6歳の長女が、なぜか NHK の夜の番組2355を好き。
もちろんその時間に起きていられるわけもなく、録画を見ているのだけど。
わずか5分の番組で、奇妙な歌も多い。全部が出来が良いとは言えないが、非常に良いものもある。
長女のお気に入りの一つが、「顕微鏡で覗く世界」と言う歌。
これ、歌としては微妙で環境ビデオに近い。微生物の観察ビデオを、歌で解説しているのだ。だから、歌だけ聞いても意味が分からない。
ミカヅキモ編とボルボックス編はよく見かける。プルテウス編はあまり見ないのだが、昨日見ていた録画分に入っていた。
#先の二つを作ってから、人気があったのでプルテウス編を追加したようだ。
さて、ミカヅキモとボルボックスは誰でも知っていると思うが(反論不可)、プルテウスとは聞きなれない。
これ、ウニの幼生のことだ。名前はわからなくても、理科でやったウニの発生実験で見ているはず。
(反論不可…と書きたいが、僕自身ウニの発生実験はやっていない。妻は高校でやったらしいが)
ここで長女の疑問「ウニって、大きいけど子供の時はプランクトンなの?」。
ここでまず答えをはぐらかし、昔の NHK の名曲「ピータープランクトン」を歌ってみる。
♪エビっ子 カニっ子
シラスとか 子持ちコンブの子だとか~
なにそれ? と長女が当然の反応を示す。
CD 持っていて、車の中でも時々聞かせていたのにな。(最近聞いてないけど)
そこで真面目になって、エビもカニもシラスも、子供の時はプランクトンだ、と教える。
子供で小さいからプランクトンなの? と聞くから、大人で大きくなっても、クラゲはプランクトンだと教える。
キタユウレイクラゲなんて、長さ40mになるけどプランクトンだ。
さらに言えば、マンボウもプランクトン。脊椎動物だしでかいのにな。
大人でも理解できていない人がいるから書いておけば、プランクトンとは微生物のことではない。
プランクトンとは、自分で泳ぐことができず、水の流れに身を任せている生物のことだ。
多少動くことができても、弱い水流にすら逆らえなければプランクトン。
クラゲもマンボウも、自力ではほとんど動けないからプランクトンだ。
プランクトンがすべて微生物だ、というわけではないのだ。
微生物は目に見えないほど小さな生物のこと。
小さくても、クマムシのように地上で生きているものもいる。カビだって水中に生えているわけではない。
水中にいたって、一部の藻類や稚貝などは岩にしがみついていたりする。この場合、水に流されないのでプランクトンではない。
微生物の全てがプランクトンだ、というわけではないのだ。
つまり、微生物とプランクトンは、関係ない。
それぞれが非常に多様な種を持っていて、ほんの一部が重なっているだけ。
ちなみに、「泳ぐ力が弱い」も、「目で見えない」も、非常にあいまいな定義。
だから、研究者でも人によって境界線は異なる。
クラゲは大抵プランクトン、ということで共通認識のようだけど、マンボウをどうするかは微妙な線。
だから、ここに書いてあることがすべてではないし、僕は専門家ではないので間違えていても許してほしい(笑)
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