数年前から、妻が「メガネを作り直したい」と言っていた。
言い始めた時点で、すでに5年以上使っているメガネだった。
度が合わなくなってきているので、ちゃんと眼科の検診を受けた上で作り直したいと言っていたのだが、なかなかそういうことをしてくれる店がない。
2年前にソフトコンタクトレンズを購入した時も、購入のため眼科で検診を受け、処方箋だけ貰おうと思っていたら眼科で定価のコンタクトを売りつけられた。
しっかりした眼科を選ぶと定価で商品を買わされ、安いメガネ店を選ぶと店内の簡単な検査だけで、眼科が付属していなかったりする。
東京ならいい店もあるのかもしれないが、少なくとも大船近辺はそのような状況だった。
しばらく前から、港南台のメガネ屋が気になっていた。
tvk(神奈川テレビ)でたまに広告を出している、「東海メガネ・コンタクト」という店の本店が港南台にある。
ここのチラシが、1ヶ月ほど前に入っていたのだが、ちゃんと眼科が付属しているらしい。
その眼科で検診を受けた場合、お試し用として数社の使い捨てコンタクトを数枚づつくれると言う。
「混んでいない平日に行こう」と、先日行ったら定休日だった。
今日は日曜だが、考えてみたらメガネ屋なんてそんなに混むものではないはずだ。
…と、思い切って行ったら、想像を絶するほど混雑していた。
まず、2階の眼科に向かう。
こちらも非常に混んでいる。おそらく、50人以上の客がいる。
しかし、それに対応するように眼科医も50人程度いる。
目の焦点距離や眼圧を測る機械が、8台ほど並んでいる。
視力測定をする機械が12台並んでいる。
診察室も4部屋ある。
そして、多くの医者が流れ作業で検査・診察をしている。病院と言うよりは、なにかの試験場のようだ。
医者にはカウンセリングが必要な場合もあるが、今回はデータ収集が目的なので、流れ作業でも嫌な感じはしない。
メガネ・コンタクトの両方のための検査を行ったため1時間半かかったが、待ち時間が長かったわけでもなく、客の多さはそれほど影響していなかったようだ。
処方箋を貰い、1階でコンタクトレンズを購入。
さらにメガネも購入する。
まず、フレームの大まかな好みを言うと、そのタイプのフレームが置いてあるところに案内してくれた。
適当なフレームを試着して、「サイズは47〜49くらいのようですね」とアドバイス。
見れば、どのフレームにもサイズが明記してある。サイズの合う中で好みのものをお選びください、と言われる。
僕はメガネを使わないので知らないのだが、サイズなどを教えてくれるメガネ屋と言うだけで珍しいらしい。
フレームを選び終わると、次はレンズの選定。
妻はかなり目が悪いので、安いレンズだと厚くなりすぎてしまい、重いらしい。
そこで、多少値は張るが屈折率の高い樹脂で出来ていて、薄いレンズを選ぶ。
選び終わると、フレームを装着し、掛け心地の微調整。
耳に当たる部分が多少長すぎる、多少締まりすぎると判定され、その場で調整を行ってくれる。
掛け心地が良くなったところで後はレンズ入れの作業。
これは1時間ほどかかるので、後で取りに来る。
眼科での検診からメガネのカスタマイズまで、非常にシステマティックに作業が進む。
というか、店員の服装を見ていて気づいたが、眼科医と同じ白衣を着ている。
後で調べたところ、やはりここは「眼科医がやっているメガネ屋」だった。
しかし、値段はメガネの安売り店よりも安いくらい。
それでいて、眼科医のプライドなのか「コンタクトレンズの使用感が悪い場合は、無料で交換」してくれるそうだ。もちろん、開封後でOK。
おそらくは、こうした開封後の商品は「お試し」として数枚づつくれるコンタクトレンズに使われるのだろう。
全体が非常によく練りこまれたシステムになっていて、感心することだらけ。
「今後、コンタクトレンズを買うときは必ずあの店にしよう」と妻は言っていた。
それくらいにいい店でした。
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