最近、テレビ東京で世界の料理ショーを再放送している。
子供の頃、良く見ていたなぁ…。良く考えると、僕が料理をするようになったきっかけは、この番組じゃないかしら?
子供たちにも見せてみると、大人気。
何を作っているのか、何をしているのか、良くわかっていない。でも、適当に笑いを取りながら料理をしているグラハム・カーが面白いようだ。
世界の料理ショーでは、良くオーブンを使う。「魔法のオーブン」だ。
番組では、上のオーブンに料理を入れると、たちどころに焼けて下から出てくる。
で、子供たちが、オーブンで料理したいという。
おりしもクリスマスが近かった。じゃぁ、ローストチキンを作ろう。
クリスマスの前日に、自転車で商店街に行って丸鳥を探す。
クリスマスだから、どこかで売っているだろう、とは思っていた。
でも、当日に行って売り切れ続出でも困るし、子供をつれて捜し歩くのも大変なので、前日に一人で行った、というわけだ。
迷うことなく、いつも行っている肉屋で売っていた。100g 108円。胸肉も骨も付いているのに、腿肉と同じ値段だ。高い。
まぁ、丸鳥は輸送コストもかかるだろうしいいだろう。購入。1200円くらいだった。
その足で八百屋に行く。紅玉を売っていたので購入。
あとは家にある材料で。
当日。昼ごはんを食べた後、子供たちと料理開始。
といっても、まずは鶏肉に塩胡椒を塗りたくるだけ。子供は喜んで手伝った。
「下にあるの足?」と聞かれるが、逆さまにおいてあるのでそれは手羽だ。
「耳みたい」と言っている、上に突き出ているのが足。
「ここの穴何?」と首のあったところを指差す。
そこは鶏の首があったところで、鶏を殺すときにはそこをぶった切るのだ、と教える。
今まで無邪気にはしゃいでいたのに、殺す、と聞いて神妙になる。
「何でそうやって殺すの?」と8歳の長男。
肉に血が残ると、美味しくなくなるからね、と教える。
生きているものを殺して食べないと、人は生きていけない。
殺すのであれば、美味しく食べてあげないと、鶏がかわいそうだ。
それに、鶏だって当然死ぬのは嫌だ。だから、殺すときは苦しまないように、すぐ死ねるようにしないといけない。
どんな動物も、首には多くの血が流れている。ここを切ると、すぐに死ぬし、血が残らないので肉が美味しくなる。
だから、首を切り落とすのが、一番やさしい殺し方なのだ。
この話を聞いて、5歳の長女、3歳の次女も、なんだか神妙。
塩胡椒を塗っていた手が止まっている。
「美味しく全部食べてあげようね。そのためにも、しっかり味付けなきゃ」というと、笑顔になって、また塩胡椒を塗るのを再開。
さらに、庭で取れたローズマリーを乾燥させた葉をまぶし、しばらく置いておく。
子供と公園に遊びに行き、帰っておやつをたべ、少しテレビゲームをして遊んだ。
4時半になり、そろそろ夕食の準備を、と思ったが、長女は「手伝わないでいい」と長男と一緒にゲームに夢中。次女は寝ている。
一人で続きを始める。
小さめの玉ねぎ2個をスライスし、フライパンでよくいためる。
紅玉1個の皮をむいてスライスし、これも良くいためる。
にんにくを1/3玉ほど、皮をむいて乱切りにし、これもいためる。
3つをボールで混ぜ合わせ、さらにレーズンを入れる。
これを鶏の腹の中に詰める。
先に火を通したのは、腹の中は案外火が通らないため。
高校生の頃に七面鳥の丸焼きに挑戦したことがあるが、オーブンの中で火が通るだろう、と生のにんじんや玉ねぎを突っ込んで失敗した。(後で火を通して食べたけど)
ボールの食材は、全部は入りきらなかった。というか、多めに作ったのだけど。
玉ねぎを中心に残すようにして、オーブンの天板に敷く。その上に鶏肉をおく。
周囲に、生の野菜などを置く。
玉ねぎ2個を、4つに割っておく。にんじん2本を乱切りにしておく。
紅玉2個を、皮付きで8個に割って芯を取り、おく。
芯抜き器があれば、丸ごと芯だけ抜いて置きたいのだけどね。
小さなジャガイモが2個あったので、これも芽だけとって2つに割り、皮ごと置く。
バターを塗って…と思ったら、固くてうまくぬれない。本当は電子レンジで溶かしたほうが良いのだが、作業しながらすでにオーブンの余熱をやっていたものだから。手際が悪い。
バターは上に置く事にして、オリーブオイルを塗る。
で、200度に暖めたオーブンに入れて20分。
天板を逆にいれ(つまりは鶏を逆向きにし)、油も塗りなおし、さらに20分。
最後に、220度に温度を上げてさらに20分。
…これ、3回に分ける必要ない。
ネットで調べたレシピが3回に分けていたのでそうやって見たけど、このやり方は七面鳥の焼き方だと思う。
七面鳥は油が少ないので、こまめに油を塗らないと乾燥して不味くなる。
鶏は油も水分も多いので、これほどこまめにやらなくて良い。
出来上がったら天板に落ちた油でグレイビーソースを…とネットのレシピにあるが、油なんてほとんど無い。
ほんのわずかなものをかき集め、適当に醤油と塩胡椒を入れ、片栗粉を入れてソースにする。
完成。
オーブンにいれたらすぐ焼きあがる、と思っていた子供たちは、1時間も待たされて「お腹すいた」「早く食べよう」とうるさい。
パンとシャンパンと、シャンメリーとぶどうジュースを用意して、クリスマスディナーの開始。
肉を取り分けようとナイフを入れたら、皮を切った途端に肉汁があふれ出す。
そうか、本来これでソースを作るのか。
去年まではローストチキンは買ってきていた。
今年作ってみて、手間を考えると買ってきても安いもんだ、と思っていた。
でも、食べてみるとぜんぜん違う。作りたてのほうがはるかにうまいとわかった。
肉だけでなく、付け添えも一緒に作れる、というのも良い。
時間をかけて焼いた玉ねぎは甘くて美味しいし、焼いた紅玉は酸味があり、鶏肉に良く合う。
子供たちもすごい勢いで食べ、あっという間に肉はなくなった。
この料理、途中写真は撮ってあるので、気が向いたら料理コーナーを更新したいところ。
何年もほったらかしなのでね、あのコーナー。
同じテーマの日記(最近の一覧)
関連ページ
別年同日の日記
申し訳ありませんが、現在意見投稿をできない状態にしています。 |