小学校、保育園と、2週に続いて週末運動会。
小学校の運動会は…退屈。
まだ子供が一人しか在学していないせいもあるが、出番の間が長すぎて、長女・次女も暇をもてあましている。
そこで、妻が長男の出番の合間に家に帰り、暇つぶしを持ってきた。
そのうち一つが、アートバルーン。
妻はPTAの手伝いをやっていたので、アートバルーンを持っては来たが作れない。
妻はいろいろと作れるのだが、僕は犬しか作れない。
というわけで、長女の保育園の友達も合わせて、犬を作ってあげる。
すると、近くにいた知らない子達が「僕も欲しい」と言い出す。
ちゃんと礼節をもって「作ってください」と言えた子には作ってあげる。
礼節を持っている子は、遊んでいるうちに壊れた(ねじってあった部分がほどけてしまった)と言ってくれば直してあげる。
でも、一人だけ「犬じゃなくて剣が欲しい」と言って聞かない子がいて、申し訳ないが何もあげなかった。
剣なんて作れないし(大体の構造は知っているが、結構難しい)、わがままばかり言って礼節をわきまえなかったため。
長男は…まぁ、ひどいもの。
運動オンチは僕に似たのだろうが、苦手だからと最初から逃げの姿勢の競技があったのは情けない。
勝敗の付かない踊りはのびのびと踊っていたのだが。体を動かすこと自体は好きなのだ。
保育園の運動会は、家族中で楽しめる。
親の参加する競技もあるし、OB小学生の参加できる競技もある。
終了後に先生が言っていたことだが、「毎年大人が本気を出すのが、この保育園の運動会の楽しいところ」。
運動会に限らず、この保育園では大人が本気を出すことが多い。
いい大人が、大人気なく子供と一緒に遊ぶ。それが出来る環境は非常に良いと思う。
午前中の競技で、赤組の圧倒的優勢。うちの子は赤組なので大喜び。
午前中最後の競技は鈴割り。
これは毎年恒例で、子供の力では割れないことになっている。(そのように作っている)
で、なかなか割れないので一旦中断し、園長先生が魔法をかける。
…あきらかに、カッターで切れ目を入れる。「魔法だ」と言っているのに、園児もみんな切っていることを知っている。
そして、これも恒例だが、負けているチームを割れやすいように切る。
しかし、この「割れにくい鈴」を作るのは、結構職人芸なのだ。
銀紙と金紙はもともと強度が違うので、「同じ程度の強さ」「そのままでは割れない」「カッターを入れればすぐ割れる」という微妙な強さでそろえるのが難しい。
3年前まで、8年間保育園に在籍していた PTA の方が、この職人芸の持ち主だった。
ところが、その方はすでにいない。2年前は、カッターを入れたらその時点で鈴が割れてしまい、あわててガムテープで直したら、今度はいくら玉をぶつけても割れない、と言う状態になった。
さらに、今年は古くなった鈴を作り直したらしい。
いろいろな話を聞いて、今年もおかしなことになるのではないか、と誰もが危惧していた。
…やっぱそうだった。この時点で圧倒的に勝っている赤組が、先に鈴を割ってしまった。
昼ごはんの時点で圧倒的な赤組勝利。
午後最初の競技は綱引き。
毎年恒例で、園児だけでなく、OB小学生、PTAも綱引きを行う。
ここで、小学生も赤組の勝利。…が、なぜか「両方がんばったから引き分けとします」とアナウンス。
後で知ったところによると、白組が負けているので、白組のOBが非常に多く集まり、白組の人数が多すぎたらしい。
「白組が負けているのだからそのままで良い」という意見も出たものの、公平にしないといけない、という判断で、弟妹が白組にいる小学生を、強制的に赤組に振り分けることに。
しかも、年齢の低い順に並んで前から数え、「後ろのほうを」赤組に振り分けた。
つまり、赤組は人数は同じでも、力の強い子が集まっている。
白組に応援が集まったのに強制的に赤に振り分け、しかも振り分け方が悪くて赤を強くしてしまった、というのが赤組勝利の理由。そして、これを補正するために「ゲーム無効」にした、と言うのが真相。
次はPTAの綱引き。
ここで、偉い先生からアナウンス。
「白組負けています。がんばってください。赤組の方、…わかってますね…」
…なんて大人気ないアナウンスなんだ (^^;;
赤組PTAの方、これに怒ったのか(?)圧倒的な力をみせ、白をぐいぐい引っ張る。
そして、勝利目前で急に力を緩め、白勝利。
試合としては負けたが、勝負には勝った、と言うところか。
不可解なことはまだ続く。
紅白リレーでは、毎年園児とPTAが競技を行う。
今年は急遽「小学生」の部門が作られる。
…どうやら、白が負けすぎていて、そのまま順当に競技をすると、どんなに勝っても追いつかないらしい。
そこで、チャンスを与えるために競技を増やした、というわけ。
白組はがんばり、小学生・PTA部門で白組勝利。
#うちの妻もPTAで走り、速過ぎてバトンを渡したところで転倒。
(渡した相手が想像以上に遅かったため、ぶつからないために避けたところ姿勢を崩した)
受身を取ってごろごろ転がったのが余計に「大事故」に見えたようで、多くの方が心配していた。
さらに不可解なことは続く。
最後の数競技は、得点板に得点表示がされなくなる。これも毎年恒例で、最後の発表までどちらが勝ったかわからないようにするためだ。
しかし、「最後に掲示された得点」の時点で、赤がまだかなり優勢だった。
なのに、最後には1点差で逆転されていた。
…どうも、最終近くの競技の配点を高くしたらしい。
最後のPTA会長の挨拶も、園長先生の挨拶も、歯切れが悪い。
「どちらが勝った」ことには出来るだけ言及せず、たった1点しか差が無いし、どっちも良くがんばりました、ということで終わらせようとする。
たぶん、あそこからの大逆転と言うのは「やりすぎて」しまったのだろう。
十分楽しめたし、勝ち負けはどうでも良いことではあるのだけど、後味の悪い運動会でした。
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