目的地が決まっていれば「旅」だが、手段だけが決まっていれば「冒険」だと思う。
次女が、近所の高圧電線を見て「どこまで行ってるの?」と聞いてきたのは1か月ほど前。
じゃぁ、今度電線を追いかけて確かめてみよう、と約束した。
今日、家族で高圧電線を追いかける冒険に出かけてみた。
目的地は決めない。ただ高圧電線をたどっていくだけの、小さな冒険。
実は、子供には言っていないが、あらかじめ Google Map で調べてある。
どこまで追いかけてもきりがないことはわかっているが、適当に切り上げて帰ればよいだろう。
家族みんなで自転車で出かける。
長男は自分の自転車。長女と次女は、僕と妻の自転車に分乗。
最初のうちは近所だから、長男も自分で走りなれた道。
家の近所から電線を追いつつ、通いなれた保育園を通り、公園を通り…
いつもの知っている道でも、鉄塔を見つけながら、その鉄塔の番号を確認しながら進むのは新鮮だ。
長男が知らない道に入ってしばらく行くと、冒頭に示した写真の変電所があった。
結構家の近所なのだが、僕もここは知らなかった。(妻は知っていたらしい)
変電所がなにかわかっていない長男に、変電所の役割を教える。
冒険旅行は社会科見学でもあるし、「電圧」とは何かを教える理科にもなる。
この変電所から家の近所まで電気が来ていることはわかった。
つづいて、この変電所にはどこから電気が来ているのか、追い続ける。
僕が小学生のころ住んでいた町に入る。
友人の家の前を抜け、友人が通っていた高校の前を抜け、長男が生まれた時に住んでいたアパートを抜け…
かなり走り、長男が疲れてきた。
電線はまだ続くが、この後は延々上り坂だ、と判っている。
旅の提案者の次女に聞くと、おなかすいたからもう終わりでもいいという。
コンビニで弁当を買い、近くの公園で食べる。
(昔住んでいた町なので、大きな公園があることも知っていた)
子供たちは、はじめて来た公園にはしゃいで遊んでいる。
とりあえず、旅の終わりは初めて見た公園。
「また遊びに来たい」と次女は言った。何かの機会があれば、それもいいだろう。
街の中でも、こういう無目的な冒険は楽しい。
今度は川沿いにひたすら走るとか、やってみようかな。
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