2011年08月24日の日記です


Picasa WEB  2011-08-24 12:34:08  コンピュータ

前の記事の続きです。


家族写真・動画を保存する構造を数年間模索していたのですが、気軽に見る方法がなくて、死蔵するばかりになっていました。

震災を機に、家庭内だけでどんなにデータが壊れない構造を作ってもダメだ、と痛感しました。


で、Google+ と Picasa WEB の組み合わせで全部解決した、すばらしい! というわけで詳細。




まず、Picasa (WEBではなく、アプリケーション)で写真管理します。

この写真自体は、NAS 上においてあります。


動画なんかも NAS 上にあり、一応 Picasa で見られるのですが、ネットワーク速度の問題で実用ではありませんでした。

(置いてあるデータが .m2t …DV テープ式ハイビジョン画像のデータなので。一番圧縮率が低い(=画質はよいがデータが大きい)データ形式です。)


一時期、写真の共有のために、別のマシンにも Picasa を入れて同じディレクトリを参照する…ということをやったのですが、これはダメです。

Picasa は、写真データディレクトリとは別の場所(ローカル)に、写真を管理するためのデータを大量に作るので。



で、Picasa WEB へは Picasa から一括アップロードします。

データ同期を使うと、Picasa を起動するごとに時間をかけてデータの差分を探そうとするので遅くて仕方ありません。


アップロード時のオプションは、1600ドットに縮小、です。

バックアップ目的なので、共有は限定公開にします。


元の画質のままのバックアップではないですが、「家が流されるほどの大災害」を憂慮してのバックアップなので、そのときには 1600ドットでもないよりまし、コレで十分です。


元画質のままバックアップすると、1G 以上の分については 2048 ドットに自動的に縮小されることになっているのですが、この方法はうまくいかないようです。

(友人の報告なので、自分では確認していません。詳細後述。)



写真は、手元のマシンで圧縮されてからアップロードされるので、回線速度が遅くてもそれほどまたされません。

でも、動画は元データのままアップロードされ、Picasa web 側で再圧縮されます。

なので、非常に遅いです。反面、CPU パワーは使用しないので、バックグラウンドで気長に続けます。



Picasa web の制限は、1アルバムの写真は1000点まで。アルバムは1万点まで。

Picasa 側では、アルバム=ディレクトリ、と考えていいです。


最大に詰め込めば1000万枚の写真がおけるわけですが、実際には1アルバムはせいぜい100点、多くても300点程度ではないかと思いますので(自分の場合はそうです)、最大件数は置けないでしょう。

それでも、家族写真をおくには十分すぎる容量です。




アップロードしたら、家の中で気軽に見たい場合は、Picasa WEB 側のデータを見ます。


家庭内にある NAS は、ローカル接続なので速いのですが、置いてあるデータも元データなので大きいです。

それに対して、Picasa WEB の写真は、すべてが適切に圧縮されていて軽いです。回線速度が落ちても、トータルでこちらのほうが速い。



以前は、速度を上げるために NAS の中にオリジナルデータと圧縮データを作って…などと考えていたのですが、Picasa WEB を使うことで NAS に余分な容量を使うことも無く、動画圧縮のための CPU パワーも必要なく(アップロード時間はかかるけど)、家の外にバックアップもできて、すべてが解決しました。




というわけで、以前は「クラウド」と言う言葉が胡散臭くて嫌いだったのに、初めて「クラウド、便利じゃん」とか思った次第。




注意点:


Picasa WEB 、長年運用されているのに、細かなバグがいっぱいあります。

google としては無料サービスだし、あまりなおすつもりは無いみたい。

まぁ、無料なんだしそんなものだ、と受け入れましょう。


以下、遭遇したバグ。


▼名前タグが無駄に増える

2台のマシンで Picasa を使用してみたことがあるので、それが原因だとはわかっていますが…


同じ名前の人が多数に増えてしまいます。

消しても消えません。

「名前なし」さんの増殖っぷりには困ります。


基本的には google コンタクト、で人名が管理されているので、こちらで「統合」すればよいのですが、実は Picasa web 独自の人名管理もあります。

さらに、google + で導入された「プロフィール」に登録された自分の名前も、別人に扱われるようです。


邪魔な人名が増えて、しかもバグで消せなかったりするのが邪魔で仕方ありませんが、現状解決手段なし。


▼2048ドットの写真


2048 ドット以下は容量にカウントされず、容量があふれると、以降の写真は自動的に 2048 ドットに縮小される、と説明されているのですが、容量があふれるとアップロードできなくなるそうです。

(友人の報告なので未確認)


調べてみたところ、どうやら「自動的に縮小」が嘘のようです。

WEB インターフェイスでアップロードすると縮小されるけど、それ以外の手段(各種アプリ。Picasa も含まれる)でアップロードすると、自動縮小されないらしい。


Picasa に「2048ドットでアップロード」のオプションをつけて欲しい、と言う声も海外では上がっているそうですが、こちらも放置されたままだとのこと。



▼その他


操作中に画面がおかしくなる、というのはたびたび出くわしました。

細かなおかしな点はあるみたいだけど、それほど害は無いです。




ちなみに、Picasa WEB 側で操作すればスライドショーの機能があります。

家族で見たりするには、こちらがオススメ。

動画も自動的に再生し、終わったら次の写真に移ります。



Google + 側の「アルバム」機能で見ると、スライドショー機能は無いのですが、前後数十枚の写真のサムネイルが下に並びます。



…それぞれ便利なのだけど、機能統合しようとか思わないのか。




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