メダル刻印機の中身はMSX!?という記事があった。
Twitter 見てたら、この記事の筆者の方が「どうも違うようだが、製作元に聞く勇気がない」とつぶやいていた。
製作元がどこかもわかっているようだし、WEBページへのリンクもあった。
そして、製作元のWEBページをみるとかなりフレンドリーな感じで、なんでも気軽に問い合わせてください、とメールアドレスもあった。
じゃぁ、問い合わせればいいじゃん、と勝手に問い合わせ。
そしたら返事が来た。MSX ではなくて独自基板ですよ、とのこと。
すぐに筆者さんに教えた。
すでに上にリンクしたページは製作元が独自基板と明かした、と言う情報も書かれている。
これが /.J の記事になったらしい。
引用:ある勇敢な有志によって真実が明らかになったものの、MSXファンの夢がまた一つ失われた。
あれ?
引用:真実を調べちゃうなんて、夢がないなあ。調べたって誰も得をしないわけだし。
あれあれ?
なんか、余計な事しちゃった感じ?
えーと、申し訳ないので、MSXがらみの夢のある(?)ネタを提供します。
あれは確か 1990年の夏…だったと思う。
僕は X68k を購入するために、近所の工場でバイトをしていました。
この工場、当時は世界の光ファイバーの9割を生産している、というすごい工場でした。
まだ ISDN とか普及する前ね。実際には、ISDN は普及していなくても、NTT のバックボーンはどんどん光回線に置き変えられている最中。
ここで、生産管理に MSX が使われていたんですよ。(MSX2 の HB-F1XD でした)
まだ「次世代」だった通信網の生産拠点に MSX が活用されていたって、すごい話だと思いません?
…えーと、身もふたもない話をしてしまえば、安いから使われていただけだと思いますけどね。
仕事内容は、手作業での生産ペースを調べるべく、「1本完成したらスペースバーをたたく」という、生産速度の監視目的でした。
これで、生産本数とその時間を正確にディスクに書き込んでいき、あとで解析することで現場の生産能率などを割り出します。
そして生産管理に反映する、というだけ。ストップウォッチとカウンターでできそうな仕事だけど、仕事の邪魔をしないようにプログラム作ったんでしょうね。
#生産現場では、時々「治具」が改良されて生産能率が上がるので、時々現状の生産速度を測定する必要がある。
当時は僕も MSX ユーザーでプログラムを組んだりしていたので、興味をもって工場の人に聞いたところ、能率を上げるために時々いろいろな生産現場でこうしたチェックを行っていたようです。
生産内容に合わせてプログラムを多少変更したりすることもあって、BASIC でさくっとプログラムを組める MSX が便利なのだと言ってました。
もっとも、それほど作りこまれたプログラムではありませんでしたけどね。
(プログラムは「道具」に過ぎないので、肥大化させてデバッグが大変になるようだと本末転倒)
バイト中に作った光ファイバーケーブル、完成すると隠れてしまう部分にこっそり自分のサインとか入れたのが数本あるのだけど、今もどこかで活躍しているのかな…
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