昨年の末にJAMSTEC の地球史カレンダーをもらい、日記ねたにした。
詳細はリンク先にあるが、「地球の歴史を1年間に縮尺したらどうなるか」という、よくあるネタで本当にカレンダーを作ってしまった、というもの。
学術的には正しい記述を心がけているようだが、カレンダーとしての機能がおかしかった。
存在しない日付が書かれていたりするのだもの。
でもね、僕は心のそこから、こういうのは「些細なこと」だと思っている。
作りたかったのは、地球史を身近に感じてもらうためのツールであって、カレンダーではないから。
カレンダーとして多少おかしくっても、かまうものか!
…とはいえ、ネタにしたというのは、やはりその本末転倒ぶりを面白がっている自分がいるわけです。
ある意味、JAMSTEC の悪口を書いたと思われても仕方が無いところ。
先日、妻の知人のJAMSTECの人が遊びに来ました。
実は食育フェスタの日だったので、僕はあまり話をしていないのですが。
で、翌日妻から、「そういえば」と話を持ち出されました。
僕の書いた日記、JAMSTEC でカレンダー作った本人が見つけて読んだのだとか。
…うぉ、やべぇ。
話を聞きながらあせりました。見つかると思わず書いているけど、気を悪くされたかな。
…とおもったらそうではなくて、本人いたく喜んでいた、とのこと。
取り上げてるブログがあったよ、と話題に上ったところで、知人が「友達の旦那のページだ」と気づいたとのこと。
で、「じゃぁ、次に遊びに行く時はこれもってけ」と渡されたそうで、JAMSTEC 謹製のお土産を多数戴いた。
せっかく戴いたし、取り上げて喜んでいただけたそうなので、ちょっと紹介しよう。
その1。
トイレットペーパー 「地球史ロール」
妻がトイレットペーパーコレクターなので、さっそく大切にしまわれており、まだ中身を見ていません。
中には、巻物のようにして地球の歴史が書かれているらしい。
#妻は、トイレットペーパーの「皮」…周囲の紙をコレクションしている。
外してしまうとしわになりやすいので、落ち着いて作業する時間が取れるまで、皮を外さない。
地球史を50mのトイレットペーパーにたとえると、人類の文明は 0.1mmという話があるのだけど、もしかしてそれを実際に作ったのではあるまいな!?
その2。
プレート地図パズル。
地球はいくつかのプレートにわかれ、動いている。
大陸移動説における、プレート仮説だ。
いや、「仮説」じゃないかな?
僕の子供の頃には有力仮説だったが、現在ではほぼ認められているので、「プレート理論」でいいのかな?
まぁ、プレートが分かれているのだから、地図をプレートにしたがってばらばらにしてしまえ、と言うパズル。
プレートって、大きさが結構ばらばらなので、ピースの特徴が出すぎてパズルとしての難易度は非常に低い。
というか、パズルとして成立しないレベル。
「実際分かれているのだから、地図をばらばらにしてみた」という、ほぼ出落ちに近いアイディア。
こういうくだらない(失礼)ものを実際に作るセンスって、好きですよ。
ところが、とある研究者の息子さん(小学校6年生)は、このパズルをもらって「ファンデフカプレートがない」と指摘したとか。
ファンデフカプレートは、最小のプレートで、小さすぎるために北アメリカプレートの一部という扱いにされてしまうことが多いものです。
しかし、小さいからこそ研究が進み、プレート仮説を多くの人に認めさせた重要なプレート。
…だそうです。(パズルをもらってから調べて知りました)
指摘した子供、すげー。
もらったのはこの二つだけど、ついでなので以前もらった絵本について。
同じ作者さんのもので、「しんかいくん」についてはサイン入りをもらっています。
内容も大体一緒…というと語弊があるな。
「くじら号」のほうは、小学校中学年くらい向けに書かれています。
実際の写真などをふんだんに使い、ストーリー仕立てで深海の生物などについて書かれています。
こちらは市販もされているだけあり、まぁ常識的な内容。
特筆すべきは「しんかいくん」のほう。3歳児くらい向けの絵本で、絵柄も非常にかわいいです。
残念ながら市販されていません。興味のある方は、図書館などを探してみましょう。
お子さんのいる方は、3歳くらい向けの絵本と言うのがどういうものかわかると思います。
非常に簡単な内容で、絵を見て楽しむ要素が強い。
象の鼻だけ見えて、次のページをめくると象がいる、とか、そういう「想像通りになった」ことを楽しむのが普通で、お話を楽しむようなものではないです。
しかし、「しんかいくん」は一味違う。
「あ、あれはなんだろう?」と書かれて、一部が見えている、と言うようなシチュエーションはちゃんと3歳児向け。
だけど、ページをめくると「すけーりーくんだよ」とか、「おおぐちくんだよ」とか、子供が絶対知らないような深海生物が出てくる。
うちの子は、先に「くじら号」を読んでいたので(もらった時期に3年くらい差がある)楽しんで読んでいましたが。
お子さんにお薦め…はしません (^^;
でも、「しんかい6500」が主人公の絵本なんて、科学好きなら一読の価値はありますよ。
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