3歳の次女の朝の口癖は、「きょう ほーくえん ある?」だ。
あるよ、と答えれば「いぇーい」と喜び、仲良しの○○ちゃんと遊ぶ、とかお手紙書いてもっていく、とか楽しみにする。
ないよ、と答えれば「いぇーい」と喜び、「じゃぁ くるまで どこか あそびにいく!」と言い出す。
遊びに行く、といわれたときは、僕は間髪いれずに「いやだ」と応える。
毎週のようにどこか遠くに遊びに行くわけにはいかないから。
金銭的にも贅沢だし、休みの日は部屋を片付ける約束だから。
まぁ、「いや」と言われたときの憮然とした反応が面白いから、軽くイジワルしているところもある。
しかし、大抵「いや」と言われると思っているからこそ「じゃぁ、どこか行こうか」と言われたときの次女の喜びようはすごい。
部屋はちゃんと土曜日に片付けたし、前日の雨もやんだし、妻の仕事もいまは忙しくない。
朝のうちに選挙の投票を済ませてしまい、日曜日は久しぶりの家族での外出となった。
こどもに「どこ行きたい?」と聞いたところ、どんぐりハウス(こどもログハウス…児童館のこと)という答え。
ただ、パッチンが作れるところはこないだ行ったから、別のところが良いという。
できれば、黒板があるところがいいという。
近所にこどもログハウスは数件ある。
パッチンのところ…は、港南台にある「どんぐりハウス」だ。
黒板のところは、藤沢方面にあるログハウス「のびのびランド」。
しかし、のびのびランドは少し高学年向けに作られており、次女は楽しめない。
洋光台に行こうと思ってしらべたら、こども宇宙科学館は現在改装工事中で休館しているらしい。
(すぐ近くに、洋光台のログハウス「おもしろハウス」がある)
というわけで、新規開拓。
ログハウスではないけれど、以前から興味があって行ったことのなかった、湘南台こども館に行ってみよう。
湘南台こども館は、こどもの学習を目的とした施設…となるのかな。
展示が2フロアしかないので、もっと小さな施設かと思っていたら、1フロアが非常に大きく、楽しめました。
根岸線周辺文化圏の人は、洋光台の「こども宇宙科学館」と、本郷台の「あーすぷらざ」、それと児童館が一緒になったもの、と思うと想像しやすいかと思います。
科学コーナーあり、民族楽器や民族衣装に親しめるコーナーあり、図書コーナーあり、ボードゲームやカードゲームを自由に遊べるコーナーあり、という感じですね。
自然を展示したコーナーは、自分が「虫」の視点で遊べます。
周囲は巨大な昆虫だらけ。地面のなかを示す断層から「穴」を覗くと、巨大なアリが卵の世話をしていたりする。
また別の穴には冬眠中の蛇が…
巨大な落花生が埋まっていたり、巨大なアンモナイトの殻や恐竜の卵が転がっていたり、ある意味カオスで面白い。
写真は巨大な「せみの幼虫」で、次女は怖がっていました。
ゲームコーナーには、いわゆる「世界の名作ゲーム」が置かれています。
僕が以前から遊んでみたいと思っていたカードゲームなどがいくつかありました。
「すすめコブタくん」とか「ハリガリ」とか「ココタキ」とか。10種類以上置いてあったかな?
…こぶたくんは、長男が遊ぶにはすでに簡単すぎるかな。
積み木として遊ぶのも面白い、というゲームなので、次女あたりがちょうどいいのかも。
ハリガリは次女には難しすぎる。長女がなんとか理解できるレベル。
でも、長男にはちょうど良いみたい。
…そろそろ、こども3人で遊べるゲームが欲しい、と思っているのですが、なかなか難しいみたい。
しかし、「ずっと思っていた」のが、実際触れて遊べる機会があって、少し答えが見えた感じ。
別のフロアは PC やビデオなどを中心としたメディアスペース。
「パソコンを体験してみよう!」というのは…20年前ならいざ知らず、今の子供はコンピューターは「あって当たり前」で、体験して喜ぶものではないと思う。
でも、こどもが楽しめるソフトをうまくそろえてあります。
Mac OS X が多いですが、「あえて」 OS 9 のマシンも残してあって、キッドピクスや まきがめ で遊べるようになっていました。
熱中してキッドピクスをいじり続ける長男…
別フロアに移動したい時間になり「家にあるよ」と教えると、「え! これ、家にもあるの?」と驚いていました。
もう、何年も起動していない古いマシンだけど、ちゃんと正規ライセンス持っているよ。
(しかも、僕と妻の2ライセンスある)
最上階にはプラネタリウムがあります。
子供向け番組もあるけど、この日は時間の都合で大人向けの「星☆図鑑」というのを見ました。
まず特筆すべきは、ここの説明員の人、本当に星が、プラネタリウムが、好きなんだなぁ、ということ。
入場開始から上映開始までの待ち時間、「他のプラネタリウム行ったことある人いますか」って質問をしてみたり、「先日全天集映画の試写会行ってきたんですよ。3日で40本見て、死にました」とか身の上話したり、喋り続けます。ラジオの DJ みたい。
いよいよ上映開始になっても、話の端々がなんか面白い。本当に、みんなに星を好きになってもらいたい、できれば今夜にでも空を眺めて欲しい、という気持ちが伝わってきます。
前半藤沢周辺で今夜見られる星空を開設し、後半はこのプラネタリウムのオリジナル番組、「星☆図鑑」。
宇宙にある星を分類し、大きさ・色・温度にある程度相関関係があることを示し、その相関から外れているものが「死ぬ間際の特別な症状の星」であることを示し…
知っていることなのだけど、改めて知識を体系立てて整理しなおすことができました。
もっとも、話が難しすぎて、長女・次女は飽きていました。
(長男は理解し、さらに質問してきた。変光星は大きくなったり小さくなったりしている、という話に対して「なぜ?」とか)
上映終了後、こどもたちをつれて外へ。
…妻が出てこない。ずいぶん待ってから出てきました。
説明員の人を捕まえて、「ここら辺で、カノープスはどこで見られますか?」と聞いていたらしい。
説明員の人は見たことが無い、とした上で、「七里ガ浜の高台で見られる、という情報を聞いたことがあります」と教えてくれたそうです。
…見たことなくても情報は知っている、というのが、やはり説明員さん、星が好きなのだろうな。
朝から行って、一日中遊んで、出たときには真っ暗でした。
プラネタリウムで見たとおりの三日月が空に浮いていました。
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