特にトラブルはない、と書いて日が浅いが、トラブル話。
そういえば、先に日記を書いたときに、すでに1件問題が生じていたのであった。
しかし、問題の切り分けが出来ておらず、「自分の設定のせいだろう」くらいに思っていた。
これが、根が深いので記録しておく。
同じ症状で悩んでいる人は多そうなので、役に立つかもしれない。
時間とともに解決されそうな問題なので、日付に注意しないとまったく役に立たないかもしれない。
先に書いたとおり、Nexus 7 には、専用のキーボードを一緒に買った。
日本では Nexus 7 は「好き者の間で」盛り上がっている程度なのだが、アメリカではかなりのヒット商品になっている。
そのため、Nexus 7 専用の商品が結構発売されている。
専用キーボードはその一つ。
しかし、どこかの会社が販売している、というものでもない。
どうも、中国あたりの会社が作ったものを、OEM で多数の会社から販売させている。
(Nexus 7 を設計・製造している ASUS だって台湾の会社だ。中国・台湾あたりにはよいものは作るのに独自ブランドを持たず、 OEM で販売する会社は非常に多い)
まぁ、いろいろ説明するより、実物のレビューを書いている人もいるので、そちらを読んだ方がわかりやすい。
Nexus 7 とまったく同サイズで、ピッタリはまるカバーとなり、共通の充電器で充電が出来る。
妻は「純正品かと思ってた」というくらい良く出来た製品。
OEM 先によって2580円~6980とかなり値段に幅がある。
ハードウェアは全く同じもの(箱やマニュアルなどは違うかも)なので、自分は最安値で購入した。
さて、このキーボードだが、US キーボードである。
レビューのページにあるが、US キーボードとしては「TABキーが無い」という欠陥を持つ。
自分は JIS 派で、US キーボードは若干苦手ではあるが、ものすごく使い込もうというわけではないので、これでも OK。
(HP-200LX だって、変則キーボードだけどベースは US だった)
TAB がないこと以外は、ごく普通の Bluetooth US キーボードだ。
Android は Bluetooth のサポートは行っているが、キーボードを認識するかどうかは「メーカー依存」だった。
それが、4.0 からはキーボード認識が標準になり、4.1 からはレイアウト変更が可能になり、4.2 からはユーザーが追加レイアウトをインストールできるようになっている。(作ることも可能だが、知識が必要)
…と、ここまでが前知識。
先に書いた専用キーボードは、TAB がないという問題はあるが、ごく普通の US キーボードであり、レイアウトは標準で入っている。
これを使えば、キーボード上の刻印どおりの文字が打てる。
しかし、である。なぜか日本語入力中は、JIS キーボードとして認識されてしまう。
さらにいえば、「日本語IMEを通して」アルファベットを入力していても、JIS キーボードとして認識されてしまう。
IME を使わなければ、ちゃんと US キーボードとして認識する。
なにかがおかしい。
IME の存在でおかしくなるのだから、当然 IME が悪いのだろうな、と、標準ではない IME を入れてみる。
ちなみに、Nexus 7 の標準 IME は、iWnn 。Watashino Namaeha Nakanodesu. の略、というのはどうでもいい話だな。(今ネット検索したら、この話当たり前に流布しているのね。15 年前だと、Wnn は有名だったけど名前の由来知っている人は限られていたから、この話するとウケタのに)
これを Google 日本語入力に変えてみる。
…やっぱりあった。Google 日本語入力の設定の中に「ハードウェアキーボード」のレイアウト変更がある。
ここを US キーボードにしたら、IME 入力中でも刻印どおりに打てるようになった。
しかし、別の問題が発生。
Google 日本語入力では、日本語/アルファベットの入力切替に、「半角/全角」キーを使うらしい。
US キーボードにはそんなもの付いていない。タッチパネルの左下に切り替えボタンも出してくれるのだが、いちいち押すのが面倒くさい。
iWnn では Shift + Space で切り替えが出来たのに。
しかし、OS でキーボードレイアウトを選ばせているのに、IME でも選択させるというのも奇妙な話。
問題の根本は、Android 4.0 以前は、公式な Bluetooth キーボード対応がなかった、ということにありそうだ。
さっきから IME と書いているが、これは Android の用語としては正しくない。
Windows でいう「IME」の機能は、Android では「キーボード」の一部だ。
キーボードは、画面上にソフトウェアキーボードを表示し、入力を OS に渡す役割がある。
だから、Windows でいう IME と違って、英語環境でも動作する。日本語(だけでなく、CJK 言語圏)だけの問題ではない。
日本語の場合、ソフトウェアキーボードの表示と入力検知だけではなく、漢字変換までを行っている、というだけだ。
結局、OS から見れば「キーボード」のソフトを起動して任せておけば、入力文字列が送られてくる、というだけで変わりは無い。
つまりは、「キーボード」は、入力をすべて司るソフトウェアだ。
だからこそ、Android が公式に Bluetooth に対応する以前から、iWnn や Google日本語入力が、Bluetooth キーボードの対応を行ってきた。
Android 4.0 以降、OS が Bluetooth キーボードの処理を行うことになった。
ここらへん、どういう枠組みで動かそうとしているのかわからないが、iWnn なども、Android 4.0 以降であれば、OS を通して Bluetooth キーボードのキーを検知すべきなのだろう。
しかし、まだシステムは切り替わったばかりで、アプリケーションが追いついていない。
今までどおり、IME に当たる存在が、キーボードのハードウェアを直接処理している。
そして、その処理が大変だからこそ、「日本語を扱うのだから、キーボードは JIS ってことで」処理しているとしても、心情として理解できる。
レイアウト変更に対応している Google日本語入力が褒められるかといえば、OS と IME の2箇所でキーマップを扱うようになっているという混乱が生じているだけで、あまり良い状況ではない。
結局、これは「Android 4.x は互換性が悪い」という、ありふれた話に帰結するのだろう。
結局、日本語入力したいなら JIS キーボード使え、って話なのかもしれないが、一体感のあるキーボードというのは結構魅力だ。
というか、買っちゃったから使いたい。
当面は、IME を探せば解決できる問題かもしれない。その一方で、IME は入力のしやすさを非常に左右するので、むやみに変なものを入れようとも思わない。
まぁ、今のところ、ここら辺が悩みどころ。
当面は、刻印が違っても気にしない、というのが対処法になりそうだ。
(JIS になっている、と解っていれば、刻印と違っても大体の記号位置は覚えているので)
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