財布を落とした。
気づいたのは昨日の午後。
昨日朝に「あれ、財布が見当たらない」とは思ったのだが、家の中のどこかに置き忘れたのだと思っていた。
このときは、子供が散歩したがっていたので、財布を持たずに外出。
探さないといけない、ということすら忘れていた。
午後になり、財布が必要になって探したが見つからない。
家中探すが見つからない。そこで思い出した。
前日、子供を散歩させている最中に、近所の小学生から「一緒に遊ぼう」と誘われたのだった。
誘われたのはうちの子供だが、まだ遊びのルールが理解できる年齢ではない。(現在1歳7ヶ月)
そう断ったら「じゃぁ、お父さんも一緒に遊ぼう」と。
このときに、三角ベースをやったので激しく走り回った。
子供はといえば、ルールを理解できないまま僕の後ろを走り回っていた。
きっとそのときに落としたに違いない。
三角ベースをした付近を捜すが見当たらない。
電話で警察に問い合わせたが、「土日なので落し物担当がいない」とのこと。もっとも、数日以内の落し物は検索できるというので探してもらったが、届いていないようだ。
誰かが拾って、金を抜いて財布を捨てた可能性も考え、近くの川や茂みも探し回った。
一応カードは止めておこうかと、カード会社に連絡。
「一時停止ではなく、完全に無効化します」と言われ、もう少し待つことにする。
見つからないので、「おそらく、拾った人は月曜日の朝、出勤の途中で駅前の交番に届けるだろう」と仮定。
いい人ならば、のパターンである。
でも、盗まれたならともかく、拾った人がそれほど悪いことをするとは思えない。
最悪なのが、高校生くらいに拾われた場合、と妻は言う。
確かに、一番金が欲しい年頃だ。1万円くらいの金ならネコババするかもしれない。
でも、財布の中の「現金」は1万円程度なのだが、ヤマダのポイントカードをはじめとする各種ポイントの合計は現金よりずっと多い。
高校生の場合、あまり高額になるとビビッてしまってネコババは出来ないだろう。
そうそう、ヤマダのポイントで思い出した。
もし拾ったのが悪い人でも、クレジットカードはすぐに使いづらいだろう。
でも、ヤマダのポイントは事実上の「現金」であり、使ったとしても足は付かない。
しかも、この日は3月末の「決算セール」で、ポイントを 1.3倍に使える。
もし悪い人が拾ったとしたら、現金以外に使われやすいのはヤマダのポイントだろう。
家計簿に保存しておいた過去のレシートからヤマダのポイントカードの No. を調べ、ヤマダに電話してみる。
別に、ここ数日で使われたポイントはないらしい。
ということは、拾われてはいても使われていないと言うことか。きっと、良い人が拾ってくれている…と信じたい。
ともかく、遺失物届けを出すために交番に行こう…と考え、そういえば神奈川県警はインターネットでも届けが出せることを思い出す。
ところが、インターネットでも時間外は受け付けないらしい。土日は時間外だ。
しかも、週明けから1週間、システム改変のため届けを受け付けないらしい。
…自転車で交番に行ったら、誰もいなかった。
「落し物の届けは ***番まで」と内線番号の書いた電話が置いてあったので、結局電話で届けを出す。
「落し物が届いたら連絡しますよ」と言ってもらい、とりあえず終了。
さて、一夜明けて今日。
出勤前に駅前の交番で届ける、と想定しているが、駅前の交番で上がった調書が本局に届くまで、きっと数時間かかるだろう。
早く確認したい気持ちはあるが、昼まで待つことにする。
「連絡しますよ」と言われていることは、警察の人には悪いがぜんぜん信用していない(笑)
子供が遊びをせがむため昼前には電話できず、昼寝してから警察に電話をかけた。
もしこれで届いていなければ、カードをすぐに停止するつもり。
しかし、ありがたいことに財布は届いていた。
内容物を教えてもらうと、どうやら何一つ抜かれてはいない。
受け取りに行く前に妻と相談。
拾ってくれた人に何かお礼をすべきだろう。
先にも書いたが、現金よりも多額のポイントカードが入っていたのだ。
でも、何も触らずに届けてくれたくらいの良い人なので、現金は受け取ってくれないかもしれない。
その場合はうちでずっと使っていないデパート商品券があるので、それを渡したらどうか、と言うことになった。
しかし、一番の難敵は「個人情報保護法」によって、警察が拾ってくれた人を教えてくれないことか。
受け取りは簡単だった。
拾い主から聞き取った調書の最後に、「落とし主」の欄があるので、そこにサインするだけ。
あとは身分証明書を見せれば終わり。
ここで調書をそのまま渡されるので、拾い主の名前も住所も全部わかる。
でも、特記事項にこう書いてあった。
「お礼などいりませんので、住所氏名など教えないでください」
住所が見えてしまったがあえて「知らなかった」ことにするのが大人の対応なのだろう。
そんなわけで、我が家にとっては一大事だったのだが、何事もなく無事収まった。
拾ってくれた方にはせめてお礼を言いたいが、名前などは「知らない」ことにしたので、お礼はいえない。
せめてここに、感謝していることだけ書いておこう。
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