2011年04月03日の日記です


停電・節電  2011-04-03 00:59:11  コンピュータ 住まい 家族

すでに世の中に山ほどの節電・停電対策情報がある。


なので、わざわざそのような情報を書こうとは思わない。

以下は、単に日記として、3月中の我が家の様子を記すものである。




3月11日の地震発生時、すぐに停電。5時間半後に復旧。


最初にやったことは、仕事先のサーバーが生きていること(サービス無停止だったこと)の確認でした。

幸い、23区内にある仕事先サーバーは停電せずに生きていた様子。


これ、後から考えたら「不慮の停電」ではなく、輪番停電が発表される以前に行われた、輪番停電ですね。

まだルールが定まっていなかったら「3時間」以上停電していた、というだけで。



この最中にやったことは、以前の日記に書いたとおり。

最初はこれが「計画的な停電」だなんて思っていなかったので、3日程度電気が来ないことを覚悟して、炭火を熾して食材煮込んでおいたりしました。



その後、土日は大丈夫だが週明けから停電せざるを得ない、との発表。また、節電に努めて欲しいとのお願い。


まず最初にやったことは、夜中に充電池をできる限り充電することでした。

他の人が電力を使っていない時間であれば電力を使っても問題ないだろうから、その時間帯の電気を充電して、電力が使用される時間帯の停電に備えたわけです。

幸い、子供のおもちゃ(プラレールなど)用と、各種電子機器向けに、単3の充電池は3ダースほどあります。


また、土日の間にサーバーを整備。

もともと、Atom を使用した省電力サーバーを2台使用し、家庭内向けの仕事用と、外向けの WEB・メールサーバーにしています。

障害耐性をつけるために両方とも Xen を使用して仮想化しており、障害時にできるだけ迅速に対応できるように、毎日仮想サーバー(の仮想ディスクイメージ)をバックアップ、さらに、互いのサーバーに rsync で送ってありました。


これを、片側に寄せます。1台の中にバーチャルサーバー2台を入れ、1台はコンセントを抜く。


また、データバックアップに使用していた RAID-NAS を停止します。

RAID-NAS には自動バックアップ用の外付けハードディスクが接続してあったので、これも停止します。


自分が使用しているメインマシンは、毎日深夜に起動してバックアップを取ったり、ディスクのデフラグをしたりしています。これを停止。

深夜だからピーク時の節電とは無関係ですが、バックアップ先が停止した NAS なので、いずれにしても無意味なのです。




この後、物流が滞り、供給量が落ちたことで、小売店は軽いパニックに陥っていました。


パニックに陥ったからこそ「いつもより少し多めに買った」人はいるようですが、棚に商品がないのは、政府や AC が言うような「買占め」のせいではなく、供給量が落ちたためです。

1週間も耐えれば、ある程度状況は改善し、2週間で「不便ながら普通に生活できる」レベルになるだろうと目算をつけました。



幸い、米は買ったばかりの上に、新聞の購読契約の更新で 4Kg ほどもらっていました。

11日が子供の遠足だったため、お弁当用にいろいろな食材も買った直後でした。

自動車のガソリンも入れた直後でしたが、できる限り車は使わないことに決めます。


お菓子が見えると子供は食べたがるので、普段のおやつ庫に少しだけ残し、保存が利くお菓子類を別の場所に移します。



非常時は情報収集が重要です。

生活をしながら常に情報を集められるように、積極的にラジオを活用。

テレビだと、見ていないとわからない情報も多いので生活ができなくなるし、何よりもこの状況下では電気を使いすぎます。


なぜ、節電を呼びかけるテレビ各社・AC が「今すぐテレビを消せ」といわないのかが不思議でしょうがない。

それを言えないのだとしたら、テレビ各社はまだ、本気で社会貢献しようとは思ってないんでしょうね。





計画停電初日である14日は、我が家地区では結局停電はなし。

でも、停電しても良いつもりで行動し、良い練習になりました。




実際の初停電は17日。13時50分からの予定でしたが、少しずれ込んで14時過ぎから。

これも、停電を予定した行動を取っていました。

自宅で仕事をしているので、停電したら何もできません。そこで、停電中でも街で買い物ができるのか、視察に行きます。

震災後、本格的な買い物に行くのは初めて。(軽い買い物は近所の店などでやっていました)



…大船と言う街は面白いところで、普段から POS 等を使わずに電卓で計算している店が多いです。

大きくて品揃えが豊かで、かつ安い八百屋は、普段から電卓計算なので、停電でも混乱はないはず。


行ってみると、予想通り普通に営業していました。

この日は、福島産の苺が大安売りだったので買います。大粒で揃ったものが、4パック1箱で450円。

風評被害などで安くなっている、と噂に聞いた葉物野菜は普通の値段でした。買おうと思っていたのに。



普段 POS を使用している別の八百屋は、営業を続けてはいるけど多少客捌きが停滞気味。

肉屋のうち、普段使っている店は停電中は閉店。別の店は、店の奥から在庫を出してきて、路上販売に切り替えました。


他にもいろいろと視察し、仕事にならない停電中に買出しにでるのは可能だ、と判断。

もっとも、この判断は、その後今まで役に立っていません(笑)。昼に停電したのはこれ1回限りでしたから。




この日は寒く、「いっそうの節電を」と呼びかけていたため、居間のテレビ周辺にある、LAN の HUB 、無線 LAN ステーション、 Wii を、コンセントから引き抜いた。(テレビと HDD レコーダは活きている)


また、2階においてある2台目テレビと、その周辺にある、 LAN の HUB 、iMac 、 PS3 をコンセントから引き抜いた。



節電のためではなく、24時間換気の電源も切った。

昼間エアコンなしで過ごすのは少し寒いが、外気が流入しなければ多少暖気を保てる。


ただし、換気を切りっぱなしは危険なので、深夜に電源を入れて、ついでにエアコン暖房もかけさせてもらう。

スウェーデンハウスなら、最低気温 0 度の日でも、これでなんとか過ごせる。




次は翌日、18日の18時20分から。

夜にかかるので、子供にあらかじめ予告しておき、早めに保育園に迎えに行って、明るいうちに風呂に入ってしまいます。


風呂に入れている間に妻が夕食の準備。実はまだ電気はつくのですが、途中で暗くなると怖がるかもしれない、と考えて、最初から「キャンプごっこ」で電気を使わずに食べます。

これは子供が結構喜んでいました。


そして、7時前に停電。

食事後は、将来子供部屋にする予定で、今は広い遊び場にしている部屋に移動します。

地震当日も、夜の暗い時間はこの部屋で過ごしたためです。あまり物を置いていないので、暗くても危険が少ないのです。


窓から見える月が、非常に綺麗でした。満月の少し前かな、と言う感じ。非常に明るいです。

満月が明るい、ということはちゃんと知っているのだけど、それにしても明るく感じる。周囲が暗いとこんなにも違うものか。


…後で知ったことですが、2日後が本当の満月で、しかも地球に一番近い「近星点」だったのですね。明るいわけです。



この日はそれなりに雲があり、月を隠すことも多かったのですが、子供たちは「お月様」を待ちながら、楽しい時間を過ごしました。

そして、窓の外の月を見ながら寝られるところに布団を敷くと、3人仲良く眠りにつきました。


実は、寝る直前の8時半頃に、停電が終了したのは気づいたのだけどね。

長男も気づいたようですが、妹たちが寝かかっているのを気遣って、電気をつけたいとは言いませんでした。




そして、23日。こちらも18時20分から。

夜の停電も3度目ともなるとなれたもので、子供たちも騒ぐことなく協力します。


18日は、妻は時間の都合もあり、暗くなってから風呂に入りました。

長男(6歳)が「暗いお風呂入ってみたい」というので、23日は風呂のスケジュールだけ多少異なります。


#後で聞いたら、暗いお風呂は「思ったより怖かった」らしいです。



この日は満月も過ぎた上に曇りがちなので、早い時間の綺麗な月には期待できません。

そこで、「電池節約のため」なるべく使わなかった懐中電灯の使用を解禁します。


食事も、天井に懐中電灯を吊り下げます。

いつもはガーデンライトで食事をしていたのですが、少し明るめ。


この懐中電灯の明かりが楽しいようなので、食事の後も部屋を移動せず、テーブルなどを端に寄せて居間で遊びます。

これは、長男と妻が風呂を出るのを待つ意味合いもあったので、その後はいつもの広い部屋に移動。


懐中電灯は2台あったのですが、妻が「取って置きの」1台を取り出してきます。

…えーと、妻がファンクラブに入っている「とある歌手」の実家の電気屋さんで買った懐中電灯。

だからどうした、と言うわけではないのですが、なんとなくファングッズで未開封。


3台で部屋を隅から照らすと、かなり明るくなりました。

僕が影絵遊びをしてみせると、長男も真似をします。

…どうもわかってなくて、ただ光を遮って暗いだけだったりもしますが。




3月中は、我が家地域で実行された計画停電はこの3回のみ。

震災当日の停電を含めて、夜3回、昼1回ですね。



その後の停電はありませんが、長女(3歳)は「何で停電無いの!」と怒ります。

暗い中での食事が気に入って、またやりたい様子。


一度など、長女が強攻策に出て、食事中に勝手に電気を消しました。これはこれで面白かったし、節電は悪いことではないのでそのまま食事をしましたが。






今日(4月2日)、子供たちが懐いている、妻の大学時代の友人が遊びに来ました。

本当は12日に来てもらう予定だったのですが、その後のびのびになっていたのです。


妻の友人の住んでいる場所では、まだ計画停電が1度も実行されていないそうです。

そして、計画停電のグループ分けでは、2つのグループにまたがって該当する地区で、自分の家がどちらに属するのがわからないとか。


備えはしているそうなのですが、なにぶんまだ1度も停電を経験していないので、乗り切れるかどうかに多少の不安があるとか。

グループが不明なままなのも不安の種で、1度でも停電してくれればグループが判明するのに、と言っていました。



うちの地域の、計画停電3回が多いのか少ないのかは知りません。

でも、停電しない地域の人が喜んでいるのかといえば、そうではないのだなぁ、と思いました。





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