、箱を開けられるまでの操作回数により、3回、5回、7回、10回…上は80回越えまであるのですが、慣れてくると操作方法が大体予想できるようになってきます。
20回くらいを超えると、もう楽しいというよりは作業しているだけの感じ。
それだけの回数の「操作」を正しくしないと開かない、という仕掛けの工作精度には感心するのですが、それだけな感じ。
しかし、今回「からくり箱」を見たら、もっと「開ける喜び」を持った作品が多いのに驚きました。
「新ひみつ箱」と銘打ったものでも、従来の秘密箱以上の工作精度で、予想もしない動きをしながら開けるようになっています。
それでも、新ひみつ箱は名前の通り、秘密箱の延長上にある感じ。
もっと予想もしない開け方をする作品がいっぱいありました。
作家さんによっては、同じサイズ、同じ見た目の作品をシリーズのように作り続けていて、すべて開け方が全く違う。
予想もしないような動きや、仕掛けとしては単純だけど発想の転換がないと開けられないものなど、遊んでいて楽しいです。
「ひみつ箱」は、他人には開けられない宝箱のような意味合いで作られているのですが、からくり箱は純粋にパズル。
知恵の輪のような立体パズルです。開けて、元に戻せれば正解。
「ひみつ箱」との大きな違いとして、「からくり箱」は、開いたときに共通のロゴマークが見えるようになっているようです。
ピタゴラ装置の最後のロゴマークが書かれていて「終わり」とわかるように、このマークが出たら「正解」。
ちょっとした工夫なのですが、喜びの演出として悪くありません。
この「美術館」では、いくつかの作品を実際に触れますし、作家さんの作った作品の展示もあります。
(見た目の美しい、飾っておいて様になる細工物も多い)
明治時代に作られた、という元祖秘密箱も展示されていますし、からくり家具や、普通に開けようとしても開かない「からくりドア」など、大きなものもあります。
ひみつ箱は好きで、いつか大掛かりなものを買いたいと思いつつ、実際目にすると躊躇して買わない、ということを20年間繰り返してきたのですが…
「からくり箱」は久しぶりに買いたくなり、1つ購入してしまいました。4千円程度の小物ですが。
でもこれ、シリーズでそろえたほうが楽しめるんだろうな (^^;;
さて、これで終わり。
家族みんなで(5歳の次女まで!)からくり箱を開けるのを楽しんでいたため、15時半になってしまいました。
元箱根まで歩くと、そこから箱根湯本行きのバスが出ているようです。
15分程度、とのことだったの歩きますが、これ、大人の足で、という時間だった。
子供がいるのでもっと時間かかりました。
でも、途中旧街道があったので、歩いたのは正解。子供に旧東海道の話などしながらのんびり進みました。
バスターミナルについたのは16時少し前。
16時過ぎに、丁度始発の急行箱根湯本行きがあります、というので、一番乗りで座ります。
出発すると…あらら、予想外のコース。
6年前に乗った、急行でないバスは、小涌谷まで山を登って登山電車と並走するように箱根湯本に向かうのですが、急行だと逆方向…さっき自分たちが歩いてきた方角に進むようです。
しかも、途中のバス停から乗ることもできる。歩かなくてもよかった、ということですね。
歩きながら「疲れた」と言っていた長女が恨めしそう。でも、始発に乗れたから座れてよかったじゃない。
急行だと、箱根新道を通って行くコースのようです。
バスの中で子供たちは寝てしまったけど、箱根湯本についたところで起こしたら、次女以外は起きました。
次女は僕が抱きかかえておりましたが、すぐに目を覚まします。
朝、宿から送った荷物を駅で受け取ります。
箱根家族旅行は3度目ですが、毎回荷物を受け取る場所が変わり、場所を探すのがちょっと大変です。
(過去2回、駅は工事中だった。今回工事は終わっていたので、今後は場所が固定されるのだろうと思う)
ここで、ホームまで入ってから、大事なことを思い出しました。
箱根旅行中、各所のお土産物屋さんなどに、スタンプラリーのスタンプが置いてありました。
実は、「からくりパズルを広める会」が主催するもので、当選するとからくり箱などがもらえます。
スタンプは1個からでも応募可能で、押すほど当選確率が上がります。
最後に、どこかのお土産物屋さんでポストに入れないといけなかったのに、まだかばんに入っている。
電車の出発まであと8分くらい。
駅から出て、近辺のお土産物屋さんを探してみますが、用紙に名前のある店がありません。
観光案内所で用紙を見せて尋ねると、少し先の土産物屋さんの名前がある、とのこと。
その土産物屋さんに行くと、「その用紙は見た覚えがあるけど、ポストなんてあったかな」という反応。
でも、店の一番奥の用紙置き場まで案内してくれて…ちゃんと、ポストがありました。
案内してくれて何か買ってあげたかったけど、電車の時間も迫っているし、お礼だけ言って店を出ます。
ダッシュして、電車には何とか間に合いました。
帰りの電車の中は、子供たちは寝るかとおもいきや、お土産のおもちゃで楽しそうに遊んでました。
特に2日目は移動が多かったけど、それなりに楽しめた様子。
だんだん、子供たちの「楽しい」ことも変化してきたので、次に来るときは乗り物を楽しむだけでなく、美術館巡りなどやってみたいところ。
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