前の記事の続きです。
家族写真・動画を保存する構造を数年間模索していたのですが、気軽に見る方法がなくて、死蔵するばかりになっていました。
震災を機に、家庭内だけでどんなにデータが壊れない構造を作ってもダメだ、と痛感しました。
で、Google+ と Picasa WEB の組み合わせで全部解決した、すばらしい! というわけで詳細。
まず、Picasa (WEBではなく、アプリケーション)で写真管理します。
この写真自体は、NAS 上においてあります。
動画なんかも NAS 上にあり、一応 Picasa で見られるのですが、ネットワーク速度の問題で実用ではありませんでした。
(置いてあるデータが .m2t …DV テープ式ハイビジョン画像のデータなので。一番圧縮率が低い(=画質はよいがデータが大きい)データ形式です。)
一時期、写真の共有のために、別のマシンにも Picasa を入れて同じディレクトリを参照する…ということをやったのですが、これはダメです。
Picasa は、写真データディレクトリとは別の場所(ローカル)に、写真を管理するためのデータを大量に作るので。
で、Picasa WEB へは Picasa から一括アップロードします。
データ同期を使うと、Picasa を起動するごとに時間をかけてデータの差分を探そうとするので遅くて仕方ありません。
アップロード時のオプションは、1600ドットに縮小、です。
バックアップ目的なので、共有は限定公開にします。
元の画質のままのバックアップではないですが、「家が流されるほどの大災害」を憂慮してのバックアップなので、そのときには 1600ドットでもないよりまし、コレで十分です。
元画質のままバックアップすると、1G 以上の分については 2048 ドットに自動的に縮小されることになっているのですが、この方法はうまくいかないようです。
(友人の報告なので、自分では確認していません。詳細後述。)
写真は、手元のマシンで圧縮されてからアップロードされるので、回線速度が遅くてもそれほどまたされません。
でも、動画は元データのままアップロードされ、Picasa web 側で再圧縮されます。
なので、非常に遅いです。反面、CPU パワーは使用しないので、バックグラウンドで気長に続けます。
Picasa web の制限は、1アルバムの写真は1000点まで。アルバムは1万点まで。
Picasa 側では、アルバム=ディレクトリ、と考えていいです。
最大に詰め込めば1000万枚の写真がおけるわけですが、実際には1アルバムはせいぜい100点、多くても300点程度ではないかと思いますので(自分の場合はそうです)、最大件数は置けないでしょう。
それでも、家族写真をおくには十分すぎる容量です。
アップロードしたら、家の中で気軽に見たい場合は、Picasa WEB 側のデータを見ます。
家庭内にある NAS は、ローカル接続なので速いのですが、置いてあるデータも元データなので大きいです。
それに対して、Picasa WEB の写真は、すべてが適切に圧縮されていて軽いです。回線速度が落ちても、トータルでこちらのほうが速い。
以前は、速度を上げるために NAS の中にオリジナルデータと圧縮データを作って…などと考えていたのですが、Picasa WEB を使うことで NAS に余分な容量を使うことも無く、動画圧縮のための CPU パワーも必要なく(アップロード時間はかかるけど)、家の外にバックアップもできて、すべてが解決しました。
というわけで、以前は「クラウド」と言う言葉が胡散臭くて嫌いだったのに、初めて「クラウド、便利じゃん」とか思った次第。
注意点:
Picasa WEB 、長年運用されているのに、細かなバグがいっぱいあります。
google としては無料サービスだし、あまりなおすつもりは無いみたい。
まぁ、無料なんだしそんなものだ、と受け入れましょう。
以下、遭遇したバグ。
▼名前タグが無駄に増える
2台のマシンで Picasa を使用してみたことがあるので、それが原因だとはわかっていますが…
同じ名前の人が多数に増えてしまいます。
消しても消えません。
「名前なし」さんの増殖っぷりには困ります。
基本的には google コンタクト、で人名が管理されているので、こちらで「統合」すればよいのですが、実は Picasa web 独自の人名管理もあります。
さらに、google + で導入された「プロフィール」に登録された自分の名前も、別人に扱われるようです。
邪魔な人名が増えて、しかもバグで消せなかったりするのが邪魔で仕方ありませんが、現状解決手段なし。
▼2048ドットの写真
2048 ドット以下は容量にカウントされず、容量があふれると、以降の写真は自動的に 2048 ドットに縮小される、と説明されているのですが、容量があふれるとアップロードできなくなるそうです。
(友人の報告なので未確認)
調べてみたところ、どうやら「自動的に縮小」が嘘のようです。
WEB インターフェイスでアップロードすると縮小されるけど、それ以外の手段(各種アプリ。Picasa も含まれる)でアップロードすると、自動縮小されないらしい。
Picasa に「2048ドットでアップロード」のオプションをつけて欲しい、と言う声も海外では上がっているそうですが、こちらも放置されたままだとのこと。
▼その他
操作中に画面がおかしくなる、というのはたびたび出くわしました。
細かなおかしな点はあるみたいだけど、それほど害は無いです。
ちなみに、Picasa WEB 側で操作すればスライドショーの機能があります。
家族で見たりするには、こちらがオススメ。
動画も自動的に再生し、終わったら次の写真に移ります。
Google + 側の「アルバム」機能で見ると、スライドショー機能は無いのですが、前後数十枚の写真のサムネイルが下に並びます。
…それぞれ便利なのだけど、機能統合しようとか思わないのか。
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