TX-0 の紹介記事、やっとまとまりました。
TX-0 って、普通の人は知らないよね。僕も先日まで知らなかった。
というか、知ってはいたのだけど詳しく知らなかった、と言うべきか。
1987年に書かれた「ハッカーズ」と言う本があります。
初期のコンピューターマニアの生態を、綿密な取材と共に書き上げた本で、四半世紀たった今でも売られ続けている名著です。
この話は、MIT の学生たちがコンピューターを触ってみたいとあこがれ続け、そんな彼らの前に TX-0 と言うコンピューターが現れるところから始まります。
話を読んで興味を持ち、その頃にも TX-0 の資料を探そうとしたのだけど、ダメでした。
当時は本で探すくらいしか方法がなかったけど、どの本にも TX-0 なんてマシンは出ていない。
それが、以前も書いたけど急に「最初のディスプレイをつけたのは、どのマシンだったのだろう?」と思い、PDP-1 あたりを探ってみると…
PDP-1 の前に TX-0 があって、さらに前に Whirlwind というマシンがあったことがわかりました。
この時、大喜びで TX-0 について書こうと思ったのだけど、その「前のマシン」である Whirlwind も魅力的過ぎた。
ここは順番に書いていこう…としたら、TX-0 を書き始めるまでに半年かかってしまいました。
TX-0 の最大の特徴は、たった4命令で何でもできる、ということです。
この命令の詳細は、次回の更新でお伝えしたいと思います。
TX-0 は途中で大改造されて命令が増えているので、増加後の命令も書くつもり。
増加後の命令…ほとんどの人が興味ないと思うけど、今ではすべての CPU が持っている、非常に重要な「あの命令」が追加されているんですよ。
多分、これが世界で最初に正式実装された「あの命令」。
と、気を持たせておいてお預けです。早いうちに書きたいと思っているので、お楽しみに。
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